リフレ政策を明解に説明していて、すぐれていると思う。
日銀や財務省の伝統的な考え方の欠陥がよく理解できる。

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リフレが日本経済を復活させる 単行本 – 2013/3/18
- 本の長さ291ページ
- 言語日本語
- 出版社中央経済社
- 発売日2013/3/18
- ISBN-104502478202
- ISBN-13978-4502478208
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登録情報
- 出版社 : 中央経済社 (2013/3/18)
- 発売日 : 2013/3/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 291ページ
- ISBN-10 : 4502478202
- ISBN-13 : 978-4502478208
- Amazon 売れ筋ランキング: - 637,084位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 25,963位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1936年、東京都に生まれる。イェール大学名誉教授。経済学博士。国際金融論、ゲーム理論の分野で世界的な業績をあげる。日本のバブル崩壊後の経済停滞については金融政策の失策がその大きな要因と主張、日本銀行の金融政策を批判する。1954年、東京大学法学部に入学し、1957年、司法試験第二次試験合格。1958年、東京大学経済学部に入学。1965年、経済学博士取得 (イェール大学)。1969年、東京大学経済学部助教授。1981年、東京大学経済学部教授。1986年、イェール大学経済学部教授。2001年からは、内閣府経済社会総合研究所長を務める。法と経済学会の初代会長。著書には、『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』(東洋経済新報社)、『モダン・エコノミックス(15)国際金融』(岩波書店)、『エール大学の書斎から―経済学者の日米体験比較 』(NTT出版)などがある。また共著には、『金融政策と銀行行動』(東洋経済新報社)、『マクロ経済学と日本経済』(日本評論社)、『伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本』(東洋経済新報社)などがある。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『アメリカは日本経済の復活を知っている (ISBN-10: 4062181517)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初歩的な経済学を修めた方には、久々に、圧倒的な読後感が味わえる一冊である。特に、第3章、6章、8章は標準的な現代経済学の到達点の一端に触れることができる。9人の方の共著で1人当りの分量は少ないが、ポイントをついた説明と主張で、各章とも卓越した内容である。
価格決定のモデル式は、世界中で多数の学者が発表しており、様々な独立変数が使われているので峻別は難しいが、本書の多様な説明を勝手解釈で極めて単純にまとめると、物価決定の仕組は次のように分解できる。
一般物価の水準 ≒ (1)需給ギャップ + (2)通貨供給量(マネーストック)+ (3)貨幣の流通速度
(1)一般的なモノやサービスの価値(価格ではない)は、総需要と総供給の多寡(需給バランス)で決まる。
(2)決定された価値を表すには尺度(単位)が必要である。ここで初めて貨幣が登場し、価値の基準としての役割を果たす。貨幣が持ついくつかの機能の中で、この価値尺度の基準としての機能は最も基本的なもので、ワルラスはニューメレールと呼んだ。モノやサービスが貨幣と相対する比率が、物価に相当する。相対する交換比率なので、モノやサービスの量に比べて貨幣の量が増えれば、物価は比例して上昇していく(但し、(1)と(3)が一定の条件下)。
(3)物価の変動要因は、貨幣がどの程度の速度で回転しているかにも依存する。一定の期間内に多数の取引を行おうとすれば、貨幣量が決まっていれば複数回使い回さなければならないので、資金需要は増加し価格は上昇する。現在のわが国は、逆に貨幣の流通速度が非常に低迷しており、企業や家計は、ほとんど流通していない死蔵した貨幣がだぶついている状況である。
