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再起動 リブート―――波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語 単行本(ソフトカバー) – 2016/12/16
波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語「再起動 リブート」
バブルに踊らされ、金融危機に翻弄され、資金繰り地獄を生き抜き、会社分割、事業譲渡、企業買収、追放、度重なる裁判、差し押さえ、自宅競売の危機を乗り越え、たどりついた境地とは何だったのか。
僕の名前は斉藤徹。両親が名づけた徹という文字を何千回、何万回となぞるうちに、僕は自然と徹底的な性格になった。一度しかない人生だ。せっかくこの世に生まれてきたからには、困難な壁に挑戦したい。そう思って日本IBMを退職した僕は、ベンチャーの世界に飛び込んだ。
最初に創業したフレックスファームはダイヤルQ2ブームに乗り、瞬く間に月商1億円を突破。だが、それはバブルとアダルト系事業に支えられた見せかけの成功だった。脅しまがいのクレームへの応対、火事場での資金繰り対策、口座差し押さえと裁判への対応など、絶え間なく押し寄せる難局は、青臭い理想だけではとても太刀打ちできないケモノ道。経営者として未熟だった僕は、巨漢コンサルタントへの依存心を深め、容易に足抜けできない泥沼に落ちていった。
自殺がリアルに感じられるほど追い詰められた僕は、しかし、そこで踏みとどまる。今起きているトラブルは、すべて僕の甘さや判断ミス、そして恐怖心から来たものだ。そこから目を背けずに、正面から向き合おう。覚悟を決めた僕は、依存心から訣別するために、売上の大半を占める事業をコンサルタントに無償で譲渡し、借金を丸抱えして、再出発をはかる。
背水の陣でのぞんだ一度目の再起動(リブート)は成功し、フレックスファームはテクノロジー・ベンチャーとして復活した。ベンチャーキャピタルから出資を受け、光通信から大型プロジェクトも受注して順風満帆と思われた矢先に、未曾有の金融危機が勃発。銀行から貸しはがしにあい、一転して苦境に陥ってしまう。
打たれても、打たれても立ち上がる不屈の精神を持つ男。注目のベンチャー企業で死闘を繰り広げた迫真の告白ノンフィクション。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2016/12/16
- 寸法13.1 x 1.6 x 18.9 cm
- ISBN-104478066256
- ISBN-13978-4478066256
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商品の説明
著者について
1961年、神奈川県川崎生まれ。駒場東邦中学校・高等学校、慶應義塾大学理工学部を経て、1985年、日本IBM株式会社入社。29歳で日本IBMを退職。1991年2 月、株式会社フレックスファームを創業し、ベンチャーの世界に飛び込む。ダイヤルQ2ブームに乗り、瞬く間に月商1億円を突破したが、バブルとアダルト系事業に支えられた一時的な成功にすぎなかった。絶え間なく押し寄せる難局、地をはうような起業のリアリティをくぐり抜けた先には、ドットコムバブルの大波があった。国内外の投資家からテクノロジーベンチャーとして注目を集めたフレックスファームは、未上場ながらも時価総額100億円のベンチャーに。だが、バブル崩壊を機に銀行の貸しはがしに遭い、またも奈落の底へ突き落とされる。40歳にして創業した会社を追われ、3 億円の借金を背負う。銀行に訴えられ、自宅まで競売にかけられるが、諦めずに粘り強く闘い続けて、再び復活を遂げる。
2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。
著書は、『BE ソーシャル! 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト─これからの企業にとって一番大切なこと』(ともに日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。
登録情報
- 出版社 : ダイヤモンド社 (2016/12/16)
- 発売日 : 2016/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 304ページ
- ISBN-10 : 4478066256
- ISBN-13 : 978-4478066256
- 寸法 : 13.1 x 1.6 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 168,128位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,377位企業経営
- - 8,781位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

斉藤 徹 (さいとう とおる)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部 教授
株式会社hint 代表取締役
株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役
1961年 神奈川県生まれ
1985年 慶應義塾大学を卒業、日本IBM株式会社に入社
1991年 株式会社フレックスファームを創業
2005年 株式会社ループス・コミュニケーションズを創業
2016年 学習院大学経済学部特別客員教授に就任
2018年 オンライン経営スクール「hintゼミ」を創設
2020年 ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授に就任
1985年、日本IBM株式会社に入社し、コンピュータ技術者となる。1991年2月、29歳のときに株式会社フレックスファームを創業、ベンチャーの世界に飛び込む。携帯テクノロジーが世界的に注目され、インテルやメリルリンチ、複数の大手商社などから出資を受け、未上場ながら時価総額100億円を超える企業に成長する。しかし、バブル崩壊がきっかけとなり、創業者追放の憂き目にあう。個人で3億円の借金を背負い、裁判敗訴、競売、事業売却と、起業の厳しい荒波も経験した。30年を超える起業家としての経験の中で、最新の経営学を学び続け、新しい視点で体系化し、ビジネス界に提唱してきた。
