ものすごく面白い本でした。
「数える数」と「量としての数」という概念から始まり。自然数、整数、有理数(分数、小数)から実数へ数が拡張されていく経緯と、実数を定義する過程で無限、極限という概念にどのように対応してきたかを中心に解説しています。その流れで三角関数、微分・積分の導入まで触れられているといった構成です。
そのような構成なので、大学で学習する解析の「連続性の公理」や「デデキントの切断」などの概念がすんなりと理解できます。教科書で、いきなり公理、定理、その証明といった構成で学ぶよりも、数を拡張していく上での課題とその対応として学ぶ方が、より理解しやすい例になっています。
また、解説が非常にわかりやすく、著者志賀浩二先生の筆力の高さを感じました。
個人的には、三角関数という概念が三角比よりも先に誕生していたということ、三角関数が天空の観測から生まれていたことなど、全く知らなかったことだったので、印象に残っています。
数学を教える立場の方々には是非読んでほしいと思いました。
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数と量の出会い 数学入門 (大人のための数学 1) 単行本(ソフトカバー) – 2007/11/14
志賀 浩二
(著)
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シリーズ「大人のための数学」刊行に際して
数学の翼で、時を超え、無限の空へーー
紙と鉛筆さえあれば、数学はいつでもどこでも始められる。試験や成績とは関係のない、数学本来の世界を学びたい。数学が「わかった!」という喜びは、ほかの何物にも代えがたい、人生の歓喜に通ずる。その喜びをもう一度、味わいたい。数学は6000年に及ぶ人類の叡智の産物・・・・・・数学という翼で、時を超越して先達者と同じ喜びを共有できる。数学はひとりで思索を深めるのに、最高の友。名曲を聴くかのように、想像力は身近な世界から宇宙へと飛び立っていく。森の小道を辿るうちに、美しい花を愛でる、小鳥のさえずりに耳を傾ける、山の頂上から景色を眺望する、そんな大人のための数学の啓蒙書があっていい!!
1巻の内容
現代社会は数学の「果実」に満ち溢れている。情報洪水の中、確かな数学の眼を持ちたいーー数学の誕生を、「数と量の出会い」の視点から
説き起こし、分数と小数、0と負の数の導入、無限の海のなかの実数、時間の流れと関数概念の誕生まで、広い視野で描く。数もまた時代の産物、社会から急速に分数が消えていっているわけも解き明かす。
数学の翼で、時を超え、無限の空へーー
紙と鉛筆さえあれば、数学はいつでもどこでも始められる。試験や成績とは関係のない、数学本来の世界を学びたい。数学が「わかった!」という喜びは、ほかの何物にも代えがたい、人生の歓喜に通ずる。その喜びをもう一度、味わいたい。数学は6000年に及ぶ人類の叡智の産物・・・・・・数学という翼で、時を超越して先達者と同じ喜びを共有できる。数学はひとりで思索を深めるのに、最高の友。名曲を聴くかのように、想像力は身近な世界から宇宙へと飛び立っていく。森の小道を辿るうちに、美しい花を愛でる、小鳥のさえずりに耳を傾ける、山の頂上から景色を眺望する、そんな大人のための数学の啓蒙書があっていい!!
1巻の内容
現代社会は数学の「果実」に満ち溢れている。情報洪水の中、確かな数学の眼を持ちたいーー数学の誕生を、「数と量の出会い」の視点から
説き起こし、分数と小数、0と負の数の導入、無限の海のなかの実数、時間の流れと関数概念の誕生まで、広い視野で描く。数もまた時代の産物、社会から急速に分数が消えていっているわけも解き明かす。
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社紀伊國屋書店
- 発売日2007/11/14
- ISBN-104314010401
- ISBN-13978-4314010405
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商品の説明
著者について
1930年生まれ。東京大学大学院数物系修士課程を修了。東京工業大学名誉教授。「数学の啓蒙」に目覚め、精力的にユニークな数学書を書いている。シリーズをまるごと書き下ろした著作に『数学30講シリーズ』(全10巻、朝倉書店)、『数学が生まれる物語』(全6巻)、『数学が育っていく物語』(全6巻)、『中高一貫数学コース』(全11巻)、『算数から見えてくる数学』(全5巻)(以上、岩波書店)があり、このたび『大人のための数学』(全7巻予定、紀伊國屋書店)を執筆中。
登録情報
- 出版社 : 紀伊國屋書店; A5版 (2007/11/14)
- 発売日 : 2007/11/14
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 176ページ
- ISBN-10 : 4314010401
- ISBN-13 : 978-4314010405
- Amazon 売れ筋ランキング: - 362,222位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 584位数学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2019年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大人のための数学シリーズの第1作目の「数と量の出会い」は
