ブログ「倉山満の砦」、コンテンツ配信サービス「倉山塾」、ネットチャンネル「チャンネルくらら」などで積極的に言論活動を行っている憲政史家の倉山満先生による著書。
■の〇太こそ“諸悪の根源”、“紛争要因”?
冒頭、“ドラ〇もんの人間関係”を用いて地政学の説明がなされるのですが、なんといきなり、「の〇太こそ諸悪の根源であり紛争要因である」とします。
少なくとも“地政学における相関図”においてはそうなると。
一見、どう見ても“いじめられてばかりの可哀そうな子”としか思えないの〇太がなぜ”諸悪の根源“なのか。
ジャイ〇ン、ドラ〇もん、の〇太などそれぞれの登場人物の“立ち位置”をよくよく整理すれば、この結果に落ち着くという結論には確かに大いに納得です。(し〇かちゃんの立ち位置などまさに言い得て妙)
その後、本編で詳しく述べられていく世界史の変遷を読めば、結局、「世界史とは地政学に基づく相関関係図を正しく認識し、それを活用することができた国家が覇権を握っていく歴史である」とつくづく思わされます。
地政学の視点を持ったうえで歴史の出来事を見ないと、なぜそのような出来事が生じたのか、なぜそのような帰結になり得たのか、到底理解することができないということを著者の倉山先生は様々な歴史事実を用いて解説していきます。
そういう視点でいくと、大英帝国はなぜ大英帝国なり得たのか、ビスマルク体制のドイツの何がすごかったのか、大日本帝国がいかにして列強へと駆け上がっていったのか、第二次世界大戦の”真の勝者“は誰なのか、非常に分かりやすかったです。
そして地政学的視点が欠落するということは、即ち国家の凋落を意味するということも。
■“ココセ”を繰り返し、“敗着”に至った大日本帝国
将棋または囲碁には“ココセ”と“敗着”という言葉があるそうです。
ココセとは、「自分にとって都合のいい手を、相手が指すことを期待すること、そこから転じて、相手の思うツボの手を指してしまうこと」であり、敗着とは、「負けの直接の原因となった指し手」を言うのだそうです。(間違っていたらすみません)
日本は明治維新、日露戦争において地政学を駆使し、国力を高め、最強の帝国陸海軍を擁し、列強の一角を占めるにまで至りました。
にもかかわらず次第に地政学的視点を失ったことを背景に、列強の中にあって滅びようがないポジションにいながら、ことごとく状況判断を間違え、”ココセ”を繰り返し、ガダルカナル島陥落で”敗着”に至り、国際社会の地図から消えてしまいました。
少なくとも地政学における国際社会においては、明治維新以前の江戸時代の状態にまで逆戻りしてしまったといっても過言ではないのではないでしょうか。
要は、”文明開化”する以前の状態に戻ってしまったわけです。
本書での言葉を借りれば、現在の日本は“非文明国”もしくは百歩譲って“半文明国”であるというのが関の山ではないでしょうか。
身も蓋もない話ですが、「アクターからシアターに成り下がってしまった」とはそういう意味なのだろうと思います。
■悔しければ地政学を学び、駆使せよ
本来なら「日本ほどの経済大国、アジアのリーダーたる日本が“半文明国”であるはずがない」と反論したいところですが、現実を見た場合、反論材料が皆無に近いことは否定しがたいです。
また、何も考えずに目の前の事象にとらわれて、声を上げたところで何の役にも立たないし、むしろ敵対勢力に逆利用され、”ココセ“を繰り返すのがオチなのでしょう。
ではどうするか。
本当に悔しければ、地政学を一人一人が学び、理解し、駆使できるようにならなければならないということではないでしょうか。
本書の結びの言葉、「一万人の“のび太”に本書を贈ります。」は著者の倉山満先生から読者ひとりひとりへの叱咤激励の言葉といえます。
■自分自身や自分の大切な人を守るために。
本書を読んで感じたことは、地政学という技術は、国家に限定されるものではなく、身近な人間関係にも使える技術なのではないかということです。
ニュースや報道を見ていると、「ご近所トラブル」「交友関係のトラブル」「恋愛トラブル」「職場の人間関係」等々、現代においても様々な人間関係のトラブルが存在し、そこから“悲劇的な事件、事故”に発展することも多く見受けられます。
「いざとなれば引っ越せばいい」「いやなら会社を辞めればいい」というのも正論なのですが、差し迫った状況や抜き差しならない場面では、思考が停止してしまい、正しい状況判断・決断ができず、後になって「あの時引っ越せばよかった」「会社を辞めておけばよかった」と悔やむことが多いというのも、また人間の性(さが)なのではないでしょうか。
自分自身や自分の大切な人がそういったトラブルに巻き込まれないためにも、そういった後悔をしないようにするためにも、「正しい状況判断」「正しい決断」ができるようになっておくことに越したことはないと思えてなりません。
ただでさえ、天災や不慮の事故など、個人ではどうしようもない事態は日々の生活の中において起こりうるのですから・・・。
世界の各国の相関図を、あるいはドラ〇もんの人物相関図を、身の回りの人物相関図に置き換えることができれば、非常に役に立つのではないでしょうか。
国際政治に関心がある人でなく、人間関係から派生する様々なトラブルから自分自身や自分の大切な人を守りたい人にとっても読んで損はない一冊と言えます。
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世界一わかりやすい地政学の本 世界のリーダーの頭の中 (Knock-the-knowing) 単行本(ソフトカバー) – 2016/10/24
倉山 満
(著)
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戦後GHQにより禁じられた"地政学(geopolitics)"は学問というよりは技術――これを分からずして世界の動きは読めない。
近現代史を大胆に分析して、これ以上ないほどに分かりやすく解いたものなし。いま、禁断の封印が初めて開かれる! 倉山流、目から鱗の世界史の本当の姿が明らかになる!
