何と言っても新連載、大崎善生「藤井聡太の夢」である。
一人の人間が日本中を湧き上がらせたのは、久しい。
1996年、羽生は七冠を達成した。それ以来である。今回は、14歳の中学生である。
その発端は、「炎の七番勝負」であった。その総括は8月末に出版される予定であり楽しみに待ちたい。
藤井の師匠は、平面でなく空間があると言う。
多分それは、AIネイティブ世代登場という事である。
6月2日、20連勝目で負けた澤田は、未だ25歳にも拘わらず、「あっという間にこんなに強くなってしまった。自分は、随分と歳を取りましたと」と述懐した。彼は、6~7年前四枚落ちから何度も指導したのであった。
聡太は、両親と祖父母に囲まれ幸せな時間を過ごしている。
祖母は、公文研究所の、「スタディ将棋」を使い孫に将棋を教えた。
その後、才能を見抜きふみもと子供将棋教室に通わせることにした。師範は、経営困難により道場を閉じようとしていたが、5歳の子供の入門を断らなかったのである。その理由は、「ただ自分はずっとそのように生きてきた」であった。
聡太には、運があるのである。
棋聖戦第一局、「幻の勝ち筋を見た」も充実している。
挑戦者斉藤七段の、「直観では、勝ちがあると思いましたが、その直観が誤りでした」が印象に残る。
彼の端正な佇まいと言動は、将来の大成を予測させる。
イメージと読みの将棋観は、メンバーが豪華であるが鈴木八段はその人生観が垣間見えて趣があった。
(追記)
2017.7.11 清流戦の対都成四段戦は、実況中継があり戦慄であった。
二人の解説者も唖然とした。
私たちには見えないが若し、この作戦が成功すれば奮えるというものであった。
結果的に、成功した。
その思想は、羽生を中心とする世代が革新した将棋観を更に、革命するものである。
独りぼっちの王様が、攻撃に加わったのである。
それは、従来の金・銀で王を囲うという原則の放棄であり、それ以前に敵王を攻略するというものである。
型に嵌らない、自由で動的柔軟な発想であった。
それは、順位戦の対中田七段戦でも同様であった。12手連続打ち歩詰めで凌いだのであった。
それは、近代でなく現代将棋を創造しているのである。
それは多分、AIに対応する人間の反応であり興奮する。

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将棋世界 2017年8月号 雑誌 – 2017/7/3
大崎善生が書く 天才棋士「藤井聡太四段」
●巻頭カラー
・第75期名人戦七番勝負[第6局] 佐藤天彦名人×稲葉陽八段
「持ちこたえた防衛戦」【自戦解説】佐藤天彦名人 【構成】大川慎太郎
・第58期王位戦挑戦者インタビュー・菅井竜也七段
「絶対に勝つ」という気持ちで 【構成】池田将之
●新連載!
・「聖の青春」の大崎善生が書く 藤井聡太四段ドキュメント
『神を追いつめた少年 ―藤井聡太の夢―』 第1章「将棋との邂逅」【記】大崎善生
●戦術特集
・『定跡を覆す 対矢倉左美濃急戦の全貌』―矢倉の堅陣のぶっ壊せ! ―
・Chapter1 流行のメカニズムを探る
「創始者が語る対矢倉左美濃急戦」【解説】千田翔太六段
・Chapter2 リレー自戦記「魅力的な急戦策」【記】遠山雄亮五段
・Chapter3 次の一手「対矢倉左美濃急戦の手筋を覚えよう」【問題作成】佐々木大地四段
・Chapter4 最新定跡探査[居飛車編]「覆った矢倉の常識」【講師】金井恒太六段
●プロ棋戦
・棋譜満載! クローズアップ藤井将棋
「トリプル+ダブルヘッダー制し25連勝」(第2回上州YAMADAチャレンジ杯&第3期叡王戦)
・第88期棋聖戦五番勝負 羽生善治棋聖×斎藤慎太郎七段
[第1局]幻の勝ち筋を見た 【文】松本哲平
・第75期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人×稲葉陽八段
[第5局]名人の妥協なき選択 【解説】山崎隆之八段 【構成】諏訪景子
・第2期電王戦二番勝負 佐藤天彦叡王× PONANZA
[第2局]歴史的瞬間はいつだったのか 【文】相崎修司
・第10期マイナビ女子オープン五番勝負 加藤桃子女王×上田初美女流三段
[第3局]新鮮な気持ちで 【自戦記】加藤桃子女王
