
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
悪の三国志: スターリン・毛沢東・金日成 (講談社+α新書 201-1C) 単行本 – 2004/5/1
東アジア「最後の火薬庫」北朝鮮。その卑劣なまでの両天秤外交の起因となった朝鮮戦争の「真実」を旧ソ連、中国の極秘資料をもとに炙り出す。ソ連、中国、北朝鮮の野望史!!
朝鮮戦争の休戦から50年以上経ったいまも、韓国には国連軍として米軍が駐留し、北朝鮮と対峙(たいじ)。南北朝鮮両国間の対立状態、“戦闘状態”は続いており、依然として、朝鮮半島における冷戦の構図は基本的に変わっていない。それどころか、これまでも北朝鮮が挑発的な言動を弄(ろう)し、一触即発の危機は消えていない。いま、再び北朝鮮の動きをめぐって、朝鮮半島を含む北東アジア情勢は危機的な雰囲気が高まっている……その構図を作り上げたもともとの原因は、朝鮮戦争によって形成されたといってよい。いま、その危機的な状況を作り出した朝鮮戦争勃発当時に立ち返って、当時の状況を分析してみる必要があるのではないか。
●封印された奇襲攻撃
●旦那と男めかけ
●追い詰められたスターリン
●社会主義失格の世襲国家
●マーガリン共産主義者
●回避された「日本占領」
●弄(もてあそ)ばれる中国
●幻の「金日成亡命計画」
●生贄にされた毛沢東と金日成
●独り歩きできない北朝鮮
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/5/1
- ISBN-104062722550
- ISBN-13978-4062722551
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2004/5/1)
- 発売日 : 2004/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 230ページ
- ISBN-10 : 4062722550
- ISBN-13 : 978-4062722551
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,132,248位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 267位朝鮮半島のエリアスタディ
- - 622位韓国・朝鮮史
- - 1,248位講談社+α新書
- カスタマーレビュー:
著者について

本名は「相馬勝」、ペンネームが「茅沢勤(かやさわ・いずる)」。
茅沢勤の名前で、中国の次期最高指導者:習近平について日本で初めて雑誌に連載し、2010年3月に初めて本を出版する中国の専門家。さらにハーバード大学に留学するなど米国についても詳しく、北朝鮮関係も取材の守備範囲。中国・北朝鮮・日中関係・日米関係などの国際問題についてわかりやすく解説する。
■職歴・経歴
1972年03月 東京外国語大学外国語学部中国語学科卒業
1972年04月 時事通信社入社 川崎支局配属
1975年09月 産業経済新聞社入社 東京本社社会部配属
1976年02月 産経新聞社東京本社 外信部配属
1989年05月 産経新聞社中国移動特派員(天安門事件などを取材、~7月)
1992年07月 米ジョージワシントン大学ガストン・シグールセンター東アジア研究所上級研究員
(フルブライトスカラー)
1993年02月 産経新聞社香港支局長
1997年08月 産経新聞社東北総局次長
1998年07月 米ハーバード大学ルイス・W・ニーマン財団ジャーナリスト特別研究員
(修士課程修了に相当)
1999年06月 産経新聞社整理部
2002年02月 産経新聞社大阪本社地方部次長(中国企画担当)
2004年02月 日本工業新聞社フジサンケイ・ビジネス・アイ編集局中国経済面担当デスク
2006年02月 産経新聞東京本社編集局外信部次長(中国・東アジア担当、MSN産経ウェブ副編集長)
2010年 7月 産経新聞者を退社し、フリージャーナリスト
■主な著作物
(本名:相馬勝の名前で出した本)
『ダライ・ラマ「語る」』(小学館101新書)
『中国共産党に消された人々』(小学館=「小学館ノンフィクション大賞優秀賞」受賞作品)
『北朝鮮最終殲滅計画;ペンタゴン極秘文書が語る衝撃のシナリオ』(講談社)
『ハーバード大学で日本はこう教えられている』(新潮社)
『中国軍300万人 次の戦争』(講談社)
『新皇帝・胡錦濤の正体 中国第4世代指導者の素顔と野心』(小学館)
『暗黒;開放中国底なしの闇-史上最大の密輸・汚職事件の深層』(小学館)
(茅沢勤(かやさわ・いずる)=ペンネームで出した本)
『悪の三国志―スターリン・毛沢東・金日成』(講談社)
『中国「秘密結社」が共産党政権を倒す日』(講談社)
『私は外務省の傭われスパイだった』 (翻訳=小学館)
(文庫本は『外務省に裏切られた日本人スパイ』 講談社)
『蠢』く中国対日丸秘工作(小学館)
『習近平の正体』(小学館刊)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
米との直接対決を恐れるスターリンと、
イケイケ(死語)の金日成の間に挟まれる毛沢東の苦悩が感じ取れる。
文章も読みやすく、当時の裏事情を知るには適していると思う。
平和御気楽大国日本に、未来は有るのか???
