北斗星の最終列車を再現した商品のため、トミックスとしては珍しく、客車列車には初めから車両ナンバーが印刷済となっております。
インレタにより、好きなナンバーを貼り付ける仕様の方が好きな人も多いとは思いますが、うまく貼れなかったり劣化により黒ずんだりすることを考えれば、特定ナンバーとして印刷済としたのは正解と思われます。
ただし、トミックス製品であるためか、手すりやアンテナといった細かいパーツの取り付けは残されているので、完成させるための手間と技量は必要となります。
ちなみに、ライバル社のKATOの「北斗星デラックス編成」も探せば購入可能ですが、その中の客車の内、3両が今回の商品と車両ナンバーが重複しておりますので、こだわる人にとっては残念といったところでしょうか。
ですが、そもそもの北斗星自体が色々な改造車両の寄せ集めの編成なので、他メーカーの車両をアーノルドカプラーで繋げるといったことも面白いかも知れません。
機関車に関しては、4両入っておりますが、全てがこのセットの為の特別仕様となっており、これが大きな魅力となっております。
まずはEF510ですが、車体側面に「つなげよう、日本。」と「がんばろう日本!がんばろう東北!」のロゴマークと「田」の機関区札がプリントされております。
付属のナンバープレートは512号~515号までの4種類で、好きなナンバーが選べます。(最終便は一応515号ですが。)
次にED79ですが、「函」の機関区札が印刷済で付属のナンバープレートは4号と20号なのですが、4号については単体販売品には付いておりませんので、これは使い道がありそうです。(最終便は20号ですが、4号についてはKATO製のED79シングルアームにも付いてはおりますので、手すりやアンテナの工作手間を考えたら、KATO製の方が2台目として揃えるには良いかも知れません。)
そしてこの商品の魅力の半分を占めると言っても過言ではない2両のDD51についてですが、最終便では1100号と1138号が使用されており、このセットにもそのナンバープレートが入っているのですが、実車ではこの2両には大きな違い(屋根上のSG通風器の位置が異なっている)があり、そこが模型でもきちんと再現されていることにまずは驚きました。(北海道配属のDD51の場合は、1102号機以前が2エンド寄りで1135号機以降が1エンド寄りだそうです。)
もともとのトミックス製のDD51は2エンド寄りのものを商品化していたので、1138号機の差別化が再現されているかどうかが気がかりだったのですが、このへんは流石でした。(ちなみにKATO製のDD51は1エンド寄りのものを商品化しています。)
機関区札の「函」と重連を意味する「重」も印刷済ですが、これがあるととても締まって見えます。
単品版では加工が必要だった屋根の無線アンテナも取り付け済となっておりますし、今まで再現されることの無かったヘッドマーク台座も2個付いており、フル仕様といった感じで満足度が高いです。
付属のナンバープレートが又とてつもなく、1054・1095・1100・1102・1138・1140・1141・1142の8種類が入っており、単品版(今夏再版予定)の1068・1083・1100・1148と合わせると、青ガマ大軍団が再現出来ます。(工作の手間を考えると、このセットのヘッドマークセットとキャブあるいは屋根だけでも単品販売して欲しいですが。)
ちなみに、1054と1083に関しては無線アンテナの位置が屋根上に付いている仕様だったので、単品版のアンテナを削って屋根上に張り付ければお手軽に差別化出来そうです。(取り付け位置については、ネット検索で調べられると思いますが、トミックス製の屋根仕様で丁度良かったです。)
「さよならトワイライトエクスプレス」セットのDD51も屋根上の再現(どちらも1エンド寄り)がきちんとされているそうなので、金銭に余裕が出来たあかつきにはDD51のために購入したいぐらいに、とにかくDD51が素晴らしかったです。(あるいは無駄も多いですが、もう一度「さよなら北斗星」セットを買ってしまうか。)