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夜の来訪者 (岩波文庫 赤294-1) 文庫 – 2007/2/16
推薦者:渡邉 英二氏(SMBC日興証券株式会社 顧問)
読書を長く続けるには面白いことが大事な要素になる。面白く読んで多くのことを学び、考えると同時に同じ著者の他の作品や関連した本を更に読み進むことができれば、なお一層楽しい。
息もつかせぬ展開と最後に用意された大どんでん返し―何度も上演され、映画化された、イギリスの劇作家プリーストリー(1894‐1984)の代表作。舞台は裕福な実業家の家庭、娘の婚約を祝う一家団欒の夜に警部を名乗る男が訪れて、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、全員がそのことに深く関わっていることを暴いてゆく…。
読書を長く続けるには面白いことが大事な要素になる。面白く読んで多くのことを学び、考えると同時に同じ著者の他の作品や関連した本を更に読み進むことができれば、なお一層楽しい。
息もつかせぬ展開と最後に用意された大どんでん返し―何度も上演され、映画化された、イギリスの劇作家プリーストリー(1894‐1984)の代表作。舞台は裕福な実業家の家庭、娘の婚約を祝う一家団欒の夜に警部を名乗る男が訪れて、ある貧しい若い女性が自殺したことを告げ、全員がそのことに深く関わっていることを暴いてゆく…。
- 本の長さ170ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2007/2/16
- ISBN-10400322941X
- ISBN-13978-4003229415
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2007/2/16)
- 発売日 : 2007/2/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 170ページ
- ISBN-10 : 400322941X
- ISBN-13 : 978-4003229415
- Amazon 売れ筋ランキング: - 370,998位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 762位戯曲・シナリオ (本)
- - 2,416位岩波文庫
- - 3,277位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
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2016年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言い回しが古臭いのは仕方ないか。
「どんでん返し」は言われるほどどんでん返しには感じない、のは、あらすじやレビューを読んで、期待をし過ぎていたからかもしれない。
ミステリー要素と生き方立ち振る舞いの模様が半々の感じ。
自分のしてしまったことに対する振り返り方の違い、反省し変化した者、自分を変えようとせずに自分を正当化しようとする者、婚約者ジェラルドの反応が自分にとっては意外だった。
「どんでん返し」は言われるほどどんでん返しには感じない、のは、あらすじやレビューを読んで、期待をし過ぎていたからかもしれない。
ミステリー要素と生き方立ち振る舞いの模様が半々の感じ。
自分のしてしまったことに対する振り返り方の違い、反省し変化した者、自分を変えようとせずに自分を正当化しようとする者、婚約者ジェラルドの反応が自分にとっては意外だった。
2013年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台を見てから、原作を探していました。
かなり古いものなので、もう入手できないかと思っていましたが、入手できてとても嬉しいです。
かなり古いものなので、もう入手できないかと思っていましたが、入手できてとても嬉しいです。
2015年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戯曲なので読みやすく、短いので手軽に読めてしまう。
しかし、分量に違わず非常に面白い。
古典ともいうべき作品だが、現代においても全く遜色ない。
キレが違います。
またラストが想像を駆り立てます。
しかし、分量に違わず非常に面白い。
古典ともいうべき作品だが、現代においても全く遜色ない。
キレが違います。
またラストが想像を駆り立てます。
2007年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「夜の来訪者」 J・B・プリ−ストリ−著
