検査結果 乳がんではありませんでした。結果が出る前に読んでおいて良かったです。
心の準備ができました。
新品:
¥880¥880 税込
お届け日 (配送料: ¥460
):
3月30日 - 4月2日
発送元: 金沢ビーンズ 明文堂書店金沢県庁前本店 販売者: 金沢ビーンズ 明文堂書店金沢県庁前本店
新品:
¥880¥880 税込
お届け日 (配送料: ¥460
):
3月30日 - 4月2日
発送元: 金沢ビーンズ 明文堂書店金沢県庁前本店
販売者: 金沢ビーンズ 明文堂書店金沢県庁前本店
中古品: ¥57
中古品:
¥57

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
寿命を10年延ばす-「乳がん専門医」の教え (中公新書ラクレ 564) 新書 – 2016/10/5
竹原 めぐみ
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥880","priceAmount":880.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"880","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"AWgYCB%2BtxRGuUatPet2rKaP%2BaigpQvAtWTgYWcplGjRIZfFYZlczoiYWxwCJdM3mRbqyYWbslgnur295v%2F03qZNHFJxMtzRReUOMABnkW6zXhvQhPIDajziFzDONdxHiouXJSORcZNCaRATGaMeZyMxHpgDMFRqTdBEUUyCAmFrWaD0mSUUloIstJaJ7SKI3","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥57","priceAmount":57.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"57","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"AWgYCB%2BtxRGuUatPet2rKaP%2BaigpQvAtOTT17VY9ZHsLhe7A%2FMiuf5yXPVA7jeOEORjty5Bpgwm2Kchx1MZRODT5SQ8Yfb%2F121zni%2BRZivWkxh5h3XAInLSlp4kADs9TwJ82Lq0yZQdEkBJojp1hwWAPR401Wq33nO64hhEC5QGjsZsweBnpnw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
元プロレスラーの北斗晶さんや元テレビキャスターの小林麻央さんの乳がんの闘病生活がマスコミで話題だが、実のところ日本人女性は6割(3000万人)が乳がん検診に行かない。
3大アーリー(早期の検査・発見・治療)が、あなたの命を救う! 14年間で24万個の乳房を診察実績。
実力、経験ともに日本一の医師が解説。
3大アーリー(早期の検査・発見・治療)が、あなたの命を救う! 14年間で24万個の乳房を診察実績。
実力、経験ともに日本一の医師が解説。
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2016/10/5
- 寸法11 x 1.1 x 17.5 cm
- ISBN-104121505646
- ISBN-13978-4121505644
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2016/10/5)
- 発売日 : 2016/10/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 4121505646
- ISBN-13 : 978-4121505644
- 寸法 : 11 x 1.1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 662,623位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年11月18日に日本でレビュー済み
私の知ってる知識が多く、がんになる前の方が読むにはいいのでは
2016年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「きついワイヤーのブラをしていると乳がんになる??」
そんな素朴な疑問も書かれています。
ピンクリボン月間に、身近な女性にピンクリボンの本を送る。。。
男性の皆さん、良いかもです。
わたしも買いました。
読み終わったので、嫁にも読んで貰います。
身近な女性のためにも、男性も知っていただいた方が良い内容でした。
そんな素朴な疑問も書かれています。
