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ハワイの歴史と文化: 悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書 1644) 新書 – 2002/6/25
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- ISBN-104121016440
- ISBN-13978-4121016447
- 出版社中央公論新社
- 発売日2002/6/25
- 言語日本語
- 本の長さ252ページ
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商品の説明
著者からのコメント
著者による紹介
今から八年ほど前、ぼくはごく普通の観光客としてハワイに遊びに行きました。それ以来、何度も訪れるうちに、ハワイの歴史と文化に興味を抱くようになり、ついに一冊の本にまとめることになりました。
1~3の各章では移民、戦争、観光について論じ、最後の章ではネイティヴ・ハワイアン社会の歴史と未来について考えました。新聞や手紙などの歴史資料や、ハワイアン音楽の事例などをとおして、なるべく具体的に話を進めるよう心がけました。また 、ハワイの資料館などで入手した写真や絵画もふんだんに盛り込みました。ハワイを中心に据えながらも、日本をはじめとする海外との交流のなかで、ハワイ社会がどのように形づくられてきたかを考えることで、より広い視野でハワイを理解できるよう努力しました。
「もっとハワイについて知りたい!」という読者のために、長めの参考文献リストもつけました。巻末にはお勧めハワイアン音楽リストもあります。
今日、ハワイ観光はひとつの岐路にあると言われています。観光はハワイ経済を豊かにしましたが、同時に環境破壊などのさまざまな問題をもたらしました。ハワイの人びとは観光の是非とその未来について真剣に考えています。観光客として訪れるわたしたちも、もっとハワイの歴史と文化のことを知りその魅力とともに、ハワイ社会が直面する諸問題を考えるべきなのかもしれません。ハワイは日本人にとってとても身近な外国ですが、知られてないことがたくさんあります。ハワイ旅行の「予習」用に、帰国後に思い出を深めるために、あるいは多様な文化の交流の意義について考えるために、ぜひ参考にしていただければと願っています。
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2002/6/25)
- 発売日 : 2002/6/25
- 言語 : 日本語
- 新書 : 252ページ
- ISBN-10 : 4121016440
- ISBN-13 : 978-4121016447
- Amazon 売れ筋ランキング: - 35,232位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

矢口祐人(やぐち ゆうじん)
1966年北海道生まれ
ゴーシエン大学(Goshen College)卒業。ウィリアム・アンド・メアリ大学大学院(College of William and Mary)アメリカ研究科修士課程・博士課程修了(Ph.D.)。カリフォルニア州立大学サンタクルズ校客員研究員(2001年)、ホノルル東西センター客員研究員(2002年)。2011年、『憧れのハワイ』でヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。
北海道大学言語文化部助教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授・同国際交流センター長。英語とアメリカ研究、英語学位プログラムPEAK関連の授業を担当。主な研究テーマはアメリカ文化史、日米文化論、ミュージアム論、ハワイを中心にした観光文化論。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ハワイというと多くの日本人には、南国のバカンスとしてのイメージが浮かぶであろうか。あるいは太平洋戦争の開始となった真珠湾攻撃であろうか。本書では、ハワイが米国の19世紀の拡張主義、帝国主義的野心の犠牲となり、米国の版図に強制的に組み込まれた歴史を思い返させる。