京都は同じ関西圏でも、大阪とも兵庫とも、奈良とも違う独特の空気感だし、東日本エリアの人は、京都好きな人多いですよね。
自分は京都人ではない元関西人なので、京都が住みやすいかと言われると...??
作品自体は内容も引き込まれるし、字も大きめで、多分3時間くらいで半日かからず読んだ。その後、登場人物たちが、どうなったんやろと色々、想像してしまう。続編も書いてほしい。

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異邦人(いりびと) 単行本 – 2015/2/24
原田 マハ
(著)
一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。
たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。
京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。
『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。
京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。
『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
- 本の長さ377ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2015/2/24
- 寸法13.8 x 2.8 x 19.5 cm
- ISBN-104569823815
- ISBN-13978-4569823812
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出版社より

商品の説明
出版社からのコメント
うつろい
青葉萌ゆ
火照る夜
山鳩の壁
葵のあと
花腐す雨
無言のふたり
夜さざ波
秘密
睡蓮
屏風祭
宵山
巡行
川床
送り火
蛍
残暑
焔
魔物
落涙
夕闇
紅葉散る
氷雨
青葉萌ゆ
火照る夜
山鳩の壁
葵のあと
花腐す雨
無言のふたり
夜さざ波
秘密
睡蓮
屏風祭
宵山
巡行
川床
送り火
蛍
残暑
焔
魔物
落涙
夕闇
紅葉散る
氷雨
著者について
小説家
登録情報
- 出版社 : PHP研究所 (2015/2/24)
- 発売日 : 2015/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 377ページ
- ISBN-10 : 4569823815
- ISBN-13 : 978-4569823812
- 寸法 : 13.8 x 2.8 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 478,770位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 281位美術館・博物館関連書籍
- - 458位東洋・日本画
- - 3,005位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月23日に日本でレビュー済み
美術に対して関心の持てる作品で読み進めるのが面白かったです。
2023年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後の最後で思いもしない展開が待っています。おもしろい話です。
2022年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家は、本当に読ませる。各章ごと交互に一輝と菜穂の視点で物語が描かれ、それぞれの思いや、考え、思惑が交錯していくのが分かる構造になっている。また、二人の気持ちがすれ違っていくのも…。
一方、京都の趣深い風情、季節の移ろいを背景としながら、物語は進んでいく。そんな京都の奥深さに魅入られてゆく菜穂とともに、読者も京都の魅力に魅せられるようだ。
彗眼の持ち主 菜穂が見染めた新進の日本画家 白根 樹。ベールに包まれた彼女の謎が解き明かされていくのにしたがって、物語も急展開を見せる。
ただ、物語の結末があまりにも短絡的というか……菜穂中心の世界ならばハッピーエンドなのだろうが、振り回されるだけ振り回されて、最後には捨てられた一輝が不憫でならない。
一方、京都の趣深い風情、季節の移ろいを背景としながら、物語は進んでいく。そんな京都の奥深さに魅入られてゆく菜穂とともに、読者も京都の魅力に魅せられるようだ。
彗眼の持ち主 菜穂が見染めた新進の日本画家 白根 樹。ベールに包まれた彼女の謎が解き明かされていくのにしたがって、物語も急展開を見せる。
ただ、物語の結末があまりにも短絡的というか……菜穂中心の世界ならばハッピーエンドなのだろうが、振り回されるだけ振り回されて、最後には捨てられた一輝が不憫でならない。
2023年12月9日に日本でレビュー済み
【読書のきっかけ】
私は京都生まれではないけれど、歴史好きとして、神社仏閣などの史跡や文化財の宝庫である土地ということで、何度も旅行で訪れたことがありました。
また、美術をテーマにしているところにも興味を惹かれ、読んでみることとしました。
【率直な感想】
<本作品の特徴>
本作品の特徴を挙げると次のようなものになるかと思います。
・京都を舞台にしていること。
・登場人物たちが、いずれも、「美術」を生業としている人たちであること。
・一輝と菜穂という夫婦の心のすれ違いを描いていること。
・ミステリの要素を含んだ物語展開であること。
いずれも、述べたい感想はあるのですが、既に多くのレビューが書かれている部分ですので、このレビューでは、題名の「異邦人」という視点で綴ってみたいと思います。
<異邦人とは誰?込められた意味は?>
表紙をみると、「異邦人」というタイトルの横に、「いりびと」とあり、変わった読み方をする作品だな、と思いつつも、その読み方の由来については、調べずに、最後まで読んでしまいました。
読んでいる途中、この題名の「異邦人」とは誰のことか、と考えていたのですが、菜穂という主人公が子どもを身ごもっているという設定から、この生まれてくる子どものことか、と。
子どもは、母の胎内で、命を育み、やがて人間の世界に生まれ出てきます。
つまり、人間界ではない、異界からやって来たとも捉えられるので、「異邦人」という題名をつけたのではないか、と思ったのです。
ところが、読後、「いりびと」の意味を調べてみると、「京都以外の土地からやってきた人(入り人)」という意味があることが分かりました。
こうなると、読書中に私が考えていたのと異なり、主人公・菜穂を指していることとなります。
彼女は、東京からやって来て、京都に住んでいたいと望んでいる女性。
「京都以外の土地からやってきた人」ですから。
でも、それでは題名にあまり深い意味がない。もっと別の意味合いがあるのではないか?
