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美女いくさ (中公文庫 も 26-2) 文庫 – 2010/9/22
諸田 玲子
(著)
- 本の長さ545ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2010/9/22
- ISBN-104122053609
- ISBN-13978-4122053601
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2010/9/22)
- 発売日 : 2010/9/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 545ページ
- ISBN-10 : 4122053609
- ISBN-13 : 978-4122053601
- Amazon 売れ筋ランキング: - 380,015位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,664位中公文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1954年、静岡市生れ。上智大学文学部英文科卒。
外資系企業勤務の後、翻訳・作家活動に入る。1996年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で吉川英治文学新人賞を受賞。2007年、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞。『あくじゃれ』『黒船秘恋』『昔日より』『天女湯おれん』『木もれ陽の街で』『希以子』『かってまま』『狸穴あいあい坂』『日月めぐる』『遊女(ゆめ)のあと』『灼恋』『末世炎上』『美女いくさ』『楠の実が熟すまで』『きりきり舞い』、「お鳥見女房」シリーズの『お鳥見女房』『蛍の行方』『鷹姫さま』『狐狸の恋』『巣立ち』など、著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お市の方の娘、茶々、初、小督3姉妹の3女である小督(おごう)を通して描かれる戦国時代の物語。叔父は織田信長、父は織田信長に討たれた浅井長政、母は豊臣秀吉に討たれるも、秀吉の養女となり、最初に嫁いだ佐田一成とは仲むつまじくも無理やり秀吉に離縁させられ、秀吉の甥の秀勝に嫁がされるも夫は戦死、その後、徳川家嫡男秀忠(2代将軍)に嫁ぎ、2男5女を設け、徳川将軍家反映の礎を築く小督の波乱盤上の人生がテンポよく書かれています。過酷な運命に泣き、慄き、恨みながらも、世の中を冷静な目で見つめ、時に振り回されながらも自分の人生を切り開き、毅然と生きる姿に感銘しました。戦国時代から徳川幕府初期までの歴史をよく知らなくても、この時代の動きが分かりやすく書かれているので楽しめます。歴史的事実だけ抽出しても壮大な物語ゆえか、最後はまとまりがつかなくなった感じで終わってしまったのが少し残念で星マイナス1にしました。
2013年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史小説は幾度となく読んで深みに填まった感じです。
大河ドラマ「江」の影響もあり、こちらの「美女いくさ」を購入。
大河とはまた一味違う「江」に魅せられ、彼女の美しさと健気なさ、強さと天真爛漫さに魅了されるのかも。
歴史本は、特に戦国時代においては、男性主役が殆どで、女性を主役として描かれた本は数少ない。
と、言うよりは・・・資料が少なく主人公として物語るには大変な事らしい。
「美女いくさ」〜 楽しく読めました。
そして著者:諸田玲子さんの作品を多く読んでみたいと思いました。
大河ドラマ「江」の影響もあり、こちらの「美女いくさ」を購入。
大河とはまた一味違う「江」に魅せられ、彼女の美しさと健気なさ、強さと天真爛漫さに魅了されるのかも。
歴史本は、特に戦国時代においては、男性主役が殆どで、女性を主役として描かれた本は数少ない。
と、言うよりは・・・資料が少なく主人公として物語るには大変な事らしい。
「美女いくさ」〜 楽しく読めました。
そして著者:諸田玲子さんの作品を多く読んでみたいと思いました。
2020年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史事実と違いすぎる部分。小説としての出来は良い。歴史はまだ不明なこと間違い伝承多く小説書くにあたり事実とずれ推量空想あっても仕方ないこと多い。しかし実際主人公の最初産んだ完子が佐治氏の子とするのは強引すぎる。
実際最初の夫との結婚年数は、昔の説よりかなり短く嫁いだときの年齢は、かなり幼いので夫婦仲よくても、子供できない可能性高い。千姫が自ら見初めその意志尊重され再婚したという点にも。秀頼公の秘め手もとに長く引き取り育てたというのも間違い!不幸な秀頼の姫は、普通なら千姫が命助けるため養女にして少しの間育てたら、姫としてある程度の身分、生活保証されるのになかなか徳川に承知してもらえずほぼ強制的に尼寺に入れられ亡くなった後も院号無し。実際は千姫の再婚、徳川の罪意識なくし、世間の非難、批判を千姫に向ける為かなり急ぎすきた再婚
実際最初の夫との結婚年数は、昔の説よりかなり短く嫁いだときの年齢は、かなり幼いので夫婦仲よくても、子供できない可能性高い。千姫が自ら見初めその意志尊重され再婚したという点にも。秀頼公の秘め手もとに長く引き取り育てたというのも間違い!不幸な秀頼の姫は、普通なら千姫が命助けるため養女にして少しの間育てたら、姫としてある程度の身分、生活保証されるのになかなか徳川に承知してもらえずほぼ強制的に尼寺に入れられ亡くなった後も院号無し。実際は千姫の再婚、徳川の罪意識なくし、世間の非難、批判を千姫に向ける為かなり急ぎすきた再婚
