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住友銀行秘史 単行本 – 2016/10/6
購入オプションとあわせ買い
大蔵省とマスコミに「内部告発状」を送ったのは私だ。
実力会長を退陣に追い込み、上層部を動かし、
わが住友銀行は生き延びた。
そのなかで、行内の人間関係が露になり、
誰が本物のバンカーなのかもわかってきた。
いま明らかになる「イトマン事件」の真実、闇社会の勢力との闘い、銀行内の激しい人事抗争ーー。
四半世紀の時を経て、すべてを綴った手帳を初公開する。
- 本の長さ474ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/10/6
- 寸法13.5 x 3 x 19.4 cm
- ISBN-104062201305
- ISBN-13978-4062201308
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
戦後最大の不正経理
こんなヤツらにカネを預けて大丈夫なのか? 読みながらつくづく思った。
國重惇史の『住友銀行秘史』は、イトマン事件について当時の住友銀行内から観察したノンフィクションである。戦後最大の不正経理といわれる同事件は、たんに不正をやってバレて首謀者がお縄になった、というような単純なものではない。イトマン(伊藤萬)、そして同社に多額の融資をしていた住友銀行内の、派閥抗争・人事抗争も含むドロドロしたなかで起きたことだった。不正を諫めようとする者、それに乗じてひと儲けたくらむ者、人間の欲と感情がもつれ合う。
事件の渦中、著者は内部告発文書を何度も発信し、ときには新聞記者らと手を組みながら、行内の膿を絞り出そうと奮闘した。本書は著者が手帳に克明に記録していた文章を元に事件を再現するものだ。ほとんどの人物が実名で登場し、悪態も含めて著者が抱いた感情がストレートに記されている。ジャーナリストが書いたものにはない迫力を感じる。
バブルを象徴する事件だったのだとあらためて思う。繊維をメインにしていた老舗商社が総合商社になって、より拡大していこうとしてマネーゲームにはまりこんでいく。土地を使った錬金術や詐欺同然の美術品取引など、まるで小説のよう。
呆れてしまうのは、住友銀行会長の磯田一郎や住銀役員から伊藤萬社長になった河村良彦らの公私混同ぶりだ。老いても地位にしがみつき、身内に甘い汁を吸わせようと画策する。腐った幹部の取り巻きもまた腐っている。
でも、腐っていたのは住銀だけだろうか?
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)著者について
國重惇史(くにしげ・あつし)
1945年、山口県生まれ。68年、東京大学経済学部を卒業。同年、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。渋谷東口支店長、業務渉外部部付部長、本店営業第一部長、丸の内支店長を歴任。94年に同期トップで取締役就任。日本橋支店長、本店支配人東京駐在を経て、97年、住友キャピタル証券副社長。銀行員時代はMOF担を10年務めた。
その後、99年にDLJディレクトSFG証券社長になり、同社を楽天が買収したことから、2005年に楽天副社長に。楽天証券会長、イーバンク銀行(現楽天銀行)社長、同行会長を経て、14年に楽天副会長就任。同年、辞任。現在はリミックスポイント会長兼社長。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/10/6)
- 発売日 : 2016/10/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 474ページ
- ISBN-10 : 4062201305
- ISBN-13 : 978-4062201308
- 寸法 : 13.5 x 3 x 19.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 74,789位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 406位銀行・金融業 (本)
- - 474位金融・銀行
- - 2,738位その他のビジネス・経済関連書籍
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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確かに自行のどうしようもない体たらくに幻滅し、それを変革するために鉄の意志を持って行動するのは誇りにできることでしょうが、結局彼がやったことはとにかく情報を集めて「誰を動かすか」を考える人事ゲームでしかありません。その先にあったのは、ビジネスモデルの変革や付加価値創造の方法論ではなく、単に「住友銀行という大組織を守ること」という企業戦士に与えられた使命でしか無かったのではないでしょうか。
本書に、「何故その会社が必要なのか?」「具体的にどんな課題に取り組むのか?」「それによって社会にどんな付加価値を提供できるのか?」そういった議論は一切ありません。「Xと会った。どうやらYは今こういう方針で動いているらしい」という感じのメモをもとに、「Zを辞任させないといけない。誰もその勇気がない。俺がやるしかない」と、筆者が人事ゲームに巻き込まれていく様子がひたすら続きます。
筆者は、最大の目的であったイトマンの河村社長解任を成し遂げた後に、以下のように心境を語っています。「終わった。目的は達成した。だが、そこに高揚感はまったくなかった。(中略)しかし、いざ目的を達成したときに、そこにはやり遂げたという充実感はなぜかなかった。」恐らく、筆者自身もわかっていたのではないでしょうか。結局は何の根本的な解決にもならないことに徒労しただけだったということに。
山田さんというジャーナリストにこの本を出した意義を問われた時に
「大企業のサラリーマンは実際はこんな感じなんです。保身、権力闘争ばかりです。自分の人生をこんな事に捧げて良いのか、皆さん自分で問いただして欲しい」
という趣旨の答えを遠回しに答えていました。
私は企業勤めはしたことがないので偉そうなことはいえませんが、本を読んでサル山の猿を思い出しました。
本人からすれば大変な戦いであるが、周りから見ればどうでも良い狭い世界の権力闘争にエネルギーをつぎこんで一生を終えてしまうサル山の猿を思い出しました。
何とも脱力感のある筆者の表情から、そんなことを考えてしまいました。
友人でメガバンクに勤めた人間にも幸せそうな人間は一人もいない。
私は自分の子供には銀行員は勧めたくないです。
読み物としてはとても面白かったのですが、色々考えさせられました。
確かに、彼は住友銀行を救いたかったんでしょう。それを否定するつもりもありませんし、よくやったんだと思います。
ただ、いわゆる大企業の一従業員の目で見ると、この人のしていることは、はっきり言って気持ち悪いです。
どの役員がどの役員の部屋に入り、誰が何を言い…この情報収拾に対する執念たるや、気持ち悪いの一言に尽きます。
こういう情報って、当たり前ですが普通では手に入りません。
このために日頃どれだけのエネルギーを注ぎこんでいるのか、何が彼を突き動かしているのか…結局出世欲なんだろうなぁ、というのが私の感想です。
情報入手のために運転手にまで付け届けをするなんて、私の常識では考えられません。
(ある一定の種類の人々には常識なのかもしれませんが。)
イトマン事件がたまたま起こったので美談のように見えますし、それはそれで否定しないのですが、この人を尊敬できるかというと、100% Noですね。
本文内の随所に出てくる自分が一番出世という自慢、読んでて気持ちいいものではありませんでした。
もっと謙虚さがほしいです。
私の会社にも、何だかよくわかりませんが半年に一度役員と定期的に飲んでいる人とかいるのですが、まあ、同じ類の人物なんでしょうね。
仕事をしっかりやってその結果出世する、というのは非常に偉いと思いますが、こんな人脈モンスターが出世するというのはちっともうらやましくないですね。
私はイトマン事件をよく知らないので余計に上記のように思ってしまったのかもしれませんが、事件にご興味おありの方にはもしかするとおもしろい本かもしれません。
自己顕示欲が強く、失敗の責任は他人に押し付けるけど、他人の成功は自分の手柄にする、嫌なことはすぐ忘れる、他人の悪口が好き。そして、ルールは自分に都合よく解釈する。
もちろん取締役になる筆者も、当然この特徴を備えている。このくらい厚顔無恥でないと銀行では出世できない。それが天下の住友ならなおさらよ。
個人的には価値ある本だったが、業界に縁がない人は読んでも楽しさは理解できないと思うから、読み物としての価値は星3つだな。