私自身、約1年前に双極性障害と診断され、現在治療中です。
双極性障害(躁うつ病)についての本は少なく、貴重な一冊だと思います。
原因についての章では、やや難解な部分もありますが、
症状と診断、薬物療法の実際や心理社会的治療などについて、
大変わかりやすく書かれてあります。Q&Aも非常に役立ちました。
「ここまでわかった」というタイトル通り、双極性障害の研究は途上段階、
特に日本においては研究も遅れており、期待される新薬の認可も遅れている状況のようです。
その中で、唯一、リチウムが治療薬として現在用いられているとのことですが、
血中濃度を測りながらでないと、中毒になる危険性を抱えています。
このような本をきっかけに少しでも研究や新薬認可が進めば・・・と願うばかりです。
本書にも書かれている通り、この病気を良く知ることが大事で、
患者さん、ご家族の方、職場の方など、多くの方に読んでもらいたいと思います。

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躁うつ病はここまでわかった 単行本 – 2007/8/1
加藤 忠史
(編集),
不安 抑うつ臨床研究会
(編集)
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社日本評論社
- 発売日2007/8/1
- ISBN-104535982732
- ISBN-13978-4535982734
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登録情報
- 出版社 : 日本評論社 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 213ページ
- ISBN-10 : 4535982732
- ISBN-13 : 978-4535982734
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,566,056位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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加藤忠史(かとう・ただふみ)
順天堂大学医学部精神医学講座/大学院医学研究科精神・行動科学 主任教授
1988年東京大学医学部卒業。同附属病院にて臨床研修。
1989年滋賀医科大学附属病院精神科助手。
1994年同大学にて博士(医学)取得。
1995~1996年文部省在外研究員としてアイオワ大学精神科にて研究に従事。
1997年東京大学医学部精神神経科助手、1999年同講師。
2001年理化学研究所脳科学総合研究センター(2018年より脳神経科学研究センター)精神疾患動態研究チーム チームリーダー
2020年4月より現職
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかりやすい内容です。この病気に関する知識をつける入門用としては良い本だと思います。加藤大先生の他の著書をすでに読んでいる場合には、目新しい内容はないと思います。
2007年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
双極性障害(躁鬱病)に関して専門的な本が欲しいと思い、購入しました。
最近は、躁鬱病を専門とした書籍も増えてきています。
このような本のタイプとしては、大きく2つに分けられると思います。
●患者本人の心理的な部分をサポートすることを主眼としたもの
●病気の内容を整然と正確にまとめた、学術的なもの
この本は、後者の「学術的なもの」です。
そのため、躁鬱病の症状に悩んでおり、今すぐ心理的な助けを切望しているという場合には、かなり学術的な内容なので、「あれ?」と思うかもしれないです。
お手軽に、気軽にリラックスして読む、という内容ではないですが、
躁鬱病のメカニズム、薬、最近の治療方法など、現在研究中の躁鬱病についての内容を把握したい方にはオススメの本です。
最近は、躁鬱病を専門とした書籍も増えてきています。
このような本のタイプとしては、大きく2つに分けられると思います。
●患者本人の心理的な部分をサポートすることを主眼としたもの
●病気の内容を整然と正確にまとめた、学術的なもの
この本は、後者の「学術的なもの」です。
そのため、躁鬱病の症状に悩んでおり、今すぐ心理的な助けを切望しているという場合には、かなり学術的な内容なので、「あれ?」と思うかもしれないです。