この本で解析される地政学の賢者たち
◎ 幕末日本の指導者は世界の情勢を読んで米国と通商条約を結んだ
◎ ペリーが来航した1853年からわずか22年、日本は世界に冠たる大ロシア帝国と対等の立場で条約を結ぶ。オランダで国際法を学んだ榎本は、あくまでも文明としての国際法を押しつけて一歩も引かない。地政学的にロシアが強く出られない状況のときに交渉を仕掛けて千島樺太交換条約を締結
◎ 大きな戦争が終わるとパシフィズムが絶叫されるという地政学の法則。ナポレオン戦争後の大国同士みんな協調ウィーン体制は元祖集団安全保障で、小国が暴れだしたら五大国全員が組んで制裁するという、国際連盟、連合のもと
◎ 地政学的な結論、30年近くもドイツの総理大臣を務めた大政治家ビスマルクは、イギリスとロシアという当時の「超大国」のバランスをとって近代ドイツを作った
◎ 日露戦争は、ドイツのウィルヘルム二世の工作によって極東に進出してきたロシアに対し、日本が立ち向かった戦争で、出口戦略もしっかりしていた
◎ 井上馨は第一次大戦勃発の報を聞いて、「天佑だ」と評した。日本は日露戦争でもう誰にも文句を言われずに行動できる国になったが、形式的にも世界の大国になれる機会だと考えた
◎ 日本にとっての第二次大戦が、英仏にとっての第一次大戦。つまり、周りの誰かが死んだ戦争。郵便配達夫が配達を始めると、死亡届ではないかと戦々恐々という時代。ソ連はこれを上手く利用して生き残った。軍事力が弱いソ連は、卑怯なまね、得意技のエスピオナーゼを頑張る
◎ アメリカとしては、まさかオランダの石油利権を守るために宣戦布告なんかできない。イギリスが来ても、オランダもイギリスも帝国海軍からしたら、鎧袖一触。日本は何の訳にも立たないドイツとの同盟を律儀に守り、米英中の三国を相手に戦い、最後はソ連まで敵に回す。地政学のカケラも残っていない
◎ 朝鮮戦争に参戦した毛沢東は、スターリンが押し立てようとした高崗の軍を前線に立たせ、地雷原に突っ込ませるという作戦をとる。喜んで地雷原に突っ込む者などいるないから、背後から人民解放軍が脅しをかけてむりやり前進させた
◎ レーガンは、英仏など同盟国との結束を重視し、ソ連に対し軍拡競争を挑む。アメリカが引き離そうと軍拡をすると、ソ連も引き離されまいと軍拡をする。こういう競争は経済力の勝負。もはや「ソ連を潰すか潰されるか」の本気の抗争をしていた2年間こそ、冷戦の最末期
◎ 太平洋で暴れまわっている中華人民共和国の国家目標が「清朝の最大版図を取り返す」と同様、プーチンのロシアもかつてのソ連を取り戻したい。プーチンは本質的に現状のロシアが置かれた状況をよしとしない現状打破勢力
(著者から一言)
お互いにどんな局面かわからない者同士が争う中で、世界を将棋盤、チェス盤に見立てようとする試み、それが地政学です。だからこそ、地政学はものを考える基礎だと言える所以です。地政学は学問ではなく技術、科学ではなくアートです。プロ野球のピッチャーがどういう配球で攻めれば三振を取れるかは技術であって、学問ではないというのと近いものがあります。アクターを絞って単純化した仮説を立ててみて、それで説明しきれないことが起きるか、起きないかを確かめてみる。もしも説明しきれなければさらに登場人物を増やして考えてみればいい。これが地政学的な考え方の基礎です。 倉山満
近現代史を大胆に分析して、これ以上ないほどに分かりやすく解いたものなし。いま、禁断の封印が初めて開かれる! 倉山流、目から鱗の世界史の本当の姿が明らかになる!
