前作『眼球堂の殺人』で周木律さんの堂シリーズに魅了され、2作目である本作も非常に楽しみにしていました。そして実際に、その期待に恥じない面白さだったと断言できます。
前作で真相が見抜けなかったので、「今作では!!」っと意気込んで、頭から慎重に噛み締めるように読み進めていきました。しかも、真相解明の前に最初に戻り、再び読み直すまでしました。ですが、あと一歩、最後のびっくり展開に最後まで気付くことができず、非常に悔しい思いをしました。
ですが、そんなことは正直どうでも良くなるくらい終始本作にのめり込み、結局は心地よい余韻に浸ることができました。
相変わらず丁寧な見取り図で、それを見ながらあれやこれやと可能性を探る面白さを残してくれつつ、前作同様数学的な解説や要素をふんだんに取り入れ、しかもそれが無駄にならない形でトリックと関連性を持たされていたのも、とても素晴らしいと思います。
確かに、今作で非常に盛り込まれている十和田さんの数学トークは、正直読んでて「('・ω・`)?」状態でしたが、ある程度材料が集まってから読み直してみると、「ひょっとしてこういう可能性を示唆してるのでは?」といったような、いわゆる「言ってることは分からないが言いたいことは何となくわかる」といった状態まで持っていくことができ、数学の知識が深まるのと並行して事件の謎に対する自分の理解が進みつつある感覚が掴めてしまう、という他の作品では感じることがなかった醍醐味を実感することもできました。
ただ、本当は星を6つくらいつけたかったのですが、筆者さんもあとがきでおっしゃっている通り、十和田さんの数学の話が盛り込まれすぎていて人を選びかねないことは確かだと思う(疲れて読者が読むのをやめてしまうかも?)ので、結局は最高評価なのですが星を1つ減らし5つとさせて頂き、評価を終えたいと思います。
ちなみに、目で表面をさらっとなぞった感じ今作でも最後の解説で次回作以降のちょっとしたネタばれがありそうな感じだったので、読まないでいます。ああいうことして欲しくないのになぁ・・・。
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双孔堂の殺人 ~Double Torus~ (講談社文庫) 文庫 – 2016/12/15
周木 律
(著)
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二重鍵状の館、「Double Torus(ダブル トーラス)」。警察庁キャリア、宮司司(ぐうじつかさ)は放浪の数学者、十和田只人(とわだただひと)に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。「堂」シリーズ第二弾。
-堂-シリーズは、今では通常の名探偵シリーズにはない展開をみせている。
――円堂都司昭(文芸・音楽評論家 解説より)
館と天才たちと奇行の探偵、再び。第二弾開幕!
二重鍵状の館、「Double Torus(ダブル トーラス)」。警察庁キャリア、宮司司(ぐうじつかさ)は放浪の数学者、十和田只人(とわだただひと)に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。「堂」シリーズ第二弾。
-堂-シリーズは、今では通常の名探偵シリーズにはない展開をみせている。
――円堂都司昭(文芸・音楽評論家 解説より)
館と天才たちと奇行の探偵、再び。第二弾開幕!
