何の為に現れているか判らない「幽霊」、
名前が付いていない「化け物」、
京極先生の他の物語に出てくる「座りの悪い」感じ、
名前の無い妖怪は説明できない恐怖、
まだ半分読んだだけですが、あとを引く粘つく怖さは、怖いこととは何かを考えさせられます。
悪意を向ける者も怖いのですが、何の為にこちらを見ているのか判らない者も怖いです。
一つの事は当たり前の事でも、総てが揃うと異様な姿が現れる、
このこの本はそんな物語が集めてあるようです、
異様な物語を解体して日常を取り戻す陰陽師、異様なお話を組み上げて歪みを収める御行坊主、
京極先生の長編はそのようなお話が多いと思いますが、
この本にあるお話しはその長いお話の中の1ページの恐怖のような気がします。
つまり京極先生の長いお話の一場面に入るような気がします。
まだ半分しか呼んでませんが。

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幽談 (幽BOOKS) ハードカバー – 2008/7/16
京極 夏彦
(著)
八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地!
怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化!
ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。
怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化!
ああ、手首だと、私は思ったものである。切断された手首だとは思わなかった。誰の手首だろうとも思わなかった。ただ、手首だと思った。何故かは解らない。もしかしたら体温があったからかもしれない。ひんやりとした、女の体温。――「手首を拾う」より。怪談専門誌『幽』の連載が、ついに単行本化。八つの幽談を描いた、京極夏彦の別天地。
- 本の長さ300ページ
- 言語日本語
- 出版社メディアファクトリー
- 発売日2008/7/16
- ISBN-10484012373X
- ISBN-13978-4840123730
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登録情報
- 出版社 : メディアファクトリー (2008/7/16)
- 発売日 : 2008/7/16
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 300ページ
- ISBN-10 : 484012373X
- ISBN-13 : 978-4840123730
- Amazon 売れ筋ランキング: - 452,479位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エンタメ小説が読みたくて購入しました。短編の一つである「成人」は良く言えば適度にエンタメ感がある、悪く言えば2chのオカルト版のSSっぽい話でしたが、なかなか楽しく読めました。
他にも「下の人」と「友達」も読みやすくて面白かったです。
問題は他の短編で、他のレビュワーさんも書かれている通り少し気取った書き方がされていました。実際、これは気取った書き方というより純文学に寄せた短編というのが正解だと思いますが、私はエンタメ小説を欲していたので星−1としました。
ここで言う"エンタメ小説"と"純文学寄り"の区別は、会話や情景描写が多いかそうでないかの違いです。
ちなみに他の京極夏彦の短編集だと「厭な小説」が良かったです。
他にも「下の人」と「友達」も読みやすくて面白かったです。
問題は他の短編で、他のレビュワーさんも書かれている通り少し気取った書き方がされていました。実際、これは気取った書き方というより純文学に寄せた短編というのが正解だと思いますが、私はエンタメ小説を欲していたので星−1としました。
ここで言う"エンタメ小説"と"純文学寄り"の区別は、会話や情景描写が多いかそうでないかの違いです。
ちなみに他の京極夏彦の短編集だと「厭な小説」が良かったです。
2014年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
見えない人が見える感じです。
けど、それは特別な人が経験する訳ではなく、誰でも気づけば経験するような小説でした。
けど、それは特別な人が経験する訳ではなく、誰でも気づけば経験するような小説でした。
2008年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
8つの短編が収録されていてそれぞれ趣が違います。
物語を読んでいるというよりは、他人のある日常を覗いているような
感じがします。
「怪談」と言うほど怖さを狙っていないし、かといってたんなる小説
でもない。まさに『幽談』というタイトルがぴったりだと思います。
目の前にある世界が突然壊れていくその怖さの表現は素晴らしいです。
日本語の美しさとその表現の可能性を見せつけられている感じが
しました。
物語を読んでいるというよりは、他人のある日常を覗いているような
感じがします。
「怪談」と言うほど怖さを狙っていないし、かといってたんなる小説
でもない。まさに『幽談』というタイトルがぴったりだと思います。
目の前にある世界が突然壊れていくその怖さの表現は素晴らしいです。
日本語の美しさとその表現の可能性を見せつけられている感じが
しました。
2018年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
儚い不確かさ、モヤっとする読後感。
語り手が思いの外、今の人だった。
語り手が思いの外、今の人だった。
2014年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
梱包も問題なし、本体もきれいで傷も無し、届いた時期も問題なしでした。当たり前なんでしょうがきちんとしていてくれて気持ち良かったです。
2014年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文体に凝りすぎて鼻につきます。遠回りなストーリーの割りに簡単に結末が見えてしまうのが残念。乱歩などを意識し過ぎか?京極さんらしくないなあ私には思います。