10年ぶりに野鳥の本を購入しました。
さえずりの案内、写真、イラスト、参加者の層の厚さなど
すべてに順調な進化を感じました。
さくらの中の小鳥のしゃしんには、脱帽しました。
BIRDERの発展を祈ります!!

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BIRDER(バーダー) 2017年 4月号 雑誌 – 2017/3/16
BIRDER編集部
(編集)
花見・新緑の季節までに覚えておきたい
特集「鳥の鳴き声 図鑑」
●バードウォッチングに「鳴き声」が重要なわけ
●まずは覚えておきたい25種の声
●鳥の声録 基礎講座
●鳥が出す「音」を覚えよう!
●鳥類言語学入門 〜シジュウカラの単語と文法
●鳴き合わせの系譜
●鳥の声に関わる雑学集
●ホオジロの声が「一筆啓上仕りそうろう」と聞きなせないわけ
●ソナグラム解析で、鳥の声紋を読み解く
●読者が作る、新しい「鳥の聞きなし」発表
And more…
●BIRDERGraphics 春が来た! 〜サクラに集まる鳥たち〜
●超高速連写で、決定的瞬間を確実にモノにできるミラーレス一眼 オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」
●最高の1枚は、最高画質のA3対応プリンターで残そう! エプソン「カラリオ EP-10VA」
●新宿区立四谷図書館主催、「新宿御苑探鳥会」レポート
●新連載 NerdBirds―鳥見学への誘い―
●新連載 English for Birding
●新連載 鳥と日本人
特集「鳥の鳴き声 図鑑」
●バードウォッチングに「鳴き声」が重要なわけ
●まずは覚えておきたい25種の声
●鳥の声録 基礎講座
●鳥が出す「音」を覚えよう!
●鳥類言語学入門 〜シジュウカラの単語と文法
●鳴き合わせの系譜
●鳥の声に関わる雑学集
●ホオジロの声が「一筆啓上仕りそうろう」と聞きなせないわけ
●ソナグラム解析で、鳥の声紋を読み解く
●読者が作る、新しい「鳥の聞きなし」発表
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●BIRDERGraphics 春が来た! 〜サクラに集まる鳥たち〜
●超高速連写で、決定的瞬間を確実にモノにできるミラーレス一眼 オリンパス「OM-D E-M1 Mark II」
●最高の1枚は、最高画質のA3対応プリンターで残そう! エプソン「カラリオ EP-10VA」
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●新連載 NerdBirds―鳥見学への誘い―
●新連載 English for Birding
●新連載 鳥と日本人
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商品の説明
この雑誌について
当世バードウォッチング指南書
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年3月20日に日本でレビュー済み
全体を通して前半の記事は特集の意図を汲むものだが、後半の記事はテーマの選び方が散漫な印象。初心者〜ベテランまでバードウォッチャーが本当に知りたい、”知らない声を聞いたんだけど、それは何かどう調べたら良いんだろう”などの疑問には明快には答えてくれない。それでも鳥の声の第一人者で日本野鳥の会理事の松田さんの総論と、25種の解説は知らない事も多く一読の価値がある。また、鳴き声に文法を持つシジュウカラの最新研究はバードウォチャーは必須の知識でもある。
特集のみにフォーカスする。
8個の記事と1つのコラムからなり、特集の説明は「鳥が見つからない原因の80%は鳴き声を知らないからだ!」なので、初心者を意識したものだろう。そのため、最初の記事は松田道生さんに依る「野鳥観察に鳥の声が重要な理由」がうまくまとめられている。鳥は声で見つけるが、日本語に置き換えにくくそのため覚えにくいこと、分からない事も多いが地鳴きは鳥の気持ちを表し、鳥の気持ちがわかるバードウォッチングができるなんて考えると楽しくなると締める。
その後、覚えておきたい25種の鳥の声の解説がある。1番のヒヨドリから、シジュウカラ、カワラヒワ、など25番のアオバヅクまで続く。それぞれの解説には短いながら”おお、そうなんだ”と松田さんならではの説明がある。中でも気になったのはヒヨドリの地鳴きとさえずりがはっきりしないこと、コゲラのドラミングは10分以上続けうること。また、キジバトのデデポポはさえずりとして取り扱っている点も興味深い。ハトのさえずりについてナワバリ宣言の機能もあるのかなどもっと伺ってみたい。
