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日本海海戦の真実 (講談社現代新書 1461) 新書 – 1999/7/1
野村 實
(著)
海戦史上空前の勝利の通説をくつがえす誰も書けなかった「丁字戦法」の真相!
東郷平八郎は奇跡的勝利の真の立役者だったか。海軍極秘資料に基づき、その意外な真相に迫る。
日本海海戦の勝因――世界中が驚いた連合艦隊の完勝には、ふたつの重要なポイントがあった。つまり、杳として行方がつかめないバルチック艦隊の通過コースを的確に予測し迎撃できたこと、そして「誰もが予期しなかった」緒戦における敵前大回頭である。日本海海戦の勝因については、ほかにもさまざまな要素がからんでいるのだが、このふたつのポイントで成功したことが「アドミラル・トウゴウ」の名を世界に知らしめ、「日本海軍が生んだ天才」秋山真之の知謀を称揚することになったと言ってよいだろう。しかし、日本海海戦の舞台裏については、……まったく別の真実が存在する。――本書より
東郷平八郎は奇跡的勝利の真の立役者だったか。海軍極秘資料に基づき、その意外な真相に迫る。
日本海海戦の勝因――世界中が驚いた連合艦隊の完勝には、ふたつの重要なポイントがあった。つまり、杳として行方がつかめないバルチック艦隊の通過コースを的確に予測し迎撃できたこと、そして「誰もが予期しなかった」緒戦における敵前大回頭である。日本海海戦の勝因については、ほかにもさまざまな要素がからんでいるのだが、このふたつのポイントで成功したことが「アドミラル・トウゴウ」の名を世界に知らしめ、「日本海軍が生んだ天才」秋山真之の知謀を称揚することになったと言ってよいだろう。しかし、日本海海戦の舞台裏については、……まったく別の真実が存在する。――本書より
- 本の長さ230ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1999/7/1
- ISBN-104061494619
- ISBN-13978-4061494619
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商品の説明
著者について
1922年滋賀県生まれ。海軍兵学校卒業後、空母瑞鶴乗り組みなどを経て、海軍兵学校教官。戦後、防衛庁に入り、戦史研究室長、防衛大学校教授を歴任。現在、愛知工業大学客員教授。文学博士。著書に、『太平洋戦争と日本軍部』――山川出版社、『山本五十六再考』――中央公論社、『海戦史に学ぶ』――文藝春秋――などがある。
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いい参考書になりました。色んな視点から勉強しないといけないと思いました。
2013年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本海海戦もテレビや映画の内容とは
また違った様子だったことがわかりました。
初めて聞く話も多かったので興味深かったです。
また違った様子だったことがわかりました。
初めて聞く話も多かったので興味深かったです。
2013年8月15日に日本でレビュー済み
日本海海戦で日本に勝利を導いたとされる東郷と秋山。
その海戦の戦術となった丁字戦法はだれが考えたのか、また、東郷はよく戦史で伝えられるな行動を実際にとったのか、新資料を用いて元海軍軍人である著者が明かす新史実というべき本。
日本海海戦のマニアであれば面白いし、唸る部分があるのかもしれませんが、それほど知識のない私にとっては、「あっそう」くらいの豆知識でしかなかった。
東郷の神格化が第二次世界大戦に日本が突入する契機となったと言いたそうな書きぶりです。
そのあたりは相変わらずの反省史観かなあと、日本に蔓延する後知恵反省史観の強さがわかります。
その海戦の戦術となった丁字戦法はだれが考えたのか、また、東郷はよく戦史で伝えられるな行動を実際にとったのか、新資料を用いて元海軍軍人である著者が明かす新史実というべき本。
日本海海戦のマニアであれば面白いし、唸る部分があるのかもしれませんが、それほど知識のない私にとっては、「あっそう」くらいの豆知識でしかなかった。
東郷の神格化が第二次世界大戦に日本が突入する契機となったと言いたそうな書きぶりです。
そのあたりは相変わらずの反省史観かなあと、日本に蔓延する後知恵反省史観の強さがわかります。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に残念。
至る所に赤線が引いてあり不愉快であった。
販売する際、中は確認してないのか?
至る所に赤線が引いてあり不愉快であった。
販売する際、中は確認してないのか?
2012年1月12日に日本でレビュー済み
この本の内容と評価は他の方々が書かれている通りだと思います。
「日本海海戦」の歴史的事実を明確にされた著者の労作に、一人の歴史好きとして感謝します。
納得がいかないのが「日本海海戦」についてはさまざまな小説、ドラマ、映画で表現されているのに、
この本がなぜ「絶版」なのか?です。
私は司馬遼太郎ファンでもありますが、司馬遼太郎作品=史実だとは思っていません。
もちろん「坂の上の雲」は名作ですが、それと史実は別な話です。
「日本海海戦」に興味がない人ばかりなのか?本の売れ行きが悪かったのか?
