なぜ「劣化」したのか、本書の左翼についての変遷を読んでよくわかりました。
田原総一朗氏によると、共産党の志位委員長と公式に対談した際、田原氏が「日本はどの国を見習うべきか」という質問に志位氏は「フィリピン」と答え、「自衛隊なしにどうやって国を守るのか」という問いには「各自が鎌や鍬を持って戦えば良い」と答えたそうです。
世界中が必死になって守ろうとしている「自分の国」についての概念が、志位委員長には全くないのでしょう。
本書にあるように現在は、かつての国を憂い「愛国者」であった左翼ではなく、うっぷん晴らしのために騒乱したり、それに迎合してつけ込み、儲けようとするなどの「劣化左翼」が自国を否定しながら自国に寄生しているというのが事実であろうと思います。

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劣化左翼と共産党 SEALDsに教えたい戦前戦後史 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/26
山村明義
(著)
倉山満氏絶賛!
本書は劣化左翼を浄化するマニュアルである
本来の危険な思想を隠ぺいしながら、日本国民に共産主義を植え付けようと暗躍する左翼たち。
協力 チャンネルくらら
第1章 反安保運動とSEALDsの秘密 ────
第2章 60年安保・70年安保と共産主義の脅威 ────
第3章 日本共産党はなぜ強いのか?~野坂参三と宮本顕治 ────
第4章 「暴力革命」の血塗られた歴史~日本共産党の裏面史 ────
第5章 戦前・戦後日本のマルクス共産主義の思想水脈 ────
第6章 マスメディア・教育・労働分野で左翼・共産主義勢力はなぜ蔓延るのか ────
第7章 「国際謀略」としての左翼共産主義 ────
第8章 戦後「劣化左翼」はなぜ「劣化」したのか ────
本書は劣化左翼を浄化するマニュアルである
本来の危険な思想を隠ぺいしながら、日本国民に共産主義を植え付けようと暗躍する左翼たち。
協力 チャンネルくらら
第1章 反安保運動とSEALDsの秘密 ────
第2章 60年安保・70年安保と共産主義の脅威 ────
第3章 日本共産党はなぜ強いのか?~野坂参三と宮本顕治 ────
第4章 「暴力革命」の血塗られた歴史~日本共産党の裏面史 ────
第5章 戦前・戦後日本のマルクス共産主義の思想水脈 ────
第6章 マスメディア・教育・労働分野で左翼・共産主義勢力はなぜ蔓延るのか ────
第7章 「国際謀略」としての左翼共産主義 ────
第8章 戦後「劣化左翼」はなぜ「劣化」したのか ────
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社青林堂
- 発売日2016/3/26
- ISBN-104792605431
- ISBN-13978-4792605438
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登録情報
- 出版社 : 青林堂 (2016/3/26)
- 発売日 : 2016/3/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 219ページ
- ISBN-10 : 4792605431
- ISBN-13 : 978-4792605438
- Amazon 売れ筋ランキング: - 905,563位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういう方にはオススメです。
:産経新聞の記事には、無条件に不安を覚える。
:朝日・毎日の記事にに安心する。
:読売の記事に一喜一憂する。
読み進めると、最初は不安になりますが、最後は自分の不安の原因が分かってスッキリ! 政治アレルギーの原因が自己診断できますよ。自分の偏差値が51以上だ、と思う人は、一度は読んで批判しておくべき。今後のキャリアアップに必ずつながります。複眼的な視野を持てるので。
:産経新聞の記事には、無条件に不安を覚える。
:朝日・毎日の記事にに安心する。
:読売の記事に一喜一憂する。
読み進めると、最初は不安になりますが、最後は自分の不安の原因が分かってスッキリ! 政治アレルギーの原因が自己診断できますよ。自分の偏差値が51以上だ、と思う人は、一度は読んで批判しておくべき。今後のキャリアアップに必ずつながります。複眼的な視野を持てるので。
2016年8月16日に日本でレビュー済み
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私は学生運動だとか革マル派などを情報としては知っていても
テレビなどでリアルタイムに見ていない世代です。
