新潟大学の名誉教授が疫学的な観点からわが国のガン検診が有効でないと解説している内容に納得するも、半分はそうかなと思う読後感。
これを読んだ人がガン検診を受けなくてガンになっても著者の責任ではなく自己責任であるとのこと。う〜ん!!となる内容です。
ただし、確かに世界的に見てもわが国のレントゲン検査は多すぎることは事実ですが、それでガンになりやすいとしたらどうしたらいいのです。

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医者の私が、がん検診を受けない9つの理由 単行本 – 2016/9/22
岡田 正彦
(著)
【「受けなさい」と勧める人への質問】
受けた人のほうが受けない人より早死にするのはなぜ?
●学術的にがん検診の有効性を完全否定した、初めての本
「妻に勧められ検診を受けたら、早期のがんが見つかり手術・完治した」……今年伝えられた有名芸能人のニュースをはじめ、「がん検診は受けたほうがいい」は
国民の共通認識になっています。しかし、本当にそうなのでしょうか?
著者は、「がん検診が寿命を延ばす」というデータは世界中のどこにもないことを明らかにします。そればかりか、たとえば肺がん検診の場合、
信頼性のおける4つの世界的学術調査のすべてで、「がん検診は、受けた人のほうが受けない人よりも早死にする」というデータが出ているのです。
学術的&論理的にあなたを納得させる、9つの理由
1いくら受けても余命は延びない
2推進派の「科学的根拠」は怪しすぎる
3検診を勧める世論は捻じ曲げられている
4レントゲン検査には明らかな発がん性がある
5受けると「過剰診断」の被害に遭う
6がんの運命は最初から決まっている
7定期健診は利益より不利益が圧倒的に大きい
8早く見つけても遅く見つけても効く薬がない
9がんは自分の努力で予防できる
受けた人のほうが受けない人より早死にするのはなぜ?
●学術的にがん検診の有効性を完全否定した、初めての本
「妻に勧められ検診を受けたら、早期のがんが見つかり手術・完治した」……今年伝えられた有名芸能人のニュースをはじめ、「がん検診は受けたほうがいい」は
国民の共通認識になっています。しかし、本当にそうなのでしょうか?
著者は、「がん検診が寿命を延ばす」というデータは世界中のどこにもないことを明らかにします。そればかりか、たとえば肺がん検診の場合、
信頼性のおける4つの世界的学術調査のすべてで、「がん検診は、受けた人のほうが受けない人よりも早死にする」というデータが出ているのです。
学術的&論理的にあなたを納得させる、9つの理由
1いくら受けても余命は延びない
2推進派の「科学的根拠」は怪しすぎる
3検診を勧める世論は捻じ曲げられている
4レントゲン検査には明らかな発がん性がある
5受けると「過剰診断」の被害に遭う
6がんの運命は最初から決まっている
7定期健診は利益より不利益が圧倒的に大きい
8早く見つけても遅く見つけても効く薬がない
9がんは自分の努力で予防できる
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社三五館
- 発売日2016/9/22
- ISBN-104883206785
- ISBN-13978-4883206780
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商品の説明
著者について
岡田正彦 ◎ おかだ・まさひこ
1946年、京都府生まれ。新潟大学医学部卒業。新潟大学名誉教授。医学博士。
専門は予防医療学で、遺伝子や細胞を対象にした基礎実験からビッグデータの統計解析まで幅広い研究を行なってきた。
本書では、徹底して医学論文・学術データにもとづきながら、がん検診の「無効性」「欺瞞性」「危険性」を明らかにする。
1946年、京都府生まれ。新潟大学医学部卒業。新潟大学名誉教授。医学博士。
専門は予防医療学で、遺伝子や細胞を対象にした基礎実験からビッグデータの統計解析まで幅広い研究を行なってきた。
本書では、徹底して医学論文・学術データにもとづきながら、がん検診の「無効性」「欺瞞性」「危険性」を明らかにする。
登録情報
- 出版社 : 三五館 (2016/9/22)
- 発売日 : 2016/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 200ページ
- ISBN-10 : 4883206785
- ISBN-13 : 978-4883206780