司馬遼太郎記念の講演会である人が「坂本竜馬は梅毒であった」と発言した途端、
聴衆がドン引きしたそうです。
坂本竜馬が梅毒であったことは同時代の証言があります。
それはそれとして「竜馬がゆく」は司馬遼太郎が幕末という時代を切り取った傑作です。
東郷平八郎がバルチック艦隊のコースに確信を持っていなかったことを認めたくないのか。
東郷ターンは秋山参謀が考案したと信じないと、連合艦隊の功績がなくなってしまうとでも思っているのか。
そうあってほしい歴史とそうであった歴史は全く違うものなのですが・・・
歴史はドラマチックであってほしい人は読みたくない本なのでしょうか。
「日本海海戦」の歴史的事実を明確にされた著者の労作に、一人の歴史好きとして感謝します。
納得がいかないのが「日本海海戦」についてはさまざまな小説、ドラマ、映画で表現されているのに、
この本がなぜ「絶版」なのか?です。
私は司馬遼太郎ファンでもありますが、司馬遼太郎作品=史実だとは思っていません。
もちろん「坂の上の雲」は名作ですが、それと史実は別な話です。
「日本海海戦」に興味がない人ばかりなのか?本の売れ行きが悪かったのか?
司馬遼太郎記念の講演会である人が「坂本竜馬は梅毒であった」と発言した途端、
聴衆がドン引きしたそうです。
坂本竜馬が梅毒であったことは同時代の証言があります。
それはそれとして「竜馬がゆく」は司馬遼太郎が幕末という時代を切り取った傑作です。
東郷平八郎がバルチック艦隊のコースに確信を持っていなかったことを認めたくないのか。
東郷ターンは秋山参謀が考案したと信じないと、連合艦隊の功績がなくなってしまうとでも思っているのか。
そうあってほしい歴史とそうであった歴史は全く違うものなのですが・・・
歴史はドラマチックであってほしい人は読みたくない本なのでしょうか。
2012年9月16日に日本でレビュー済み
昨年末にドラマ『坂の上の雲』が完結した。ドラマでも、原作でも、クライマックス・シーンは何と言っても、日本海軍の連合艦隊がロシア海軍第2・第3太平洋艦隊(通称バルチック艦隊)を撃破した日本海海戦だろう。この空前絶後の歴史的完勝を可能にした要因として、ふたつの重要なポイントが古くから指摘されていた。作者の言葉を借りれば「杳として行方がつかめないバルチック艦隊の通過コースを的確に予測し迎撃できたこと。そして『誰もが予期しなかった』緒戦における敵前大回頭である」。
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』によれば、この2つの勝因には、いずれも連合艦隊司令長官・東郷平八郎海軍大将が深く関わっていたという。
第1の鎮海湾待機については、先任参謀・秋山真之海軍中佐ら連合艦隊司令部の面々が、一向にバルチック艦隊が姿を現さぬことに焦りを感じ、「バルチック艦隊は津軽海峡に向かっているのではないか」と考えて北上を主張する中、東郷1人が「必ず対馬海峡を通る」との揺るぎない確信から待機を指示したとされる。
第2の「丁字戦法」については、天才参謀である秋山が考案していたものの実戦での使用は難しいと躊躇っていたところ、バルチック艦隊と対峙した際、実戦経験豊富な東郷が即座に彼我の状況を判断し、神がかり的な直感によって「取舵一杯」を命令したとされる。
いずれも東郷の無謬性を強調する「神話」であるが、防衛庁戦史編纂官であった著者は、『坂の上の雲』が執筆された当時は知られていなかった『極秘明治三十七八年海戦史』という海軍軍令部が編纂した機密資料を発見した。この戦史の詳細な記述に基づき、著者は「神話」の虚構性を暴いていく。そして日本海海戦後、東郷がいかにして神格化され、そのことが日本海軍にどのような悪影響をもたらしたかを論じている。
戦史研究の専門家だけに、その考証は緻密で隙がない。ただ、その分、叙述が淡泊な憾みもある。『坂の上の雲』を読んだことがあるなど、日露戦争に関する一定の知識を持っている人向けの本だと思う。
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』によれば、この2つの勝因には、いずれも連合艦隊司令長官・東郷平八郎海軍大将が深く関わっていたという。
第1の鎮海湾待機については、先任参謀・秋山真之海軍中佐ら連合艦隊司令部の面々が、一向にバルチック艦隊が姿を現さぬことに焦りを感じ、「バルチック艦隊は津軽海峡に向かっているのではないか」と考えて北上を主張する中、東郷1人が「必ず対馬海峡を通る」との揺るぎない確信から待機を指示したとされる。
第2の「丁字戦法」については、天才参謀である秋山が考案していたものの実戦での使用は難しいと躊躇っていたところ、バルチック艦隊と対峙した際、実戦経験豊富な東郷が即座に彼我の状況を判断し、神がかり的な直感によって「取舵一杯」を命令したとされる。
