柴田よしきが、今までの作品の傾向とは違い、ジュブナイル、ロマンス、ミステリ、SF等々を融合させた不思議な物語を描いた。
舞台は日本だが、上質なイギリスの女性作家の描くゴシックロマンを読んでいるような気がするところもあり、速読の私だが、じっくりと読み進んでいこうという気持ちにさせた。
欧米の作品とは違い、いかにも日本人らしい甘さもあり、人により好みは異なるであろうが、秀逸な作品であることは間違いない。

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さまよえる古道具屋の物語 単行本 – 2016/12/22
柴田 よしき
(著)
やがて買い主は、店主が選んだ品物に、人生を支配されていく――。その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。
- 本の長さ407ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2016/12/22
- ISBN-104104711055
- ISBN-13978-4104711055
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2016/12/22)
- 発売日 : 2016/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 407ページ
- ISBN-10 : 4104711055
- ISBN-13 : 978-4104711055
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,029,463位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,565位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1995年、『RIKO―女神の永遠―』で横溝正史賞を受賞。受賞作の主人公である村上緑子は、従来の女性刑事のイメージを一新したキャラクターとして人 気を獲得した。以後、村上緑子シリーズの他、京都を舞台に壮大なスケールで展開する伝奇小説「炎都」シリーズ、猫を主人公にした猫好き必読の本格推理小説 「猫探偵正太郎」シリーズなど、ジャンルを超えて、幅広く意欲作を発表し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 やってられない月曜日 (ISBN-13: 978-4101396262)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年3月18日に日本でレビュー済み
どことなく「ナミヤ雑貨店の奇蹟」に似た雰囲気がありますが、舞台が古道具屋の分だけ、多少 妖しさが増している気がします。
本の中に出てくる「絵と文字が逆向きに印刷されている絵本」は、実際にニーズがあるかもしれません。
但し、普通の絵本に、逆向きの文章を追加する方が、現実的かも。
本の中に出てくる「絵と文字が逆向きに印刷されている絵本」は、実際にニーズがあるかもしれません。
但し、普通の絵本に、逆向きの文章を追加する方が、現実的かも。
2017年1月15日に日本でレビュー済み
この手のほの温かいお話は好み的中。
悪意はないけど少し愚か。や、善良だけど少し欲かき。という人達のお話は大好き。
店主の正体に関しては少し「そんな老練なのに…?」と思わないでもなかったが、全体的に丸い感じの雰囲気を楽しみました。
ひとつだけ素朴な疑問。世の中のフツーの人は「大変に運の悪い病気」に当たると「何で私が」となるのがフツーなんだろうか?大概病気の話になると、この「何で私が」が出てくる。個人的に、そこは「ハズレくじに当たった」で、「自分はハズレくじを引き当てるタイプだ」で、「何で」が発生する余地がない部分なんだけどなあ。
悪意はないけど少し愚か。や、善良だけど少し欲かき。という人達のお話は大好き。
店主の正体に関しては少し「そんな老練なのに…?」と思わないでもなかったが、全体的に丸い感じの雰囲気を楽しみました。
ひとつだけ素朴な疑問。世の中のフツーの人は「大変に運の悪い病気」に当たると「何で私が」となるのがフツーなんだろうか?大概病気の話になると、この「何で私が」が出てくる。個人的に、そこは「ハズレくじに当たった」で、「自分はハズレくじを引き当てるタイプだ」で、「何で」が発生する余地がない部分なんだけどなあ。