葛城事件 [Blu-ray]
フォーマット | 色, ドルビー, Blu-ray |
コントリビュータ | 三浦友和, 田中麗奈, 赤堀雅秋, 南果歩, 若葉竜也, 新井浩文 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 |
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商品の説明
「もう二度と見たくない」と話題の今年度最大の衝撃作! 主演・三浦友和の圧倒的演技!
無差別殺傷事件の背景にある闇を炙り出す、壮絶な家族の物語。
【CAST】
三浦友和
南果歩
新井浩文
若葉竜也
田中麗奈
【INTRODUCTION】
『その夜の侍』赤堀雅秋監督の待望の第二作目。人間の愚かさを描き、観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマ。
抑圧的で思いが強い父親。長男はリストラされ孤立。妻は精神を病む。
次男は無差別殺傷事件を起こし、死刑囚に。
そして、死刑反対の立場から次男と獄中結婚した女ー。
壮絶な、ある家族の物語。
2012年『その夜の侍』で監督デビューを果たし、国内外で高い評価を得た赤堀雅秋。
本作は2013年に赤堀の作・演出で上演された同名舞台の映画化。
今回の映画化にあたり、自身が新たに改稿した。
主演の葛城清役には三浦友和。
理想の家族を求めながらも、崩壊へと向かわせてしまった父親を鬼気迫る迫力で演じている。
そして、その家族に南果歩、新井浩文、若葉竜也、さらに獄中結婚する女に田中麗奈と実力派俳優が集結し、
問題をそれぞれに抱え極限に立たされていく家族を演じている。
凄惨な殺傷事件の背後にある加害者家族の隠された闇。
人間の心の暗部を徹底したリアリティをもって丁寧に描き出し、
観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマが完成した。
【STORY】
親が始めた金物屋を引き継いだ葛城清は、美しい妻との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。
思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。
長男・保は、幼い頃から従順でよくできた子供だったが、
対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。
堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。
清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻・伸子は、ある日、清への不満が爆発してしまい、
稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場・・・。葛城家は一気に崩壊へと向っていく-
★映像特典:劇場予告編、メイキング、舞台挨拶映像
登録情報
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g
- EAN : 4988003842215
- 監督 : 赤堀雅秋
- メディア形式 : 色, ドルビー, Blu-ray
- 時間 : 2 時間
- 発売日 : 2017/1/11
- 出演 : 三浦友和, 南果歩, 新井浩文, 若葉竜也, 田中麗奈
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 6.1 EX)
- 販売元 : キングレコード
- ASIN : B01M5AGYBL
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,493位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,429位ブルーレイ 日本映画
- - 2,528位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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いつからか、もう生活をあきらめてしまったような母親。
捨てた煙草の吸殻を拾い直す長男の性格。
死刑判決を受けた次男が、父親に見せる顔。
父親がいつもいる場所に座ってみる。
固い物に囲まれた金物屋の奥から見える世界。
公園で時間をつぶす静かな地獄。
母と息子二人で最後の晩餐。
ママゴトみたいだけど、暖かい陽光の差し込む束の間の空間。
一体誰の為なのか、ガラス越しに結婚した女性の言動の虚実。
その女性のどうでもいい思い出話(でも本当と思われる話)に、