いずれも東郷の無謬性を強調する「神話」であるが、防衛庁戦史編纂官であった著者は、『坂の上の雲』が執筆された当時は知られていなかった『極秘明治三十七八年海戦史』という海軍軍令部が編纂した機密資料を発見した。この戦史の詳細な記述に基づき、著者は「神話」の虚構性を暴いていく。そして日本海海戦後、東郷がいかにして神格化され、そのことが日本海軍にどのような悪影響をもたらしたかを論じている。
戦史研究の専門家だけに、その考証は緻密で隙がない。ただ、その分、叙述が淡泊な憾みもある。『坂の上の雲』を読んだことがあるなど、日露戦争に関する一定の知識を持っている人向けの本だと思う。
2005年5月8日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎著「坂の上の雲」の記述に間違いが散見できる,との指摘があるが,司馬氏を非難しているわけでなく,それは司馬氏が入手しえなかった資料が存在し,本書はその資料にも着目し論をすすめているからだと著者はことわっている。本書の文脈からすれば,司馬氏がその資料を目にしていれば,「坂の上の雲」はもっとすばらしいものになったに違いないと思う。また,著者自身の論でも,以前の主張を間違いと認める個所がいくつかあり,読んでいて非常に好感が持てる。
東郷,秋山だけでなく,あまり知られていない人々が,実は重要な働きをしてることがよく分かる。東郷を神聖化したい人々には都合の悪い書物かもしれないが,私としては,これまで以上に,人間・東郷さんのすごさのようなものを感じた。ロシア側の事情も含めて,事実を積み上げることで日本海海戦を再構成した本書からは,明治の日本人・この国の気概のようなものが伝わってくる。あの時代は,決して天才,神懸かりてきな人々によりつくられたのではないことがわかる。そのため,読みながら,なにが今の我々と違うのかと考えてしまう。本書は,これまで常識とされている事を信じ込む危険性の指摘と,歴史の研究は常に反省をしながら地道に継続しなくてはいけないとの警鐘,それに過去を今後にいかすための著作と読みとれる。学者の仕事してふさわしい力作である。著者が,日本海海戦100年目を前に他界されたことが残念である。
東郷,秋山だけでなく,あまり知られていない人々が,実は重要な働きをしてることがよく分かる。東郷を神聖化したい人々には都合の悪い書物かもしれないが,私としては,これまで以上に,人間・東郷さんのすごさのようなものを感じた。ロシア側の事情も含めて,事実を積み上げることで日本海海戦を再構成した本書からは,明治の日本人・この国の気概のようなものが伝わってくる。あの時代は,決して天才,神懸かりてきな人々によりつくられたのではないことがわかる。そのため,読みながら,なにが今の我々と違うのかと考えてしまう。本書は,これまで常識とされている事を信じ込む危険性の指摘と,歴史の研究は常に反省をしながら地道に継続しなくてはいけないとの警鐘,それに過去を今後にいかすための著作と読みとれる。学者の仕事してふさわしい力作である。著者が,日本海海戦100年目を前に他界されたことが残念である。
2011年7月17日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んで、日本海海戦に関心を持ち、発行直後に読みました。
存在すら明らかになっていなかった「極秘明治三十七年海戦史」を、著者が昭和57年より研究発表してきた成果の到達点として著したと、その執筆意図を書いています。
論点が細かいこともあり、私のような素人には、よく分からない点もたくさんありましたが、一般に言われる伝説の事実を解明しようとする その姿勢には感銘を受けました。
でも、著者は、ちょっと肩に力が入りすぎているかな、と思います。
大雑把な論点は、バルチック艦隊の通過コースを対馬だけに絞っていなかった、丁字戦法は東郷平八郎でも、秋山真之の発想でもない、ということのように思います。
私は、事前の知識もなく、伝説の支持者ではないので、対馬以外のコースを想定し、対応策を考えておくのは、当然だろうと思いますし、丁字戦法が、いつ、誰の発想だという点も、それほど興味深いことでもありませんでした。
ただ、日本海海戦とは、こんなことだったんだ、と素直に読みました。
(53)
存在すら明らかになっていなかった「極秘明治三十七年海戦史」を、著者が昭和57年より研究発表してきた成果の到達点として著したと、その執筆意図を書いています。
論点が細かいこともあり、私のような素人には、よく分からない点もたくさんありましたが、一般に言われる伝説の事実を解明しようとする その姿勢には感銘を受けました。
でも、著者は、ちょっと肩に力が入りすぎているかな、と思います。
大雑把な論点は、バルチック艦隊の通過コースを対馬だけに絞っていなかった、丁字戦法は東郷平八郎でも、秋山真之の発想でもない、ということのように思います。
私は、事前の知識もなく、伝説の支持者ではないので、対馬以外のコースを想定し、対応策を考えておくのは、当然だろうと思いますし、丁字戦法が、いつ、誰の発想だという点も、それほど興味深いことでもありませんでした。
ただ、日本海海戦とは、こんなことだったんだ、と素直に読みました。
(53)