- Amazon 売れ筋ランキング: - 520,885位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2016年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界中の膨大な患者データ、医学データの
コンピュータ解析を、新潟大学医学部で
長年行ってきた著者が
「がん検診を受けない理由」を
ていねいに解き明かしている。
がん検診の最大の問題は
治療する必要のないささいな変化まで
がんと疑われ、
患者の心身が、無用の検査や手術や抗がん剤で傷つく
「過剰診断」にある、と説く。
たとえば子宮頸がん検診では、
同がんで亡くなる人の、最大3000倍もの人に「異常」が
見つかってしまう。
しかも、検診でがん死を減らせた証拠がひとつもない。
また、アメリカでも日本でも前立腺がんの
PSA検査が普及して大量の「患者」が生まれているが、死亡数は横ばい。
肺がん検診は、欧米のいくつもの比較試験で
受けた群の方が、受けない群より総死亡数が多くなることが
はっきりして、とっくに廃止されている。
日本では、会社員や公務員には年に1回以上、
胸部X線検査を含む定期検診を受けさせることが、
雇用主の義務。つまり、国に強制されている。
「がん」と診断されると
ほぼ抗がん剤治療となるのも悲劇だ。
抗がん剤は腫瘍を一時、小さくする「こともある」だけで
進行がんを治すことはできず、
同時に正常細胞も叩くから
延命効果は不明。延命できたというデータは
被験者が極端に少なかったり、
追跡調査の途中で3分の1が行方不明になっていたり
とても信用できないものばかり。
「夢の薬」と官民が大PRした
肺がん治療薬イレッサは、副作用で
日本では900人近い死者が出たのに
患者側は敗訴。
事前の説明がどんなにデタラメでも、
いったん治療を受けいれた患者は、
ひどい後遺症が残ろうと、命を落とそうと、
「自己責任」なのだ。
近藤誠医師が30年言い続けているように、
がんは見つけず、闘わず、もし苦痛がでてきたら
放射線、ラジオ波(高周波)、ステント(閉塞部分の拡張器)
などのなるべく体をいためない処置をするのがいちばんだと
改めて思った。
命がけで、がん検診・抗がん剤治療から逃げよう。
コンピュータ解析を、新潟大学医学部で
長年行ってきた著者が
「がん検診を受けない理由」を
ていねいに解き明かしている。
がん検診の最大の問題は
治療する必要のないささいな変化まで
がんと疑われ、
患者の心身が、無用の検査や手術や抗がん剤で傷つく
「過剰診断」にある、と説く。
たとえば子宮頸がん検診では、
同がんで亡くなる人の、最大3000倍もの人に「異常」が
見つかってしまう。
しかも、検診でがん死を減らせた証拠がひとつもない。
また、アメリカでも日本でも前立腺がんの
PSA検査が普及して大量の「患者」が生まれているが、死亡数は横ばい。
肺がん検診は、欧米のいくつもの比較試験で
受けた群の方が、受けない群より総死亡数が多くなることが
はっきりして、とっくに廃止されている。
日本では、会社員や公務員には年に1回以上、
胸部X線検査を含む定期検診を受けさせることが、
雇用主の義務。つまり、国に強制されている。
「がん」と診断されると
ほぼ抗がん剤治療となるのも悲劇だ。
抗がん剤は腫瘍を一時、小さくする「こともある」だけで
進行がんを治すことはできず、
同時に正常細胞も叩くから
延命効果は不明。延命できたというデータは
被験者が極端に少なかったり、
追跡調査の途中で3分の1が行方不明になっていたり
とても信用できないものばかり。
「夢の薬」と官民が大PRした
肺がん治療薬イレッサは、副作用で
日本では900人近い死者が出たのに
患者側は敗訴。
事前の説明がどんなにデタラメでも、
いったん治療を受けいれた患者は、
ひどい後遺症が残ろうと、命を落とそうと、
「自己責任」なのだ。
近藤誠医師が30年言い続けているように、
がんは見つけず、闘わず、もし苦痛がでてきたら
放射線、ラジオ波(高周波)、ステント(閉塞部分の拡張器)
などのなるべく体をいためない処置をするのがいちばんだと
改めて思った。
命がけで、がん検診・抗がん剤治療から逃げよう。
2023年10月4日に日本でレビュー済み
がん検診の受診票が毎年、市から送られてくる。受診したほうが良いのかなぁと最近思いはじめたところです。がん検診とはどんなものか、知識を得たく本書を読んでみました。
■そもそも、がんとは何か?