一瞬だけ心の扉を開きかける次男。
その女性の語りを聞いたか聞かずか、精神を病んだ葛城家の母が見返した時の刹那の眼。
小さなフレームの中に収まった、希望に満ちていた頃の家族写真。
新築の記念に植えられたミカンの苗木。
成長した木に生る実が色づいた事に気付く人は誰も居ないばかりか…。
全編、印象的な名シーンばかりです。
一生付き合う「家族の空間」を、より良くしたいとは、誰もが思うことだと思います。
葛城家のお父さんだって、ただ幸福な家庭を築きたかっただけです。
だからこの家族のお話は、隣の家のことではなく、自分の家の話です。
葛城家の父親のように、ここまで強力な父権を自分勝手に振りかざす人は「特別な人」で、
それは一般的と思しき自分の家族とは違うかもしれません。
でも程度の差こそあれ、葛城家と同じ歪みの要素が、
自分の家族の間には無いと、自信をもって言い切ることができません。
良かれと思ってやっている事が、知らずに人の心を引き裂いている。
いつの間にか小さな相互不理解の種の数が嵩んでいる。
この平穏が、見て見ぬふりをしている問題の上に、誰かの忍耐やあきらめの上に、
危なっかしく建っているだけではないと、言い切ることができません。
幸いにも、家族の問題が世間に滲み出していないだけです。
他人の修羅場は、「うわーヒドイね!」と笑っていられます。
見てはいけないものを見た気まずさから、辛い思いもします。
ふと自分の身を照らし返されているようで戦慄もします。
この作品も、笑えて、辛くて、怖くて、痛々しくて、とても哀しい。
不謹慎な言い方かもしれませんが、
葛城家が映画の中で犠牲になってくれたおかげで、
現実の自分の親兄弟を見る眼が、ちょっとだけ変わりました。
わざわざ日常生活に影を落とす事もないだろうと思われますので、
誰にでも勧めることはできないような気もしますが、
地獄を知らない幸せは、どこか片手落ちかもしれないと考える自分は、
観て良かったと思います。
突き刺さった傷の痛みは、消えないまま、慣れないままで良い。
同じく、手入れの行き届いたシワのない南果歩の顔やすらっとした身体にも違和感。コンビニ弁当ばかり食べてたらああはならないでしょう。設定に対してこの夫婦の富裕層感(笑)
父親だけじゃなく母親の闇をちらちら描いているところなどは興味深いが、死刑囚と自殺者を生む家庭としては少々闇が足りず、何を言いたい映画なのか最後までよくわからない。ラスト5分のみ面白味があり一番言いたかったことなのかもしれないが、そこに至るまでの説得性が足りなかった。
内容は決して笑えるストーリーではないけど
面白かった! 凄かった!
ラスト みかんの木に首をかけて事に失敗して
台所に戻り
食べかけていたコンビニの蕎麦を淡々と
ズルズルすする そしてその音
清はこうして 自分が築き自分が壊した城で
淡々と生きて行くのだな...と切なくなった... 淡々と
葛城清という男が好きになった
三浦友和さんのポテンシャルの高さを見せつけられた!
かつてはCMやドラマで爽やかな演技を披露した三浦友和は、ここにはいない。「登場人物、全員悪人!」が謳い文句だった『アウトレイジ』にもヤクザの幹部役で登場していたが、本作での存在感とはとても比べものにならない。
中華料理屋。カラオケスナック。母と息子の穏やかな時間。すべて父親が空気をぶち壊す。台無しにする。この男一人が口を開く事で、周囲から談笑が消える。もし彼に娘がいれば、絶対メンヘラになっていただろう。息子たちがそうならなかったのはある意味奇跡だが、しかしメンヘラになるより悪い展開が待ち受けている。
もしあなたがかつて父親のDVや圧力に悩まされた経験があるなら、鑑賞の際は体調に留意する事をお勧めする。
映画は時系列をいじっており、少し構成がわかりにくく感じられるかもしれないが、そこを差し引いても十分に面白い。
実に暗く、悲しい物語ではあったが、鑑賞後に1つのメッセージが頭の中に残った。
それは「狂人が世に誕生するには理由がある」ということ。
この作品では、父親の歪んだ愛が、妻と二人の息子を追い込み、不幸にしていった過程が描かれている。
とはいえ、この父親もおそらく親に愛されなかったか、歪んだ愛に苦しんだか、どちらかなのだろう。
転じて自分の人生を想う。山あり谷ありの人生とはいえ、
人様に多大な迷惑をかけず、まっとうに生きられる人間に育ててくれた親に感謝するとともに、
自分の子供にもその恩を返していかなければならない、と。
どこかでこの作品に描かれた負の連鎖が断ち切られることを祈るが、
歴史はそんな祈りが届かないことを証明している。
鑑賞者をいろいろと考えさせるという点で、興味深い作品ではある。
それが自殺や通り魔殺人の理由としては弱い。
田中麗奈の獄中婚も実際の宅間がそうだったから
という理由ではなかなか飲み込めない。
この三浦友和は台風クラブの後の姿か、