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29歳 (新潮文庫 み 43-50) 文庫 – 2012/2/27
- 本の長さ375ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2012/2/27
- ISBN-10410128573X
- ISBN-13978-4101285733
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2012/2/27)
- 発売日 : 2012/2/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 375ページ
- ISBN-10 : 410128573X
- ISBN-13 : 978-4101285733
- Amazon 売れ筋ランキング: - 756,730位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 9,677位新潮文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
1973年、大阪府生まれ。大阪府立大学卒業。
99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(文藝別冊)でデビュー。
2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞。
著書に『きょうのできごと』(行定勲監督により映画化)、『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』、『主題歌』、『星のしるし』、『週末カミング』、『ビリジアン』、『わたしがいなかった街で』、『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『よう知らんけど日記』など。『寝ても覚めても』が映画化され、2018年9月1日公開、カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。
Twitter → @naocolayamazaki
山崎ナオコーラ(やまざき なおこーら)
作家。
性別非公表。
好きなコーラはダイエットコーラ。
寛容な社会で読書生活を続けたい。
近著に、
デビュー20周年記念 火星の山を登るか降りるか ゆるSF長編『あきらめる』
現代社会の中で源氏物語を楽しみたい『ミライの源氏物語』
性別で体をくくる時代は変わっていくかもしれない小説集『肉体のジェンダーを笑うな』
「時短」「考えない」の逆の革命を起こすエッセイ 『むしろ、考える家事』
容姿差別に立ち向かう社会派エッセイ 『ブスの自信の持ち方』
無職礼賛小説 『趣味で腹いっぱい』
時給マイナス千円、新感覚の経済小説 『リボンの男』
がんと共に生きる、病院小説 『美しい距離』
結婚エッセイ 『かわいい夫』
育児エッセイ 『母ではなくて、親になる』 などがあります。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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描かれている女性がみな、低脳というか、何も考えてなさすぎて大丈夫でしょうか。29歳って、世間的にこんな幼稚に見られているのかな。そう考えると、読んだら自分はまだマシかなと思えるのだから、まぁ、本の企画としては成功してるのでしょうか。
30になる前の、ヒントや応援になる本ではありませんでした。
正直、もっと30歳になることの恐れや焦りを書いて欲しかった。
20代最後の1年をどう過ごすかというヒントが見付かれば・・と、
少し期待していたが、答えもヒントも見出せなかった。
(まぁ、特に三十路になることに恐れを感じているわけでもないですが。)
というか、何作かの主人公は不倫をしており、また、女は誰でも
1度くらいは不倫の経験があるだろうと見込んでいるような表現がどうもね…。
「29歳=そろそろ不倫も潮時」???
私の捉え方が作者の思惑とはズレているのかもしれませんが、
私はなんだか不愉快な気分でした。魅力のある主人公も居ませんでした。
何作かは数ページで読み飛ばすほど退屈でした。がっかり。
お題目のもとに書かれた8人の女性作家による小説集です。
芥川賞作家から気鋭の作家まで、
執筆者の幅は広いのですが
その力量の差がはっきりと分かるのが面白かったです。
山崎さんはパッチワーク的な構成が“山崎節”というか、いつもの感じ。
柴崎さんもいつもの感じですが、お題の年齢を意識して
ちりばめられてる「結婚」「出産」などの要素を除くと
ちょっと主人公が幼い印象を受けました。
中上さんの作品は、エンディングが「?」。
ヒロインの心の動きが私には読めませんでした。
野中さんは、一見ありえなさそうな設定が
とっても上手に描かれていて、読み終わってほっこりした気持ちになりました。
宇佐美さんも、私の読む能力が足りないせいか
ヒロインに血が通ってないような気がして、
作者が彼女をどう描きたかったのかが分かりませんでした。
栗田さんは、過去作品とはまったく異なる「一般OLモノ」の設定で
上司との会話や、親友との電話にリアリティがすごくあって
明日のヒロインがどうなるか、わくわくしました。
柳さんは、うーん、悪く言うと凡庸というか、そうですか・・・、という感じ。
登場人物の誰にも作者の愛がない感じがしてしまいました。
最後を飾る宮木さんの作品が、
個人的にはずば抜けて良かったです。
「社会的弱者としての派遣」みたいな
紋切り型ではない設定も良いし、
とても引き込まれた作品でした。
それだけに、336ページの誤植が惜しい・・・。
いずれにせよ、一読の価値はあります。
「29歳の揺れ動く気持ち」的な売り方はどうかと思いますが、
そうじゃない部分がむしろ面白い一冊です。