リージョンAのブルーレイですので、我が国のレコーダーでも鑑賞可能。但し、日本語字幕はありません。ゆえに英語に堪能な方でないと鑑賞するのはかなりシンドイでしょう。
勿論、私は堪能だから問題なしと言いたいところですが、TOEIC500点台ですから、シンドイです。
ロードショー公開時に前売券を買って大阪ミナミの千日前国際劇場で鑑賞したのを覚えている。週末だったにもかかわらず、客の入りはまばらで、3週間程度で打ち切られたはず。
当時バート・レイノルズはイーストウッドと並んでアメリカではマネー・メイキング・スターとして栄華を極めていたが、日本での人気はイマイチ。
日本で公開された作品でヒットしたのは「ロンゲスト・ヤード」と「キャノンボール」シリーズぐらいだったのでは。
バート・レイノルズに思い入れがあったのかどうか解らないが、彼の主演作の中でも地味な部類の作品のパート2であり、自らメガホンまで取った気合入りまくりのアクション作品。
パート1では壮絶なカー・アクションが売りであったが、パート2ではモーターボート・チェイスが最大の見せ場となっている。
個人的にはパート1のカー・アクションに評判程の凄さを感じなかったが、今作のモーターボート・チェイスも前半にチョロっとあるだけで、迫力も「007死ぬのは奴らだ」の方が上だと思っている。
作品そのものもバート・レイノルズの演出が拙いせいもあって、中盤まではダラダラした展開で一向に盛り上がらない。
プロの監督が演出していれば、もうチョット面白くなったんではないかとチト残念な気がする。
とは言え、本作が何の取り柄も無いかと言うと個人的には2点だけ取り柄あり。
その1
パート1での紅一点は決して美人女優ではないジェニファー・ビリングスリーだったが、今作はファッション・モデル出身のローレン・ハットンだからヴィジュアル的にはランクアップ。
じーっと見りゃ顔が右にいがんでいるんだが、何と言ってもゴージャスな雰囲気が素晴らしい。でも野生派バート・レイノルズには合わんような気もするが。
しかし彼女の起用が作品の質を高めているのかと言うと甚だ疑問。申し訳程度のお色気シーンでは、こちらの期待に応えているとは言い難く、まぁこういう映画にありがちな添え物程度の存在です。
その2
エンドロールで流れるBobby Goldsboroが歌う"For A Little While"が哀愁漂うバラッドで良いんだなぁ。
洋楽オタクの私でもこの歌手の事は全く知らないが、どうやらカントリー・シンガーで1曲だけチャート・トッパーに輝いた曲があり、アメリカではそれなりのシンガーのよう。
今作の悪役を演じるジェリー・リードもアメリカでは人気カントリー・シンガーだったのでその繋がりでの抜擢か。
特典映像のレイノルズ&端役2名のインタビュー(2014年収録)が中々面白い。
日本語字幕は愚か英語字幕もないんで、よっぽどしっかり聴かないと何を言ってるのか解らないが、共演者たちの当時のエピソードを話している。
その中でハル・ニーダムは凄いスタントマンだと語っており、劇中ジェリー・リードが運転するトラックが横転して、荷台に乗っていたレイノルズが吹っ飛ばされるシーンがあるが
これは確かにかなり危険なスタントで、吹っ飛ばされた勢いで危うくトラックにぶつかりかけている。ホンの数センチ(ちょっとオーヴァー?)で助かったって感じですね、これは。