月並みな表現だけど、このすさまじいドライブ感はなんだろう。
しかも上滑りするのではない、粘着質なドライブ感とでも言え
ばいいのか。巻き込まれ感がすごい。おまけに泣ける。これま
での作家では味わったことのない感覚だ。こんな天才をこれま
で読まなかったことを少し後悔。他の作品をもっと読みたくな
る作家だ。

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乳と卵 単行本 – 2008/2/22
川上 未映子
(著)
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娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯!
- 本の長さ138ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2008/2/22
- ISBN-104163270108
- ISBN-13978-4163270104
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2008/2/22)
- 発売日 : 2008/2/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 138ページ
- ISBN-10 : 4163270108
- ISBN-13 : 978-4163270104
- Amazon 売れ筋ランキング: - 78,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,895位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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大阪府生まれ。2007年、デビュー小説『わたくし率イン 歯ー、または世界』で第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。2008年、『乳と卵』で第138回芥川賞を受賞。2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で第14回中原中也賞受賞。2010年、『ヘヴン』で平成21年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第20回紫式部文学賞受賞。2013年、詩集『水瓶』で第43回高見順賞受賞。短編集『愛の夢とか』で第49回谷崎潤一郎賞受賞。2016年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞受賞。「マリーの愛の証明」にてGranta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』、『すべて真夜中の恋人たち』など著書多数。
2019年、第73回毎日出版文化賞受賞した『夏物語』は、20年ニューヨーク・タイムズが選ぶ「今年読むべき100冊」やTIMEの「今年のベスト10冊」などにも選ばれ、現在40カ国以上で刊行が進められている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はやっぱり自分の体に対して嫌悪感を持っているのと、同性愛者だからなのか元々の性格なのか性行為に対しても嫌悪感がある。それでも、触れたいと思う人はいる。あと、卵子とそれを使わずに流す毎月来る日に関してもきっと嫌悪感がある。
その全てを独りごちた感じで語られていくと、逃れられなくて何とも言えない良い感触とは言えない気持ちになった。
でも、この気持ちもこの本を読まないと感じられなかった自分の大切な一部だから、温度と粘度と感触と忘れないようにしよう。自分も含めて人の心は複雑だ。
面白かった表現は、銭湯では顔の印象が薄くなって体自体が意志を持ってるように見えるとあって、すごく納得した。生々しいと言うか変な感じが良く伝わって来た。読んで良かった。
その全てを独りごちた感じで語られていくと、逃れられなくて何とも言えない良い感触とは言えない気持ちになった。
でも、この気持ちもこの本を読まないと感じられなかった自分の大切な一部だから、温度と粘度と感触と忘れないようにしよう。自分も含めて人の心は複雑だ。
面白かった表現は、銭湯では顔の印象が薄くなって体自体が意志を持ってるように見えるとあって、すごく納得した。生々しいと言うか変な感じが良く伝わって来た。読んで良かった。
2023年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この文体はかなり癖がある。これ自体に対して忌避的になる人もいるかもしれない
しかし、純文学。これでいい。流れるようにすすむ文はまぁ、独特のきれいさを帯びている。
作品として、テーマは普遍的とも言えるが、母性とは、女性とは、という方向での一般化よりもこういう家庭が実はありふれた世の中になりつつあると思うとゾワッとさせる
言葉が足りん、っていうのは一種の現代社会の病理でもあるわけだけど、そういう意味で分かり合いとは、家族とは、と考えたりすると卵割りまくりには意味が見いだせそうで…
誰もが手を上げて推奨するというよりかは、考えさせるし好き嫌いも分かれるだろう。
でも読み終えて、あれはなんだったんだろうと片付ける時に後ろ髪を引かれるような、そんな作品。
しかし、純文学。これでいい。流れるようにすすむ文はまぁ、独特のきれいさを帯びている。
作品として、テーマは普遍的とも言えるが、母性とは、女性とは、という方向での一般化よりもこういう家庭が実はありふれた世の中になりつつあると思うとゾワッとさせる
言葉が足りん、っていうのは一種の現代社会の病理でもあるわけだけど、そういう意味で分かり合いとは、家族とは、と考えたりすると卵割りまくりには意味が見いだせそうで…
誰もが手を上げて推奨するというよりかは、考えさせるし好き嫌いも分かれるだろう。
でも読み終えて、あれはなんだったんだろうと片付ける時に後ろ髪を引かれるような、そんな作品。
2023年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあ、たしかに文体は面白いけど、内容は「夏物語」の第一部とほぼ同じなので、失望してしまった。
夏物語の方に「乳と卵」の続編って書いてあったから、てっきり前日譚かと思っていたんだけど・・・。
夏物語で回収されていない伏線(銭湯のヤマグとか、巻子の元夫との再会とか)が描かれているのかと期待もしたんだけど、それもなかった。
しかし、夏物語の第一部は、一体何だったんだろうか。同じ内容を文体を変えて再録していたというだけだったのか・・・
夏物語の方に「乳と卵」の続編って書いてあったから、てっきり前日譚かと思っていたんだけど・・・。
夏物語で回収されていない伏線(銭湯のヤマグとか、巻子の元夫との再会とか)が描かれているのかと期待もしたんだけど、それもなかった。
しかし、夏物語の第一部は、一体何だったんだろうか。同じ内容を文体を変えて再録していたというだけだったのか・・・
2018年9月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表現がとてもおもしろい小説でした。友人からのすすめで呼んでみました。
2021年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
知人に勧められて読みました。
私には、本作が何が表現したいのか、なんで大阪弁なのかわかりませんでした。
また、当方大阪人ですが、「こんな言葉遣いするかな?」と思ったところも。大阪人全部がこんなだと思われたらイヤだなとも、ケチくさいですが、感じてしまいました。
私には、本作が何が表現したいのか、なんで大阪弁なのかわかりませんでした。
また、当方大阪人ですが、「こんな言葉遣いするかな?」と思ったところも。大阪人全部がこんなだと思われたらイヤだなとも、ケチくさいですが、感じてしまいました。
2023年12月27日に日本でレビュー済み
表題の「乳と卵」は芥川賞受賞作品で、最初、その独特の文体に慣れるのに時間がかかったが、慣れてしまえば逆に心地よいリズム感である。主人公の姉が何故そこまで豊胸手術にこだわるのか、最後まで明らかにされていないが、そこは読者を信じて読者の想像に任せているのかもしれない。あるいは、後半に姪が卵を自分の頭に叩きつけるシーンは、母親の豊胸手術に対しての拒絶感を表し、続いてこの母親、つまりは主人公の姉も卵を自分の額に叩きつけるシーンは、女性の”性”を否定したい気持ちを表し、「乳と卵」を対比させることによって、女性の”性”とは何かを読者に問いかける作者の試みである、と解釈するのはいささか深読みだろうか。一点だけ申し上げれば、同じ単語を何回も重ねる技法は、何度も使うと少しくどい感じがする。ただ、この作者の作風が歌手の椎名林檎さんの歌詞に似ていて、椎名林檎さんのファンがこの小説を読むと、楽しめるのではないか。短編の「あなたたちの恋愛は瀕死」は登場人物に名前がなくて、主人公と若い女がぶつかるシーンの描写が、わかりにくくなっている。もう少し、わかりやすい描写の方が、読者に対して親切であろう。