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モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番&第21番
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曲目リスト
1 | ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271 ≪ジュノーム≫ 第1楽章: Allegro |
2 | ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271 ≪ジュノーム≫ 第2楽章: Andantino |
3 | ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271 ≪ジュノーム≫ 第3楽章: Rondo: Presto |
4 | ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 第1楽章: Allegro maestoso |
5 | ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 第2楽章: Andante |
6 | ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467 第3楽章: Allegro vivace assai |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
第1弾『ピアノ協奏曲第23番・第24番』がグラミー賞を受賞し大ブレイクした内田光子とクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲シリーズ。第3弾となる今作はモーツァルト21歳の時の傑作第9番≪ジュノーム≫と、第2楽章が映画で使われたことでも有名な第21番。内田光子がもっとも信頼するオーケストラのメンバーたちと共に、今回も至福のモーツァルトが響きわたる。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.2 x 12.4 x 0.6 cm; 80 g
- メーカー : ユニバーサル ミュージック
- EAN : 4988031209905
- 時間 : 1 時間 2 分
- レーベル : ユニバーサル ミュージック
- ASIN : B01N6PLRDW
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 71,485位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 384位ライトクラシック
- - 3,478位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正に円熟、という言葉がピッタリ当てはまるモーツァルトです。ピアノ協奏曲9番はゆっくりとした出だしでスタートしますが、内田光子さんのピアノは美しく、安心して音楽の中に身を浸して暫して至福の一時を味わうことができます。勢いと若々しさはないかもしれませんが、今現在の彼女がモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏するとしたら、これはこれで素晴らしいと思います。
2018年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
繊細で、美しいピアノの音色に魅了される演奏です。モーツァルトの音楽が持つ陰影がとても美しく表現され、心が洗われるようです。80年代の録音とは一線を画す演奏を、素晴らしい録音が支えています。このシリーズは総て購入しましたが、本当に水準の高いCDです。旧録音も総て持っていますが、最新のこの演奏を聴いてしまったら、もう戻れません。全曲が録音されず残念です。
2014年4月16日に日本でレビュー済み
Tempo設定というのは、会場の残響、規模、オケの力量、解釈などなど、様々な要素から決まってくるらしく、いつも、おなじ演奏などあるわけがないのです。ましてや、オケのドライブもあるわけで、しかも Live ともなれば。