正常な細胞が、がん細胞に変化することを「発がん」という。発がんの最初は、化学物質、医薬品、放射線、紫外線、排気ガスなどが作用することではじまる。
傷がついた細胞は、フリーラジカルと呼ぶそうです。通常、フリーラジカルは免疫によって消去されます。僅かな確率ではあるが、消去しきれないフリーラジカルが残ってしまうこともある。
フリーラジカルは、細胞分裂に異常な暴走させることがある。これが腫瘍となる。腫瘍は「良性」の場合は、大きな問題にはならない。転移する、無制限に細胞分裂をするといった能力があるものを「悪性」というそうです。
がんの遺伝はないようです。
同じ家系では体質や生活習慣などが似ているので、同じがんになりやすいと考えられている。
■がん検診について
著者は、がん検診を受診しないと言っている。その理由は9つありますが、その中で私が1番怖いなと思ったことは…
オーバーダイアグノーシス(過剰な診断)の被害に合う可能性があるから。
処置の要不要は正確に判断するのは難しいようです。放置しても問題無い状態であっても検査で見つかった以上は、治療という判断になってしまう。
精密検査のレントゲン検査や、CT検査による小さな被爆が二次がんの原因となる。また不要な手術、薬の投与といったことにもなりかねない。
悪性であったとしても、治療により延命できる保証はない。がんの状態は、ひとくくりにできないので、何もしないほうが、長く生きられる場合もある。
■まとめ
体調は何も問題がない。レントゲンによる被爆も最小限にするため、会社の健康診断だけにしたい。
本書を読んた限りでは、がん検診を受診するメリットが感じられない。オーバーダイアグノーシスも怖い。とりあえず、がん検診を受診するのは止めようと思います。
禁煙、多量の飲酒、睡眠、運動、食事に気を使うことが、がんの予防になる。健康な状態を保つこと、フリーラジカルを消去してくれる免疫システムを正常にしておくこと。
健康管理は、がんだけでなく、万病の対策になると思うので、しっかりやっていきたい。
■そもそも、がんとは何か?
