ヨーロッパから中東、アジア、アメリカ大陸まで世界中の紙に関する歴史が網羅されてる。
日本の和紙に関してもかなりの記述がある。
紙からみたテクノロジーの歴史。
テクノロジーが社会を変えてきたのではなく、社会の変化がテクノロジーを必要とした。
芸術や記録に紙が適していた。
新しいテクノロジーは古いテクノロジーを排除しない。
選択肢が増えるというのが著者の主張なのだが、新しいテクノロジーを選択する人が多いように思う。
確かにコンピューターが発達しても紙が消えることはないだろうが…。
アジア人に比べてヨーロッパ人への紙の普及が遅かったのは、たんに必要性の問題である。
活版印刷で知られるグーテンベルクだが、本人に関する情報は少ない。
グーテンベルクや蔡倫、エジソンはアイディアを実現可能な方法で社会に広めたから歴史に名を残したのであろう。
紙をはじめとしたテクノロジーは、形を変えながらも歴史を作り続ける。

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紙の世界史: PAPER 歴史に突き動かされた技術 単行本 – 2016/11/24
マーク・カーランスキー
(著),
川副智子
(著)
世界的ベストセラー『鱈――世界を変えた魚の歴史』『塩の世界史』のマーク・カーランスキーが手掛けた「紙」の歴史。紙が最初につくられた中国から、イスラム、スペイン、イタリア、オランダ、イギリス、フランス、アメリカ、日本まで、まさに「紙」を通して世界史を概観する骨太の歴史書。経済、芸術、宗教、生活様式等、紙が人類に与えた影響を多角的な視点から解説。知のカリスマ・佐藤優氏推薦。
- 本の長さ493ページ
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2016/11/24
- 寸法13.7 x 3 x 19.5 cm
- ISBN-104198642966
- ISBN-13978-4198642969
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商品の説明
著者について
1948年生まれ。アメリカを代表する知識人のひとり。NYタイムズ・ベストセラーリストの常連で、ノンフィクションを中心に活躍。『鱈――世界を変えた魚の歴史』(河出書房新社)は15か国語以上に翻訳され、世界的なベストセラーとなった。『塩の世界史――歴史を動かした小さな粒』(扶桑社(2014年中公文庫として再刊))、『1968――世界が揺れた年』(ヴィレッジブックス)など邦訳された書籍も多い。独自の視点によるシャープな歴史解釈に定評があり、コラムニストとしても高く評価されている。ニューヨーク在住。
翻訳家。早稲田大学文学部卒。訳書は『西太后秘録』(講談社)、『私の中のあなた』(早川書房)、『シージャー発作』(扶桑社)など多数。
翻訳家。早稲田大学文学部卒。訳書は『西太后秘録』(講談社)、『私の中のあなた』(早川書房)、『シージャー発作』(扶桑社)など多数。
登録情報
- 出版社 : 徳間書店 (2016/11/24)
- 発売日 : 2016/11/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 493ページ
- ISBN-10 : 4198642966
- ISBN-13 : 978-4198642969
- 寸法 : 13.7 x 3 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 536,270位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月4日に日本でレビュー済み
本書は、紙の発明が人類の歴史に与えた影響について、英語文献を中心に詳しく書かれている。現在、世界中でICT化が進んでいるが、紙の偉大さに変わりはない。
2023年3月29日に日本でレビュー済み
序章だけ読んだけれど、ツッコミどころが満載で、驚いた。
「紙はあり得ない発明に思える」、つまり、誰も思い付かない発想だと著者は言うが、それは彼の想像力が乏しいだけ。木や根を食べる文化圏では、それらを水煮して、放置した結果、紙の原型みたいなものと出会う蓋然性は大いにあった。
「新しいテクノロジーは古いテクノロジーを排除する」という推論を誤っていると断定するが、その根拠として挙げられた事例が乏し過ぎる。継承者がいないまま伝承されない技術は案外と多い。実際、著作権が切れた特許情報を、再現しようとしてもできない事例は多い。「紙は姿を消すことは無い」という著者の主張と「新しいテクノロジーは古いテクノロジーを排除しない」という主張が混同されていて、痛々しい。
「テクノロジーが私達を強くする」と言うが、「強くする」の意味合いは「読み書き可能」ということのようだが、自国の古典さえも読めない人達を増やし、SNSで拡散され続けるフェイクニュースに過剰反応することが新たな社会現象になっていることも、「強くする」ということになるのかな。
「19世紀の紙は現代の紙より上質だった」というのも唐突に言い出すだけ。ニューヨークの不味いレストランで食べた1回だけの体験談で、「全米のレストランは全て不味いぞ」と主張する飛躍と大差無い。
序文でこれだから、後は・・・。
褒められるところを探すと次の通りかな。中身は薄いけれど、文章自体は上手なので、読み易い。衒学的なので、紙の歴史について調べるためのキーワードを拾い集めるのに役立つのかもしれない。中身が薄く耳学問の寄せ集めなので、どこからでも読めるのも利点と言えるかもしれない。体裁を揃えただけの参考文献は豊富なので、役立つかもしれない。
紙の歴史について深く知りたければ、他の本を手に取った方が良いと思う。
「紙はあり得ない発明に思える」、つまり、誰も思い付かない発想だと著者は言うが、それは彼の想像力が乏しいだけ。木や根を食べる文化圏では、それらを水煮して、放置した結果、紙の原型みたいなものと出会う蓋然性は大いにあった。
「新しいテクノロジーは古いテクノロジーを排除する」という推論を誤っていると断定するが、その根拠として挙げられた事例が乏し過ぎる。継承者がいないまま伝承されない技術は案外と多い。実際、著作権が切れた特許情報を、再現しようとしてもできない事例は多い。「紙は姿を消すことは無い」という著者の主張と「新しいテクノロジーは古いテクノロジーを排除しない」という主張が混同されていて、痛々しい。
「テクノロジーが私達を強くする」と言うが、「強くする」の意味合いは「読み書き可能」ということのようだが、自国の古典さえも読めない人達を増やし、SNSで拡散され続けるフェイクニュースに過剰反応することが新たな社会現象になっていることも、「強くする」ということになるのかな。
「19世紀の紙は現代の紙より上質だった」というのも唐突に言い出すだけ。ニューヨークの不味いレストランで食べた1回だけの体験談で、「全米のレストランは全て不味いぞ」と主張する飛躍と大差無い。
序文でこれだから、後は・・・。
褒められるところを探すと次の通りかな。中身は薄いけれど、文章自体は上手なので、読み易い。衒学的なので、紙の歴史について調べるためのキーワードを拾い集めるのに役立つのかもしれない。中身が薄く耳学問の寄せ集めなので、どこからでも読めるのも利点と言えるかもしれない。体裁を揃えただけの参考文献は豊富なので、役立つかもしれない。
紙の歴史について深く知りたければ、他の本を手に取った方が良いと思う。