そんな私にもこの本は共産主義の歴史や教義をひも解くことで
その危険性を感じさせてくれました。
これまでなんとなく感じていた共産党への違和感の正体がくっきりとしました。
やたら労働者の味方ぶるところなど・・・根本にはマルクス主義があるのですね。
誤字がやたら多いのは残念ですが一読の価値はあると思いました。
テレビなどでリアルタイムに見ていない世代です。
そんな私にもこの本は共産主義の歴史や教義をひも解くことで
その危険性を感じさせてくれました。
これまでなんとなく感じていた共産党への違和感の正体がくっきりとしました。
やたら労働者の味方ぶるところなど・・・根本にはマルクス主義があるのですね。
誤字がやたら多いのは残念ですが一読の価値はあると思いました。
2016年4月1日に日本でレビュー済み
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いわゆる確かな暴力テロ政党の共産党、売国奴民進党などの左翼勢力の成り立ちから現在に至るまでの歴史や売国行為がよくわかります。
彼らが信奉するマルクス=レーニン主義で、成功した国はソ連を含め1カ国もなく、なおかつその思想によりソ連ではスターリンが約7000万人を殺し、中国の毛沢東が約4000万人以上の国民を殺した、という悲劇的な結末を迎えるという歴史が物語っているのです。
しかし日本の劣化左翼は未だマルクス=レーニン主義から抜け出せず、革命を目指し「安倍はやめろ!」「戦争法案反対!」などど叫んで単なる「反権力」「反対のための反対」を繰り返し、日本のための政策など何も考えていません。むしろ逆です。
非常に内容が濃く、読み応えがあります。しかしこれを読めば、共産党や民進党がどんなにきれいごとを言おうがそれが「嘘」であり「デマ」ということがわかると思います。ひとりでも多くの日本人に読んでもらいたいと思う次第です。
彼らが信奉するマルクス=レーニン主義で、成功した国はソ連を含め1カ国もなく、なおかつその思想によりソ連ではスターリンが約7000万人を殺し、中国の毛沢東が約4000万人以上の国民を殺した、という悲劇的な結末を迎えるという歴史が物語っているのです。
しかし日本の劣化左翼は未だマルクス=レーニン主義から抜け出せず、革命を目指し「安倍はやめろ!」「戦争法案反対!」などど叫んで単なる「反権力」「反対のための反対」を繰り返し、日本のための政策など何も考えていません。むしろ逆です。
非常に内容が濃く、読み応えがあります。しかしこれを読めば、共産党や民進党がどんなにきれいごとを言おうがそれが「嘘」であり「デマ」ということがわかると思います。ひとりでも多くの日本人に読んでもらいたいと思う次第です。
2016年4月25日に日本でレビュー済み
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キワモノっぽい表紙と表題がダメ。SEALsなんて子供の頭はこの本のレベルではない。伊藤律も尾崎秀美、野坂参三、宮本顕治もサ~ッパリ分からないだろう。本の中身はかなり詳細な共産党史、日本の共産主義の歴史についての本なのに。残念。ターゲットにしている読者がちょっとずれてるような・・・。
共産党の恥ずかしい過去のオンパレードだ。そりゃ~隠したくなるわな! ハマコーに必死で噛みついた理由がわかる。「崩壊、朝日新聞」も読めば、国民党との戦争を煽ってきたのは共産党と共産主義者だってことがよくわかる。
何が平和の党だ。戦前戦中は戦争を煽るだけ煽って、国民党と日本をお互いに疲弊させ、中共やソ連などの共産主義国との紛争や戦争が起こったら日本がボロボロになって負けるように仕向けてたんじゃないか!今度は中国共産党が相手になりだすと途端に平和だ、平和だと言って、反安保だの空港を作らせないようにしたりだの日本を弱体化しようとしてる。どうにかして日本で共産主義革命をしようとしてきた本性がよく分かる。現在の共産党が否定しても日本を壊して共産主義の国にしたい秘めたる願望は変わらない。大体から名前が共産主義政党だもの。どう取り繕っても隠しようがない。
日本を共産主義化するためなら何でもしてきた共産党に心を許してはなりません。本当に恐ろしい国賊の集まりです。
共産党の恥ずかしい過去のオンパレードだ。そりゃ~隠したくなるわな! ハマコーに必死で噛みついた理由がわかる。「崩壊、朝日新聞」も読めば、国民党との戦争を煽ってきたのは共産党と共産主義者だってことがよくわかる。
何が平和の党だ。戦前戦中は戦争を煽るだけ煽って、国民党と日本をお互いに疲弊させ、中共やソ連などの共産主義国との紛争や戦争が起こったら日本がボロボロになって負けるように仕向けてたんじゃないか!今度は中国共産党が相手になりだすと途端に平和だ、平和だと言って、反安保だの空港を作らせないようにしたりだの日本を弱体化しようとしてる。どうにかして日本で共産主義革命をしようとしてきた本性がよく分かる。現在の共産党が否定しても日本を壊して共産主義の国にしたい秘めたる願望は変わらない。大体から名前が共産主義政党だもの。どう取り繕っても隠しようがない。