二重鍵状の館、「Double Torus(ダブル トーラス)」。警察庁キャリア、宮司司(ぐうじつかさ)は放浪の数学者、十和田只人(とわだただひと)に会うため、そこへ向かう。だが彼を待っていたのは二つの密室殺人と容疑者となった十和田の姿だった。建築物の謎、数学者たちの秘された物語。シリーズとして再構築された世界にミステリの面白さが溢れる。「堂」シリーズ第二弾。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/12/15
- 寸法10.8 x 1.7 x 14.8 cm
- ISBN-104062935481
- ISBN-13978-4062935487
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商品の説明
著者について
周木 律
某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人 ~The Book~』(講談社ノベルス、のち講談社文庫)で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。同書に始まる“堂”シリーズの他、著書に『LOST 失覚探偵(上)』(講談社タイガ)、『アールダーの方舟』(新潮社)、『災厄』『暴走』(KADOKAWA)、『猫又お双と消えた令嬢』『猫又お双と教授の遺言』『猫又お双と一本足の館』(角川文庫)、『不死症(アンデッド)』(実業之日本社文庫)などがある。
〔“堂”シリーズ既刊〕
『眼球堂の殺人 ~The Book~』
『双孔堂の殺人 ~Double Torus~』
『五覚堂の殺人 ~Burning Ship~』
『伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~』
『教会堂の殺人 ~Game Theory~』
(以下、続刊。いずれも講談社)
某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人 ~The Book~』(講談社ノベルス、のち講談社文庫)で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。同書に始まる“堂”シリーズの他、著書に『LOST 失覚探偵(上)』(講談社タイガ)、『アールダーの方舟』(新潮社)、『災厄』『暴走』(KADOKAWA)、『猫又お双と消えた令嬢』『猫又お双と教授の遺言』『猫又お双と一本足の館』(角川文庫)、『不死症(アンデッド)』(実業之日本社文庫)などがある。
〔“堂”シリーズ既刊〕
『眼球堂の殺人 ~The Book~』
『双孔堂の殺人 ~Double Torus~』
『五覚堂の殺人 ~Burning Ship~』
『伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~』
『教会堂の殺人 ~Game Theory~』
(以下、続刊。いずれも講談社)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/12/15)
- 発売日 : 2016/12/15
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4062935481
- ISBN-13 : 978-4062935487
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 116,132位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
数学の話ばっかりなのと、鼻につく文章で途中からあーハイハイという感じになる。
安楽椅子探偵がやりたかったんでしょう。
あいつは現場にいないのにこんなことも頭の中だけで解いてしまうのか?!
みたいな主人公ヨイショ。
謎回収部分は「ね?言ってたでしょ?」「ほら、ヒントあったでしょ?」みたいな文章で素直にあ、やられたと思えない。
犯人に纏わるエピソードも三文芝居を見せられたような微妙な話だった。
語り手役の警視はよかったが、前作から引き続き主人公のキャラが狙いすぎてて気持ち悪い。
もう次は読まないかな。
安楽椅子探偵がやりたかったんでしょう。
あいつは現場にいないのにこんなことも頭の中だけで解いてしまうのか?!
みたいな主人公ヨイショ。
謎回収部分は「ね?言ってたでしょ?」「ほら、ヒントあったでしょ?」みたいな文章で素直にあ、やられたと思えない。
犯人に纏わるエピソードも三文芝居を見せられたような微妙な話だった。
語り手役の警視はよかったが、前作から引き続き主人公のキャラが狙いすぎてて気持ち悪い。
もう次は読まないかな。
2019年1月7日に日本でレビュー済み
「堂」シリーズ第2弾。
前作はとても読みやすいと思っていたのですが、今回は(特に前半は)これでもか、というくらい数学についての議論ばかりといった感じで、丁寧に読むべきか、飛ばして読むべきかの葛藤があり、ストレスを感じました。
