モテとか容姿って、単なる自己満足じゃないんだ・・
ってことに気づかされました。
三浦さんの本はとにかくデータがたぁっくさん詰まってて、
ちょっと頭が混乱したりもするんだけど、でもその調査結果がとても面白い:
●階層意識を高くする要因として重要なのは経済状態に次いで容姿やモテなのである。(28)
●非正社員であることよりもモテないことや容姿に自信がないことがより強く
破壊欲求につながっている。(28)
●容姿やモテは「どちらでもない」人が結婚しやすい。(44)
補足:容姿が良かったりモテたりする場合、自分にふさわしい相手が現れるのを
いつまでも待ってたりするから。
などなど。
しかしなんといっても衝撃的なのは、第7章の『「男性保護法」のすすめ』。
女性の社会進出は、未婚化・少子化に多大な影響を及ぼしているという。
その問題を解決するために三浦さんの提案する「男性保護法」とは:
1.女性による差別的発言を禁止する。(220)
SEX and the CITYに見られるように、女が男を選ぶ時代になったことで
「いい男がいない」とか「センスがない」とかゆー発言が目立ってきてる。
2.雇用は男性優先。(221)
でなければすべての正社員ポストは女性に奪われる可能性がある。
そこで男性が正社員になれないとなると、女性は彼らを結婚相手とは
見なさなくなる。
3.専業主夫を容認する社会に。(223)
多くの男性は、自分より収入の良い女性と一緒にいることに抵抗がなくなってる。
今後は、専業主夫の男性を養ってもいいと思える女性が増えることが望ましい。
(3を実行できれば、1も2も解決される気がしてるんですけど・・・。)
特にこの章は結構表現が過激なので、女性が読むと不愉快に感じる部分もあるかと。
未婚化、少子化の一因は女性の助平(スケベ)化にある。(215)
・・とまで言っちゃうし。
ただ実際、未婚化、少子化は私たちにとって身近な問題でもあるし、
これから女性の社会進出がもっと促進されることを考えると、
何かしらの手を打たないといけないことは事実。
「専業主夫を容認する社会に。」というのは特に重要な気はしてるんですが・・。

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男性受難の時代 非モテ! (文春新書 686) 新書 – 2009/2/20
三浦 展
(著)
若者(男性)世代では「容姿」が格差意識の原因となりつつある。「プレゼン力」「人間力」重視の果てにある「容姿決定社会」の実態とは
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2009/2/20
- ISBN-104166606867
- ISBN-13978-4166606863
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年11月刊行の御田寺圭『矛盾社会序説』で、「非モテ」男性こそが本当の弱者であるという奇妙な主張がなされていたが、調べてみたら2009年2月刊行の本書でも、似たような主張がなされているようなので、読んでみた。だが、本書も『矛盾社会序説』と同様、ジェンダーの捉え方が根本的に倒錯している。現代の日本では、男性が女性に支配されていると本気で思っているのだ。たとえば、本書にはこうある。「小中学校でも、高校、大学でも、そして就職活動においても女性が男性よりも優位に立っている。実社会では何とかまだ男性優位を保っているが、これもあと10年もするうちに完全に女性に支配されるだろう」(p213)。だが、著者の予測はまったく外れた。10年後の今日、OECD加盟国調査で分かるように、日本は世界でも例外的に女性の地位の低い国である。恋愛や結婚において、男が女を選ぶのではなく、女が男を選ぶようなったから、女の方が優位になってしまったと著者は言うが、おかしな主張だ。伝統的社会では、妻と子を養えるだけの健康と体力と知力がない男性は、そもそも結婚は許されず、それは女が選ぶ/選ばない以前の問題である。江戸時代の男性未婚率は非常に高い。戦後の昭和時代は、歴史的に例外的な高婚姻率社会であり、それを基準に、最近の未婚・非婚化を憂えるのは転倒している。昭和の戦後がおかしいのであり、現在の方が正常なのだ。稼ぎが少ないダメな男性が結婚相手として選ばれないのは当然のことで、女性が選り好みをしているわけでも、フェミニズムが悪いわけでもない。国会で「男性保護法」を制定し、正社員は男性を優先的に採用せよと、著者は言うが、そんな先進国が世界に一つでもあるのだろうか?