正常な細胞が、がん細胞に変化することを「発がん」という。発がんの最初は、化学物質、医薬品、放射線、紫外線、排気ガスなどが作用することではじまる。
傷がついた細胞は、フリーラジカルと呼ぶそうです。通常、フリーラジカルは免疫によって消去されます。僅かな確率ではあるが、消去しきれないフリーラジカルが残ってしまうこともある。
フリーラジカルは、細胞分裂に異常な暴走させることがある。これが腫瘍となる。腫瘍は「良性」の場合は、大きな問題にはならない。転移する、無制限に細胞分裂をするといった能力があるものを「悪性」というそうです。
がんの遺伝はないようです。
同じ家系では体質や生活習慣などが似ているので、同じがんになりやすいと考えられている。
■がん検診について
著者は、がん検診を受診しないと言っている。その理由は9つありますが、その中で私が1番怖いなと思ったことは…
オーバーダイアグノーシス(過剰な診断)の被害に合う可能性があるから。
処置の要不要は正確に判断するのは難しいようです。放置しても問題無い状態であっても検査で見つかった以上は、治療という判断になってしまう。
精密検査のレントゲン検査や、CT検査による小さな被爆が二次がんの原因となる。また不要な手術、薬の投与といったことにもなりかねない。
悪性であったとしても、治療により延命できる保証はない。がんの状態は、ひとくくりにできないので、何もしないほうが、長く生きられる場合もある。
■まとめ
体調は何も問題がない。レントゲンによる被爆も最小限にするため、会社の健康診断だけにしたい。
本書を読んた限りでは、がん検診を受診するメリットが感じられない。オーバーダイアグノーシスも怖い。とりあえず、がん検診を受診するのは止めようと思います。
禁煙、多量の飲酒、睡眠、運動、食事に気を使うことが、がんの予防になる。健康な状態を保つこと、フリーラジカルを消去してくれる免疫システムを正常にしておくこと。
健康管理は、がんだけでなく、万病の対策になると思うので、しっかりやっていきたい。
2021年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
参考文献を見ると、著者が言うことと異なる印象を受ける。本当に文献内容を見ているか疑問に思った。
例えば、子宮頸がん検診で、文献15を参照すると、細胞診や目視検査は有効ではないが、HPV検査は有効と書いてあるが、この著者は全て有効性がなかったとしている。
このように自分の考えを通すために事実を捻じ曲げていると思う。
また、「レントゲン検査」でがんになると主張しているが、レントゲン検査0.06mSvのオーダーであるが、例えば、岐阜と神奈川で自然放射線の影響からすると岐阜の方が0.4mSv高い。レントゲン検査は、集中しているが、自然放射線は年間を通したもので影響は異なるとの反論はあるが、岐阜の人々にがんが多いといえるのでしょうか。
例えば、子宮頸がん検診で、文献15を参照すると、細胞診や目視検査は有効ではないが、HPV検査は有効と書いてあるが、この著者は全て有効性がなかったとしている。
このように自分の考えを通すために事実を捻じ曲げていると思う。
また、「レントゲン検査」でがんになると主張しているが、レントゲン検査0.06mSvのオーダーであるが、例えば、岐阜と神奈川で自然放射線の影響からすると岐阜の方が0.4mSv高い。レントゲン検査は、集中しているが、自然放射線は年間を通したもので影響は異なるとの反論はあるが、岐阜の人々にがんが多いといえるのでしょうか。
2017年12月23日に日本でレビュー済み
本の題名が興味深すぎて購入。
実際に読んでみたのですが、ものすごく興味深い内容でした。
どんな内容だったかというと、
癌を中心とした色々な「検診」や「治療法」に対して、
「デメリットの方が大きい」、もしくは「効果がない」ことを論じてて、
その根拠として、主にあらゆる論文の調査の信憑性の薄さを説明していました。
そして信憑性が薄いと論じる根拠も説得力があり、納得できる本でした。
この本を読んでわかったことは、
癌に対しての世界の調査論文や日本の調査論文は、
まだまだ調査の仕方が甘いということでした。
そしてこれらの調査論文で得られた信憑性の薄い情報を根拠に、
今の日本の医療の方針は作られてるからダメなんだなと思いました。
