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なめらかな社会とその敵: PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論 単行本 – 2013/1/28
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「ジョン・レノンは『境界のない世界』を夢想できただけだったが、鈴木健は科学によってそれを現実的に構築する方法を模索する。複雑性の思想から生み出されたいまもっとも可能性豊かな世界像」(思想家・人類学者 中沢新一氏)
「インターネットがもたらす社会の生態学的進化をともに生き/造る若い世代の知的ネットワークの主要ノードである鈴木健。その彼が、社会科学の伝統的なストーリーを書き換え、実践的な意味を問う、刺激的で、おおいなる可能性をはらんだ試み」(スタンフォード大学名誉教授・経済学者 青木昌彦氏)
複雑な世界を複雑なまま生きることは可能なのか? 社会の境界をなめらかにすることは可能なのか?
情報技術が社会に与えるインパクトを、生命史における細胞の起源に遡り、網から膜と核が生成するという視点から社会制度やメディア論を位置づけ、伝播投資貨幣PICSY、分人民主主義Divicracy、構成的社会契約論などの具体的な手法を提案する。歴史的な閉塞感の中に生きる現代人希望の書。
【目次】
はじめに
第I部 なめらかな社会
第1章 生命から社会へ
1.1 複雑なまま生きる
1.2 膜と核
1.3 私的所有の生物学的起源
1.4 オートポイエーシス:生命システムと環境
1.5 人工物としての社会制度
1.6 責任なき社会,自由意志なき社会
第2章 なめらかな社会
2.1 権力者と組織
2.2 ソーシャルネットワーク
2.3 網,膜,核
2.4 ステップ,フラット,なめらか
2.5 なめらかな社会
第II部 伝播投資貨幣 PICSY
第3章 価値が伝播する貨幣
3.1 貨幣の共通性と多様性
3.2 PICSY:フローベースの代替通貨
3.3 PICSYは実際に利用可能か
第4章 PICSYのモデル
4.1 一般的な評価システムとしての静的モデル
4.2 貨幣システムとしての動的モデル(自己評価法)
4.3 カンパニーとその仮想性
4.4 中央銀行法
4.5 仮想中央銀行法
4.6 3つの方法の比較
4.7 まとめ
第5章 PICSY,その可能性と射程
5.1 PICSYは何をもたらすか
5.2 PICSYの実現
5.3 実現への批判とそれへの反論
5.4 応用
5.5 なめらかな社会としてのPICSY
第III部 分人民主主義 Divicracy
第6章 個人民主主義から分人民主主義へ
6.1 ネットは民主主義を再発明できるか?
6.2 近代民主主義が抱える問題とその突破
第7章 伝播委任投票システム
7.1 伝播委任投票システムの実現
7.2 課題
7.3 分人民主主義の意義
7.4 なめらかな社会としての分人民主主義
第IV部 自然知性
第8章 計算と知性
8.1 万能機械主義の時代:1936年~
8.2 身体環境主義の時代:1968年~
8.3 ネットワーク主義の時代:1995年~
8.4 社会知性:コンピュータとしての社会
第9章 パラレルワールドを生きること
9.1 メディアとは何か
9.2 ゲームと労働
第V部 法と軍事
第10章 構成的社会契約論
10.1 問題の所在
10.2 構成的社会契約への道
10.3 構成的社会契約試論
10.4 私が政府である社会
第11章 敵
11.1 シュミットの銀河系
11.2 オートポイエーシスと友敵論
11.3 公敵なき社会
終章 生態系としての社会へ
参考文献
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引
- 本の長さ276ページ
- 言語日本語
- 出版社勁草書房
- 発売日2013/1/28
- 寸法15.8 x 2.2 x 21.7 cm
- ISBN-104326602473
- ISBN-13978-4326602476
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商品の説明
著者について
鈴木 健(すずき けん)
1975年,長野県生まれ。1998年慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。2009年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員,東京財団仮想制度研究所フェローを経て,現在,スマートニュース株式会社代表取締役・CEO。博士(学術)。著書に『NAM生成』(太田出版,2001年,共著),『進化経済学のフロンティア』(日本評論社,2004年,共著),『究極の会議』(ソフトバンククリエイティブ,2007年,単著),『現れる存在』(NTT出版,2012年,共訳書)などがある。専門は複雑系科学,自然哲学。
登録情報
- 出版社 : 勁草書房 (2013/1/28)
- 発売日 : 2013/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 276ページ
- ISBN-10 : 4326602473
- ISBN-13 : 978-4326602476
- 寸法 : 15.8 x 2.2 x 21.7 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 31,795位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54位近代西洋哲学
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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この本で提案されている貨幣、投票や法のシステムが実現してほしい(トライ&エラーをしてほしい)と思うけど、実現するには強力な執行が必要。『近年,人工知能によって民主主義の意思決定を自動化するというアイデアが議論されるが,真にインパクトを与えるのは意思決定の自動化ではなく,むしろ執行の自動化である』とある通り、既得権益に負けず意思決定から執行までを自動化する仕組みが欲しい。
