中古品:
¥1,000 税込
配送料 ¥350 5月15日-17日にお届け(8 時間 1 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: ▼ 若干スレキズ等ありますが、使用感少なく概ね良好
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

アーサー・ミラー〈2〉るつぼ (ハヤカワ演劇文庫 15) 文庫 – 2008/5/23

4.5 5つ星のうち4.5 27個の評価

実直な農夫プロクターは召使いの少女アビゲイルと一夜の関係を持ってしまう。少女はプロクターを我がものにすべく、神の名のもと彼の妻を「魔女」として告発。折しも村人の悪魔憑きへの恐怖や日頃の相互不信と相まって、村には壮絶な魔女狩りの嵐が吹き荒れる……17世紀の実話に基づく本作は、1953年に発表されるやマッカーシズムに揺れる米国に衝撃を与えた。峻厳すぎる正義の暴走と人間の尊厳に鋭く迫る、巨匠不朽の代表作。解説:岡崎凉子
続きを読む もっと少なく読む

商品の説明

著者について

1915年、ニューヨークのユダヤ系の家庭に生まれる。ミシガン大学で演劇を学び、在学中からラジオ・ドラマの脚本を執筆。1944年「幸運な男」でブロードウェイ・デビュー。1947年「みんな我が子」で注目を集める。「セールスマンの死」(1949)は、エリア・カザン演出で、トニー賞、ピュリッツァー賞を受賞。本書「るつぼ」(1953)も、今なお繰り返し上演される代表作である。その他の作品に「橋からのながめ」「代価」など。映画化された作品も多い。《荒馬と女》など映画脚本、小説や評論と幅広く活躍した。また、イプセンの「民衆の敵」を翻案したブロードウェイ上演は高く評価された。1965~69年、国際ペンクラブ会長を務めた。私生活では、女優マリリン・モンローと結婚していたことでも知られる。2005年2月没。

「るつぼ」の1996年の映画化(邦題《クルーシブル》)に際しては自ら脚本を担当した。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2008/5/23)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/23
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 288ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 415140015X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4151400155
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 27個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
アーサー・ミラー
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
27グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2019年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
無邪気な少女たちが行った「あそび」としての行為が、共同体の成員の多くを悲惨な行為へと導く構造とは、何だったのか。1962年のアメリカ東部のセイラムで繰り広げられた「魔女裁判」はいつ我々のすむ現代社会に復活しないとも限りません。アーサーミラー自身が言うように『生(なま)の人間の行為とそれを取り巻く周辺との葛藤』を描いた優れた戯曲です。読み終わって、正義や善悪という規範の外に人間の根源性があるのかな、と思ってしまいした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
背景にはアメリカの赤狩りがある。熱狂は時には危うい。安倍信者が読むべき本だが、問題は読み通す能力が有るのかな?
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼女たちは深夜、ふざけて踊っていた。それを、たまたま一緒に住む大人が発見してしまった。

その仲の一人が、ショックで寝込んでしまう。

だが、大人達は意外なものを作り出した。悪魔だった。悪魔の仕業で、娘が寝込んでしまったと。

彼女たちはつけ込んだ。大事に大事に育てた。大人達はみんな信じた。悪魔の仕業だと。

反抗する奴らもいたが、悪魔を操りし彼女たちに、逆らえる者はいなかった。

どんどん大きくなる。どんどんと、人がいなくなる。面白かった。誰よりも権力を持てたのだから。

だが、自分たちの手に負えないとわかってきた。彼女たちは逃げ出した。上手く逃げれられた奴もいる。
捕まった奴もいる。

上手く逃げられた女は、綺麗な朝日を見ながらこう思ったのだろう。

「神なぞクソ食らえ」と。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
嘘も方便とされる現代にあって、多くの人の眼に
主人公プロクターの取った行動は愚かしく映るかもしれない。
彼は言う。
「わたしは嘘をつき、その嘘に自分で署名した! 
……名前なしに、どうして生きて行ける? 
魂は渡した、名前は返してくれ!」
命よりも名誉を選ぶ人間が、現代にどれだけいるだろう。

作者本人が否定しているにもかかわらず、
この作品はマッカーシズム批判の書と評される。
しかし、本作品が問いかけるのは、もっと普遍的な問題、
誠実とは何か、高潔であるとは何か、ということである。

