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壁の男 単行本 – 2016/10/28
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その、決して上手ではないが、鮮やかで力強い絵を描き続けている寡黙な男、
伊苅(いかり)に、ノンフィクションライターの「私」は取材を試みるが……。
彼はなぜ、笑われても笑われても、絵を描き続けるのか?
寂れかけた地方の集落を舞台に、孤独な男の半生と隠された真実が、
抑制された硬質な語り口で、伏せたカードをめくるように明らかにされていく。
ラストには、言いようのない衝撃と感動が待ち受ける傑作長篇。
- 本の長さ348ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/10/28
- ISBN-104163905529
- ISBN-13978-4163905525
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
ラスト一行で世界が変わる
「以前から時代小説が好きで、そこに出てくるような一つのことにストイックに取り組む男を現代小説で登場させてみたかったんです」
栃木県のある町で学習塾を営んでいた伊苅は、自宅兼教室の壁に稚拙な原色の絵を描き始める。あるきっかけで周囲の民家の壁にも絵を描いてほしいと頼まれ、町はSNS上で話題になる。それを知ったノンフィクションライターの鈴木は伊苅を取材しようとするが、多くを語らない――。
第一章は壁画だらけの町が誕生するまで、第二章から最後の第五章までは伊苅に関する過去の物語が続く。この構成は執筆前、突然思い浮かんだという。
「五つの箱が降りてきた感覚です。最後の箱の終わり、つまり物語のラストシーンは頭にあるんですが、どうすればたどり着くのか自分でも分からない(笑)。初めての経験でした」
伊苅は大学進学後しばらく東京で過ごしたが、中年になって地元に戻った。家族はいたのか、絵を始めるきっかけは? 読者は、鈴木が伊苅の過去、そして絵を描き続ける動機を明かしてくれる人物だと期待するだろう。しかし……。
「最初から意図したわけではありませんが、取材で手に入れた伊苅の断片をつなぎ合わせることで、本当に一人の人間が見えてくるのか疑問が浮かんだんです。もちろん鈴木は色々な事実をつきとめますが、人の印象なんて捉え方次第で変わりますよね。鈴木を単なる狂言回しにしなかったことで、後半では思ってもみなかった鈴木の姿が立ち上がってきたように思います」
殺人など、犯罪こそ起きないが、人間の心や世界そのものがミステリーになってしまうのは著者ならでは。
「時代小説にインスパイアされたと言いながら、僕が書くとミステリーの技法を注ぎ込んでしまう(笑)。ラスト一行にたどり着いたときにこれまで見えなかった物語が一気に浮かんでくる仕掛けになっています」
その言葉通り、結末にたどり着いたときのミステリー的爽快感と同時に、むしろ書かれていなかった物語が動き出す。
「わざと空白を作って、それを読者に埋めてもらう小説を目指したからこその読後感でしょうね。特に第一章は伊苅の心情に関して、“嬉しい"というようなポジティブな感情は書きましたが、悲しさや悔しさはあえて表現しませんでした。最後まで読んでもらえば、あのとき伊苅はどんな心情だったか絶対にわかってもらえる自信がありましたから」
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2016.12.18掲載)登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/10/28)
- 発売日 : 2016/10/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 348ページ
- ISBN-10 : 4163905529
- ISBN-13 : 978-4163905525
- Amazon 売れ筋ランキング: - 113,367位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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予想もしなかったラスト。
明かされたその訳にまんまと号泣いたしました。
「ああ、この本に出会えて良かったと思える」小説。
終盤近くになって盛り上がりを見せてくれて「無駄ではなかった」と
ただやはり前半のだらだら感は尾を引きずりました。
人生とは分からないものだ…もちろん本書はフィクションではあるが。
平均寿命の半分を過ぎてしまうと、定年後の自分が気になる。
今までの人生が、そしてこれからの人生をどうしようか?と考えてしまう。
自分が不幸というわけではない。でも今は少し何かしらのスパイスが足りない。
世の中が平和であることが一番良い。
戦争とか紛争という大規模なものでなく、各々個人がみんな和気あいあいとして日々過ごせる時代が来れば・・・
年寄り臭いのだが・・・本書を読んでそう感じた。
涙を誘うための無理やり感が残念な感じです
古い作品の方が好きですね