日本を共産主義化するためなら何でもしてきた共産党に心を許してはなりません。本当に恐ろしい国賊の集まりです。
2016年8月16日に日本でレビュー済み
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人には困難に挑戦しようと思う気持ちがある。理解しがたいことを理解しようというのもその分野の挑戦だ。その心理を突いた妄想小説がヒットした。それがマルクスの著作ではないのだろうか。
例えば、科学とは真実に目を向けることだが、「科学的社会主義」などという造語は、それが虚偽であることを端的に示している。少なくとも、証明できない事を科学とは言わない。
結局、レーニン、スターリン、毛沢東、金日成などの絶対王権を手に入れようとする極悪非道の野心家に真理を見抜かれ利用される結果となった。
直接の被害者と被害者が拡散する悪行が日本でも蔓延して被害を拡散している。オウム真理教と一緒だ。真実に目を向ける姿勢が解脱のカギだ。真実は難しくない。
例えば、科学とは真実に目を向けることだが、「科学的社会主義」などという造語は、それが虚偽であることを端的に示している。少なくとも、証明できない事を科学とは言わない。
結局、レーニン、スターリン、毛沢東、金日成などの絶対王権を手に入れようとする極悪非道の野心家に真理を見抜かれ利用される結果となった。
直接の被害者と被害者が拡散する悪行が日本でも蔓延して被害を拡散している。オウム真理教と一緒だ。真実に目を向ける姿勢が解脱のカギだ。真実は難しくない。
2016年4月21日に日本でレビュー済み
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山村先生の著作は常にフォーカスしています。
ただご存知であろう部分を言わずに進めている感があり、これでも配慮の本です。
ハマコー事件も知らない今へ。
ただご存知であろう部分を言わずに進めている感があり、これでも配慮の本です。
ハマコー事件も知らない今へ。
2016年7月23日に日本でレビュー済み
■秀逸な「左翼の変遷図」
まず本書で非常によくできてると思ったのがP26~P27掲載の「左翼の変遷図」だ。
この図を見るだけで、様々なことが頭の中に入ってきて非常にわかりやすかった。
この変遷図をみれば、まるで「宗教の分派図」そのもののような気がしてならない。
一般にマルクスの著書(「資本論」など)は、“非常に抽象的で難解”と言われている。“抽象的で難解”だからこそ“解釈の余地”が生まれ、それが分派につながっていったのではないだろうか。
そして、分派後の「内ゲバ」は“宗教間の争い”、“元祖”VS“本家の争い”をイメージすれば非常にわかりやすいのではないだろうか。
そこに、共産主義者が得意とする「レッテル張り」「弁証法的唯物論」などの“否定のための否定”のテクニックを双方が駆使すれば、互いに感情が高ぶり、その結果として行きつくとこまで行ってしまう“凄惨な事件”が、起こるべくして起こってしまったのではないかと思わずにはいられない。
■野坂参三という“怪物”
本書で最も目を引いたのが、まるまる1章分の頁数を割いて描かれている“野坂参三”という男の存在である。
「野坂参三」という名は知っていたが、当用憲法が制定される際、第九条に反対意見を示した共産党幹部という程度の認識しかなかった。
しかし、本書を読んで、“野坂参三”という人物の“闇の深さ”に驚いてしまった。
“モノホンの工作員ではないか”と・・・。
しかも単なる下っ端の工作員ではなく、①アメリカ(共産党)、②中国共産党、③ソ連共産党、④GHQ、さらには⑤日米の保守陣の“5つの勢力”を渡り歩く、“5重スパイ”として。
いかにその所業が明るみになった“平成の時代”に入ってからとはいえ、日本国内の“公党”にこのような人物が長らく幹部として君臨していたという“事実”に、「革命のインテリジェンス(佐々木太郎著)」で
“ソ連の日本における出先機関は「日本社会党」であった。それどころか、与党幹部にも、マスコミにも、公安当局にすら“エージェント”が入り込んでいた“
という事実を知ったときと同等かそれ以上の衝撃受けた。
■国を売った男
野坂参三の経歴を知って、頭をよぎったのは何故かアーデルベルト・フォン・シャミッソー著 『影をなくした男』という寓話だった。
正直、いつ、どこで、「影をなくした男」の話を読んだのか、全く覚えていないし、あらすじも大雑把にしか覚えていなかったが、この話が「亡命により祖国(影)をなくした男の実話がモデルになっている」というのをどこかで読んだことが記憶に残っていたからかもしれない。