お手軽に、気軽にリラックスして読む、という内容ではないですが、
躁鬱病のメカニズム、薬、最近の治療方法など、現在研究中の躁鬱病についての内容を把握したい方にはオススメの本です。
2007年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
躁鬱病の本はあまりないので病気の症状や薬などわかりやすく書いてあり大変参考になった。精神的な病名はどこからがうつで適応障害なのか?パーソナリティ障害なのか難しいんだとわかりました
2009年12月16日に日本でレビュー済み
タイトルは、「躁うつ病はここまでわかった」ですが、本文には、「結論から申しますと、『現状ではまだよくわかってない』ということになってしまいます」とあります。実際原因不明な病気ですので仕方ないんですが、あれ?って思っちゃいました。
それは置いといて、中身ですが加藤先生だけが書いてるわけではなく、他に4人の専門家と一人の患者さんが書いてます。
4人の専門家がそれぞれの分野の躁うつ病対策(薬物療法、心理療法、実例など)をかかれてますし、一人の患者さんは闘病記を書かれております。
双極性障害(躁うつ病)に関する本を何冊か読んだんですが、この本が一番バランスが取れてるような気がします。
文体もソフトで読みやすいです。ただ、リーマスのトラフ値に関する記述がなかったのが気になりましたが。血中濃度についての記述はありましたが。
トータルで見て良書です。とっつきやすい本です。
それは置いといて、中身ですが加藤先生だけが書いてるわけではなく、他に4人の専門家と一人の患者さんが書いてます。
4人の専門家がそれぞれの分野の躁うつ病対策(薬物療法、心理療法、実例など)をかかれてますし、一人の患者さんは闘病記を書かれております。
双極性障害(躁うつ病)に関する本を何冊か読んだんですが、この本が一番バランスが取れてるような気がします。
文体もソフトで読みやすいです。ただ、リーマスのトラフ値に関する記述がなかったのが気になりましたが。血中濃度についての記述はありましたが。
トータルで見て良書です。とっつきやすい本です。
2009年4月26日に日本でレビュー済み
本書は五名の医師と患者一名の寄稿によって成り立っており、それぞれの視点から専門的な知識を得ることができる。抗うつ剤の及ぼす影響、リチウム(リーマス)とバルプロ酸(デパケン)の副作用や違い、心理社会的治療など、これまでなかなか触れることのできなかった情報を得ることができる。さらに、双極性障害についての多くの著作を持つ加藤忠史氏が、タイトルにもなっている躁うつ病の原因を、遺伝子研究、脳画像研究、細胞内のカルシウム濃度など、いわば先端医学ではどのような研究がどのように行われているかということを紹介している。最終章のQ&Aも、躁うつ病(双極性障害)に苦しんできた人々が知りたかったこと、例えば気分安定薬にはアルコールのような耐性は生じないということなどが簡潔にまとめられている。患者にとっては必読に値すると感じた。
2008年2月7日に日本でレビュー済み
うつ病ではなく躁うつ病について書かれた最良の一冊です。
長年うつ病に苦しんできましたが、ここ半年の間にうつ病ではなく、躁うつ病だったんだという診断がつき、何度も再発する理由がやっとわかりました。
本書でも「今まで繰り返してなかなか治らないうつ病と思っていたけれども、実は躁うつ病という見立てで治療したほうがいいのではないか」と述べられています。
躁うつ病のみならず単極のうつ病に悩まされている方にも、そのメカニズム、治療方法、体験談などとても参考になる1冊です。
長年うつ病に苦しんできましたが、ここ半年の間にうつ病ではなく、躁うつ病だったんだという診断がつき、何度も再発する理由がやっとわかりました。
本書でも「今まで繰り返してなかなか治らないうつ病と思っていたけれども、実は躁うつ病という見立てで治療したほうがいいのではないか」と述べられています。
躁うつ病のみならず単極のうつ病に悩まされている方にも、そのメカニズム、治療方法、体験談などとても参考になる1冊です。
2008年8月16日に日本でレビュー済み
うつ病が増え 途中から躁うつ病と診断しなおされている人が増えている。
抗うつ薬による躁転の問題、薬によって作られる躁状態が取り上げられていないのはおかしいと思う。
抗うつ薬の躁転の問題については
「うつを克服する最善の方法」著者 生田哲 がとても詳しい。
抗うつ薬による躁転の問題、薬によって作られる躁状態が取り上げられていないのはおかしいと思う。
抗うつ薬の躁転の問題については
「うつを克服する最善の方法」著者 生田哲 がとても詳しい。