辛うじて、自分と同じ「音楽に映像を見る」共感覚者らしき人の症例が載っていた。
音楽に色や幾何学的模様だけが見える人は多いらしいが、映像が見える人は少ないらしいので、役に立った。
梱包も、本体も綺麗な状態である。

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脳のなかの万華鏡---「共感覚」のめくるめく世界 単行本 – 2010/8/24
文字や曜日に色がついて見える、形に味を感じる、数字が空間に並んで見える……そのとき脳では何が起きているのか? 「共感覚」と呼ばれる、奇妙で豊かな現象の謎に迫る。カラー図版多数!
- 本の長さ374ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2010/8/24
- ISBN-104309245250
- ISBN-13978-4309245256
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商品の説明
著者について
リチャード・E・サイトウィック
神経内科医。ロンドン大学付属神経科病院、ジョージ・ワシントン大学神経科を経て、ワシントンD.Cにて神経内科診療所を開設。共感覚研究の先駆者。邦訳された著書に『共感覚者の驚くべき日常』(草思社)がある。
デイヴィッド・M・イーグルマン
神経科学者。ベイラー医科大学准教授。共感覚、時間知覚などを主要研究テーマとする研究室を主宰している。
神経内科医。ロンドン大学付属神経科病院、ジョージ・ワシントン大学神経科を経て、ワシントンD.Cにて神経内科診療所を開設。共感覚研究の先駆者。邦訳された著書に『共感覚者の驚くべき日常』(草思社)がある。
デイヴィッド・M・イーグルマン
神経科学者。ベイラー医科大学准教授。共感覚、時間知覚などを主要研究テーマとする研究室を主宰している。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2010/8/24)
- 発売日 : 2010/8/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 374ページ
- ISBN-10 : 4309245250
- ISBN-13 : 978-4309245256
- Amazon 売れ筋ランキング: - 662,440位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,071位基礎医学 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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2013年2月2日に日本でレビュー済み
『脳の中の万華鏡 「共感覚」のめくるめく世界』は、書名「水曜日はインディゴブルー 脳の共感覚を発見する(
Wednesday Is Indigo Blue: Discovering the Brain of Synesthesia
)」という洋書が原著。もしかしたら洋書名直訳ままの方が読者を惹きつけるかもしれない。
神経内科医リチャード E.サイトウィック(Richard E. Cytowic)と神経科学者デイヴィット M.イーグルマン (David M. Eagleman)の共著です。この本は、2010年以前に出版されてきた他の共感覚を題材にした同類書と比べて圧倒的に情報量が多く、今まで集積された学際的な記録がほぼ全てが記述されているのではないかと感じます。
共感覚研究は今現在も続けられていて、過去に挙げられた研究結果が日々更新されている現状が本書を読むと理解できます。ですから過去の本を論拠としてウェブ上で様々な読者が思い思いに共感覚を語っていたりしますが、その内容が“既に棄却された話”かもしれないということがわかります。なので共感覚に興味を抱くかたは本書を必ず読んでおいた方がよいと感じました。棄却された話を知らずにいると恥ずかしいことになりかねません。
私が特に興味をおぼえた内容は、〈第9章〉の「後天的な共感覚―同じなのか違うのか(p.282)」で述べられている「LSD、メスカリンなどの幻覚剤」が「ときどき共感覚を生じさせる」ことが発見されていて「音→視覚のタイプ」の共感覚が多い、というところ。よく幻覚をみたあとに、その人たちが語るサイケデリックな色形(視覚タイプ)が共感覚者の世界と似ているのではと感じるからです。
そこで本書ではLSDに誘発された共感覚の体験と自然に起きる共感覚とどのくらい似ているのかが調べられていて。共感覚者5人にLSDを投与して実験したところ、「その体験は共感覚とは異なる(p.283)」と語っている。しかし、「この人たちはもともと共感覚があるので、LSDを服用しても」その影響がでなかったのかもしれない、と研究者が考えているところ。その真偽はまだわからない。
また「瞑想状態(p.287)」では、精神科医ロジャー ウォルシュによって瞑想を実践している人たちのなかに後天的な共感覚者が多く存在することなどにも触れているところが面白い。瞑想を実践している長さが後天的共感覚者には共通していて「瞑想中は10倍かそれ以上も共感覚が多い(p.288)」そうだ。だから「共感覚を体験したい人は、LSDを服用しなくても、瞑想を修得するといい」と著者が書いている。
〈第10章〉の「リアリティは万人に共通ではない」で著者が改めて語る示唆には大きくうなずかされる。当たり前のように私たちが見ている景色、公にみなが共通認識だとされている「客観的な視点」の認識もすべてが錯覚のようなものだという。客観的な世界などどこにも存在せず、存在するのは私たち一人ひとりの「個人の主観的な視点」だということ。
神経内科医リチャード E.サイトウィック(Richard E. Cytowic)と神経科学者デイヴィット M.イーグルマン (David M. Eagleman)の共著です。この本は、2010年以前に出版されてきた他の共感覚を題材にした同類書と比べて圧倒的に情報量が多く、今まで集積された学際的な記録がほぼ全てが記述されているのではないかと感じます。
共感覚研究は今現在も続けられていて、過去に挙げられた研究結果が日々更新されている現状が本書を読むと理解できます。ですから過去の本を論拠としてウェブ上で様々な読者が思い思いに共感覚を語っていたりしますが、その内容が“既に棄却された話”かもしれないということがわかります。なので共感覚に興味を抱くかたは本書を必ず読んでおいた方がよいと感じました。棄却された話を知らずにいると恥ずかしいことになりかねません。
私が特に興味をおぼえた内容は、〈第9章〉の「後天的な共感覚―同じなのか違うのか(p.282)」で述べられている「LSD、メスカリンなどの幻覚剤」が「ときどき共感覚を生じさせる」ことが発見されていて「音→視覚のタイプ」の共感覚が多い、というところ。よく幻覚をみたあとに、その人たちが語るサイケデリックな色形(視覚タイプ)が共感覚者の世界と似ているのではと感じるからです。
そこで本書ではLSDに誘発された共感覚の体験と自然に起きる共感覚とどのくらい似ているのかが調べられていて。共感覚者5人にLSDを投与して実験したところ、「その体験は共感覚とは異なる(p.283)」と語っている。しかし、「この人たちはもともと共感覚があるので、LSDを服用しても」その影響がでなかったのかもしれない、と研究者が考えているところ。その真偽はまだわからない。
また「瞑想状態(p.287)」では、精神科医ロジャー ウォルシュによって瞑想を実践している人たちのなかに後天的な共感覚者が多く存在することなどにも触れているところが面白い。瞑想を実践している長さが後天的共感覚者には共通していて「瞑想中は10倍かそれ以上も共感覚が多い(p.288)」そうだ。だから「共感覚を体験したい人は、LSDを服用しなくても、瞑想を修得するといい」と著者が書いている。
〈第10章〉の「リアリティは万人に共通ではない」で著者が改めて語る示唆には大きくうなずかされる。当たり前のように私たちが見ている景色、公にみなが共通認識だとされている「客観的な視点」の認識もすべてが錯覚のようなものだという。客観的な世界などどこにも存在せず、存在するのは私たち一人ひとりの「個人の主観的な視点」だということ。