このミステリ−は、戯曲作品として書かれている。 日本でも過去に俳優座で
上演され、広く知られることになった、犯人探しのミステリ−舞台劇である。
〈 幕が開くと、バ−リング家の家族四人とジェラルドが食卓に着いている。〉
事業に成功した裕福な家庭の主バ−リングは、恰幅が良く尊大な五十四,五歳
の名誉欲の強い男で、言葉に地方なまりがあり、出は夫人より少し身分が低い。
その妻は、ある程度身分の高い家の出で、気位が高く、冷たい感じの女である。
長女シ−ラは美人だが、裕福な家庭の子らしい我が儘さを、長男のエリックは
はにかみ屋で我が強く、酒飲み、年齢20歳位の放蕩息子。 ジェラルドは
この屋の長女シ−ラの婚約者で30歳位、育ちの良い魅力的な青年である。
その婚約披露の内輪のパ−ティ−の席に、グ−ルと名乗る警部が登場し、ここ
から物語りは始まる。 ペ−ジ数百六十頁のこの中編は、一気に読み終える事
間違い無しの面白さだ。 登場人物のそれぞれが心に持つ秘密、暗部が、一つ
の事件を発端に、警部によって登場人物全員が、公平に順番にあかされていく。
誰にも知られていない自分だけの秘密が白日の下に晒される事に、狼狽し、お
互いが非難し合い、いがみ合う人間模様が興味深い。
最後はお決まりのどんでん返し、舞台は1912年、イギリスの郊外にある実
業家の屋敷内にある、上等な家具が置かれた重々しく居心地良さそうな食堂で
幕が開く。
このミステリ−は、戯曲作品として書かれている。 日本でも過去に俳優座で
上演され、広く知られることになった、犯人探しのミステリ−舞台劇である。
〈 幕が開くと、バ−リング家の家族四人とジェラルドが食卓に着いている。〉
事業に成功した裕福な家庭の主バ−リングは、恰幅が良く尊大な五十四,五歳
の名誉欲の強い男で、言葉に地方なまりがあり、出は夫人より少し身分が低い。
その妻は、ある程度身分の高い家の出で、気位が高く、冷たい感じの女である。
長女シ−ラは美人だが、裕福な家庭の子らしい我が儘さを、長男のエリックは
はにかみ屋で我が強く、酒飲み、年齢20歳位の放蕩息子。 ジェラルドは
この屋の長女シ−ラの婚約者で30歳位、育ちの良い魅力的な青年である。
その婚約披露の内輪のパ−ティ−の席に、グ−ルと名乗る警部が登場し、ここ
から物語りは始まる。 ペ−ジ数百六十頁のこの中編は、一気に読み終える事
間違い無しの面白さだ。 登場人物のそれぞれが心に持つ秘密、暗部が、一つ
の事件を発端に、警部によって登場人物全員が、公平に順番にあかされていく。
誰にも知られていない自分だけの秘密が白日の下に晒される事に、狼狽し、お
互いが非難し合い、いがみ合う人間模様が興味深い。
最後はお決まりのどんでん返し、舞台は1912年、イギリスの郊外にある実
業家の屋敷内にある、上等な家具が置かれた重々しく居心地良さそうな食堂で
幕が開く。
2015年6月12日に日本でレビュー済み
1912年の春宵、イギリスはミッドランド北部(=イングランド中北部)のある裕福な実業家一家が、娘の婚約を祝って内輪に開いていたディナーの最中、地元警察の警部と名乗る男が邸を突然訪ねてくる。
警部は、ある若い女性が悲惨な自死を遂げたことを告げ、一人一人に対し、冷徹な態度で仮借のない尋問を開始するが、尋問が進むにつれ、家族全員がその死に何らかの関係があることが、次第に明らかになってくる……。
3幕物の戯曲であるが、全ては実業家一家の邸内で進行し、舞台の転換はない。また、時間的にも各幕は連続しており、話の展開上の区切りとして幕が用いられている。
一見幸福そうで順調な家族の真の姿が、警部の尋問によって次第に露見していき、家族の結合(と思われたもの)が見事なまでに崩壊していく様は、極めてスリリングで緊迫感に満ちている。
尋問を通じて徐々に真実が明らかになる一方で、警部の正体が一層謎めいてくるプロットや、ラストのどんでん返し?などは、確かにミステリーとしても一級であるとともに、心理小説(戯曲)としても面白い。
また、「イングランド紀行」を読んだときも感じたことだが、著書の思想的背景は、社会改良主義であり、産業革命後のイギリス社会の矛盾や不公正などを背景にしつつ、いわゆる社会的弱者の視点に立った啓蒙的な作品ともなっている。
プリーストリーは、当時ディケンズにの再来とも言われたほどの人気作家で、多くの著作を残しているのだが、現在は、あまり(少なくとも日本では)知られていない(と思う)。しかし、今まで読んだ彼の著作では、当時のイギリスの姿や問題が浮き彫りにされており、そういう意味でも興味深い。
警部は、ある若い女性が悲惨な自死を遂げたことを告げ、一人一人に対し、冷徹な態度で仮借のない尋問を開始するが、尋問が進むにつれ、家族全員がその死に何らかの関係があることが、次第に明らかになってくる……。
