ハロプロの9人組が遂にデビューです。リーダーの山岸理子さんとサブリーダーの小片リサさんはそれぞれ約6年の時間をここまで過ごしています。内輪の話の様ですが、先日モーニング娘に加入し、その研修生期間が長いと涙を誘った加賀さんでさえ4年です。こぶしファクトリーの中心的存在の浜浦彩乃さんよりも更に長い年月を経ています。
加えて関東組4人と各地組5人での9人。集まるのでさえ並大抵ではないでしょう。その点でも最もハロプロらしいグループと言えそうです。目指したんでしょう?とは言え、その手となり足となり続けた母や身内の貢献は語られませんが辛抱強い事この上ないでしょう。
ハロプロを最もよく知る記者の一人小野田衛さんが今回のデビュー曲のパフォーマンスについて雑誌にこう書きました。「『こんな気持ち…初めて』小片リサがそう囁いた瞬間、会場の空気が変わった」と。それがこのジャケットにもなっている曲の「初恋サンライズ」です。いつかこの曲がつばきファクトリーの名刺、代名詞、切り札になる存在になるのかも知れません。またアイドルには珍しいロングランで売れる驚きを起こす1枚になるのかも知れません。
「初恋サンライズ」は井筒日美さん作詞、山田祐輔さん作曲。「Just Try!」はつんくさんの詞曲。「うるわしのカメリア」は児玉雨子さん作詞、加藤裕介さん作曲という。それぞれの作曲家が音楽の広さも深さも私たちが味わえるものを作っています。まるで栄養素みたい。そこに「女の子」というお題で作詞家たちが詞を書いた様な。アイドルというジャンルの歴史の中でも必聴、必携の1枚なのではないかと思えます。そんなバラエティ豊かな作品と彼女たちの歌声。どうぞ手に取ってみて欲しいと言いたいです。今日がそのデビューの日です。