農と食のいまは、政治、経済、科学技術の歩みと関連があることが、本書で明確になる。グローバル化の影響
も見逃せない。食物という生命の根幹を成すものを支える農業の本来の在り方は、対米関係と経済成長優先の政策
により歪んでしまった。
今回の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の新聞記事を読みながら、更なる歪みが起こるのではないかと不安を
もってしまう。
現代農業の危機的状況を踏まえ、本書では、各地の農家の実践を紹介しながら、これからの農業の姿を考察
している。キーワードは、循環と多様性、風土と共生、地域性、総合力、おすそわけと棲み分け、そして
平和だ。地域の自然とひとに支えられる農業、他国の農民とのつながり、これらを考え抜くことが、農業再生の
手掛かりになると痛感させられる。
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日本の農業を考える (岩波ジュニア新書 466) 新書 – 2004/4/20
大野 和興
(著)
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購入オプションとあわせ買い
スーパーや八百屋にならぶ大量の農畜産物.それらはどこで,どのように作りだされているのか.残留農薬や狂牛病,鳥インフルエンザなど,食の安全を脅かすこれらの問題はなぜおこるのか.食への不安が高まるいま,私たちの食料供給の根幹をささえる日本農業の現状と課題を考察し,風土に根ざした農業の再生を展望します.
- ISBN-104005004660
- ISBN-13978-4005004669
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/4/20
- 言語日本語
- 本の長さ212ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/4/20)
- 発売日 : 2004/4/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4005004660
- ISBN-13 : 978-4005004669
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,665位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2007年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は日本の農業を知るにはとてもいいです。
初心者の私にもとても良く理解できます。
その理由は・・・
★まず「農業の歴史」から入り
「現代の農業の問題点」を訴え
では「今後どのような農業をつくればいいか」と
非常にわかりやすく構成されています。
またグラフデータも掲載し、わかりいいです。
★食糧自給率28%の日本の将来を考えて
是非興味があれば読んでみる価値があると思います。
ありがとうございます。
初心者の私にもとても良く理解できます。
その理由は・・・
★まず「農業の歴史」から入り
「現代の農業の問題点」を訴え
では「今後どのような農業をつくればいいか」と
非常にわかりやすく構成されています。
またグラフデータも掲載し、わかりいいです。
★食糧自給率28%の日本の将来を考えて
是非興味があれば読んでみる価値があると思います。
ありがとうございます。
2004年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
岩波ジュニア新書ということで、中・高生向けとおもって読み始めたがなかなかどうして非常に深く掘り下げられ語られており、大人でも十分に読みごたえのあるものでした。
もう10年以上前になるだろうか、立花隆の「農協」という本を読んで穀物自給率の低下などで日本の将来を危惧したものだったが、当時よりも更に自給率が低下していることを本書より知った。同時に、如何に安全な食物を届けるかについても農業の現場で実施されている事実が知れる。たとえば、水田酪農や山地酪農など。欧米式の大規模な農業に対して、日本の限られた農地の中でどうやって自然と調和しつつ農産物という戦略物資を確保するか考えさせられる内容であった。
もう10年以上前になるだろうか、立花隆の「農協」という本を読んで穀物自給率の低下などで日本の将来を危惧したものだったが、当時よりも更に自給率が低下していることを本書より知った。同時に、如何に安全な食物を届けるかについても農業の現場で実施されている事実が知れる。たとえば、水田酪農や山地酪農など。欧米式の大規模な農業に対して、日本の限られた農地の中でどうやって自然と調和しつつ農産物という戦略物資を確保するか考えさせられる内容であった。
2010年2月2日に日本でレビュー済み
日本の農業の問題点がとても良くまとめられています。
最も納得したのは、日本の農家が補助金漬けで競争力を失った
背景には、そう仕向けた国策があったという点。
補助金漬けで競争力を失う業界の背後には、そう仕向けた国策が
あるのではないかと常々疑っておりました。例えば、「高度経済成長期に
安定して企業に資金を供給するため、銀行は潰さない」という国策のもと
での「護送船団方式」によって、金融業界が競争力を失ったように。
農業が補助金漬けで弱体化する背景にも国策があった。
「農業よ、お前もか」、という感じです。
1.日米安保条約の経済協力条項で、米国の余剰農作物と日本の工業製品とを
交換する条約を結んだため、米国の安い農作物がドッと日本に入って来た。
2.若い工員に安く腹一杯食べさせる為、農作物の価格は安くさせられた。
それは、農作物を高くすると食費がかさむので給料を高くしなければ
ならなくなり、それは日本の工業製品の輸出価格に転嫁され国際競争力を
落としてしまうからだった。
この1,2への補償としての「補助金」だったのですね。
他にも、
●農業のグローバル化の問題点
●WTOが地域農業を破壊する。
●農薬による環境・人体汚染
●抗生物質入りエサで飼育された家畜から、抗生物質耐性菌が生まれているの
ではないか?