あと、少し思ったことは著者は、この本の中で
あらゆる調査論文の調査の仕方の粗雑さを論じてるんですが、
そんなに粗雑さを指摘するなら、己で調査に乗り出すか、
今調査してるプロジェクトの一員に加わるとかしたら
いいんじゃないかと思いましたね。
だってケチだけつけてたって医療は何も前進しないじゃないですか。
今の日本の医療の礎になっている調査論文にそんなに甘さがあるなら、
どうして自分で動いて調査に乗り出さないんだと思いましたね。
ましてや著者自身が統計学や研究を行ってきた人だけに、
研究が専門分野なら、なんで調査に乗り出さないんだって思いましたね。
著者の専門分野は予防医療学で、今回指摘してる調査論文の分野は
専門外かもしれませんが、それでも今の日本の医療方針を決めてる
重要な調査ばかりだったし、著者が今まで研究してきたことは、
これらの調査よりも価値のあることなのかなと思ってしまいました。
まあ、とは言っても、調査となれば、
長い年月を必要とするし、費用もかかるし、大勢の協力者も必要だし、
実際やりたくてもできるかどうは難しいとは思いますがね。
でも、今回指摘した調査論文は今もどこかの研究チームが
最新の調査を行ってるかもしれないし、そういうプロジェクトに参加してたら、
まだ調査が終了してなくても、本の中で最新の中間報告ができたのではと思いましたね。
それに今回指摘してる調査論文って、いつ調査したやつかというと、
古いのだと1960年代とかで、かなり古いやつが多いんですよね。
今の最新の調査は、もっとすごいことがわかるんじゃないかなと思いましたね。
あと著者が推奨する調査の際にランダムに振り分けるやり方って、
本当に一番正確なやり方なのかなと少し疑問に思いました。
一番正確なのは、人種、性別、年齢、血液型、身長、体重、体型、などが似てる人を
均等に2つのグループに振り分けることじゃないですかね?
ランダムだとそれができない気がしました。
あと1つだけ腑に落ちなかったことがありました。
それは、癌検診で総死亡数を減らせるかというデーターについて
熱心に論じられていたとこです。
総死亡を減らせるかどうかは治療方法にかかってるから
検診でいくら早期発見できても治療方法が悪ければ死亡につながるかもしれないし、
検診で総死亡数を気にするのは、やや漠然としてるんじゃないかなと思いました。
ツッコミどころは、そんなとこかな。
その他に関しては、素晴らしすぎる内容だと思いました。
ちなみに私はこの本を読む前に
近藤誠さんの「医者に殺されない47の心得」という本を読んでて、
この本と似たことが書かれてたので、この本を読んでも、
そこまでビックリしなかったんですが、
初めてこのような医療否定本を読む人には、驚きの連続だと思います。
知ると知らないでは大違いだと思うので、
絶対読んでおいた方が良い本だなと思いました。
特にビックリしたのは、抗がん剤でも、「化学療法剤」の方は、
フリーラジカルを発生させて発がんの原因になるそうです。
がんを治すための抗がん剤のくせに、
発がんの原因になってしまっては、元も子もないなと思いました。
このことは近藤さんの本にも書かれてなかった気がするので初耳で仰天しました。
放射線検査が発がんの原因になることは他の本でも書かれてて有名ですが、
まさか抗がん剤まで発がんの副作用があるとは知らず、仰天でした。
このように知ると知らないでは大違いなことがたくさんあって、
こういう貴重な本を読まないと本当に損するなと思いました。
あと最後の方に書かれてた癌の原因をランキングしてたのが
特に興味深くて為になりました。
タバコはお酒はしないので安心してるのですが、
その他は日常で注意しなきゃと思いました。
以上です。
本の題名が興味深すぎて購入。
実際に読んでみたのですが、ものすごく興味深い内容でした。
どんな内容だったかというと、
癌を中心とした色々な「検診」や「治療法」に対して、
「デメリットの方が大きい」、もしくは「効果がない」ことを論じてて、
その根拠として、主にあらゆる論文の調査の信憑性の薄さを説明していました。
そして信憑性が薄いと論じる根拠も説得力があり、納得できる本でした。
この本を読んでわかったことは、
癌に対しての世界の調査論文や日本の調査論文は、
まだまだ調査の仕方が甘いということでした。