この本で解析される地政学の賢者たち
◎ 幕末日本の指導者は世界の情勢を読んで米国と通商条約を結んだ
◎ ペリーが来航した1853年からわずか22年、日本は世界に冠たる大ロシア帝国と対等の立場で条約を結ぶ。オランダで国際法を学んだ榎本は、あくまでも文明としての国際法を押しつけて一歩も引かない。地政学的にロシアが強く出られない状況のときに交渉を仕掛けて千島樺太交換条約を締結
◎ 大きな戦争が終わるとパシフィズムが絶叫されるという地政学の法則。ナポレオン戦争後の大国同士みんな協調ウィーン体制は元祖集団安全保障で、小国が暴れだしたら五大国全員が組んで制裁するという、国際連盟、連合のもと
◎ 地政学的な結論、30年近くもドイツの総理大臣を務めた大政治家ビスマルクは、イギリスとロシアという当時の「超大国」のバランスをとって近代ドイツを作った
◎ 日露戦争は、ドイツのウィルヘルム二世の工作によって極東に進出してきたロシアに対し、日本が立ち向かった戦争で、出口戦略もしっかりしていた
◎ 井上馨は第一次大戦勃発の報を聞いて、「天佑だ」と評した。日本は日露戦争でもう誰にも文句を言われずに行動できる国になったが、形式的にも世界の大国になれる機会だと考えた
◎ 日本にとっての第二次大戦が、英仏にとっての第一次大戦。つまり、周りの誰かが死んだ戦争。郵便配達夫が配達を始めると、死亡届ではないかと戦々恐々という時代。ソ連はこれを上手く利用して生き残った。軍事力が弱いソ連は、卑怯なまね、得意技のエスピオナーゼを頑張る
◎ アメリカとしては、まさかオランダの石油利権を守るために宣戦布告なんかできない。イギリスが来ても、オランダもイギリスも帝国海軍からしたら、鎧袖一触。日本は何の訳にも立たないドイツとの同盟を律儀に守り、米英中の三国を相手に戦い、最後はソ連まで敵に回す。地政学のカケラも残っていない
◎ 朝鮮戦争に参戦した毛沢東は、スターリンが押し立てようとした高崗の軍を前線に立たせ、地雷原に突っ込ませるという作戦をとる。喜んで地雷原に突っ込む者などいるないから、背後から人民解放軍が脅しをかけてむりやり前進させた
◎ レーガンは、英仏など同盟国との結束を重視し、ソ連に対し軍拡競争を挑む。アメリカが引き離そうと軍拡をすると、ソ連も引き離されまいと軍拡をする。こういう競争は経済力の勝負。もはや「ソ連を潰すか潰されるか」の本気の抗争をしていた2年間こそ、冷戦の最末期
◎ 太平洋で暴れまわっている中華人民共和国の国家目標が「清朝の最大版図を取り返す」と同様、プーチンのロシアもかつてのソ連を取り戻したい。プーチンは本質的に現状のロシアが置かれた状況をよしとしない現状打破勢力
(著者から一言)
お互いにどんな局面かわからない者同士が争う中で、世界を将棋盤、チェス盤に見立てようとする試み、それが地政学です。だからこそ、地政学はものを考える基礎だと言える所以です。地政学は学問ではなく技術、科学ではなくアートです。プロ野球のピッチャーがどういう配球で攻めれば三振を取れるかは技術であって、学問ではないというのと近いものがあります。アクターを絞って単純化した仮説を立ててみて、それで説明しきれないことが起きるか、起きないかを確かめてみる。もしも説明しきれなければさらに登場人物を増やして考えてみればいい。これが地政学的な考え方の基礎です。 倉山満
- 本の長さ297ページ
- 言語日本語
- 出版社ヒカルランド
- 発売日2016/10/24
- ISBN-104864714347
- ISBN-13978-4864714341
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商品の説明
出版社からのコメント
倉山先生は世界の真実を語らせたら、実にズバリと本質をついた言葉で語ってくれます。本書はまさに倉山流の世界史といってもいい本で、なんとドラえもんの人間関係で地政学の本質を説いて、世界の情勢を明らかにしてくれる画期的な本です。
登録情報
- 出版社 : ヒカルランド (2016/10/24)
- 発売日 : 2016/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 297ページ
- ISBN-10 : 4864714347
- ISBN-13 : 978-4864714341
- Amazon 売れ筋ランキング: - 533,736位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,701位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年10月30日に日本でレビュー済み
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2021年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
倉山氏の書いた本の中では一番印象に残った名著ではないか。確かに一見単純そうな中身だが実は結構奥が深い。こういった地政学の基本を知っている日本人は殆どいないだろう。このような視点を具体的な歴史の事象解説と共に学べるだけでもこの本の価値はあるというものだろう。
2021年9月6日に日本でレビュー済み
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品薄で高い時に買ってしまいました
内容は大したことなく、もったいないことしました。
大失敗!