●化成肥料(窒素)の大量投入による土壌や野菜の汚染
(マンガ『エンゼルバンク』の化成肥料礼賛とは真逆の考え方です)
●長距離輸送の為の化学処理や「低温の帯」、トレーサビリティの問題点
●遺伝子組み換え作物の問題点
●「もうひとつの農業」
などが論じられています。
どれも恐ろしくなる内容ばかりですが、日本の農業を考える為には、
前提としてこういう現状を理解した上でなければならない。
そんな事を考えさせられました。
最も納得したのは、日本の農家が補助金漬けで競争力を失った
背景には、そう仕向けた国策があったという点。
補助金漬けで競争力を失う業界の背後には、そう仕向けた国策が
あるのではないかと常々疑っておりました。例えば、「高度経済成長期に
安定して企業に資金を供給するため、銀行は潰さない」という国策のもと
での「護送船団方式」によって、金融業界が競争力を失ったように。
農業が補助金漬けで弱体化する背景にも国策があった。
「農業よ、お前もか」、という感じです。
1.日米安保条約の経済協力条項で、米国の余剰農作物と日本の工業製品とを
交換する条約を結んだため、米国の安い農作物がドッと日本に入って来た。
2.若い工員に安く腹一杯食べさせる為、農作物の価格は安くさせられた。
それは、農作物を高くすると食費がかさむので給料を高くしなければ
ならなくなり、それは日本の工業製品の輸出価格に転嫁され国際競争力を
落としてしまうからだった。
この1,2への補償としての「補助金」だったのですね。
他にも、
●農業のグローバル化の問題点
●WTOが地域農業を破壊する。
●農薬による環境・人体汚染
●抗生物質入りエサで飼育された家畜から、抗生物質耐性菌が生まれているの
ではないか?
●化成肥料(窒素)の大量投入による土壌や野菜の汚染
(マンガ『エンゼルバンク』の化成肥料礼賛とは真逆の考え方です)
●長距離輸送の為の化学処理や「低温の帯」、トレーサビリティの問題点
●遺伝子組み換え作物の問題点
●「もうひとつの農業」
などが論じられています。
どれも恐ろしくなる内容ばかりですが、日本の農業を考える為には、
前提としてこういう現状を理解した上でなければならない。
そんな事を考えさせられました。
2006年10月7日に日本でレビュー済み
日本農業の歩みを戦前から現代に至るまで丁寧にまとめており、日本農業の歴史を知ることのできる良書である。個人的には、日米安保に追加された経済協力協定により、アメリカが日本を防衛する見返りとして日本はアメリカの農産物を輸入せざるを得ないことになったという農業の政治的な側面について大いに関心を惹きたてられた。
最終章では、今後の農業のあり方として環境と共生していく有機農業がクローズアップされていたが、引用されている農業法人のなかには(この本の出版後に)民事再生法を申告したところもあり、有機農業はコストがかさみかつ市場が未成熟なため農業経営自体が危うくなってしまうという現実にも注意を払う必要がある。
最終章では、今後の農業のあり方として環境と共生していく有機農業がクローズアップされていたが、引用されている農業法人のなかには(この本の出版後に)民事再生法を申告したところもあり、有機農業はコストがかさみかつ市場が未成熟なため農業経営自体が危うくなってしまうという現実にも注意を払う必要がある。