この本の次に、成田悠輔先生の『22世紀の民主主義』も読み返してみたいと思います。
【メモ】
『複雑な世界を複雑なまま生きることを可能にする新しい秩序,それがなめらかな社会である』
『権力者が組織的に要請されるのは,権力者が権力を行使したいからではなく,他の人々が権力者を通して権力を行使したいがためである.組織の人間関係の複雑さが一定量を超えると,全体を制御することが困難になる.権力者はこの問題を解決する社会制度である』
『中間的な状態が豊かに広がる社会では,お互いに完全に一致するアイデンティティを探すことはほぼ不可能で,万人がマイノリティであるような世界をつくりだす』
『著者がもっとも関心をもっているのは,複数のパラレルワールド同士で,人々はどのようにコミュニケーションをとっていけばいいのか,そこにおいて国家はどのような存在となりうるかという政治哲学上の問題にある』
『立法はプログラマー,行政は自動実行,司法は問題があったときのサポートになればいい』
面白かったです。
2013年の12月31日に、著者である鈴木さんは、
「この本は300年後の、24世紀の読者に向けて書きました。 〜中略〜この社会を再設計する新たな運動が起きねばなりません。」
と、twitterで発言していました。
また、当時、サルガッソー株式会社のホームページには、
「わたしたちのミッションはソフトウェアとサービスの提供を通じて、
文明とライフスタイルをデザインすることです」
と書かれていました。
ちくしょう、なんていう視座の高さだと、当時は悔しい気にさせられました。
今、鈴木さんは、スマートニュースの共同代表をされています。
面白いと私は思います。そう感じるのは、1%ととか、それ以下の人達だけなのかもしれませんが。
PICSYの効果を医者の例で考察すると、良い医者は不要な薬を投与することでお金を稼ぐ。それに対し、良い医者は不要な薬を売ることなく患者をすぐに直してしまうので、あまり稼ぐことはできない。これにフローの貨幣であるPICSYを使うと、もし患者の具合が良くなり社会に対して大きく貢献すると、良い医者の口座の残高は増えることになる。悪い医者の場合は、ベッドで寝たままなので、残高は減っていく。価値の伝播が社会の境界止まらないよう、マルコフ過程を原理として、創発されたものだ。PICSYという伝播投資貨幣の価値そのものを「貢献度」と考えると分かりやすい。PICSYはGoogleのPageRankがWebページの評価システムであるように、どれだけ社会に貢献したかに応じて購買力を与える。2002年のIPAの未踏ソフトウェア創造事業で、PICSYのデモソフトが採用された。採用理由は「良くわからないが、何かありそうだから」とのこと。
PICSYをフローの貨幣と考えると、社会が対象となり、数百年後の仕組みという位置づけになってしまう可能性が高いが、例えば、企業内部でのKPIを、売上や利益よりもPICSYによるソーシャルインパクトを重要な指標とすると、その企業は社会貢献度が高いということになる。
前半三分の一くらいは、「この話はどこへ行くのかなぁ」と思いながらのんびり読んでいたのですが、
その後はかなり面白くて本を閉じられず、駆けるように読了してしまいました。
主体性というものの一貫性のなさについてこのところ考えていたせいか、
特に後半はカチッと嵌る感覚が続いて気持ちよかったです。
引用されていたルソーの文章があまりにひどくて笑ってしまったので、
社会契約論はそのうち読んでみようかと思います。
シュミットもやはり読むべきだなと思ったので、読もうと思います。
もし友人が現在というものに疲れている様子だったら、プレゼントしたい本です。
静かな野山にテントを張っての読書にも最適だと思います。
発売当日から読み出したけれど、いろいろ締め切りや講演やらイベントが立て込んで、ようやく読了。
名著だと思う。
タイトルを借用したカー・ポパーの『開かれた社会とその敵』に手触りが似ている。
数理的な思考による社会システム論であるが、「ロジカルに正しいことを言っていれば、いずれ真理は全体化するのだから、読みやすさなどというものは考慮しない」というタイプの科学的厳密主義とは無縁である。
とにかく読んで、理解して、同意して、一緒に「なめらかな社会」を創り出さないか、という著者からの「懇請」がじわじわと伝わってくる。
数式がぞろぞろと続くページも、著者は私の袖を握ってはなさない。
「意味わかんないよ」
と私が愚痴っても、
「あとちょっとでまた数式のないページにたどり着くから、読むのやめないで!」
とフレンドリーな笑顔を絶やさない。
「苦労人なんだな」
と思う。
サルガッソーというのがどんな会社か知らないし、そこで働いていたはずの森田真生君から聞いた話でも、やっぱり何やってる会社かよく分からなかったけれど、「こういうこと」をしたいとビジネスマンたちに説き聞かせていたのだとしたら、そりゃたいへんご苦労されただろうと思う。
「素人相手に自分のプランを説明して、納得させる」
という修業を長くされてきたことが行間ににじんでいる。
素人は専門的な話の中身は理解できない。
でも、「今こうやって必死にしゃべっている青年は、私利私欲のためにそうしているのか、功名心とかルサンチマンに駆られてやっているのか、それとも本気で『住みやすい世の中』を世のため人のために創り出そうと思ってそうしているのか」なら非専門家でもわかる。
この青年は本気だ。
素晴らしいことだと思う。
これだけの知力と馬力があれば、個人資産を増やすことも、世俗的な名声を勝ち得ることもむずかしいことではなかったはずだ。
でも、鈴木さんはそういうことには力を用いなかった。
その知恵と力を「この世界を、手堅い方法で、住みやすいものにする」という事業に注いだのである。
偉いものである。
「青年」という存在が地を払って久しいけれど、乱世になるとこうやってちゃんと出現してくるのである。