(1)は(実質GDP − 潜在GDP)/潜在GDP(%)、(2)はマネーストック(例えばM3)対前年比伸び率(%)、(3)は名目GDP/(M2+CD)の対前年比伸び率(%)の使用を仮定。
上式の右辺の合計が、マイナスならば、デフレとなる可能性が高いことを表している。換言すれば、右辺の合計がプラスになる政策をとれば、デフレから脱却できることになる。
新日銀は、マネタリーベースの大幅な拡大により、予想インフレ率を上昇させ、まず貨幣の流通速度を上げようとしている。貨幣の流通速度の上昇は、ストック市場の活況を同時発生的にもたらす。ストック市場の活況は、設備投資や消費を刺激し、デフレギャップを縮小させる(本書では、ストック市場から実物経済への波及経路の説明の一つとして「トービンのq」が披露されている)。最後に、企業が、設備投資や在庫投資で資金繰に余裕が無くなった段階で、銀行貸出が増え始め、初めてマネーストック拡大が観察されるというシナリオである。つまり'(3)→'(1)→'(2)の順序で拡大目標を順次達成することを目指している。この波及効果のトランスミッションの鍵となるのは、もちろん予想インフレ率である。
なお、岩田規久男氏をマネタリストと決めつけて報道しているメディアを時折見かけるが、新日銀が増やそうとしているのは主として日銀当座預金である。日銀当座預金はマネタリーベ-スの構成要因だが、マネーストックには含まれないので、予想に働きかける政策であって、直接貨幣量を増やす政策を採っているわけではない。岩田氏が12年前に発行した「デフレの経済学」でもデフレから抜け出すためには、短期的には「貨幣の中立性」が成立しないことを利用して、結果として資金需要に応じた資金供給を目指すとしている。
レジーム・チェンジを果たした日銀の新政策は、信用乗数は当然に低下する(MB↑に対しMSは微増)が、観測可能な予想インフレ率であるBEIが、実質変数のCPIに波及して景気好転に成功することを願っている。
ちなみに、本書を読んでいくつか考えさせられた点があったので、2点だけ感想を述べておきたい。
〔1〕「マーシャルのk」が「貨幣の流通速度」と逆数の関係にあるというのは無理がある。そもそも実質国民所得と数量方程式のTは想定対象が異なるからである。Tは金融取引や裏社会のすべての取引を対象として意図しているのであり、増大する金融取引をTに含めれば、貨幣の流通速度は比較的安定している可能性がある。上式では、知り得る公表数値である 名目GDP/(M2+CD) を便宜的に使用した。
〔2〕先進国では、財政乗数が1前後にとどまる現象が以前から見られる。よって、景気停滞時の財政拡張政策は内需を単年度で埋める効果はあるものの、持続的な景気拡大を目指す目的なら、財源確保の点から、政策として適切なものとは言えない。このような考え方は、日本以外では 相当以前から主流になっている。特に、クラウディングアウトは、IS−LM分析をツールとして金利上昇を伴った現象と説明されるが、民間でも出来ることを非効率な政府が奪う場合も多く、事業主体が変わるだけなら資金需要は一定であり、金利上昇を伴わないケースが相当あったのではないかと思われる。
価格決定のモデル式は、世界中で多数の学者が発表しており、様々な独立変数が使われているので峻別は難しいが、本書の多様な説明を勝手解釈で極めて単純にまとめると、物価決定の仕組は次のように分解できる。
一般物価の水準 ≒ (1)需給ギャップ + (2)通貨供給量(マネーストック)+ (3)貨幣の流通速度
(1)一般的なモノやサービスの価値(価格ではない)は、総需要と総供給の多寡(需給バランス)で決まる。
(2)決定された価値を表すには尺度(単位)が必要である。ここで初めて貨幣が登場し、価値の基準としての役割を果たす。貨幣が持ついくつかの機能の中で、この価値尺度の基準としての機能は最も基本的なもので、ワルラスはニューメレールと呼んだ。モノやサービスが貨幣と相対する比率が、物価に相当する。相対する交換比率なので、モノやサービスの量に比べて貨幣の量が増えれば、物価は比例して上昇していく(但し、(1)と(3)が一定の条件下)。
(3)物価の変動要因は、貨幣がどの程度の速度で回転しているかにも依存する。一定の期間内に多数の取引を行おうとすれば、貨幣量が決まっていれば複数回使い回さなければならないので、資金需要は増加し価格は上昇する。現在のわが国は、逆に貨幣の流通速度が非常に低迷しており、企業や家計は、ほとんど流通していない死蔵した貨幣がだぶついている状況である。