今週の日経夕刊のコラムは、Jazz Pianist の小曾根真さんです。少し文章を引いてみますと、「それまでにもオーケストラとの共演はあったが、人前でクラシックをやるのは初めて」ということで、初めての曲が第9番だったということです。更に文章を引くと「・・・ジャズは即興で・・・自由にアレンジするのが醍醐味・・・だがモーツァルトでは不可能・・・一音一音緻密に構築された曲は、一つでも音を足すと安っぽくなる。」な〜るほど、って納得です。 "Jeunehomme" であってみれば尚更で、けっして若書きの楽曲ではなく、前後の作品とスッゲ際立った作品だと思ってますが、なんか、おんなじことレヴューしたんだったなぁ、2、3日前ww。Szell の音以来のクリーブランドですが、弦の音もいいですね。俗に謂う、"Elvira Madigan" も出だしゆっくり目で、なかなかいいカンジで、2楽章の弱音器の効果も決まって、cello のアフタービートもいいカンジ、Pf の入りもよく、3楽章もゆっくり目、これいいです。しっかしいい音だなぁPf 、これも好きなアルバムです。
今週の日経夕刊のコラムは、Jazz Pianist の小曾根真さんです。少し文章を引いてみますと、「それまでにもオーケストラとの共演はあったが、人前でクラシックをやるのは初めて」ということで、初めての曲が第9番だったということです。更に文章を引くと「・・・ジャズは即興で・・・自由にアレンジするのが醍醐味・・・だがモーツァルトでは不可能・・・一音一音緻密に構築された曲は、一つでも音を足すと安っぽくなる。」な〜るほど、って納得です。 "Jeunehomme" であってみれば尚更で、けっして若書きの楽曲ではなく、前後の作品とスッゲ際立った作品だと思ってますが、なんか、おんなじことレヴューしたんだったなぁ、2、3日前ww。Szell の音以来のクリーブランドですが、弦の音もいいですね。俗に謂う、"Elvira Madigan" も出だしゆっくり目で、なかなかいいカンジで、2楽章の弱音器の効果も決まって、cello のアフタービートもいいカンジ、Pf の入りもよく、3楽章もゆっくり目、これいいです。しっかしいい音だなぁPf 、これも好きなアルバムです。
2014年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧盤より遅いテンポ、美しい重厚なオーケストラ。しっとり、夢のように理想的なピアノの音。いつものように、丁寧に弾かれていることに、敬意を表する。
しかし、失われた物もある。歯切れの良さ、颯爽とした若々しさ、自然な荒々しさ。すべてが整いすぎて、おもしろ味は薄れている。
モーツァルトは、35歳で夭折した。そのため、多くの作品が若々しい息吹・勢いを持っており、また若き天才ならではの意表を突く、一見非常識な解釈を許容する部分がある。それを立派に論理的にルーチンに演奏し過ぎると、つまらないものになりかねない。そのバランスが難しい。
もはや、クラッシック録音界も、本当にキビシイ時代。かつての名演奏家が、再録音しても、時代返りのような熟れすぎて、まったりし過ぎた演奏になってしまっては、新録音が憚られる時代なのである。
こういった路線の演奏なら、これまでにも良いものがいくつかある。が、録音も良く、オケも素晴らしいので、これはこれで存在価値がある。このCDだけを長く聴いていると、とても安心して聴けるのも事実。旧盤が尖って聴こえる程だ。
そして、9番と21番の組み合わせは、なかなか相性が良く、クルマで繰り返して聴くうちに抵抗感がなくなり、かなりの名盤であると見直しました。
しかし、失われた物もある。歯切れの良さ、颯爽とした若々しさ、自然な荒々しさ。すべてが整いすぎて、おもしろ味は薄れている。
モーツァルトは、35歳で夭折した。そのため、多くの作品が若々しい息吹・勢いを持っており、また若き天才ならではの意表を突く、一見非常識な解釈を許容する部分がある。それを立派に論理的にルーチンに演奏し過ぎると、つまらないものになりかねない。そのバランスが難しい。
もはや、クラッシック録音界も、本当にキビシイ時代。かつての名演奏家が、再録音しても、時代返りのような熟れすぎて、まったりし過ぎた演奏になってしまっては、新録音が憚られる時代なのである。
こういった路線の演奏なら、これまでにも良いものがいくつかある。が、録音も良く、オケも素晴らしいので、これはこれで存在価値がある。このCDだけを長く聴いていると、とても安心して聴けるのも事実。旧盤が尖って聴こえる程だ。
そして、9番と21番の組み合わせは、なかなか相性が良く、クルマで繰り返して聴くうちに抵抗感がなくなり、かなりの名盤であると見直しました。
2020年12月21日に日本でレビュー済み
Wolfgang Amadeus Mozart(1756~1791)には、何といってもピアノ協奏曲がある。それほど好きではないものもあるけれども、やはり感心するものが多い。今回の2曲は、第9番「ジュノーム」変ホ長調K.271、そして第21番ハ長調K.467という、いずれも好みの曲である。