自然数から始まり実数の概念に到達するまでの数学の歴史を主軸、
後半に無限数列、関数、微積分の導入を加えた内容。全体を通じ
て数学の中に潜む無限をテーマとしている。実数の連続性公理や
デデキントの切断について説明するところなどは、ちょっと大げ
さに言えば、文学の名作を読んでいる様な、体の奥からジンワリ
と湧き上がってくる様な感動さえも味わえる。全体的に非常に分
かりやすく、心地よいスピード感と時に深淵の淵を覗き込む様な
スリルも味わえる数学書。大人になってから数学を楽しみとして
学びたい人のために書かれているので、厳密な証明を展開する様
な専門書ではないし、かといって上部だけをとってきて面白おか
しく書かれたものでもない。志賀先生は多くの啓蒙書を書かれて
いるが、数学的な正確さと物語としてのエンターテイメント性が
絶妙にバランスしている。趣味で数学を学びたい人に120%
お勧めです。
自然数から始まり実数の概念に到達するまでの数学の歴史を主軸、
後半に無限数列、関数、微積分の導入を加えた内容。全体を通じ
て数学の中に潜む無限をテーマとしている。実数の連続性公理や
デデキントの切断について説明するところなどは、ちょっと大げ
さに言えば、文学の名作を読んでいる様な、体の奥からジンワリ
と湧き上がってくる様な感動さえも味わえる。全体的に非常に分
かりやすく、心地よいスピード感と時に深淵の淵を覗き込む様な
スリルも味わえる数学書。大人になってから数学を楽しみとして
学びたい人のために書かれているので、厳密な証明を展開する様
な専門書ではないし、かといって上部だけをとってきて面白おか
しく書かれたものでもない。志賀先生は多くの啓蒙書を書かれて
いるが、数学的な正確さと物語としてのエンターテイメント性が
絶妙にバランスしている。趣味で数学を学びたい人に120%
お勧めです。
2010年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと難しいところもあるけど、中高のころに数学に疑問を持った人には向いてるでしょう。普段疑わないような約束事も解説しています。
分数のわり算はなぜひっくり返すか、なぜマイナスの数字同士かけるとプラスになるか、なぜピタゴラスの定理は成り立つのかなど。
本巻の大きなテーマは「無限」です。級数も微分積分も「無限」という概念を考えることのようです。
級数の説明に円周率が使用されるオイラーの問題はここでは説明されてないけど、興味の湧くところです。
分数のわり算はなぜひっくり返すか、なぜマイナスの数字同士かけるとプラスになるか、なぜピタゴラスの定理は成り立つのかなど。
本巻の大きなテーマは「無限」です。級数も微分積分も「無限」という概念を考えることのようです。
級数の説明に円周率が使用されるオイラーの問題はここでは説明されてないけど、興味の湧くところです。
2009年6月26日に日本でレビュー済み
数学は学校では主要科目(?)だし、社会ではさまざまに利用されているので、入門書、
教科書、そして専門書がたくさん存在する。
本書は、こうした観点からではなく、数学には、人間発生以来、「豊かで柔らかな人間
精神の躍動があり」、それゆえに学ぶ楽しみがある、という観点から、数学とは何なの
かをしり、数学の楽しさを味わえるようにと願って書かれたものである。
1.「数の変遷」では、数の誕生と分数、小数について話され、2.では量と数が、
3.では数の演算が、4.では実数から極限へ、5.では級数、6.では変数と関数が、
さいごの7.で微分と積分が扱われる。
全体にやさしく丁寧に解説されるので、中学生なら十分に読めるだろう。
分数がなぜ、消えてしまったのか。
数と量はどう違うのか。
実数はどこまで続き、最後はどうなるのか。
など、など、ふだん抱かれる疑問がていねいに検討されている。
実数が続く先の先、ここから無限とか、無限小の概念がうまれ、そこから微分積分学が
生まれたことが語られる。
続巻も含め、本書をゆっくりと味わいながら読むことで、いま中学校で学んでいる数学
の本当の意味がわかるようになってくる。
教科書、そして専門書がたくさん存在する。
本書は、こうした観点からではなく、数学には、人間発生以来、「豊かで柔らかな人間
精神の躍動があり」、それゆえに学ぶ楽しみがある、という観点から、数学とは何なの
かをしり、数学の楽しさを味わえるようにと願って書かれたものである。
1.「数の変遷」では、数の誕生と分数、小数について話され、2.では量と数が、
3.では数の演算が、4.では実数から極限へ、5.では級数、6.では変数と関数が、
さいごの7.で微分と積分が扱われる。
全体にやさしく丁寧に解説されるので、中学生なら十分に読めるだろう。
分数がなぜ、消えてしまったのか。
数と量はどう違うのか。
実数はどこまで続き、最後はどうなるのか。
など、など、ふだん抱かれる疑問がていねいに検討されている。
実数が続く先の先、ここから無限とか、無限小の概念がうまれ、そこから微分積分学が
生まれたことが語られる。
続巻も含め、本書をゆっくりと味わいながら読むことで、いま中学校で学んでいる数学
の本当の意味がわかるようになってくる。