驚くべき、朝鮮戦争秘話の数々。
大法螺吹き、金日成の無謀な野望。
偽者、金日成の正体、ソ連の手先。
嘲笑される世襲体制。
狡猾、老獪、スターリン。
中国参戦、他人のフンドシ作戦。
両天秤、裏切り作戦、蒋介石を釈放せよ。
マーガリン共産主義。
17番目のソビエト社会主義共和国。
日本分割の危機。
日本救出、マッカーサーの英断。
迫害されてきた、毛沢東。
美しく、美味なもの。
台湾侵攻、見果てぬ夢。
小金、毛沢東に救われる。
陰謀、金日成亡命政権構想。
林彪、参戦反対。
前門の米軍、後門のソ連。
悲嘆に暮れる、毛沢東。
それでも偉大なるスターリン。
蒋介石への、贈り物。
恩知らず、無節操の北朝鮮。
厄介で 自己中な 隣人達の欺瞞の昔話。
昔々は、今でも続き、未来へと続く。
ハゲタカとハイエナとピラニアの三つ巴。
不滅の狂獣達は、吼え続ける。
いざ戦争開始となっても,ソ連はアメリカを刺激することを恐れ,表立った軍事的支援は行わず,中国に肩代わりを求めた。ソ連空軍が支援するからといって中国の参戦を求めながら,いざとなると支援を全く行わず,空軍の支援なしに独力で戦わなければならなかった中国人民軍。
しかも,スターリンは休戦に強く反対し,休戦が実現したのは,スターリンの死後になってからだった。
「三国志」とはいうが,スターリン・毛沢東・金日成の関係は完全な「一強二弱」で,毛沢東も金日成もスターリンに振り回されっぱなしだった(朝鮮戦争当時,中国もソ連に匹敵するような強い地位にあったように誤解していたが,冷静に考えると,社会主義国の大先輩ソ連には頭が上がらない状態だったのだろう)。
そうした三者間の力関係がうまく描き出されている本だった。
特に旧ソ連邦の重要秘密文献の公開を受けて、今までベールに包まれていた朝鮮戦争の勃発前後の状況も、次第に明らかになりつつある。
本書に先行して、他にも類似の出版物がいくつかあるが、本書は内容もさることながら、新書という手軽さや価格からいっても、コストパフォーマンスが大変よい。
血気にはやり、国際情勢を読む洞察力に欠ける、まだ若き日の金日成。
米ソ直接対決への発展を恐れつつ、深慮遠謀をめぐらし、北朝鮮と中国を両天秤にかける老獪なスターリン。
おかげで、蒋介石が逃げ込んだ台湾への侵攻(中国の統一)を断念せざるを得ず、建国直後の疲弊にもかかわらず、苦渋の参戦を決意した毛沢東。
北朝鮮・ソ連・中国の3人の指導者における、微妙な三角関係が大変興味深い。
スターリンの死去により、たちまち休戦が整うが、正式には現在もまだ戦争状態は継続中である。
また、本書では、その後のフルシチョフによるスターリン批判、中ソ対立への発展についても言及されている。
大東亜(太平洋)戦争に敗れた日本も、分断国家とされる可能性が少なからずあった。朝鮮戦争では、日本は米軍の兵站基地として利用され、いわゆる「特需」により、その後の高度経済成長につながっていく。
朝鮮戦争とは、日本にとって、単なる歴史上の一事件ではない。