二条城行幸がこれほど華麗に行われたことを、屏風を介して伝えてくれるのもうれしいですが、この時代の庶民の服装がこんなに華やかだったというのは驚き。
そこを拡大して、丁寧に見せてくれるのが基調です。

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二条城行幸図屏風の世界: 天皇と将軍華麗なるパレ-ド 単行本 – 2014/11/1
泉屋博古館
(編集)
- 本の長さ79ページ
- 言語日本語
- 出版社サビア
- 発売日2014/11/1
- 寸法17 x 0.8 x 24.3 cm
- ISBN-104846013782
- ISBN-13978-4846013783
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登録情報
- 出版社 : サビア (2014/11/1)
- 発売日 : 2014/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 79ページ
- ISBN-10 : 4846013782
- ISBN-13 : 978-4846013783
- 寸法 : 17 x 0.8 x 24.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 325,398位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2021年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1626年9月6日の後水尾天皇と中宮和子をはじめとする天皇家が大御所徳川秀忠と将軍秀光のいる二条城に行幸したときの行列と沿道の様子を右隻、左隻合わせて12枚の絵図に詳細に描いたもので、冒頭に折りたたみで屏風の全体図が見られ、続く全てのページで細部の拡大図が見られる。そもそもこの屏風は住友家にて大事に保存されてきたため、保存状態が非常に良く、江戸初期の公家、武家、庶民の様子が詳細にわかる、素晴らしい本だ。特に、庶民は沿道に組まれた物見台に登って我先にと行列に見入っている、その一人一人が細部まで描写されている。屏風絵についての本は何冊も持っているが、これは一番素晴らしい本である。
2015年1月18日に日本でレビュー済み
江戸時代の寛永3年(1626)に、徳川秀忠、家光に招かれた後水尾天皇が二条城に行幸した時のパレードの様子を屏風にしたわけですが、その描き込みの詳しさが半端でないのが特徴でしょう。
本書では、京都大学工学研究科の井出教授の協力を得て、高精細大型スキャナーでこの屏風の細部をクローズアップしていました。描きこまれている3226人の行列と観衆を細かくみて、説明を加えた内容となっていました。
なお、欧文タイトルは、Folding screen paintings of the Imperial visit in the Kan`ei eraとなっています。
6ページ以降に折り込みで、この屏風の全容をそのまま見せていますが、細かい書き込みで詳細はこのままではよく分かりません。本書の至る所でクローズアップしてあるからこそ、この屏風の素晴らしさが伝わるわけで、スキャナーの威力に感心しました。
12ページに大写しした鳳輦の部分が掲載してありますが、実に細かい描写まで描いています。人物も一人一人描き分けていて、衣装や髪型、表情など、見飽きないほどの描き込みです。
天皇や公家、将軍や武家などは勿論のこと、観衆こそ「行幸の真の主役たち」という説明は頷けました。
44ページに中立売通の町屋の部分が見開きで分かるようにしてありますが、見物客の衣装の違いだけでも相当な手間を必要としています。橋上の乱闘まで描いている描写の細密性は一見の価値がありました。
77ページに触れてありますが、結局絵師は分からないようです。住友家に伝わったという来歴以外は不明な事が多いと著者は述べていますが、これだけの屏風を描くことが出来る絵師は限られるでしょう。また描かせた人物が分かれば絞り込みも可能なのですが。今後の研究の深化がまたれます。
本書では、京都大学工学研究科の井出教授の協力を得て、高精細大型スキャナーでこの屏風の細部をクローズアップしていました。描きこまれている3226人の行列と観衆を細かくみて、説明を加えた内容となっていました。
なお、欧文タイトルは、Folding screen paintings of the Imperial visit in the Kan`ei eraとなっています。
6ページ以降に折り込みで、この屏風の全容をそのまま見せていますが、細かい書き込みで詳細はこのままではよく分かりません。本書の至る所でクローズアップしてあるからこそ、この屏風の素晴らしさが伝わるわけで、スキャナーの威力に感心しました。
12ページに大写しした鳳輦の部分が掲載してありますが、実に細かい描写まで描いています。人物も一人一人描き分けていて、衣装や髪型、表情など、見飽きないほどの描き込みです。
天皇や公家、将軍や武家などは勿論のこと、観衆こそ「行幸の真の主役たち」という説明は頷けました。
44ページに中立売通の町屋の部分が見開きで分かるようにしてありますが、見物客の衣装の違いだけでも相当な手間を必要としています。橋上の乱闘まで描いている描写の細密性は一見の価値がありました。
77ページに触れてありますが、結局絵師は分からないようです。住友家に伝わったという来歴以外は不明な事が多いと著者は述べていますが、これだけの屏風を描くことが出来る絵師は限られるでしょう。また描かせた人物が分かれば絞り込みも可能なのですが。今後の研究の深化がまたれます。