梅垣佑介さんによる「鳥を見える化するソナグラムの活用」は最も期待していた記事だ。記事ではソナグラムを用いた識別の例としてニシオジロビタキとオジロビタキの震える声(トリル)の違い、エゾムシクイとアムールムシクイの声の高さの違いを挙げて種識別できると説明している。これはマニアックすぎる鳥の選びかた。普段の鳥見で聞く鳥の声で分からないことも多いので初心者が録音で取り組んでみようと思える題材が良かったろうに。似ている普通種の比較とかその方法論とか読みたかったな。カラ類、セキレイ類、ホオジロ類、アトリの仲間の似てる声とか。ここまで分かっているとか分からないとか。鳥の行動と鳴き声の関連の理解は今後ますます発展して行くだろう。その方法論の記事も読みたかった。
田中謙介さんの「鳥の出す音」に注目した点は意欲的だ。ドラミングや葉っぱをひっくり返す音で種識別は難しいと指摘の通りだが、オオジシギの尾羽数と出す音が進化の視点で語られたのは斬新だった。その点で氏原巨雄さんのカモのハイブリッドの声はどちらに似るのかも面白い視点だ。関係を見いだすのは自然界ではなかなか難しそうだが、カモの声が生得的なのかどうか興味がある所。観察の注意喚起になったと思う。
鈴木俊貴さんの「シジュウカラの単語と文法」はニュースで取り上げられるほどに有名なので知ってはいたが、改めてきちんと読んで骨子を理解できた。鳥にも言語があると示す事例を自分でも調べたいと思えた。こういう触発される記事が良い。
その他、鳴き合わせとホオジロの聞き做し、テレビに出る鳥の声の記事は、雑学としては面白いが実践的ではなくロッキングバードウォチィング向け。
それでも野鳥写真とは別の流れの鳥の声に焦点を当て時流を得た特集号だと思う。渡り鳥の渡去前のさえずり、夏鳥の声、それらのきっかけに充分なる特集号である。
特集のみにフォーカスする。
8個の記事と1つのコラムからなり、特集の説明は「鳥が見つからない原因の80%は鳴き声を知らないからだ!」なので、初心者を意識したものだろう。そのため、最初の記事は松田道生さんに依る「野鳥観察に鳥の声が重要な理由」がうまくまとめられている。鳥は声で見つけるが、日本語に置き換えにくくそのため覚えにくいこと、分からない事も多いが地鳴きは鳥の気持ちを表し、鳥の気持ちがわかるバードウォッチングができるなんて考えると楽しくなると締める。
その後、覚えておきたい25種の鳥の声の解説がある。1番のヒヨドリから、シジュウカラ、カワラヒワ、など25番のアオバヅクまで続く。それぞれの解説には短いながら”おお、そうなんだ”と松田さんならではの説明がある。中でも気になったのはヒヨドリの地鳴きとさえずりがはっきりしないこと、コゲラのドラミングは10分以上続けうること。また、キジバトのデデポポはさえずりとして取り扱っている点も興味深い。ハトのさえずりについてナワバリ宣言の機能もあるのかなどもっと伺ってみたい。
梅垣佑介さんによる「鳥を見える化するソナグラムの活用」は最も期待していた記事だ。記事ではソナグラムを用いた識別の例としてニシオジロビタキとオジロビタキの震える声(トリル)の違い、エゾムシクイとアムールムシクイの声の高さの違いを挙げて種識別できると説明している。これはマニアックすぎる鳥の選びかた。普段の鳥見で聞く鳥の声で分からないことも多いので初心者が録音で取り組んでみようと思える題材が良かったろうに。似ている普通種の比較とかその方法論とか読みたかったな。カラ類、セキレイ類、ホオジロ類、アトリの仲間の似てる声とか。ここまで分かっているとか分からないとか。鳥の行動と鳴き声の関連の理解は今後ますます発展して行くだろう。その方法論の記事も読みたかった。
田中謙介さんの「鳥の出す音」に注目した点は意欲的だ。ドラミングや葉っぱをひっくり返す音で種識別は難しいと指摘の通りだが、オオジシギの尾羽数と出す音が進化の視点で語られたのは斬新だった。その点で氏原巨雄さんのカモのハイブリッドの声はどちらに似るのかも面白い視点だ。関係を見いだすのは自然界ではなかなか難しそうだが、カモの声が生得的なのかどうか興味がある所。観察の注意喚起になったと思う。
鈴木俊貴さんの「シジュウカラの単語と文法」はニュースで取り上げられるほどに有名なので知ってはいたが、改めてきちんと読んで骨子を理解できた。鳥にも言語があると示す事例を自分でも調べたいと思えた。こういう触発される記事が良い。
その他、鳴き合わせとホオジロの聞き做し、テレビに出る鳥の声の記事は、雑学としては面白いが実践的ではなくロッキングバードウォチィング向け。
それでも野鳥写真とは別の流れの鳥の声に焦点を当て時流を得た特集号だと思う。渡り鳥の渡去前のさえずり、夏鳥の声、それらのきっかけに充分なる特集号である。