そこで、再び、菜穂が身ごもった子どものことが思い浮かびました。
つまり。
この物語は、東日本大震災で起きた原発事故による放射能の影響を恐れ、東京から京都へやってきた主人公・菜穂が、白根樹という画家の才能を見抜き、京都にずっと住んでいきたいという気持ちが強くなっていくというもの。
しかし、彼女は、どんなに京都が好きでも、「異邦人(いりびと)」でしかない。
一方、身ごもった子どもはどうでしょう?
もし、東京へ戻らずに、京都で出産をし、その後も京都でその子どもを育てたなら、その子どもは、「京都以外の土地からやってきた人=異邦人」ではありません。
京都という土地で生まれ育った人になります。
菜穂としては、美術を愛し、京都という土地も気に入っているけれど、「いりびと」という立場は、生涯なくならない。
もし、生まれてくる子どもが、美術的なセンスを受け継いでいて、将来、美術界を担ってくれるなら、自分が成し遂げることのできない、「美術を愛し、京都生まれ、京都育ち」という理想の人間になってくれる。
実際に彼女が子どもを京都で産むのかは、ネタバレとなるので記しませんが、彼女が、東京に戻ることをかたくなに拒否する理由のひとつとして、「いりびと」でない子どもを育てたいという強い気持ちがあるからではないか、と考えられるのです。
【全体評価】
「異邦人」という題名に焦点を絞ったレビューですが、その他の要素である、「京都という土地の風情」「美術界での人間模様」「夫婦の心のすれ違い」「ミステリ的な面白さ」という点でいずれも、完成度の高い作品であったとして、高く評価しています。
私は京都生まれではないけれど、歴史好きとして、神社仏閣などの史跡や文化財の宝庫である土地ということで、何度も旅行で訪れたことがありました。
また、美術をテーマにしているところにも興味を惹かれ、読んでみることとしました。
【率直な感想】
<本作品の特徴>
本作品の特徴を挙げると次のようなものになるかと思います。
・京都を舞台にしていること。
・登場人物たちが、いずれも、「美術」を生業としている人たちであること。
・一輝と菜穂という夫婦の心のすれ違いを描いていること。
・ミステリの要素を含んだ物語展開であること。
いずれも、述べたい感想はあるのですが、既に多くのレビューが書かれている部分ですので、このレビューでは、題名の「異邦人」という視点で綴ってみたいと思います。
<異邦人とは誰?込められた意味は?>
表紙をみると、「異邦人」というタイトルの横に、「いりびと」とあり、変わった読み方をする作品だな、と思いつつも、その読み方の由来については、調べずに、最後まで読んでしまいました。
読んでいる途中、この題名の「異邦人」とは誰のことか、と考えていたのですが、菜穂という主人公が子どもを身ごもっているという設定から、この生まれてくる子どものことか、と。
子どもは、母の胎内で、命を育み、やがて人間の世界に生まれ出てきます。
つまり、人間界ではない、異界からやって来たとも捉えられるので、「異邦人」という題名をつけたのではないか、と思ったのです。
ところが、読後、「いりびと」の意味を調べてみると、「京都以外の土地からやってきた人(入り人)」という意味があることが分かりました。
こうなると、読書中に私が考えていたのと異なり、主人公・菜穂を指していることとなります。
彼女は、東京からやって来て、京都に住んでいたいと望んでいる女性。
「京都以外の土地からやってきた人」ですから。
でも、それでは題名にあまり深い意味がない。もっと別の意味合いがあるのではないか?
そこで、再び、菜穂が身ごもった子どものことが思い浮かびました。
つまり。
この物語は、東日本大震災で起きた原発事故による放射能の影響を恐れ、東京から京都へやってきた主人公・菜穂が、白根樹という画家の才能を見抜き、京都にずっと住んでいきたいという気持ちが強くなっていくというもの。
しかし、彼女は、どんなに京都が好きでも、「異邦人(いりびと)」でしかない。
一方、身ごもった子どもはどうでしょう?
もし、東京へ戻らずに、京都で出産をし、その後も京都でその子どもを育てたなら、その子どもは、「京都以外の土地からやってきた人=異邦人」ではありません。
京都という土地で生まれ育った人になります。
菜穂としては、美術を愛し、京都という土地も気に入っているけれど、「いりびと」という立場は、生涯なくならない。
もし、生まれてくる子どもが、美術的なセンスを受け継いでいて、将来、美術界を担ってくれるなら、自分が成し遂げることのできない、「美術を愛し、京都生まれ、京都育ち」という理想の人間になってくれる。
実際に彼女が子どもを京都で産むのかは、ネタバレとなるので記しませんが、彼女が、東京に戻ることをかたくなに拒否する理由のひとつとして、「いりびと」でない子どもを育てたいという強い気持ちがあるからではないか、と考えられるのです。
【全体評価】
「異邦人」という題名に焦点を絞ったレビューですが、その他の要素である、「京都という土地の風情」「美術界での人間模様」「夫婦の心のすれ違い」「ミステリ的な面白さ」という点でいずれも、完成度の高い作品であったとして、高く評価しています。
2023年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
楽園のカンヴァスも読みましたがこちらの方が好みでした。
しっかりミステリでそれと期待せず読んだのでいい衝撃がありました。ちょうど祇園さんの時期に読めたこともとても良かったです。
しっかりミステリでそれと期待せず読んだのでいい衝撃がありました。ちょうど祇園さんの時期に読めたこともとても良かったです。
2023年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み始めて、すぐに面白いと思いゆっくり読みました。 美術が分からずとも楽しく読めました。ストーリー展開と京都を上手く絡め、京都生まれの私が時折ニヤリとするような場面や奥深さ、持つ者と持たない者の圧倒的な違いの描写など素晴らしいと思いました。読み応え十分だと思います。