3幕物の戯曲であるが、全ては実業家一家の邸内で進行し、舞台の転換はない。また、時間的にも各幕は連続しており、話の展開上の区切りとして幕が用いられている。
一見幸福そうで順調な家族の真の姿が、警部の尋問によって次第に露見していき、家族の結合(と思われたもの)が見事なまでに崩壊していく様は、極めてスリリングで緊迫感に満ちている。
尋問を通じて徐々に真実が明らかになる一方で、警部の正体が一層謎めいてくるプロットや、ラストのどんでん返し?などは、確かにミステリーとしても一級であるとともに、心理小説(戯曲)としても面白い。
また、「イングランド紀行」を読んだときも感じたことだが、著書の思想的背景は、社会改良主義であり、産業革命後のイギリス社会の矛盾や不公正などを背景にしつつ、いわゆる社会的弱者の視点に立った啓蒙的な作品ともなっている。
プリーストリーは、当時ディケンズにの再来とも言われたほどの人気作家で、多くの著作を残しているのだが、現在は、あまり(少なくとも日本では)知られていない(と思う)。しかし、今まで読んだ彼の著作では、当時のイギリスの姿や問題が浮き彫りにされており、そういう意味でも興味深い。
2010年11月16日に日本でレビュー済み
「夜の来訪者」というタイトルはよく見かけますので、多分これがオリジナルなのだろうと推測して読み始めました。
ところで、これは抜群に面白い作品です。
ミステリー、スリラー、サスペンス等と言えるでしょうけれども、作品の底に流れているのはヒューマニズムです。
3幕芝居になっているのですが、場面はまったく変わりません。出演者も変わりません。
成功した資本家の一家4人と娘の婚約者。その婚約祝いをしている時に、警部がやってきます。
警部は一人の女性が自殺したことを告げます。
その名前を聞いても誰も知らず、この警部が何をしに着たのかわかりません。
そこからドラマは始まります。凄いですよ。
終わったと思ったら、どんでん返し。人間の想像力を非常に上手く利用した驚くべき展開で切れ味が凄いです。
これを読んだら、こういう作品を作ってみたいとどなたも思うことでしょう。
ところで、これは抜群に面白い作品です。
ミステリー、スリラー、サスペンス等と言えるでしょうけれども、作品の底に流れているのはヒューマニズムです。
3幕芝居になっているのですが、場面はまったく変わりません。出演者も変わりません。
成功した資本家の一家4人と娘の婚約者。その婚約祝いをしている時に、警部がやってきます。
警部は一人の女性が自殺したことを告げます。
その名前を聞いても誰も知らず、この警部が何をしに着たのかわかりません。
そこからドラマは始まります。凄いですよ。
終わったと思ったら、どんでん返し。人間の想像力を非常に上手く利用した驚くべき展開で切れ味が凄いです。
これを読んだら、こういう作品を作ってみたいとどなたも思うことでしょう。
2012年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう、50年以上前に内村直哉訳で読んでいて、懐かしくなって購入した。
舞台はイギリスの地方都市、成り上がりの工場主の家庭。プチブルを絵にかいたような登場者たちが繰り広げるミステリーで、行い澄まして一見上流階級ではあるが、一皮むけばぼろが出てくる。警部と称する謎の人物がパーティーの席で次々と登場人物の醜い行動を暴いていく。
時代は、産業革命も達成され、資本主義が爛熟期を迎え、その矛盾があらわになりつつある20世紀初頭。不沈と言われたタイタニックがまだ完成されていない時で、象徴的に会話の中に取り入れられ全体の進行を暗示し、第一次世界大戦も起こるはずはないと、オプテイミスティックに信じられている。
ミステリーとして登場人物の旧悪が暴かれるスリルもあるが、一見、安定して見えるエスタブリッシュメントが実は脆い基盤に過ぎないことを暗示していて、面白い。
戯曲として書かれたので、読み物としての量は多くはなく、簡単に読めるが、考えさせられる。
舞台はイギリスの地方都市、成り上がりの工場主の家庭。プチブルを絵にかいたような登場者たちが繰り広げるミステリーで、行い澄まして一見上流階級ではあるが、一皮むけばぼろが出てくる。警部と称する謎の人物がパーティーの席で次々と登場人物の醜い行動を暴いていく。
時代は、産業革命も達成され、資本主義が爛熟期を迎え、その矛盾があらわになりつつある20世紀初頭。不沈と言われたタイタニックがまだ完成されていない時で、象徴的に会話の中に取り入れられ全体の進行を暗示し、第一次世界大戦も起こるはずはないと、オプテイミスティックに信じられている。
ミステリーとして登場人物の旧悪が暴かれるスリルもあるが、一見、安定して見えるエスタブリッシュメントが実は脆い基盤に過ぎないことを暗示していて、面白い。
戯曲として書かれたので、読み物としての量は多くはなく、簡単に読めるが、考えさせられる。