ピンクリボン月間に、身近な女性にピンクリボンの本を送る。。。
男性の皆さん、良いかもです。
わたしも買いました。
読み終わったので、嫁にも読んで貰います。
身近な女性のためにも、男性も知っていただいた方が良い内容でした。
2018年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
乳がんのウソ・ホントや早期発見、早期治療、ガンサバイバーの体験記、医者探しなど、読み応えのある内容で、乳がんの本を探している方はこの本があれば知りたい情報が全部載っているのではないでしょうか。
女性の乳がん専門医が書かれた本なので、男性医師目線と違い、気分を害さずに読める部分も多いと思います。
乳がん検診で男性医師の雑な診察や言動にうんざりした経験がある人は多いと思いますが、女性医師の書かれた本はやはり良いです。
家に一冊おいておいて、成人前の娘さんがいる方は一読するよう勧めるのもいいと思います。
早めの心構えがあれば、いざというとき慌てなくて済みますし、乳がん経験者って周りにも結構いますから、他人事ではない話です。
女性の乳がん専門医が書かれた本なので、男性医師目線と違い、気分を害さずに読める部分も多いと思います。
乳がん検診で男性医師の雑な診察や言動にうんざりした経験がある人は多いと思いますが、女性医師の書かれた本はやはり良いです。
家に一冊おいておいて、成人前の娘さんがいる方は一読するよう勧めるのもいいと思います。
早めの心構えがあれば、いざというとき慌てなくて済みますし、乳がん経験者って周りにも結構いますから、他人事ではない話です。
2016年10月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芸能人が乳癌になったニュースを聞くたびに、乳癌検診は受けたほうがいいのはわかってはいるけど、
忙しくて、怖くて、後回しにしてしまっている。
そんな方に特におすすめの一冊です。
乳癌専門医で実際に診療されている先生がわかりやすく解説しています。
「乳製品をとったら癌になっちゃう?」「サプリメントは乳癌に効くの?」など、
私たちが気になる噂への解答もしっかり書いてあります。
母や姉にも読んでもらいたく、早速プレゼントしました。
忙しくて、怖くて、後回しにしてしまっている。
そんな方に特におすすめの一冊です。
乳癌専門医で実際に診療されている先生がわかりやすく解説しています。
「乳製品をとったら癌になっちゃう?」「サプリメントは乳癌に効くの?」など、
私たちが気になる噂への解答もしっかり書いてあります。
母や姉にも読んでもらいたく、早速プレゼントしました。
2018年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
乳癌に関する本を数冊読みました。単なる精神論ではありません。非常に具体的でわかりやすく大いに参考になりました。乳癌について知りたい時は まずこの一冊を先に読むことをお勧めします。
2016年11月5日に日本でレビュー済み
乳がんという病気はとらえどころのない病気です。
例えば、「大きく生まれた人は小さく生まれた人よりも乳がんになりやすい」
ということをこの本で知りました。一見迷信のように思われますが、科学的に
(統計的に)ほぼ正しいと認められているそうです。この事実を説明するひとつの
仮説は、「大きい赤ちゃんほど、母親の子宮の中で、がんの発症と成長に関係する
エストロゲンという成長ホルモンに多くさらされているからだろう」ということです。
だからといって4000gで生まれた人が乳がんになるとは限らないし、小さく生まれた
人が乳がんにならないとも限りません。
欧米の女性は8人にひとりの割合で乳がんにかかります。日本女性は12人に
ひとりの割合で乳がんにかかりますが、この割合はどんどん増えていって欧米に
近づくと予想されます。食生活が洋化されて乳製品などを多く摂取するように
なったからと言われています。
だからといってヨーグルト好きの女性が乳がんになるとは限らないし、和食好きの
女性が乳がんにならないと限りません。
このように乳がんになるかならないかは、全くの天の配剤です。疫学的にふせぐ
手立てはいまのところありません。三千年前古代エジプトのころから知られた
病気ですが、いまだに乳がんが発生するメカニズムさえわかっていません。
適切な表現ではないかもしれませんが、まるで「乳がんの神様」がいて、手には
ピストルを持っている。弾倉には10個にひとつの割合で実弾が入っていて、
すべての女性はこの神様のまえに引き出されピストルで撃たれる。ロシアンルーレット
ですね。実弾が飛び出すとがんが発症します。
「清く正しく」生きて来たからといって、弾があたるときはあたる。ヨーグルトが
大好きだからといって弾がはずれるときははずれる。お金持ちだからといって
(裏でこっそりと取引しようとしても)あたるときはあたる。そういう意味で