「影を売る」
「影を売り、富を得る」
「魔法の靴で世界中を飛び回る」
などと言ったキーワードが5重スパイとして世界中を飛び回り、暗躍した野坂参三の姿とダブってしまった。
この「影をなくした男」自体は影を悪魔に売り渡したことを悔いた男が、
影を売って得た富を全て投げ捨てることで、男は“真にやりがいのある仕事”を見つけ、それに一生を捧げる
というハッピーエンドになる話となっているが、野坂参三にとっての“真にやりがいのある仕事”が、
「国を売ること」
だったとしたら、と思うと背筋が凍る思いがした。
コミンテルンに関する書籍を数冊読めば、コミンテルンは内部の機関ごとでもお互いに縄張り争いを繰り広げ、対立し合っていることが判ると思う。
その権力闘争を潜り抜け、世界中を飛び回り、“5重スパイ”として終生生き抜いたことを思うと、共産主義に心酔していたという次元の話ではなく、純粋に「“国を売ること”にやりがいを見出していた」としか思えない。
共産党、野坂参三の闇の深さを知ることができるという点で必読の書。
今後は、軽はずみに“野坂参三”の名を出すことは厳に慎もうと思った。
まず本書で非常によくできてると思ったのがP26~P27掲載の「左翼の変遷図」だ。
この図を見るだけで、様々なことが頭の中に入ってきて非常にわかりやすかった。
この変遷図をみれば、まるで「宗教の分派図」そのもののような気がしてならない。
一般にマルクスの著書(「資本論」など)は、“非常に抽象的で難解”と言われている。“抽象的で難解”だからこそ“解釈の余地”が生まれ、それが分派につながっていったのではないだろうか。
そして、分派後の「内ゲバ」は“宗教間の争い”、“元祖”VS“本家の争い”をイメージすれば非常にわかりやすいのではないだろうか。
そこに、共産主義者が得意とする「レッテル張り」「弁証法的唯物論」などの“否定のための否定”のテクニックを双方が駆使すれば、互いに感情が高ぶり、その結果として行きつくとこまで行ってしまう“凄惨な事件”が、起こるべくして起こってしまったのではないかと思わずにはいられない。
■野坂参三という“怪物”
本書で最も目を引いたのが、まるまる1章分の頁数を割いて描かれている“野坂参三”という男の存在である。
「野坂参三」という名は知っていたが、当用憲法が制定される際、第九条に反対意見を示した共産党幹部という程度の認識しかなかった。
しかし、本書を読んで、“野坂参三”という人物の“闇の深さ”に驚いてしまった。
“モノホンの工作員ではないか”と・・・。
しかも単なる下っ端の工作員ではなく、①アメリカ(共産党)、②中国共産党、③ソ連共産党、④GHQ、さらには⑤日米の保守陣の“5つの勢力”を渡り歩く、“5重スパイ”として。
いかにその所業が明るみになった“平成の時代”に入ってからとはいえ、日本国内の“公党”にこのような人物が長らく幹部として君臨していたという“事実”に、「革命のインテリジェンス(佐々木太郎著)」で
“ソ連の日本における出先機関は「日本社会党」であった。それどころか、与党幹部にも、マスコミにも、公安当局にすら“エージェント”が入り込んでいた“
という事実を知ったときと同等かそれ以上の衝撃受けた。
■国を売った男
野坂参三の経歴を知って、頭をよぎったのは何故かアーデルベルト・フォン・シャミッソー著 『影をなくした男』という寓話だった。
正直、いつ、どこで、「影をなくした男」の話を読んだのか、全く覚えていないし、あらすじも大雑把にしか覚えていなかったが、この話が「亡命により祖国(影)をなくした男の実話がモデルになっている」というのをどこかで読んだことが記憶に残っていたからかもしれない。
「影を売る」
「影を売り、富を得る」
「魔法の靴で世界中を飛び回る」
などと言ったキーワードが5重スパイとして世界中を飛び回り、暗躍した野坂参三の姿とダブってしまった。
この「影をなくした男」自体は影を悪魔に売り渡したことを悔いた男が、
影を売って得た富を全て投げ捨てることで、男は“真にやりがいのある仕事”を見つけ、それに一生を捧げる
というハッピーエンドになる話となっているが、野坂参三にとっての“真にやりがいのある仕事”が、
「国を売ること」
だったとしたら、と思うと背筋が凍る思いがした。
コミンテルンに関する書籍を数冊読めば、コミンテルンは内部の機関ごとでもお互いに縄張り争いを繰り広げ、対立し合っていることが判ると思う。
その権力闘争を潜り抜け、世界中を飛び回り、“5重スパイ”として終生生き抜いたことを思うと、共産主義に心酔していたという次元の話ではなく、純粋に「“国を売ること”にやりがいを見出していた」としか思えない。
共産党、野坂参三の闇の深さを知ることができるという点で必読の書。
今後は、軽はずみに“野坂参三”の名を出すことは厳に慎もうと思った。