(1)は(実質GDP − 潜在GDP)/潜在GDP(%)、(2)はマネーストック(例えばM3)対前年比伸び率(%)、(3)は名目GDP/(M2+CD)の対前年比伸び率(%)の使用を仮定。
上式の右辺の合計が、マイナスならば、デフレとなる可能性が高いことを表している。換言すれば、右辺の合計がプラスになる政策をとれば、デフレから脱却できることになる。
新日銀は、マネタリーベースの大幅な拡大により、予想インフレ率を上昇させ、まず貨幣の流通速度を上げようとしている。貨幣の流通速度の上昇は、ストック市場の活況を同時発生的にもたらす。ストック市場の活況は、設備投資や消費を刺激し、デフレギャップを縮小させる(本書では、ストック市場から実物経済への波及経路の説明の一つとして「トービンのq」が披露されている)。最後に、企業が、設備投資や在庫投資で資金繰に余裕が無くなった段階で、銀行貸出が増え始め、初めてマネーストック拡大が観察されるというシナリオである。つまり'(3)→'(1)→'(2)の順序で拡大目標を順次達成することを目指している。この波及効果のトランスミッションの鍵となるのは、もちろん予想インフレ率である。
なお、岩田規久男氏をマネタリストと決めつけて報道しているメディアを時折見かけるが、新日銀が増やそうとしているのは主として日銀当座預金である。日銀当座預金はマネタリーベ-スの構成要因だが、マネーストックには含まれないので、予想に働きかける政策であって、直接貨幣量を増やす政策を採っているわけではない。岩田氏が12年前に発行した「デフレの経済学」でもデフレから抜け出すためには、短期的には「貨幣の中立性」が成立しないことを利用して、結果として資金需要に応じた資金供給を目指すとしている。
レジーム・チェンジを果たした日銀の新政策は、信用乗数は当然に低下する(MB↑に対しMSは微増)が、観測可能な予想インフレ率であるBEIが、実質変数のCPIに波及して景気好転に成功することを願っている。
ちなみに、本書を読んでいくつか考えさせられた点があったので、2点だけ感想を述べておきたい。
〔1〕「マーシャルのk」が「貨幣の流通速度」と逆数の関係にあるというのは無理がある。そもそも実質国民所得と数量方程式のTは想定対象が異なるからである。Tは金融取引や裏社会のすべての取引を対象として意図しているのであり、増大する金融取引をTに含めれば、貨幣の流通速度は比較的安定している可能性がある。上式では、知り得る公表数値である 名目GDP/(M2+CD) を便宜的に使用した。
〔2〕先進国では、財政乗数が1前後にとどまる現象が以前から見られる。よって、景気停滞時の財政拡張政策は内需を単年度で埋める効果はあるものの、持続的な景気拡大を目指す目的なら、財源確保の点から、政策として適切なものとは言えない。このような考え方は、日本以外では 相当以前から主流になっている。特に、クラウディングアウトは、IS−LM分析をツールとして金利上昇を伴った現象と説明されるが、民間でも出来ることを非効率な政府が奪う場合も多く、事業主体が変わるだけなら資金需要は一定であり、金利上昇を伴わないケースが相当あったのではないかと思われる。
2013年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本誌の発売から数日後、恐らく先々経済史に語り継がれていく「政策レジーム転換」がありました。日銀総裁に就任した黒田氏と、本書の筆者でもある岩田副総裁による本気の金融緩和政策の発表です。
内容は各共著者によるリフレ政策の小論文集といったところでそれぞれの切り口が良くまとめられていて大変読みやすく、購入後2日ほどのちょうど、その会見があった前日に読み終わってしまいました。リフレ政策について知りたいことの要旨がほとんど詰め込まれているような本です。
一つ一つの章はどれも論理的かつ編集の並びもよく考えられていると思います。「リフレってなんだろう?」という人にもぜひおすすめしたい本です。なんせ、現在安倍総理の経済アドバイザーである浜田宏一氏と日銀副総裁である岩田規久男氏が中心となって書かれているんですから。
本書の著者の方々は、長いデフレ不況の日本の、特に日銀の金融政策の間違いについて経済論壇で戦われてこられた人達です。中でも感慨深く思うのは本書あとがきにありますが2010年に他界された故岡田靖さんの追悼の意味合いのものであることです。
私は経済学に興味を持ってまだ1年程度の初心者でして、岡田靖さんのお名前も、ここ1年ほどで初めて知りました。ですから生前の事は存じ上げませんが、思うにこれも岡田さんのお考えなのでしょう、いちごBBS(岡田さんは「銅鑼さん」だそうです)はDATおちがないので、経済板をみてみるとその議論を今でも追って読むことができ、大変勉強させていただきました。
今回の日本銀行によるレジーム転換(政策の方向性が大きく変わる事)に岡田靖さんの影響がなかったとは思えません。本書はその意思を継ぐ方々の書かれたもの。浜田宏一さんも岩田規久男さんも岡田靖氏に影響を受けたと書かれています。
「実は彼のリフレ的世界観、つまり世界のマクロ経済学の標準的視点から見ようとする考え方が、しばしば、岩田教授だけでなく、安達誠司氏等多くの仲間を導く役割をしていたことを後で知った。私もその受益者である。」(浜田宏一氏。あとがきより)
くしくも本日4月10日は氏の命日だそうです。つい先日までお名前も知らなかった私ですが、それを恥じながら心の中で合掌させていただきます。
そして、少しでも多くの方に本書を読んでいただき、岡田靖氏を筆頭とした日本復活(本格的にはこれからで気が早いとも思いますが)の英雄達、その思いを知ってもらいたいと願うばかりであります。
内容は各共著者によるリフレ政策の小論文集といったところでそれぞれの切り口が良くまとめられていて大変読みやすく、購入後2日ほどのちょうど、その会見があった前日に読み終わってしまいました。リフレ政策について知りたいことの要旨がほとんど詰め込まれているような本です。
一つ一つの章はどれも論理的かつ編集の並びもよく考えられていると思います。「リフレってなんだろう?」という人にもぜひおすすめしたい本です。なんせ、現在安倍総理の経済アドバイザーである浜田宏一氏と日銀副総裁である岩田規久男氏が中心となって書かれているんですから。
本書の著者の方々は、長いデフレ不況の日本の、特に日銀の金融政策の間違いについて経済論壇で戦われてこられた人達です。中でも感慨深く思うのは本書あとがきにありますが2010年に他界された故岡田靖さんの追悼の意味合いのものであることです。
私は経済学に興味を持ってまだ1年程度の初心者でして、岡田靖さんのお名前も、ここ1年ほどで初めて知りました。ですから生前の事は存じ上げませんが、思うにこれも岡田さんのお考えなのでしょう、いちごBBS(岡田さんは「銅鑼さん」だそうです)はDATおちがないので、経済板をみてみるとその議論を今でも追って読むことができ、大変勉強させていただきました。
今回の日本銀行によるレジーム転換(政策の方向性が大きく変わる事)に岡田靖さんの影響がなかったとは思えません。本書はその意思を継ぐ方々の書かれたもの。浜田宏一さんも岩田規久男さんも岡田靖氏に影響を受けたと書かれています。
「実は彼のリフレ的世界観、つまり世界のマクロ経済学の標準的視点から見ようとする考え方が、しばしば、岩田教授だけでなく、安達誠司氏等多くの仲間を導く役割をしていたことを後で知った。私もその受益者である。」(浜田宏一氏。あとがきより)
くしくも本日4月10日は氏の命日だそうです。つい先日までお名前も知らなかった私ですが、それを恥じながら心の中で合掌させていただきます。
そして、少しでも多くの方に本書を読んでいただき、岡田靖氏を筆頭とした日本復活(本格的にはこれからで気が早いとも思いますが)の英雄達、その思いを知ってもらいたいと願うばかりであります。
2014年12月27日に日本でレビュー済み
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リフレ派の原田泰は雑誌上で内閣官房参与の藤井聡と論争をしましたが、すっかり論破されました。
リフレ派の第一人者、岩田規久男日銀副総裁は、「マネタリーベース(MB)が増え続ければ予想インフレ率は上がる」と主張するために都合の良いところだけ切り取ってグラフを作成し自説の根拠にしています。おまけに就任時の「2年で2%の目標を達成できなければ辞任する」というコミットメントを先日破棄しました。
浜田宏一内閣官房参与は、「白川方明総裁の後任が今以上の金融緩和を行えば、数カ月以内でデフレ脱却を実現できる」と言い、白川前日銀総裁に「どこで道を誤ったのか」「日銀は正しい薬を持っていたのですが、その正しい薬を出さなかった」とこき下ろしました。結果はみなさんご存じの通りです。
リフレ派は、未だに正しい薬を出さないままですか?どこで道を誤ったのでしょうか?
結局、日銀は「正しい薬」なんて持っていなかったのです。
リフレ派は最初から「道を誤っていた」のです。
ケインズ曰く、
『貴方が緊急度に違いがあることを正しく理解しているのか、目標に混乱はないのか、そこに血迷った人や変人からの助言が含まれていないのか、我々は疑っている。』(ルーズベルト大統領への公開書簡)
ここでいう「血迷った人や変人からの助言」とは、今の日本で言えば、リフレ派の経済学者です。
いまこそケインズに学ぶべきです。
『不況期には、政府の公債支出が物価上昇と生産増加を素早く実現する唯一確実な方法』
『公債によって資金調達された政府支出の購買力の圧倒的な力を、私は強調したい。実際、政府支出に比肩しうるような手段は存在しない』
(ルーズベルト大統領への公開書簡)
リフレ派の第一人者、岩田規久男日銀副総裁は、「マネタリーベース(MB)が増え続ければ予想インフレ率は上がる」と主張するために都合の良いところだけ切り取ってグラフを作成し自説の根拠にしています。おまけに就任時の「2年で2%の目標を達成できなければ辞任する」というコミットメントを先日破棄しました。
浜田宏一内閣官房参与は、「白川方明総裁の後任が今以上の金融緩和を行えば、数カ月以内でデフレ脱却を実現できる」と言い、白川前日銀総裁に「どこで道を誤ったのか」「日銀は正しい薬を持っていたのですが、その正しい薬を出さなかった」とこき下ろしました。結果はみなさんご存じの通りです。
リフレ派は、未だに正しい薬を出さないままですか?どこで道を誤ったのでしょうか?
結局、日銀は「正しい薬」なんて持っていなかったのです。
リフレ派は最初から「道を誤っていた」のです。
ケインズ曰く、
『貴方が緊急度に違いがあることを正しく理解しているのか、目標に混乱はないのか、そこに血迷った人や変人からの助言が含まれていないのか、我々は疑っている。』(ルーズベルト大統領への公開書簡)
ここでいう「血迷った人や変人からの助言」とは、今の日本で言えば、リフレ派の経済学者です。
いまこそケインズに学ぶべきです。
『不況期には、政府の公債支出が物価上昇と生産増加を素早く実現する唯一確実な方法』
『公債によって資金調達された政府支出の購買力の圧倒的な力を、私は強調したい。実際、政府支出に比肩しうるような手段は存在しない』
(ルーズベルト大統領への公開書簡)
2013年6月2日に日本でレビュー済み
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この本を読んでいかにデフレ状態が国民と日本の産業にダメージを与えていたのか、リフレによりどう日本を活性化していくのかが簡潔に説明されていました。 とてもいい本でした。
2013年5月31日に日本でレビュー済み
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経済学は実務とはかけ離れており、漠然とした学問で、いろいろ本を読んで見ても、やはり漠然としたことしか書いてなく、実際はどうなるのかが分からずにいた。しかしこの本は大学などで経済を勉強したことが現実と照らし合わせてこうなる、こうなるだろうと書いてあり、非常に良かった。特にマンデルフレミングモデルの解説が良かったと思う。日々の経済の新聞記事や経済のニュースが理解できるような本ではないかと思う。
2019年10月21日に日本でレビュー済み
ある程度経済学を学んでからでないと理解が厳しい本ですね。リフレ批判してる人がいてどさくさ紛れで売国奴、白川擁護までしてる阿保もいるけど、今一効果無いのは日銀のやり方が一気呵成でなくチョロチョロ緩和やってるからじゃないの?それとアベノミクスの最中に2回も増税してちゃ~なぁ。そんなもんでリフレ間違ってるという結論もどうしたもんかね。
あっ、でも三橋理論も否定しないよ。
あっ、でも三橋理論も否定しないよ。
2014年12月17日に日本でレビュー済み
2014年12月の衆議院選挙の投票前に、アベノミクスについての考えを整理しようと読んだ複数の書籍の1つ。
アベノミクスの理論的裏付けは岩田 規久男と浜田 宏一がしているのは周知の事実。
本書はその二人が編集をしているので、ある意味、アベノミクスの理論は本書に全て載っているわけです。
たぶん、賛成派も反対派も本書はアベノミクスを正確に理解するために読まなければならないものです。
しかし、残念ながら、経済学の知識がある程度無いと本書は正確には理解できないと思います。
そして、論理的におかしい点にもなかなか気がつかないでしょう。リフレ政策は机上の空論でしかないというのが、私の感想です。
アベノミクスの理論的裏付けは岩田 規久男と浜田 宏一がしているのは周知の事実。
本書はその二人が編集をしているので、ある意味、アベノミクスの理論は本書に全て載っているわけです。
たぶん、賛成派も反対派も本書はアベノミクスを正確に理解するために読まなければならないものです。
しかし、残念ながら、経済学の知識がある程度無いと本書は正確には理解できないと思います。
そして、論理的におかしい点にもなかなか気がつかないでしょう。リフレ政策は机上の空論でしかないというのが、私の感想です。