そしてこれらの調査論文で得られた信憑性の薄い情報を根拠に、
今の日本の医療の方針は作られてるからダメなんだなと思いました。
あと、少し思ったことは著者は、この本の中で
あらゆる調査論文の調査の仕方の粗雑さを論じてるんですが、
そんなに粗雑さを指摘するなら、己で調査に乗り出すか、
今調査してるプロジェクトの一員に加わるとかしたら
いいんじゃないかと思いましたね。
だってケチだけつけてたって医療は何も前進しないじゃないですか。
今の日本の医療の礎になっている調査論文にそんなに甘さがあるなら、
どうして自分で動いて調査に乗り出さないんだと思いましたね。
ましてや著者自身が統計学や研究を行ってきた人だけに、
研究が専門分野なら、なんで調査に乗り出さないんだって思いましたね。
著者の専門分野は予防医療学で、今回指摘してる調査論文の分野は
専門外かもしれませんが、それでも今の日本の医療方針を決めてる
重要な調査ばかりだったし、著者が今まで研究してきたことは、
これらの調査よりも価値のあることなのかなと思ってしまいました。
まあ、とは言っても、調査となれば、
長い年月を必要とするし、費用もかかるし、大勢の協力者も必要だし、
実際やりたくてもできるかどうは難しいとは思いますがね。
でも、今回指摘した調査論文は今もどこかの研究チームが
最新の調査を行ってるかもしれないし、そういうプロジェクトに参加してたら、
まだ調査が終了してなくても、本の中で最新の中間報告ができたのではと思いましたね。
それに今回指摘してる調査論文って、いつ調査したやつかというと、
古いのだと1960年代とかで、かなり古いやつが多いんですよね。
今の最新の調査は、もっとすごいことがわかるんじゃないかなと思いましたね。
あと著者が推奨する調査の際にランダムに振り分けるやり方って、
本当に一番正確なやり方なのかなと少し疑問に思いました。
一番正確なのは、人種、性別、年齢、血液型、身長、体重、体型、などが似てる人を
均等に2つのグループに振り分けることじゃないですかね?
ランダムだとそれができない気がしました。
あと1つだけ腑に落ちなかったことがありました。
それは、癌検診で総死亡数を減らせるかというデーターについて
熱心に論じられていたとこです。
総死亡を減らせるかどうかは治療方法にかかってるから
検診でいくら早期発見できても治療方法が悪ければ死亡につながるかもしれないし、
検診で総死亡数を気にするのは、やや漠然としてるんじゃないかなと思いました。
ツッコミどころは、そんなとこかな。
その他に関しては、素晴らしすぎる内容だと思いました。
ちなみに私はこの本を読む前に
近藤誠さんの「医者に殺されない47の心得」という本を読んでて、
この本と似たことが書かれてたので、この本を読んでも、
そこまでビックリしなかったんですが、
初めてこのような医療否定本を読む人には、驚きの連続だと思います。
知ると知らないでは大違いだと思うので、
絶対読んでおいた方が良い本だなと思いました。
特にビックリしたのは、抗がん剤でも、「化学療法剤」の方は、
フリーラジカルを発生させて発がんの原因になるそうです。
がんを治すための抗がん剤のくせに、
発がんの原因になってしまっては、元も子もないなと思いました。
このことは近藤さんの本にも書かれてなかった気がするので初耳で仰天しました。
放射線検査が発がんの原因になることは他の本でも書かれてて有名ですが、
まさか抗がん剤まで発がんの副作用があるとは知らず、仰天でした。
このように知ると知らないでは大違いなことがたくさんあって、
こういう貴重な本を読まないと本当に損するなと思いました。
あと最後の方に書かれてた癌の原因をランキングしてたのが
特に興味深くて為になりました。
タバコはお酒はしないので安心してるのですが、
その他は日常で注意しなきゃと思いました。
以上です。
2016年10月4日に日本でレビュー済み
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医師で統計学の専門家である著者ががん検診をすることが無意味であることをわかりやすく解説しています。ただ。早期発見、早期治療がお題目のように唱えられている日本では理解してもらうのは大変なことだと思います。近藤誠先生と同様な考えが欧米を含め少しずつ広まってきているのは確かでしょう。