その後、組織論と起業論を専門として、学習院大学 客員教授に就任。幸せ視点の経営講義がZ世代の心に響き、立ち見のでる熱中教室となる。ベビーブーマーながら、精神年齢が学生に近く、生徒たちから「とんとん」と呼ばれる。今はビジネス・ブレークスルー大学教授として教鞭をふるう。2018年には、ライフワークとして、幸せ視点の経営学を学ぶオンラインの生涯学校「hintゼミ」を創設した。卒業生は 600名を超え、三ヶ月毎に約70名の仲間が増えている。
『だから僕たちは、組織を変えていける』(クロスメディア・パブリッシング)、『業界破壊企業』(光文社)、『再起動(リブート)』(ダイヤモンド社)、『BEソーシャル!』(日本経済新聞出版社)『ソーシャルシフト』(日本経済新聞出版社) など著書多数。
『だから僕たちは、組織を変えていける』公式サイト
https://dakaboku.jp
著者によるオンラインスクール hintゼミ
https://hint-academy.com/
著者ブログ
https://www.join-the-dots.net/
著者連絡先
M: saito1212@gmail.com
F: https://www.facebook.com/toru.saito
T: http://www.twitter.com/toru_saito
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ソーシャルシフトも読ませていただきます。
むしろ途中何度となく訪れる修羅場にどんよりした気分になるかもしれない。
著者は経営者としては二流で資産もせいぜい最高で数億〜10億未満程度だろう。
払った犠牲と天秤にかけるとトントンかもしくは少し足りないくらいの富しか得られていないかもしれない。
大金持ちになりたい人はもっと大物の成功話を読みたいと思うかもしれないが、
起業して経営者としてやっていくにはこれくらいは覚悟して準備しておかないといけない内容だと思った。
自分は技術者なのだが、経営者として生き延びるためには「利益」とその他の「資金繰り」が生命線だということと、市場で「ナンバー1」であることは継続する上で必要条件だということを改めて心に刻んだ。
それにしても、戦略プロフェッショナル等で有名な三枝 匡氏は、著書で「経営者は致命的ではない失敗を繰り返して”因果律”を学んでいく」旨を書いているが、この著者は致命的というか絶体絶命の失敗を繰り返しながら生き抜いている。
その"G(○キブリ)"も真っ青な生命力は特筆すべき点だと思った。
並の神経の経営者だと2度目のリブートあたりで命を絶つのではないか。
著者は生来の鈍感力に加えて経営者を続けるうちにタフさを身につけたのかもしれないが、
個人的には「神のパズル」を解き、修羅場を生き抜くには
最低でも起業前に「化け物」のように”振り切った経験”が必要だと思う。
それがタフな精神力の拠り所になるのではないか。
よく経営者でトライアスロンをする人が多いが、以前テレビである女性経営者が、
「仕事が辛すぎてそれ以上に苦しい事をして紛らわせるため」と参加する理由を語っていたのが印象的だった。
イーロン・マスクや藤田晋氏が成功前も週100時間以上働いて抜きん出た成果を出していたことが今も彼らの拠り所になっているのではと思う。
また、有名な経営者には自身がドロップアウトして人生の落伍者になりそうな危機的状況から自らの手でホームランを打って劇的に世に出た人も少なくない。
そうした人たちは凡庸な経験しかない人間が80%以上出してもキツイことを30%〜40%くらいで対応できているのではないか。
自ら設定した「精神と時の部屋」で鍛え上げ、常時負荷のかかった状態でも「これくらい大したことではない」と涼しい顔で過ごせるのが彼らのような強い経営者ではないかとも思った。
事実は小説より奇なり!
起業家から教授になろうと思い、なった経緯も物凄く興味があります。
それだけで、価値があると思います。
著者の経験を疑似体験させてもらうことで、
自分の時に多少はうまく対応できるようにと、
頭でシミュレーションしながら読みました。
貴重で面白い本です。
- 特に、金融機関を例にした、うまく行っているときはメディアも注目したり、協力してくれる人がいっぱい現れるけど、上手くいかなくなった瞬間、離れていくどころか豹変するところに、人間の性が垣間見える。ただ、その厳しい環境の中でも真面目にやっていれば協力してくれる人たちもいるわけで、そういった人間性というものは非常に大事だなと感じさせられた
- 本書を通じて感じたのは、起業家の本にも関わらず、事業やビジョンといった話が少なく、資金に関する話やそれにまつわる人間臭い話が大半を占めているとのこと。おそらく、著者の中でも思い出されるのは、そういった大変だった記憶なのかなと思わされた
- しかしながら、失敗を繰り返した結果、最後に著者のたどり着いた境地はなんともそういうものかと感じた。おそらく、同じことを何ら失敗経験のない人が語っても偽善ぽく聞こえてしまうが、これだけの経験を経ているからこそ、その一言一言に深みを感じさせれた。
- 私が、本書から一番学んだのは、失敗することを恐れるのではなく、失敗を次にどう生かすかが大事だということ。著者の最後の起業ループスの危機では、まさに過去の事例で学んだ手法を活用して、危機を乗り越えている。そういった学びの蓄積が大事だということ。
- それと最後になるが、フレックス社を追放されたにも関わらず、その代わりに資産売却課を始めてしまったり、フレックス社で大きな失敗をしたにも関わらず、また起業せずにはいられない、といってループス社を起業したりと、なんとも著者のエネルギーというか転んでもただでは起きない強さや魅力を感じさせられた
綺麗に飾る本ではなく、ありのままの本だった。
色々と心打たれた。初めてアマゾンでレビューしたわ。
一番の違いは今次の起業ブームでの野望の存在の大きさだろう。
著者も起業して商売が回り出したところで、分を超えた拡大路線に走り、失速・失敗に至る。
そして起業家を囲むベンチャーキャピタル、言われの知れないコンサルタント、会社の内部からも執拗な攻撃を受ける事になる。
事はお金に絡むだけにお金に執着すれば飲み込まれてしまう。
その意味で3回の失敗からリブートした著者が漸くその呪縛に気づいて逃れられたのは幸運と言っても良いだろう。
起業をしようと考えている人が、そのかげの現実を一度噛みしめるのに良い契機を与える本です。