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私という他人: 多重人格の精神病理 (講談社+アルファ文庫 F 13-1) 文庫 – 1996/5/1
自分の中に自分の知らない「私」がいる……「私は誰なのか」……もの静かな若い女性が偏頭痛が治らないといって精神科を訪れた。面接を重ねる精神科医の前で、彼女は突如、まったく別人格をもつ“もう一人の女”に変わった!この多重人格患者の発病から治癒にいたるまでの凄絶な「心の病」との闘いの全記録を主治医が克明に描きだす。人が内面にもつ謎、心のからくりに鋭く迫る快著。
- 本の長さ487ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1996/5/1
- ISBN-10406256145X
- ISBN-13978-4062561457
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商品の説明
著者について
【H.M.クレックレー】
1903年、アメリカ・ジョージア州に生まれる。1929年、ジョージア州立大学医学部で医学博士号を取得。ジョージア医科大学精神科教授などを歴任後、ジョージア州オーガスタ市でクレックレー・セグペン精神科クリニックを開設。精神科医。1984年に死去。著書に『正気の仮面』『愛の戯画』(いずれも本邦未訳)などがある。
【C.H.セグペン】
1919年、アメリカ・ジョージア州に生まれる。1945年、ジョージア医科大学で医学博士号を取得。同大学精神科助教授などを歴任後、クレックレー・セグペン精神科クリニックを開設。精神科医。クレックレーの愛弟子でもある。
【川口正吉】
1912年、新潟県に生まれる。中央大学経済学部を卒業。翻訳家。1982年に死去。訳書に『死ぬ瞬間』『死ぬ瞬間の対話』『続・死ぬ瞬間』(以上、読売新聞社)などがある。
1903年、アメリカ・ジョージア州に生まれる。1929年、ジョージア州立大学医学部で医学博士号を取得。ジョージア医科大学精神科教授などを歴任後、ジョージア州オーガスタ市でクレックレー・セグペン精神科クリニックを開設。精神科医。1984年に死去。著書に『正気の仮面』『愛の戯画』(いずれも本邦未訳)などがある。
【C.H.セグペン】
1919年、アメリカ・ジョージア州に生まれる。1945年、ジョージア医科大学で医学博士号を取得。同大学精神科助教授などを歴任後、クレックレー・セグペン精神科クリニックを開設。精神科医。クレックレーの愛弟子でもある。
【川口正吉】
1912年、新潟県に生まれる。中央大学経済学部を卒業。翻訳家。1982年に死去。訳書に『死ぬ瞬間』『死ぬ瞬間の対話』『続・死ぬ瞬間』(以上、読売新聞社)などがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1996/5/1)
- 発売日 : 1996/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 487ページ
- ISBN-10 : 406256145X
- ISBN-13 : 978-4062561457
- Amazon 売れ筋ランキング: - 628,980位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 136位異常心理学・催眠術
- - 232位精神医学ノンフィクション
- - 884位講談社+α文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
精神科医セグペン、クレックレーの共著。同じクリニックで仕事をしていた時にイヴ=ホワイトとイヴ=ブラックの治療にあたった時の記録。治療中に第3の人格ジェーンが出てきたが、最後に3人がエヴリンとして統合された話。映画にもなってかなり有名な話らしいが、読んでいてあまり病気の原因がはっきりしなかった。幼い頃母親から受けた悲惨な出来事があったらしいというのはわかったが、それについて医師と患者とで具体的な会話がないように思えた。患者が後に“私はイヴ”という自伝で実はもっとたくさんの人格がいたことなど告白しているので、次には是非そちらを読んでみたいという気になった。
2007年1月3日に日本でレビュー済み