第9番は、1777年1月に作曲されたようだ。Mozartは1月(27日)生まれなので、21歳になろうというときに作曲されたことになる。この曲で印象的なのは何といっても、オーケストラの序奏がたいへん短くて、いきなりピアノ独奏が飛び出して、でもそのまま独奏が続く訳ではなくて、オーケストラと掛け合いしながら音楽が展開されるところだろう。おそらくこの音楽は、当時の聴衆に大きな驚きを与えたに違いない、それも21歳になろうかという若い作曲家が作った音楽なのだ。学生だった吉田秀和が最初にスコアを買ったのが、この曲だと知って、そしてその理由が「……ほかの曲と全然ちがう出だしのあるのが見つかったので、それを買うことにしたのである。……」というのだから、吉田の感性は若い時からすぐれていたにだろう。この曲をに好きになったのは、それほど昔のことではないからだ。一方の吉田は夏休みに戻った北海道の実家で、ピアノの前に何時間もすわってこのスコアを飽きもせずに読んで、「……この曲を徹底的に覚えてしまった。……」というのだから、凡人には到底及ばないところである。
Mozartがこの曲を書いたのは、ザルツブルクでの宮廷生活に嫌気がさして、辞表を出してマンハイムからパリへ旅に出てしまったころである。ザルツブルクに立ち寄ったジュノームという才能ある女性ピアニストのために書いたのが、この曲なのだ。そしてMozartがすごいのは、ジュノームが持っていスコアを見せてもらって、当時パリで流行していた音楽に合わせた曲を作ってしまったのだ。だが吉田は、こうも記しているのだ。「……彼がこの領域で、ここに(注:ジュノーム)示された水準に戻るのは、これから七、八年たってヴィーンでの協奏曲の作曲が軌道にのってからのことである。それくらい、この曲は、天才の成熟をさきどりしていた。……」。第8番「リュツオウ」や第10番「2台のピアノための協奏曲」も好きだし、よくできていると思うのだが、やはり「ジュノーム」は一頭地を抜いているのかもしれない、そして余り有名ではないけれども七、八年後に書かれた第17番ト長調K.453、そしてここに収録されている第21番ハ長調K.467に匹敵する作品なのかもしれない。
内田さんの演奏は、さすがにMozartを得意としているだけあって、安心して聴くことができる。
第9番は、1777年1月に作曲されたようだ。Mozartは1月(27日)生まれなので、21歳になろうというときに作曲されたことになる。この曲で印象的なのは何といっても、オーケストラの序奏がたいへん短くて、いきなりピアノ独奏が飛び出して、でもそのまま独奏が続く訳ではなくて、オーケストラと掛け合いしながら音楽が展開されるところだろう。おそらくこの音楽は、当時の聴衆に大きな驚きを与えたに違いない、それも21歳になろうかという若い作曲家が作った音楽なのだ。学生だった吉田秀和が最初にスコアを買ったのが、この曲だと知って、そしてその理由が「……ほかの曲と全然ちがう出だしのあるのが見つかったので、それを買うことにしたのである。……」というのだから、吉田の感性は若い時からすぐれていたにだろう。この曲をに好きになったのは、それほど昔のことではないからだ。一方の吉田は夏休みに戻った北海道の実家で、ピアノの前に何時間もすわってこのスコアを飽きもせずに読んで、「……この曲を徹底的に覚えてしまった。……」というのだから、凡人には到底及ばないところである。
Mozartがこの曲を書いたのは、ザルツブルクでの宮廷生活に嫌気がさして、辞表を出してマンハイムからパリへ旅に出てしまったころである。ザルツブルクに立ち寄ったジュノームという才能ある女性ピアニストのために書いたのが、この曲なのだ。そしてMozartがすごいのは、ジュノームが持っていスコアを見せてもらって、当時パリで流行していた音楽に合わせた曲を作ってしまったのだ。だが吉田は、こうも記しているのだ。「……彼がこの領域で、ここに(注:ジュノーム)示された水準に戻るのは、これから七、八年たってヴィーンでの協奏曲の作曲が軌道にのってからのことである。それくらい、この曲は、天才の成熟をさきどりしていた。……」。第8番「リュツオウ」や第10番「2台のピアノための協奏曲」も好きだし、よくできていると思うのだが、やはり「ジュノーム」は一頭地を抜いているのかもしれない、そして余り有名ではないけれども七、八年後に書かれた第17番ト長調K.453、そしてここに収録されている第21番ハ長調K.467に匹敵する作品なのかもしれない。
内田さんの演奏は、さすがにMozartを得意としているだけあって、安心して聴くことができる。