まったくこの神様は公平です。運悪く実弾を喰らった人はまず叫びます。
「なんで私が・・」
理由が思いつかないからです。でも、乳がんの神様にだってわからないんです。
こういう乳がんですから、対処の仕方は一つしかないと竹原先生はいいます。
それは早く検診に行くということです。早期検査→早期発見→早期治療が乳がんと
いう極めてとらえどころのない不条理な病気に対する正しい対処法だと主張します。
最近は乳がんなど気にせずに暮らして、見つかっても放置すればいいなどという医者も
いますが竹原先生は異なる立場です。先生の主張の根拠は欧米では健診の受診率が
高まったため(7-8割)早く手を打つことができ乳がんによる死亡率が下がってきて
いるからです。一方日本女性は受診率が低い(3-4割)のが問題だと指摘しています。
竹原先生は、「ありがたいことに、いつの日からか、私は<日本一の乳がん専門医>
という賞賛をいただけるようになりました」とこの本のなかで書いています。
普通自分からこんなこと書く?とつっこみを入れたくなりますが、多分たくさんの
乳がん患者と真摯に接してきたという自信がそうさせたんだと好意的に解釈します。
それとも乳がんの専門医がまだ日本には少ないのかもしれない。まだ40台なかばの
先生にはこれからも世の女性たちを救ってほしいと思います。
例えば、「大きく生まれた人は小さく生まれた人よりも乳がんになりやすい」
ということをこの本で知りました。一見迷信のように思われますが、科学的に
(統計的に)ほぼ正しいと認められているそうです。この事実を説明するひとつの
仮説は、「大きい赤ちゃんほど、母親の子宮の中で、がんの発症と成長に関係する
エストロゲンという成長ホルモンに多くさらされているからだろう」ということです。
だからといって4000gで生まれた人が乳がんになるとは限らないし、小さく生まれた
人が乳がんにならないとも限りません。
欧米の女性は8人にひとりの割合で乳がんにかかります。日本女性は12人に
ひとりの割合で乳がんにかかりますが、この割合はどんどん増えていって欧米に
近づくと予想されます。食生活が洋化されて乳製品などを多く摂取するように
なったからと言われています。
だからといってヨーグルト好きの女性が乳がんになるとは限らないし、和食好きの
女性が乳がんにならないと限りません。
このように乳がんになるかならないかは、全くの天の配剤です。疫学的にふせぐ
手立てはいまのところありません。三千年前古代エジプトのころから知られた
病気ですが、いまだに乳がんが発生するメカニズムさえわかっていません。
適切な表現ではないかもしれませんが、まるで「乳がんの神様」がいて、手には
ピストルを持っている。弾倉には10個にひとつの割合で実弾が入っていて、
すべての女性はこの神様のまえに引き出されピストルで撃たれる。ロシアンルーレット
ですね。実弾が飛び出すとがんが発症します。
「清く正しく」生きて来たからといって、弾があたるときはあたる。ヨーグルトが
大好きだからといって弾がはずれるときははずれる。お金持ちだからといって
(裏でこっそりと取引しようとしても)あたるときはあたる。そういう意味で
まったくこの神様は公平です。運悪く実弾を喰らった人はまず叫びます。
「なんで私が・・」
理由が思いつかないからです。でも、乳がんの神様にだってわからないんです。
こういう乳がんですから、対処の仕方は一つしかないと竹原先生はいいます。
それは早く検診に行くということです。早期検査→早期発見→早期治療が乳がんと
いう極めてとらえどころのない不条理な病気に対する正しい対処法だと主張します。
最近は乳がんなど気にせずに暮らして、見つかっても放置すればいいなどという医者も
いますが竹原先生は異なる立場です。先生の主張の根拠は欧米では健診の受診率が
高まったため(7-8割)早く手を打つことができ乳がんによる死亡率が下がってきて
いるからです。一方日本女性は受診率が低い(3-4割)のが問題だと指摘しています。
竹原先生は、「ありがたいことに、いつの日からか、私は<日本一の乳がん専門医>
という賞賛をいただけるようになりました」とこの本のなかで書いています。
普通自分からこんなこと書く?とつっこみを入れたくなりますが、多分たくさんの
乳がん患者と真摯に接してきたという自信がそうさせたんだと好意的に解釈します。
それとも乳がんの専門医がまだ日本には少ないのかもしれない。まだ40台なかばの
先生にはこれからも世の女性たちを救ってほしいと思います。
2017年2月20日に日本でレビュー済み
世間にはびこる、まことしやかに囁かれる乳がんに関するアレコレ。
「乳製品をとると乳がんになりやすい」
「きついワイヤー入りブラジャーは乳がんの原因に」
などなど、ネットや情報番組や芸能人の乳がん罹患ニュースから
色んな情報が飛び交い、もはや何が正しいのか。
タレントの北斗さんが「胸がチクチクした」と訴えた
あのチクチク感。
それははたして乳がんの自覚症状として正しいのか?
これに対して、きちんと回答があります。
私たち一般人は、タレントさんが独白する症状や体験談を
つい鵜呑みにしてしまいがちです。
また、情報番組の報道も専門家によってよく精査しないまま
タレントさんの意見をそのまま報道してしまい、
それがあたかも正しい情報であるかのように独り歩きしてしまいます。
そんな信憑性の疑わしい説や、怪しげな民間療法についてなど
乳腺専門医の竹原先生が、とても噛み砕いたわかりやすい説明で
きちんと解説してくれます。
先生のお人柄がよくわかるのが、間違いであっても頭ごなしの否定ではなく、
非常に優しい物言いや言葉の選び方で、丁寧に「違いますよ」と
説明してくれるところ。
「そんなアホな」と、思わず呆れてしまうような俗説ですら
先生はバカにせず、あたたかい言葉で上手く諭してくれます。
患者さんの話にきちんと向き合ってくれる先生なんだろうなと
本書をとおして感じました。
また、がんと診断されたり、検診で要精密検査になったりすれば
たいていの女性は動揺しますし不安で仕方ないでしょう。
そんな心情にも寄り添い、そういった場合の患者さんの経験談も交えて
真摯なアドバイスがたくさん。
アンジェリーナ・ジョリーが予防的な意味で、
胸と卵巣の切除をしたニュースも近年話題になりましたが
それについても述懐されています。
「アンジーの胸は無くなっているわけじゃないんだ!
へー、そういう風な手術なんだ!」と、初めて実態がわかりました。
医学書というふうな堅苦しい感じは微塵もなく、
エッセイのように、さらりと読める読みやすい文章も特徴。
もちろん、途中にはデータや写真や図解もあり医学書なのですが、
先生のお人柄そのままに、気取りのない取り繕わない、
そのものズバリな言い方や、庶民的な感覚が滲み出る話し方。
おかげで、誰もが本当に知りたかったこと、医師になんとなく聞けない、
聞く勇気がなくてついネットで情報を集めてしまいがちなこと、
そんな俗なことも救い上げて、きちんと説明してあるのがありがたいです。
彼氏が胸を揉んだら、もし乳がんができていれば
彼氏が乳がん(しこり)に気付くんじゃないかな?
こんなこと、外来で医師に聞けませんものね(笑)
これに対してちゃんと回答している先生は本当に偉いです。
そして、そこには冷やかしもおふざけもありません。
俗な生身の人間が、ふつうに感じる不安、ふつうに感じる疑問として
馬鹿にせず、笑いもせず、呆れもせず付き合ってくれる感じです。
一冊とおして、とても真面目な本ですし細かいところまで
徹底的に患者さんの不安を失くそうと、
色々な角度から「現実はこうですよ」と指南してくれる本。
大学病院、クリニック、保健センターや検診バス。
検診を受ける際に、どこを選べばいいのか特徴や役割も含んで
丁寧に説明してくれてあります。
「とにかく大学病院に行けば安心」と、安易に大学病院を選ぶと
本当に大学病院での治療が必要な患者さんの妨げになること、
この本で初めて知りました。自分はどこで受けるのが良いのか?
そういった、これまでの乳がんの本ではわからなかったことが
たくさん載っていて、とてもためになります。
ほかにも、初めて知って怖くなったのが
「あきらかに異常を感じているし乳がんかもしれないと思いつつ、
がんと診断されるのが怖くて病院にいかず放置しているとどうなるか?」
についての記述。これは実際にあったケースを書いてあるんですが
胸の皮膚を破って表面に出てくるなんて・・・
膿や液やらが出るし異臭まで放つとは・・・衝撃でした。
胸に生理ナプキンやペットシートをあててやっと受診される人の話、
これは非常にショックでした。
疑わしいと思ったら怖がらず、すぐに受診しようと身につまされました。
読みやすいので1時間ほどで読んでしまいました。
読み終わってまず思ったのは「この本、友達や身内にも貸そう」で、
思わず、まわりに「これ是非読んでみて。すごくいいから」と、
すすめたくなる一冊でも。
現役の乳腺専門医が、これほど素人目線で書いてくださった本、
私は他に知りません。
名前から若い先生かと勝手にイメージしていましたが
71年生まれの45歳のベテラン医師で、どの章も説得力があります。
「乳製品をとると乳がんになりやすい」
「きついワイヤー入りブラジャーは乳がんの原因に」
などなど、ネットや情報番組や芸能人の乳がん罹患ニュースから
色んな情報が飛び交い、もはや何が正しいのか。
タレントの北斗さんが「胸がチクチクした」と訴えた
あのチクチク感。
それははたして乳がんの自覚症状として正しいのか?
これに対して、きちんと回答があります。
私たち一般人は、タレントさんが独白する症状や体験談を
つい鵜呑みにしてしまいがちです。
また、情報番組の報道も専門家によってよく精査しないまま
タレントさんの意見をそのまま報道してしまい、
それがあたかも正しい情報であるかのように独り歩きしてしまいます。
そんな信憑性の疑わしい説や、怪しげな民間療法についてなど
乳腺専門医の竹原先生が、とても噛み砕いたわかりやすい説明で
きちんと解説してくれます。
先生のお人柄がよくわかるのが、間違いであっても頭ごなしの否定ではなく、
非常に優しい物言いや言葉の選び方で、丁寧に「違いますよ」と
説明してくれるところ。
「そんなアホな」と、思わず呆れてしまうような俗説ですら
先生はバカにせず、あたたかい言葉で上手く諭してくれます。
患者さんの話にきちんと向き合ってくれる先生なんだろうなと
本書をとおして感じました。
また、がんと診断されたり、検診で要精密検査になったりすれば
たいていの女性は動揺しますし不安で仕方ないでしょう。
そんな心情にも寄り添い、そういった場合の患者さんの経験談も交えて
真摯なアドバイスがたくさん。
アンジェリーナ・ジョリーが予防的な意味で、
胸と卵巣の切除をしたニュースも近年話題になりましたが
それについても述懐されています。
「アンジーの胸は無くなっているわけじゃないんだ!
へー、そういう風な手術なんだ!」と、初めて実態がわかりました。
医学書というふうな堅苦しい感じは微塵もなく、
エッセイのように、さらりと読める読みやすい文章も特徴。
もちろん、途中にはデータや写真や図解もあり医学書なのですが、
先生のお人柄そのままに、気取りのない取り繕わない、
そのものズバリな言い方や、庶民的な感覚が滲み出る話し方。
おかげで、誰もが本当に知りたかったこと、医師になんとなく聞けない、
聞く勇気がなくてついネットで情報を集めてしまいがちなこと、
そんな俗なことも救い上げて、きちんと説明してあるのがありがたいです。
彼氏が胸を揉んだら、もし乳がんができていれば
彼氏が乳がん(しこり)に気付くんじゃないかな?
こんなこと、外来で医師に聞けませんものね(笑)
これに対してちゃんと回答している先生は本当に偉いです。
そして、そこには冷やかしもおふざけもありません。
俗な生身の人間が、ふつうに感じる不安、ふつうに感じる疑問として
馬鹿にせず、笑いもせず、呆れもせず付き合ってくれる感じです。
一冊とおして、とても真面目な本ですし細かいところまで
徹底的に患者さんの不安を失くそうと、
色々な角度から「現実はこうですよ」と指南してくれる本。
大学病院、クリニック、保健センターや検診バス。
検診を受ける際に、どこを選べばいいのか特徴や役割も含んで
丁寧に説明してくれてあります。
「とにかく大学病院に行けば安心」と、安易に大学病院を選ぶと
本当に大学病院での治療が必要な患者さんの妨げになること、
この本で初めて知りました。自分はどこで受けるのが良いのか?
そういった、これまでの乳がんの本ではわからなかったことが
たくさん載っていて、とてもためになります。
ほかにも、初めて知って怖くなったのが
「あきらかに異常を感じているし乳がんかもしれないと思いつつ、
がんと診断されるのが怖くて病院にいかず放置しているとどうなるか?」
についての記述。これは実際にあったケースを書いてあるんですが
胸の皮膚を破って表面に出てくるなんて・・・
膿や液やらが出るし異臭まで放つとは・・・衝撃でした。
胸に生理ナプキンやペットシートをあててやっと受診される人の話、
これは非常にショックでした。
疑わしいと思ったら怖がらず、すぐに受診しようと身につまされました。
読みやすいので1時間ほどで読んでしまいました。
読み終わってまず思ったのは「この本、友達や身内にも貸そう」で、
思わず、まわりに「これ是非読んでみて。すごくいいから」と、
すすめたくなる一冊でも。
現役の乳腺専門医が、これほど素人目線で書いてくださった本、
私は他に知りません。
名前から若い先生かと勝手にイメージしていましたが
71年生まれの45歳のベテラン医師で、どの章も説得力があります。