「ビリー・ミリガン」「シビル」と出版に逆行して、この本を手にした。これら二作品では多重人格の理解が進んでいることや人格の数が多いことで、それぞれの人格の分裂理由の分析や性格の精査はされていない。むしろ人格の違いが引き起こした行動の後始末や人格統合に至る経緯に重点が置かれている。
しかし本書では多重人格の存在を肯定して、それぞれの人格を観察記録・比較分析し、その症状にどう向き合ったのかという治療記録が克明に記載されている。各人格の観察描写は丁寧で分かりやすく、全体的に率直で格調高い感じの記述には科学者らしい生真面目さが感じられる。
エピローグと総括にあたる最終章の前には、精神分析治療の現状について批判する章があって、そこでは一般の精神分析でフロイト流の夢分析を濫用する点が厳しく非難されている。本筋とは離れた固い内容だが、著者らの信念が感じられるのと本書での治療経緯との対比が面白い。
一連の本を読んで思うのは、治療記録からノンフィクション本にすることの社会的な効果である。それは一過性の物珍しさからセンセーショナルであり、ビジネス(お金)の臭いがするのだが、長期的には症状の理解や治療法の確立や患者に対する社会の受容能力向上に寄与している点は否定できないと思う。
それにしても人格分裂に至る経緯、人格間の意志疎通、人格の統合、さらに肉体的な違いや修得能力の差など多重人格という症状そのものに興味は尽きない。むしろ多面的な性格を統合している「個の人格」の方が不自然と思えるぐらいだ。
・・・なお、以上のコメントは本書の患者であった本人が書いた「私はイヴ」に読む前の話だ。「私はイヴ」はさらに驚きの展開である。
しかし本書では多重人格の存在を肯定して、それぞれの人格を観察記録・比較分析し、その症状にどう向き合ったのかという治療記録が克明に記載されている。各人格の観察描写は丁寧で分かりやすく、全体的に率直で格調高い感じの記述には科学者らしい生真面目さが感じられる。
エピローグと総括にあたる最終章の前には、精神分析治療の現状について批判する章があって、そこでは一般の精神分析でフロイト流の夢分析を濫用する点が厳しく非難されている。本筋とは離れた固い内容だが、著者らの信念が感じられるのと本書での治療経緯との対比が面白い。
一連の本を読んで思うのは、治療記録からノンフィクション本にすることの社会的な効果である。それは一過性の物珍しさからセンセーショナルであり、ビジネス(お金)の臭いがするのだが、長期的には症状の理解や治療法の確立や患者に対する社会の受容能力向上に寄与している点は否定できないと思う。
それにしても人格分裂に至る経緯、人格間の意志疎通、人格の統合、さらに肉体的な違いや修得能力の差など多重人格という症状そのものに興味は尽きない。むしろ多面的な性格を統合している「個の人格」の方が不自然と思えるぐらいだ。
・・・なお、以上のコメントは本書の患者であった本人が書いた「私はイヴ」に読む前の話だ。「私はイヴ」はさらに驚きの展開である。
2004年5月4日に日本でレビュー済み
これは、多重人格というめずらしいケースに出会った二人の精神科医による、人間的なみずみずしい驚きと、その驚きに対する誇張も飛躍もなくこのケースを記述しようとする冷静な姿勢によって綴られた、非常に興味深い報告です。学説や理論の枠に囚われないあるがままの記述であるため学問的なテキストとしては不十分かもしれませんが、だからこそ逆に良質な物語を読むように、対照的な性格の二人のイヴのキャラクターを心にありありと思い描きながら彼女たちに心を寄せ、見守るような気持ちで読み進めることができるのだとも言えます。また同時に、多重人格とはどのようなものか、その治療の困難はどこにあるのか、それらに対する知的な興味にも充分に応える報告とも言えるでしょう。
ビリー・ミリガンのケースでは裁判の行方を主軸にその行動が描かれていたのに対し、このイヴ・ケースでは主治医によるカウンセリングを主軸として、彼女たちの経験と人生に対する姿勢を克明に描き出していきます。事実は小説より奇なり、その言葉をかみ締めながらじっくりと読める一冊に違いありません。読後には、自分というものや人生というものの意義や奥深さに打たれた不思議さが残ります。
ビリー・ミリガンのケースでは裁判の行方を主軸にその行動が描かれていたのに対し、このイヴ・ケースでは主治医によるカウンセリングを主軸として、彼女たちの経験と人生に対する姿勢を克明に描き出していきます。事実は小説より奇なり、その言葉をかみ締めながらじっくりと読める一冊に違いありません。読後には、自分というものや人生というものの意義や奥深さに打たれた不思議さが残ります。