ハワイが米国に併合されたのは、1898年。米西戦争が直接の契機である(p.70)が、キューバを舞台として戦われた米西戦争の勃発は、戦争をしたい米国による挑発行為であった。スペイン植民地であったフィリピンやグアムへの「中継地点」としてハワイは併合された。そして、挑発行為により戦争を開始する米国のやり方は、ベトナム戦争の発端となった1964年のトンキン湾事件でも再現される。ネイティブ・ハワイアンとベトナム人民の違いは、国家存続の有無である。ベトナムでは国は残り、ハワイでは消滅したのである。第IV章では、米国のハワイ併合の歴史が解説されるとともに、ハワイの今後を考える視座を提供している。
第I章の冒頭では映画「ピクチャー・ブライド」が紹介される。初期移民の中には、ハワイに住む日本人男性の写真だけを日本で見て、結婚を決めてハワイに渡った花嫁も多かった。その中には、騙されたものもいたという。同章では移民の人々の過酷な生活が描かれている。
第II章では、太平洋戦争勃発日である米国時間1941年12月7日日曜日の出来事を市民の生活の視点から描き出している。日本で出版されている真珠湾攻撃は、戦記としての書物がほとんどで、生活者の視点は少ない。その意味で、同章の記述は新鮮であり、新たな視点を提示するものである。戦争勃発当時、ハワイの人口の約4割が日本人かその子孫であったという(p.83)。太平洋戦争は、ハワイの日本人・日系人の生活を大きく変えた。「日本軍による攻撃がきっかけで、日系人社会は『アメリカ人』としての意識を強く持ちはじめた」(p.97)。米国本土と異なり、全ての日本人及び日系人が強制収容所に送られることはなかったが、「教師、僧侶、ジャーナリストなど、日系社会の指導者とみなされた者」(p.87)の約1500名が米国本土にある強制収容所に収監された。ハワイでは多くの日系人が米軍に志願した。米国本土にいた日系人と共に第442連隊が創設され、欧州戦線に送られ活躍した。同部隊に参加し戦闘で右腕を失い、戦後、連邦上院議員を務め、現在のホノルル空港の名称になっているダニエル・イノウエは、「十二月七日の朝、上空を飛ぶ日本の戦闘機に向かって、大声で『ジャップのくそったれ』と叫んだという」(p.84)。日系人だけでなく、ハワイ社会そのものが日本軍の攻撃により大きな影響を受けた。12月7日の日本軍の攻撃の死者は2488名(p.67)で、同日、米国政府はハワイに戒厳令を布いた。戒厳令は1944年10月24日まで続いた。シビリアン・コントロールが大原則の米国の一部で、約3年間も軍事政府がおかれたのである(p.74)。ハワイと軍のつながりは深い。ハワイの象徴であるダイヤモンドヘッドの頂上には軍事施設がおかれていた。欧米の戦略家は、ハワイを欧州の英軍事拠点と比較して「太平洋のジブラルタル」と呼んだ(p.70)。そして現在も軍事関連産業はハワイにとり、観光に次ぐ2番目に重要な産業となっている(p.104)。
観光以外のハワイに関心がある方にとり、ハワイを知る第一歩として有益な書である。(2019/8/6)
何度も読み直そうと思える本です。
著者のねらいは「表面的な『楽園』イメージの奥にある、『文化の地層』とでもいうべきものを紹介することで、日本におけるハワイ理解に多少なりとも貢献(p.220)」することである。
具体的な叙述で、ハワイの歴史がイメージ豊かに捉えられる。
移民、戦争、観光それぞれの話題も面白かったし、ハワイに住む日系アメリカ人のアイデンティティに関する言及も興味深かった。ただ、ハワイ語のことにほとんど触れていないのが残念。言語とアイデンティティは切り離せないと思うので。
著者は「観光とは、ある土地の人がよその土地を訪れる行為であり、人と人との出会いを作り出す。ただし、その出会いに必ずしも理解が伴うわけではない。訪問する側と訪問される側の双方に、他者を理解しようとする意志がなければ、充実した出会いの可能性は生まれてこない(p.166)」と述べる。
(ハワイ観光に限ったことではないけれど)随分ハワイに行っている私には耳が痛い。
ハワイの歴史と社会、特に日系人の役割について知りたいと思っていた私にとって、本書はまさにど真ん中直球の書物であった。1920年代には、住民の4割が日系人であったなど、ハワイにおける日本のプレゼンスがこれほど大きい(かった)ことは驚きであった。実際にハワイを訪問
して、日系移民たちとハワイ文化に触れるのが楽しみである。