内容は大したことなく、もったいないことしました。
大失敗!
2016年12月12日に日本でレビュー済み
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地政学とは地理政治学です。
地理的関係を前提にいかに自国に有利な政治を行うかがテーマになります。
この本で、著者は上記テーマを「地政学モデル」を使って解けることを提示しています。
モデルとは本質的なものを抜き出し出し、あとは棄て去る作業です。「抽象」と「捨象」といいます*
つまり、アクターとそれらを繋ぐ関係性を表すパーツだけで地理的政情を表します。
読者は、このモデルを使って読み解かれる近現代史から、いかに歴史は地政学をベースに動いているか、
すっきり整理した状態で頭に入れることができるでしょう。
また、著者は、地政学を技術、アートといっています。
実際に政治を行う上で、いかなるモデルを描き実行するかは、本当は芸術的な才能が要求されるということです。
ですが、我々一般人は、芸術的である必要はありません。
稚拙でもいいので、自身の頭で考え、自身でモデルを作ることが重要なのではないでしょうか。
その気づきと、勇気を与えてくれる本です。
* 小室直樹 『論理方法』より
地理的関係を前提にいかに自国に有利な政治を行うかがテーマになります。
この本で、著者は上記テーマを「地政学モデル」を使って解けることを提示しています。
モデルとは本質的なものを抜き出し出し、あとは棄て去る作業です。「抽象」と「捨象」といいます*
つまり、アクターとそれらを繋ぐ関係性を表すパーツだけで地理的政情を表します。
読者は、このモデルを使って読み解かれる近現代史から、いかに歴史は地政学をベースに動いているか、
すっきり整理した状態で頭に入れることができるでしょう。
また、著者は、地政学を技術、アートといっています。
実際に政治を行う上で、いかなるモデルを描き実行するかは、本当は芸術的な才能が要求されるということです。
ですが、我々一般人は、芸術的である必要はありません。
稚拙でもいいので、自身の頭で考え、自身でモデルを作ることが重要なのではないでしょうか。
その気づきと、勇気を与えてくれる本です。
* 小室直樹 『論理方法』より
2016年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダマスカス→ラタキア?
ダマスカスは内陸の都市で、ラタキアは港湾都市なので。
「ラタキア ロシア」で検索したら色々記事がありました。
既出あるいは間違ってたらすみません。
(訂正)タルトゥースですね。ラタキアもですが。すみません。
小難しく見える地政学をわかりやすく(言葉は悪いですが)大根切りにした本なので、
物足りなければ専門書でも読めばよいだけの話。
中身を読んで、「はじめに」と「おわりに」がちゃんとわかれば初心者的にはとりあえずOKかと。
ダマスカスは内陸の都市で、ラタキアは港湾都市なので。
「ラタキア ロシア」で検索したら色々記事がありました。
既出あるいは間違ってたらすみません。
(訂正)タルトゥースですね。ラタキアもですが。すみません。
小難しく見える地政学をわかりやすく(言葉は悪いですが)大根切りにした本なので、
物足りなければ専門書でも読めばよいだけの話。
中身を読んで、「はじめに」と「おわりに」がちゃんとわかれば初心者的にはとりあえずOKかと。
2017年9月6日に日本でレビュー済み
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受験の為の歴史は、年号だけをただ覚えさせられて大嫌いでした。地政学は、処世術にも応用できるでしょう。
2023年10月4日に日本でレビュー済み
ちょうど7年前に投稿したのだが消されたので再投稿。
表紙の「これ以上ないほどに分かりやすく読み解いたものなし」って。…何じゃそりゃ⁉️👀💦
「これ以上ないほど分かりやすく読み解いた」或いは
「これほど分かりやすく読み解いたものはない」でしょ〜❗️
出版社ヒカルランド、シッカリせ〜よ‼️✨\(- -;
ということでヒカルランドに問い合わせたのだが、全く無しの礫。
校正、校閲って意外にタイトルや見出の間違いを見落としがちになるが、コレはまさにそれ。ま、内容も押して測るべし、だろう。
表紙の「これ以上ないほどに分かりやすく読み解いたものなし」って。…何じゃそりゃ⁉️👀💦
「これ以上ないほど分かりやすく読み解いた」或いは
「これほど分かりやすく読み解いたものはない」でしょ〜❗️
出版社ヒカルランド、シッカリせ〜よ‼️✨\(- -;
ということでヒカルランドに問い合わせたのだが、全く無しの礫。
校正、校閲って意外にタイトルや見出の間違いを見落としがちになるが、コレはまさにそれ。ま、内容も押して測るべし、だろう。