ただ後半からはなかなか面白くなってきたので何とか読み切りましたが…正直言うと、ミステリ部分は普通…ただそれを難しい数学に絡めているといった印象で、特別新しいものではなかったのかな、という感想です。
前作はとても読みやすいと思っていたのですが、今回は(特に前半は)これでもか、というくらい数学についての議論ばかりといった感じで、丁寧に読むべきか、飛ばして読むべきかの葛藤があり、ストレスを感じました。
ただ後半からはなかなか面白くなってきたので何とか読み切りましたが…正直言うと、ミステリ部分は普通…ただそれを難しい数学に絡めているといった印象で、特別新しいものではなかったのかな、という感想です。
2013年8月7日に日本でレビュー済み
前回の眼球堂の殺人を楽しめたので今回も購入。
双孔堂の殺人は前作のようにこれからの展開はどうなっていくのかと、どんどん読み進めたくなるような期待感はあまり得られませんでした。
どちらかというと、謎解きを楽しみ考えながらミステリーを読む方向けなのではないかという印象でした。
私のように深く謎解きを行わず、与えられるがままにただただ読み進めるだけのタイプの者には、少々入り込みにくさを感じました。
それだけでなく、どうにもトリックや話の展開どうこうというよりも、合間合間に入り込む数学的な専門用語の容赦ない羅列が引っかかり、読みにくさに拍車をかけている気がしました。
前作ではさほど感じなかったのですが、本作では楽しいと思えたのは最初の数章で、謎解きに関わっているのだろうと理解しつつも、後になるにつれてまたかと思ってしまうような、繰り返しに感じてしまいました。
参考書を目にしている時に似た、今ひとつ理解できないけどしなくては進めない停滞感を感じました。
新しい登場人物である刑事が数学者の理論を緩和するようなこちら側の目線で話してくれようとも、どうにも専門用語たちに引っかかってしまい、テンポよくは読めませんでした。
それはこの作品と登場人物の特性というものだと言われればそれまでなのですが。
自分の中で消化し切れなかったので星3つとしました。
しかしながら登場人物たちのこれからと前回の面白さから、来年出るという次作も購入してみようかと思います。
双孔堂の殺人は前作のようにこれからの展開はどうなっていくのかと、どんどん読み進めたくなるような期待感はあまり得られませんでした。
どちらかというと、謎解きを楽しみ考えながらミステリーを読む方向けなのではないかという印象でした。
私のように深く謎解きを行わず、与えられるがままにただただ読み進めるだけのタイプの者には、少々入り込みにくさを感じました。
それだけでなく、どうにもトリックや話の展開どうこうというよりも、合間合間に入り込む数学的な専門用語の容赦ない羅列が引っかかり、読みにくさに拍車をかけている気がしました。
前作ではさほど感じなかったのですが、本作では楽しいと思えたのは最初の数章で、謎解きに関わっているのだろうと理解しつつも、後になるにつれてまたかと思ってしまうような、繰り返しに感じてしまいました。
参考書を目にしている時に似た、今ひとつ理解できないけどしなくては進めない停滞感を感じました。
新しい登場人物である刑事が数学者の理論を緩和するようなこちら側の目線で話してくれようとも、どうにも専門用語たちに引っかかってしまい、テンポよくは読めませんでした。
それはこの作品と登場人物の特性というものだと言われればそれまでなのですが。
自分の中で消化し切れなかったので星3つとしました。
しかしながら登場人物たちのこれからと前回の面白さから、来年出るという次作も購入してみようかと思います。
2014年2月24日に日本でレビュー済み
『双孔堂の殺人 〜Double Torus〜』は、周木律が2013年に発表した「堂シリーズ」の二作目だ。
デビュー作『眼球堂の殺人 〜The Book〜』で探偵役をつとめた放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)が、冒頭で自分が犯人だと自供する展開は大いに興味をそそられたが、残念ながら出来は前作より大きく劣ると感じた。
前作には登場しなかった警察庁のキャリア警視・宮司司(ぐうじつかさ)の視点で物語は進む。休暇中の彼がY湖畔に建つ「ダブル・トーラス」を訪れたところ、事件と遭遇するところから物語が始まる。
警察小説ではないのだから、多少警察の描写がいいかげんでもある程度は許容範囲だ。しかし休暇中の警察庁のキャリア警視が偶然遭遇した事件に首を突っ込むのはまだいいとしても、捜査本部すら立っている様子がない、現場となった建物の検証さえきちんと行われていないというのでは、ご都合主義だとの誹りは免れ得ないだろう。この程度の警察の捜査手順については、いまどきは一般的な読者でもテレビドラマを見ていれば知っているはずだから、あまりにいいかげんではごまかせない。
またメインとなる同時に発生したふたつの密室殺人事件についても、密室トリックの肝となる部分がさんざん使い古された陳腐なものでがっかりした。事件が終わってから物語が始まるので、サスペンスに欠けるというのもマイナス点だろう。反面よかったなと感じたのは、エレベーターに関する数学的なトリックと、ふたつあるアナグラムだろうか。