2011年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大河ドラマに反駁しあえて諸田氏の作品を先に読んだ。
永井路子著「乱紋」と比較してみると面白い。
どちらも素晴らしい。
一般文学通算707作品目の感想。通算1056冊目の作品。2011/07/28(inスイス・サンモリッツ)
永井路子著「乱紋」と比較してみると面白い。
どちらも素晴らしい。
一般文学通算707作品目の感想。通算1056冊目の作品。2011/07/28(inスイス・サンモリッツ)
2008年9月25日に日本でレビュー済み
読売新聞の夕刊に連載されていたものを単行本化したもの。戦国時代で最も有名な三姉妹の三女"小督"の波乱の生涯を時代の変遷と共に綴ったもの。
小督は姉のお茶々(=淀の君)と比べると地味な印象があるが、考えて見れば信長の姪として生まれ、二度の結婚の後、秀吉の庇護の下に置かれ(作中では愛妾の位置付け)、最後は徳川二代将軍秀忠の正妻となり、お福との角逐はあるが大奥でも権勢を振るう。これ程劇的な生涯を送った女性も珍しい。物語は男達の戦いと共に進行するが、作者の狙いは当然ながら女性から見た時の"いくさ"である。これは武将である夫への励ましであり、祈りであり、変らぬ忠誠心である。他の女性との競争もあるし、我が子の将来を案じる親心もある。また、落城、別離、気の進まぬ輿入れに耐えるのも"いくさ"である。小督はイメージとは異なり、お茶々に負けない程の活発で芯の強い女性として描かれる。嵐の伊勢湾脱出劇がその象徴。優しさと強さを兼ね備えた理想的な女性である。夫との絆の象徴として、夜の生活も濃密に描かれる。そして最大の"いくさ"は"いくさ"を無くす事である。題名に合わせ、ガラシャ夫人も彩りを添える。
そしてハイライトは、大坂の陣。淀の君の説得に行くのは三姉妹の次女"お初"(常高院)。方や豊臣の代表、方や徳川の代表。そして小督はひたすら祈る。三姉妹の立場を極限にまで分けた運命の皮肉を、作者は意外な程冷徹に描く。ここでは家康に対して負けを覚悟で闘った淀の君の悲壮感と覚悟が印象的。これを家康に対する淀の君の愛憎と捉えるのは、流石に無理だろう。"いくさ"の終焉を願った小督が、我が子に"尽きぬ争いの種"を見るラストも効いている。戦国の女性に対する新たな光を当てた意欲作。
小督は姉のお茶々(=淀の君)と比べると地味な印象があるが、考えて見れば信長の姪として生まれ、二度の結婚の後、秀吉の庇護の下に置かれ(作中では愛妾の位置付け)、最後は徳川二代将軍秀忠の正妻となり、お福との角逐はあるが大奥でも権勢を振るう。これ程劇的な生涯を送った女性も珍しい。物語は男達の戦いと共に進行するが、作者の狙いは当然ながら女性から見た時の"いくさ"である。これは武将である夫への励ましであり、祈りであり、変らぬ忠誠心である。他の女性との競争もあるし、我が子の将来を案じる親心もある。また、落城、別離、気の進まぬ輿入れに耐えるのも"いくさ"である。小督はイメージとは異なり、お茶々に負けない程の活発で芯の強い女性として描かれる。嵐の伊勢湾脱出劇がその象徴。優しさと強さを兼ね備えた理想的な女性である。夫との絆の象徴として、夜の生活も濃密に描かれる。そして最大の"いくさ"は"いくさ"を無くす事である。題名に合わせ、ガラシャ夫人も彩りを添える。
そしてハイライトは、大坂の陣。淀の君の説得に行くのは三姉妹の次女"お初"(常高院)。方や豊臣の代表、方や徳川の代表。そして小督はひたすら祈る。三姉妹の立場を極限にまで分けた運命の皮肉を、作者は意外な程冷徹に描く。ここでは家康に対して負けを覚悟で闘った淀の君の悲壮感と覚悟が印象的。これを家康に対する淀の君の愛憎と捉えるのは、流石に無理だろう。"いくさ"の終焉を願った小督が、我が子に"尽きぬ争いの種"を見るラストも効いている。戦国の女性に対する新たな光を当てた意欲作。
2008年10月18日に日本でレビュー済み
読売の読書欄に,磯田道史氏が書評を書いて曰く,'戦国最大の勝利者は、信長・秀吉・家康ではない.この国の支配者を自分の子孫で埋め尽くす,という意味でいえば,別に,女の天下人がいる.本書の主人公・小督(おごう)である'. 仰天して早速読んだ.小督は浅井三姉妹の下の子で,長姉は後の淀殿である.この作品は小督十歳 (1582) に始まる約30年間を描く.この間小督は三回の結婚を重ねるが,次第に正気を失ってゆく養父秀吉を見るにつけ豊臣家にいたたまれなくなり,秀吉の娘として徳川家に嫁し,秀忠の 6 歳年上の正室になってやっと心の安定を得るまでの心理描写は説得的で見事である.この後に関が原の戦,大坂の陣と小督にとってはむごい動きが起こるが,そこは信長の姪だけあって,腹を括ってひたすら徳川家のために子を生み続ける.そうして遂には娘の和子が後水尾天皇の中宮として入内するに至る.それでも小督は十歳の時に住んでいた安濃津 (今の津) の伊勢湾の眺めが忘れられない... でこの長い作品は終る.私は充分堪能した.ただし,この時代が血なまぐさい戦の連続にも拘らず,日本文化史の一つの頂点だったことにも少し作者の眼が向いてくれれば,物語は一段と充実したろうに,とも思う.ないものねだりかも知れない.推薦.
2014年7月28日に日本でレビュー済み
視点によってホントに印象変わるなー。と、この時代を舞台にした小説を読む度思います。
1点だけ…。「細川ガラシア夫人」を何故出したのかが、???感。キリシタンの事にも大して触れてないし、ガラシア夫人も大して登場しないのに、譲り受けたロザリオが何故「象徴」的に扱われてるのか、意図が読み取れませんでした。
1点だけ…。「細川ガラシア夫人」を何故出したのかが、???感。キリシタンの事にも大して触れてないし、ガラシア夫人も大して登場しないのに、譲り受けたロザリオが何故「象徴」的に扱われてるのか、意図が読み取れませんでした。