2013年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テーマ設定自体は悪くない。ただ、世間で言われているような当たり前のことを、データを集めて言ってるというくらいで、目新しさがない。
(例:身長が高いと、年収が高いと、結婚が早い)
あとは、インタビューなどもそうだが、取り上げ方が恣意的というので色々と減点ですね。
(例:身長が高いと、年収が高いと、結婚が早い)
あとは、インタビューなどもそうだが、取り上げ方が恣意的というので色々と減点ですね。
2009年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書籍自体は良い出来だと思う。やや散漫になっている項目もあるが、「少子化対策とは恋愛という土俵にすら上れない者に対する視線をはっきり持たなければ画餅である」と考えていた自分にとって、頷ける論点が多かった。
しかし…
『醜男は女性にモテず相手にもされず、無論結婚もできずロクな仕事もなく収入も低い』という、「実もフタもない(←著書より。)」状態というのはまったくやりきれない。誰が良いの悪いのといった二元論に還元できないのはそうだが、男性の美醜、外見で人格や人間性まで蔑む(蔑んでも構わない)ような風潮を瀰漫させた者たちにも責任の一端はあるのかもしれない。
もっともそれは、長年に渡って男が女にやってきたことのしっぺ返しなのだと言われれば元も子もないが…。
努力で挽回できず、スタートラインから大きく差がつけられている故の不利益、差別。「リベンジャー型犯罪」がこの国でも多発するようになってからでは遅いのだが…いったい何をどうすれば光明が見出せるのだろう。重いテーマである。
しかし…
『醜男は女性にモテず相手にもされず、無論結婚もできずロクな仕事もなく収入も低い』という、「実もフタもない(←著書より。)」状態というのはまったくやりきれない。誰が良いの悪いのといった二元論に還元できないのはそうだが、男性の美醜、外見で人格や人間性まで蔑む(蔑んでも構わない)ような風潮を瀰漫させた者たちにも責任の一端はあるのかもしれない。
もっともそれは、長年に渡って男が女にやってきたことのしっぺ返しなのだと言われれば元も子もないが…。
努力で挽回できず、スタートラインから大きく差がつけられている故の不利益、差別。「リベンジャー型犯罪」がこの国でも多発するようになってからでは遅いのだが…いったい何をどうすれば光明が見出せるのだろう。重いテーマである。
2018年11月30日に日本でレビュー済み
データも今となっては古く、元々ある理論をベースにしている部分は確かにある。
この書籍で読み応えがあったところは第6章の佐藤留美氏のan・anから読み解く時代変化だ。80sから2000年の間の若い男女の関係を著者のエピソードを含めながら面白く紹介してくれた。その時代を生きていない若者が当時を夢想するには良い手段だと思う。
あまり信じ込んではいけないと思うが、気分転換に図書館で借りてみると良いのではないか。
この書籍で読み応えがあったところは第6章の佐藤留美氏のan・anから読み解く時代変化だ。80sから2000年の間の若い男女の関係を著者のエピソードを含めながら面白く紹介してくれた。その時代を生きていない若者が当時を夢想するには良い手段だと思う。
あまり信じ込んではいけないと思うが、気分転換に図書館で借りてみると良いのではないか。
2010年6月1日に日本でレビュー済み
あいつの顔をグーグルで検索したら、ビックリ。すごいブ男だった。結局あいつ自身イケメンと普通の男に悲願でるんでしょ。
2016年11月7日に日本でレビュー済み
他者の文書を引用したり偏ったデータからの主張が多くないですか?
2009年2月26日に日本でレビュー済み
三浦氏の著作だけに、
「格差」というキーワードに落とし込んだ論旨の展開になっています。
しかし本書の内容は「格差」で括るものではないように感じました。
本書において最も重要な指摘は、
若い男性にとって容姿やモテが、
生活の満足感や幸福感、自信と大きく相関しているというデータです。
更に本書では、
非正規社員は仕事を通じて、
自らの評価を高める経験(成長)を積む機会が、
正規社員と比較して相対的に少ないと言っています。
正社員であれば容姿に自信がなくても仕事を通じて成長し、
自信をつけることができ、
幸福感などを獲得できるチャンスが増えるが、
非正規社員はそれが比較的に困難だと。
それが格差だというロジックです。
ここまで読んで感じたのは、
それらは「容姿と生活の満足感」の関係ではなく、
あくまでも「所得と生活の満足感」の関係じゃないのかな。。。
どこかにロジックのすり替えはないのかなあと。。。
本書、
1〜3章は若者の意識について上記のような分析を展開していて、
それなりに参考になる部分がありました。
しかし4〜7賞のできが悪いと思います。
正社員力(4章)とか女性の意識の変遷(6章)など、
結論が甘く、かなりがっかりしました。
章により著者(三浦氏)も異なります。
後半は凡庸です。
雑誌の記事の方が示唆に富んでいると感じます。
三浦氏に苦言を呈します。
「格差」というキーワードに落とし込んだ論旨の展開になっています。
しかし本書の内容は「格差」で括るものではないように感じました。
本書において最も重要な指摘は、
若い男性にとって容姿やモテが、
生活の満足感や幸福感、自信と大きく相関しているというデータです。
更に本書では、
非正規社員は仕事を通じて、
自らの評価を高める経験(成長)を積む機会が、
正規社員と比較して相対的に少ないと言っています。
正社員であれば容姿に自信がなくても仕事を通じて成長し、
自信をつけることができ、
幸福感などを獲得できるチャンスが増えるが、
非正規社員はそれが比較的に困難だと。
それが格差だというロジックです。
ここまで読んで感じたのは、
それらは「容姿と生活の満足感」の関係ではなく、
あくまでも「所得と生活の満足感」の関係じゃないのかな。。。
どこかにロジックのすり替えはないのかなあと。。。
本書、
1〜3章は若者の意識について上記のような分析を展開していて、
それなりに参考になる部分がありました。
しかし4〜7賞のできが悪いと思います。
正社員力(4章)とか女性の意識の変遷(6章)など、
結論が甘く、かなりがっかりしました。
章により著者(三浦氏)も異なります。
後半は凡庸です。
雑誌の記事の方が示唆に富んでいると感じます。
三浦氏に苦言を呈します。