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過労自殺と企業の責任 単行本 – 2006/7/1
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- ISBN-104845109905
- ISBN-13978-4845109906
- 出版社旬報社
- 発売日2006/7/1
- 言語日本語
- 本の長さ214ページ
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商品の説明
抜粋
1 あるOLの死 ~「規制緩和の旗手」の職場で
『 朝早くから夜遅くまで会社にいて、行動を管理され周囲から激しいことが言われる状況の中で、それに対して「自分」がなくなってしまいました。
自分がどんな人間で何を考え、何を表現すればよいのかがわかりません。もう少し強い自分でありたかったです 』(原文のまま)
2001年12月、このような走り書きを手帳に残して、20代の女性が勤務中に会社近くのビルから身を投じ死亡した。
彼女は、大手リース系金融会社・オリックス株式会社に勤務していたが、極度の過労からうつ病に罹患した末、みずからいのちを絶った。その死亡から三年以上経過して、この死を労災として認定する決定が、所轄の労働基準監督署から出された。労基署の担当者は、決定までに長い時間がかかったことを家族に詫びたうえで、今後職場に対して、サービス残業の是正など必要な指導を行なうことを約束した。
~朝八時から夜十二時まで~
亡くなった秋本真希さん(仮名)は、大学を卒業後、オリックス株式会社に就職し、新人研修後に大都市郊外の支店に配属になった。この支店は、会社のなかでも業績の優秀な支店であったが、同時に労働時間が長いことでも有名だった。
秋本さんは、入社二年近く経過してから法人営業の担当になったが、支店長から「朝八時には出社し、仕事が終わるまでは帰るな。」との指示を受けた。そこで彼女は、支店長が各種指示を行なう午前八時までには出勤し、最終電車・バスの時刻に間に合うように夜十一時半頃に退社するのが通常となった。このため、朝六時半頃に自宅を出て、帰宅は午前一時頃となり、平日の睡眠時間は四時間程度しかとれない日が続いた。最終電車に間に合わないためにタクシーで帰宅することもしばしばだった。土曜日出勤や自宅での書類作成もあった。
こうした過重な労働が続いたため、秋本さんの体調はしだいに悪化し、目の下にクマができ、食欲不振、めまいが生じ、同窓会で久しぶりに会った友人たちは、顔色の悪さ、体の痩せ具合を心配して、「そんなに痩せて大丈夫?」とたずねたという。
秋本さんは、亡くなる一か月ほど前には、疲労困憊し、これ以上の勤務は耐え難いと感じ、退職を申し出た。しかし、支店長から慰留され勤務を続けるうちに、ついに力尽きて死に至ったのである。
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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働くということは、人格、そして命まで委ねるということではないと思います。
それにより生きるための糧を得、また、(きれいごとは承知ですが)社会の一員としての自己を形成するためのものではないでしょうか。
正直、社会保険庁や旧国鉄の労働組合の主張には批判的な考えを持っています。でも、働く人が会社(お役所も含めて)という組織から、自分を守り、周囲の人を守るためには、団結と知識が必要なのだと痛感しました。
しかしそれでも尚、電通のように深夜0時を過ぎる残業後の退社を管理カードを使わず行うという潜在化を始め、安全配慮義務に無関心な企業が多数あるのも事実です。
死んだ後に遺族が読むのではなく、働いている本人が読み、自死へつながるうつ病の兆しがある初期の段階で声をあげなければ、これからも職場を原因とする自死は減少しないでしょう。
続いて、自殺に関わるデータが示される。その数の多さだけではなく、その背景に関わるデータも示されている。そのデータとともに、特徴的な事例や基本的な考え方が記されている。
最後の第3章では、労災に関わる判断のポイントが示される。いくつかの判例も示されて、一貫性の得られている部分と、揺れや変化を伴う部分を感じることができる。また、企業の賠償責任をどう考えるか、その基本的な考え方も示される。不勉強な私にとっては、とても学ぶことの多い章だった。
自殺に関わっている人や、企業で人事やメンタルケアに関わっている人なら、読んで得ることは多いと思えた。