余談であるが、ミラーのもう一つの代表作
『セールスマンの死』と共通するテーマを扱った作品に、
イギリスの劇作家ロバート・ボルトの『花咲くチェリー』がある。
ボルトにはまたトーマス・モアを主人公にした
『すべての季節の男』(「わが命つきるとも」と題して映画化もされた)
という作品があるが、これまた『るつぼ』に通じるテーマが扱われている。
ミラーの両作品に感銘を受けた方には、
ぜひボルトの作品もお読みなるようおすすめしたい。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年2月26日に日本でレビュー済み
中世の魔女裁判という極端な状況を舞台としていながら語られる内容は人間の普遍的な苦悩です。
今の世の中は命までとられることはないにしても「社会的な死」という制裁と常に背中合わせに生きている気がします。
悲惨な結末を迎えるまで止められない学校や企業内でのいじめの蔓延、偏った報道による(社会認識上の)冤罪、SNS上の炎上など。
(プロクターの例をみるまでもなく、一つも汚点のない人間などまずいませんが)概ねまっとうに生きてる者が(故意、誤解、無意識を問わず)歪曲された正義を振りかざす少数の告発者の言葉により一瞬にして地獄に突き落とされる例は枚挙にいとまがありません。
いつでも自分がそのような状況に陥る危険性を孕んだ現在こそ読み継がれるべき名作だと思います。
最愛の者にすら縋れない極限の選択を迫られた際のエリザベスの言葉「問題はわたしの魂ではなく、あなたの魂なのよ」という言葉が心に残りました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月3日に日本でレビュー済み
激しい戯曲です。

子供をはじめとした人間の弱さから生まれる狂気に、強い怒りと吐き気、無力感で何度か中断しましたが、ヘイル牧師の以下のことばに救われました。
『信仰が血をもたらす時は、信仰を守る必要はありません。人に犠牲をもとめるのは間違った掟です。生命ーいのちこそが、神の最も貴い贈り物だ。どんな教えでも、それがどんなに立派な教えにせよ、生命を奪ってよいはずはありません。』
そして、その上で自分の死ぬ意味=生きる意味を見出したプロクターのことば
『だから、ジョン・プロクターもまんざら捨てたものではないという気がしてきた。誇らかに旗がふれるほどではないが、少なくとも旗を犬どもに汚されないですんだ。
涙をみせるのはよせ!涙は彼らを喜ばせるだけだ!誇り高く、石の心をもって、彼らを沈めてしまおう!』

何のために死ぬか、という問いを現実感をもって自らに課せない者は空虚な生を死んでいくばかりでなく、死に真っ向から向き合わない故の弱さがこのような悲劇・集団的狂気を生み、他者を(そして恐らく他者だけを)傷つける。
この劇で異端審問をし、刑の執行をした『大人』達は、結局わめきたてる『子供』たちとなんの違いもないのだ、という深く重い戒めをうけました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月31日に日本でレビュー済み
早川刊演劇文庫シリーズに収められたアーサー・ミラーの作品は、倉橋健による翻訳である。これが実にガッカリなのである。新劇調、というのかなぁ、ひどい日本語でうんざりしてしまう。
解説は、岡崎涼子という米文学研究家ですか、トホホな内容で、私にはピューリタンは分かりません、という点から出発するから、分かんねぇんだったらハナから解説なんか書くなよ、と叫びたくなるようなるシロモノ。

ミラーの翻訳は早川が独占しているものだから、このトンデモ解説を含めて、日本ではミラーを読みたければ、この翻訳しかない、情けなさである。

あ〜あ、可哀想なアーサー・ミラーよ。シェイクスピアのように、後400年位辛抱してください。ちゃんとした日本語の新訳も、その内出るでしょうから、、
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このお話の時代とは逆に、清教徒を嫌う今の米国は、堕落することがすべての人間の運命であると堅く信じてきっている。自らの選択した特質な性的堕落を人権などと掲げて、他の類の人々に道徳を守る権利はくれず自国のキリスト教徒たちの自由を弾圧する。今の西欧文化は幸い反対者を死刑こそしないが、このお話よりももっと酷い種類の不正な考え方が蔓延しているのだ。多数の不道徳の嗜好に従えよ、と。悪質な権威者も人民は全然成長などしていない。相手が誰であっても、不正とは全面衝突するしか道はないと、プロクターは訴えているようだ。スタンダールの「赤と黒」を思わせる結末でもある。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート