天皇陵に関しては以下の4つの視点がある。
①皇室の公式の墓所であり保全対象であること。
②崇拝の対象であること。
③考古学の対象であること。
④歴史遺物として観光の対象であること。
現状は①が基軸となり、②を裏付け、③④が阻害されているようにみえる。
ただし、本著は①の視点の経緯を追う中でほとんどの天皇陵が中世~近世にかけて所在不明だった時期があり、
江戸末期からの整理を持って①が規定されていったことを示す。
また、その期間には古墳の上に神社がたってしまったり、④→②の過程で基軸であるはずの①が阻害されている陵墓もある。
安徳天皇や南朝の天皇のように当初から墓があったこと自体疑わしい天皇陵も④→①の過程で規定された経緯も示す。
①、②とは別に発掘によっても何も得られないと③からの発掘の否定の議論の経緯も示す。
つまり、③から出発しても、一部の天皇陵を証明、否定出来ても、③で証明も否定も出来ない天皇陵は①として残り続ける。
江戸時代末期の天皇陵規定にしても当時の持つ③の態度で①に臨んだことになる。現在③から出発しても、
現代の歴史的事実としてという一つの時代の解釈となる。
ただし、事実は事実として臨まないと①もまた成立しないのである。
出発点を③ではなく、①として③の発掘調査が必要なのではないか。
最近では世界遺産登録に向けて④が出発点となり、②が追随する動向が見られるが、そのような④は論外である。
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検証 天皇陵 単行本 – 2016/7/29
外池 昇
(著)
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神武天皇から昭和天皇まで,歴代123代の全天皇陵の歴史を,空撮写真,古写真,絵画資料を活用し,崩御から埋葬にいたる経緯とともに,陵墓の規模や,「治定」の当否について解説。全天皇陵を同様に解説した初めての書籍。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社山川出版社
- 発売日2016/7/29
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104634151022
- ISBN-13978-4634151024
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商品の説明
著者について
外池 昇(といけ・のぼる)
昭和32年7月東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士(後期)課程単位取得終了。博士(文学,成城大学)。調布学園女子短期大学日本語日本文化学科専任講師等を経て,平成21年4月より成城大学文芸学部教授,現在に至る。著書に『幕末・明治期の陵墓』『天皇陵の近代史』『事典陵墓参考地』(吉川弘文館),『天皇陵論』(新人物往来社),『天皇陵の誕生』(祥伝社新書)。監修に『文久山陵図』(新人物往来社),論文多数。
昭和32年7月東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士(後期)課程単位取得終了。博士(文学,成城大学)。調布学園女子短期大学日本語日本文化学科専任講師等を経て,平成21年4月より成城大学文芸学部教授,現在に至る。著書に『幕末・明治期の陵墓』『天皇陵の近代史』『事典陵墓参考地』(吉川弘文館),『天皇陵論』(新人物往来社),『天皇陵の誕生』(祥伝社新書)。監修に『文久山陵図』(新人物往来社),論文多数。
登録情報
- 出版社 : 山川出版社 (2016/7/29)
- 発売日 : 2016/7/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4634151022
- ISBN-13 : 978-4634151024
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 541,216位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,009位日本史一般関連書籍
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2019年12月21日に日本でレビュー済み
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御陵印を集めたいと思ったときに、どの天皇のか、どういう方なのかがわからなくなってしまいいそうで…😁御朱印帳がわりに購入。まだ、多摩しか頂いていませんが。ちょっと重いけど、ちょうど良い内容の本でした❤️
2016年12月26日に日本でレビュー済み
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本書は学術書のようですが、天皇陵に興味があれば下手なムック本を手にするより数段よい本だと思います。ほかに新書版で天皇陵に関する本がありますが、宮内庁の認定するすべての陵を網羅している本はないのではないでしょうか。深草北陵、月輪陵、後月輪陵など複数の天皇陵が同じ場所にあることや、多くの天皇陵の所在があいまいなことなどは本書を見て初めて知りました。近畿地方以外にある天皇陵についてもその理由が一目でわかります。
地図が掲載されていないので、寺社巡りならぬ陵(みささぎ)巡りには別に地図が必要ですが、天皇陵の陵地の変遷や埋葬の事情、修陵などについて事前に見ておくことは、陵巡りを意味あるものにするのに役立つのではないかと思います。
地図が掲載されていないので、寺社巡りならぬ陵(みささぎ)巡りには別に地図が必要ですが、天皇陵の陵地の変遷や埋葬の事情、修陵などについて事前に見ておくことは、陵巡りを意味あるものにするのに役立つのではないかと思います。