・第28期女流王位戦五番勝負 里見香奈女流王位×伊藤沙恵女流二段
[第4局]逆転を呼んだ渾身の銀打ち 【文】鈴木健二
●連載読み物
・イメージと読みの将棋観・II(郷田真隆・鈴木大介・行方尚史・木村一基・糸谷哲郎・永瀬拓矢)構成/鈴木宏彦
・感想戦後の感想[第130回]勝運を引きずった初年度の棋戦優勝 井出隼平四段 記/高橋呉郎
・言い訳をしたい棋譜[第37手]2組の洗礼 文/前田祐司八段
●連載講座
・かりんの振り飛車WATCH[第4回]流れをつかむテクニック
【生徒】伊藤かりん(乃木坂46)【講師】戸辺 誠七段
・懸賞詰将棋 出題/若島 正
・懸賞必至 出題/武市三郎七段
・詰将棋サロン 選者/及川拓馬六段
・昇段コース 四・五・六段コース/初・二・三段/級位コース
・熱闘! 羽生将棋(君島俊介)
・あっという間の3手詰 森 信雄七段
・実戦に役立つ5手7手詰 中田章道七段
●カラーページ
・華麗なる切り返し 菅井初挑戦! 第58期王位戦挑戦者決定戦
・開幕から熱戦 羽生棋聖が先勝 第88期棋聖戦第1局
・佐藤天彦叡王敗れる 第2期電王戦第2局
・藤井聡太四段 マジック連発! 強さ神がかり
・上州YAMADA チャレンジ杯開催概要 山田昇会長×佐藤康光会長対談
・伊藤、追いつき最終局へ 第28期女流王位戦第4局
・圓谷晴揮君(東京)が日本一に! 第42回さなる杯小学生名人戦決勝大会
●その他
・竜王戦予想クイズ ※渡辺明竜王の直筆扇子、藤井聡太四段の直筆色紙ほか豪華賞品
・将棋普及の受け皿を 佐藤康光会長所信表明
・桐谷広人七段の優待生活セミナー
など
付録 定跡次の一手「極限早繰り銀戦法」佐藤慎一五段
●巻頭カラー
・第75期名人戦七番勝負[第6局] 佐藤天彦名人×稲葉陽八段
「持ちこたえた防衛戦」【自戦解説】佐藤天彦名人 【構成】大川慎太郎
・第58期王位戦挑戦者インタビュー・菅井竜也七段
「絶対に勝つ」という気持ちで 【構成】池田将之
●新連載!
・「聖の青春」の大崎善生が書く 藤井聡太四段ドキュメント
『神を追いつめた少年 ―藤井聡太の夢―』 第1章「将棋との邂逅」【記】大崎善生
●戦術特集
・『定跡を覆す 対矢倉左美濃急戦の全貌』―矢倉の堅陣のぶっ壊せ! ―
・Chapter1 流行のメカニズムを探る
「創始者が語る対矢倉左美濃急戦」【解説】千田翔太六段
・Chapter2 リレー自戦記「魅力的な急戦策」【記】遠山雄亮五段
・Chapter3 次の一手「対矢倉左美濃急戦の手筋を覚えよう」【問題作成】佐々木大地四段
・Chapter4 最新定跡探査[居飛車編]「覆った矢倉の常識」【講師】金井恒太六段
●プロ棋戦
・棋譜満載! クローズアップ藤井将棋
「トリプル+ダブルヘッダー制し25連勝」(第2回上州YAMADAチャレンジ杯&第3期叡王戦)
・第88期棋聖戦五番勝負 羽生善治棋聖×斎藤慎太郎七段
[第1局]幻の勝ち筋を見た 【文】松本哲平
・第75期名人戦七番勝負 佐藤天彦名人×稲葉陽八段
[第5局]名人の妥協なき選択 【解説】山崎隆之八段 【構成】諏訪景子
・第2期電王戦二番勝負 佐藤天彦叡王× PONANZA
[第2局]歴史的瞬間はいつだったのか 【文】相崎修司
・第10期マイナビ女子オープン五番勝負 加藤桃子女王×上田初美女流三段
[第3局]新鮮な気持ちで 【自戦記】加藤桃子女王
・第28期女流王位戦五番勝負 里見香奈女流王位×伊藤沙恵女流二段
[第4局]逆転を呼んだ渾身の銀打ち 【文】鈴木健二
●連載読み物
・イメージと読みの将棋観・II(郷田真隆・鈴木大介・行方尚史・木村一基・糸谷哲郎・永瀬拓矢)構成/鈴木宏彦
・感想戦後の感想[第130回]勝運を引きずった初年度の棋戦優勝 井出隼平四段 記/高橋呉郎
・言い訳をしたい棋譜[第37手]2組の洗礼 文/前田祐司八段
●連載講座
・かりんの振り飛車WATCH[第4回]流れをつかむテクニック
【生徒】伊藤かりん(乃木坂46)【講師】戸辺 誠七段
・懸賞詰将棋 出題/若島 正
・懸賞必至 出題/武市三郎七段
・詰将棋サロン 選者/及川拓馬六段
・昇段コース 四・五・六段コース/初・二・三段/級位コース
・熱闘! 羽生将棋(君島俊介)
・あっという間の3手詰 森 信雄七段