シリーズ化を意識した伏線も仕込まれており、シリーズ全体の構想もあるようだ。とりあえず第三作『五覚堂の殺人 〜Burning Ship〜』での挽回に期待したい。
デビュー作『眼球堂の殺人 〜The Book〜』で探偵役をつとめた放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)が、冒頭で自分が犯人だと自供する展開は大いに興味をそそられたが、残念ながら出来は前作より大きく劣ると感じた。
前作には登場しなかった警察庁のキャリア警視・宮司司(ぐうじつかさ)の視点で物語は進む。休暇中の彼がY湖畔に建つ「ダブル・トーラス」を訪れたところ、事件と遭遇するところから物語が始まる。
警察小説ではないのだから、多少警察の描写がいいかげんでもある程度は許容範囲だ。しかし休暇中の警察庁のキャリア警視が偶然遭遇した事件に首を突っ込むのはまだいいとしても、捜査本部すら立っている様子がない、現場となった建物の検証さえきちんと行われていないというのでは、ご都合主義だとの誹りは免れ得ないだろう。この程度の警察の捜査手順については、いまどきは一般的な読者でもテレビドラマを見ていれば知っているはずだから、あまりにいいかげんではごまかせない。
またメインとなる同時に発生したふたつの密室殺人事件についても、密室トリックの肝となる部分がさんざん使い古された陳腐なものでがっかりした。事件が終わってから物語が始まるので、サスペンスに欠けるというのもマイナス点だろう。反面よかったなと感じたのは、エレベーターに関する数学的なトリックと、ふたつあるアナグラムだろうか。
シリーズ化を意識した伏線も仕込まれており、シリーズ全体の構想もあるようだ。とりあえず第三作『五覚堂の殺人 〜Burning Ship〜』での挽回に期待したい。
2017年6月27日に日本でレビュー済み
作者自身も後出しジャンケンに気付いたのか今作は「読者への挑戦状」が無い。
だがしかし、それ故に開き直ったのか、前作以上の後出しジャンケンが多数繰り出される始末で
バカミスにさえ着地していない。
前作とは打って変わって、読みづらい漢字は激減、と言うか、実際には前作と同じ言い回しがされているだけ。例えば、この作者のお気に入りの時制表現「漸く」の一言で片付けてしまう悪癖は相変わらずで、今作でも10回以上出て来ると思う。
また、今回は登場人物の肩書きのプロットを活かかす云々以前の問題。前作以上に人物描が下手。
何はともあれ、一作目同様にジャケットの建築物のデザインと作品中の建築物のデザインが一致していないのがそもそも詐欺。
この作者の数学論って物凄くストレス。一作目は我慢して読み進められたが、今作はイライラがマックス。読み手でこの箇所を本当に理解しているのって読者の全体の何パーセントなんだろう?ただの自己満足でしょ??
だがしかし、それ故に開き直ったのか、前作以上の後出しジャンケンが多数繰り出される始末で
バカミスにさえ着地していない。
前作とは打って変わって、読みづらい漢字は激減、と言うか、実際には前作と同じ言い回しがされているだけ。例えば、この作者のお気に入りの時制表現「漸く」の一言で片付けてしまう悪癖は相変わらずで、今作でも10回以上出て来ると思う。
また、今回は登場人物の肩書きのプロットを活かかす云々以前の問題。前作以上に人物描が下手。
何はともあれ、一作目同様にジャケットの建築物のデザインと作品中の建築物のデザインが一致していないのがそもそも詐欺。
この作者の数学論って物凄くストレス。一作目は我慢して読み進められたが、今作はイライラがマックス。読み手でこの箇所を本当に理解しているのって読者の全体の何パーセントなんだろう?ただの自己満足でしょ??
2014年1月18日に日本でレビュー済み
個人的な感想は面白かったかもしれません。 前作は酷評してしまいましたが、今回は不覚にも面白さを感じてしまい、個人的には星三つから四つでした。 ただし、前作を知ってないとなんだこれは的な印象受けるんじゃないでしょうか。これ単品では星二つとしました。購入に際しても特にそのあたりを触れてはおらずに出版側の不親切を感じました。 核心のトリック自体は前作系です。途中からそんな匂いがプンプンしてやはり予想通りでした。なんで前作でガッカリしてる人には購入は進められません。 ミステリーとしての評価などは上手くレビューしてる方がいますのでそちらを参照ください。個人的には館を舞台にした森作品の劣化版しょうか。 読んでる段階で察しがつきますが、この事件の犯人の後ろには金田一少年の高遠的な存在がいます。 ミステリーを舞台にした主人公VSその存在。この側面で見ると森博嗣よりも名探偵コナンの感じの方が強い気がしました。 これに重点おくシリーズものの読物として見れば個人的には楽しめる気がします。 なのでとりあえず次作は買う予定です。 先達と比べれば力量不足な作品にしても、御大方は書いてくれない…年に数回こういう作品を読みたい衝動があるんですよね。