・実戦に役立つ5手7手詰 中田章道七段
●カラーページ
・華麗なる切り返し 菅井初挑戦! 第58期王位戦挑戦者決定戦
・開幕から熱戦 羽生棋聖が先勝 第88期棋聖戦第1局
・佐藤天彦叡王敗れる 第2期電王戦第2局
・藤井聡太四段 マジック連発! 強さ神がかり
・上州YAMADA チャレンジ杯開催概要 山田昇会長×佐藤康光会長対談
・伊藤、追いつき最終局へ 第28期女流王位戦第4局
・圓谷晴揮君(東京)が日本一に! 第42回さなる杯小学生名人戦決勝大会
●その他
・竜王戦予想クイズ ※渡辺明竜王の直筆扇子、藤井聡太四段の直筆色紙ほか豪華賞品
・将棋普及の受け皿を 佐藤康光会長所信表明
・桐谷広人七段の優待生活セミナー
など
付録 定跡次の一手「極限早繰り銀戦法」佐藤慎一五段
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名人戦、藤井四段の棋譜など、話題豊富です。付録つきで、良かった。
2018年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙の写真が最高によい。
大崎先生の神を追いつめた少年、すごくよい。はやく単行本にしてください。というか早くNHKの朝どらを作ってほしい。
神を追いつめた少年。すごいキャッチコピーですね。藤井聡太そのもの。ブルースリー、アインシュタイン、モーツアルト、国士無双
ワクワクします。
大崎先生の神を追いつめた少年、すごくよい。はやく単行本にしてください。というか早くNHKの朝どらを作ってほしい。
神を追いつめた少年。すごいキャッチコピーですね。藤井聡太そのもの。ブルースリー、アインシュタイン、モーツアルト、国士無双
ワクワクします。
2017年7月21日に日本でレビュー済み
将棋界において絶対破られないであろう記録が2つあると確信していた。1つは大山十五世名人のつくったタイトル戦50連続登場であり、もう1つは神谷八段のつくった公式戦28連勝である。この2つは、未来永劫、破られることのない金字塔と信じていた。ところが、である。何と14歳の新人棋士が29連勝し、記録を塗り替えてしまった。恐るべき棋士が誕生した。かつて、大山を抜く棋士は現れないと思っていたが、羽生という大天才が大山を抜いた。藤井四段は、その羽生をも凌駕する可能性を秘めた、スーパースターである。将棋界は宝を得た。今後の活躍が楽しみである。
2017年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藤井四段の大活躍で、急遽プロ棋士の序列などを知りたくなり、購入しました。
2017年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
将棋世界を随分長く購読していた時代がありますが、素晴らしいプロの誕生に感動しました。給料の安い頃、将棋世界の次の一手を通勤の行き帰りに考え、3段まで行きました。近鉄百貨店の将棋まつりで、生の「升田幸三」さんも拝見しました。懐かしい時代です。将棋の世界が活性化するのを期待しています。
2017年7月31日に日本でレビュー済み
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ドキュメントが面白いです。絶対に勝つという気持ちでの内容も面白いです。
2017年7月17日に日本でレビュー済み
1996年に羽生さんが7冠を制覇した時の衝撃がいまだに記憶に新しいが、思い起こせばもう20年以上前。
その時、生まれていなかった藤井四段が前人未到を29連勝を達成した。
否が応でも期待が膨らんでいくが、ぜひ気負わず羽生さんの次の7冠を目指して欲しい。
『ドキュメント 神を追いつめた少年 -藤井聡太の夢-』
この章を読むために買うだけでも価値はあります。
久々に将棋を打ちたくなった。
その時、生まれていなかった藤井四段が前人未到を29連勝を達成した。
否が応でも期待が膨らんでいくが、ぜひ気負わず羽生さんの次の7冠を目指して欲しい。
『ドキュメント 神を追いつめた少年 -藤井聡太の夢-』
この章を読むために買うだけでも価値はあります。
久々に将棋を打ちたくなった。