正業と同じで犯罪業界ではシルバー市場が活況だそうです。
実際、都内の喫茶店を良く利用していると、おかしな場面に良く遭遇します。
心配になるくらいのお年寄りにやたら熱心に何かを売り込むセールスマン風の男とか、
老人と女性のちょっと不釣り合いなカップルとか、色々います。
それらは殺人まで行かなくとも何らかの犯罪の匂いがします。
実際、金を奪われたくらいなら泣き寝入りがほとんどでしょう。
恥もあるしね。
その辺で本書はやはりエンターテイメントなので、かなり過激。
高齢者を騙して命まで奪います(さすがにネタバレじゃないよね?)
まさに驚きの犯罪ですが、
もうすでに実際の事件で有名なものもあるので、
ある意味では新鮮味はないです。
小説として特筆すべきは、登場人物のキャラクター。
悪人が皆良いキャラしていて、会話が面白い。
どの登場人物もみな個性があって、頭の良い悪いも明確。
私は後半で意外な頭の切れを見せる悪人の愛人が好き。
しかも関西弁なので、主役の悪人二人の会話は特に面白い。
「おまえ悪いやつだな」
「おまえに言われたくない」みたいに
ポンポン悪口が飛び交って楽しい。
老人を騙す女がボケで、そのパートナーの男がツッコミみたい。
犯罪物のわりに悪びれてなく、むしろカラッと明るい。
ただ、過去の犯罪を紐解いていくパートはちょいと退屈。
もともと謎解きの要素はなく、悪人を追い詰める御膳立ての
ためだけのパートなので仕方ない。
それと、このカバーデザインが良いですね。
怒りまくるお爺さんが良い!
でも、たぶん本当に怒っているのは遺族でしょうね。
本人は騙されてる自覚がなければ幸せだもの。
ストーリーのボリューム的にも映画化向きだし、
大竹しのぶや豊川悦司という配役もピッタリ。
映画も観に行きたい!
そしてみんな気を付けよう!
この犯罪は意外と身近にあります。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥858¥858 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥858¥858 税込
ポイント: 26pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥2
中古品:
¥2

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
後妻業 (文春文庫 く 9-13) 文庫 – 2016/6/10
黒川 博行
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥858","priceAmount":858.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"858","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"r%2B1z4jyDtv8z45CTcUpTwer3hRXxVg3pwpZouyyQzlQLDbili0CiQ%2FdxATrXpmnVwqWBswD7a7iwQUc9whQpJ7MzxLdjwaR%2BxJGGTcA92RtHs%2BbywVipZAzWX4LUbpkida2Tu8cDaIc%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥2","priceAmount":2.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"r%2B1z4jyDtv8z45CTcUpTwer3hRXxVg3pCHy3sc8i6Z7oHahJc8j6S6geN%2FUHsR0F8X9g7O6p2AaOkVzdcmPzveAWDtvgtdljdJXaGR8pmfoUpMRlOeDG0Dr1rLX154%2BrmMdauyqB5lY72h5xSHuTzkghUhSnJMd%2FLrw4ZExzsWFO22IrBgf2Kw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日、耕造は脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも喋れない状態に陥る。耕造の遺産を狙う小夜子は、結婚相談所を経営する柏木と結託し、早急に耕造の金庫から銀行の総合口座通帳と銀行印を奪い取り、三千九百万円をあっさり手にした二人。数日後、耕造の容体が急変する。耕造の娘である尚子、朋美は病院へ駆けつけるが、そこにはすでに小夜子の姿が――。
今作は、前科持ちの結婚相談所の所長柏木と、海千山千の女性小夜子がコンビを組んで、妻に先立たれた老年の資産家男性たちをターゲットに、彼らの遺産を狙う、その名も「後妻業」。そのやり口は、籍を入れることなく、自らの家財を運び込み、実質的な妻として振るまうことで、妻としての地位を確立し、ひそかに、遺言書を作成してしまうというやり口だった。そして、頃合いを見て、男性を殺害し、遺産は山分けをする。順調に行っていたかに見えた「後妻業」の影に横たわる資産家たちの不審死の闇。遺族も気づかなかったその巧妙なやり口に、遺族とその同級生の弁護士も気づくのだが……。内情は真っ黒な行政書士、元刑事の興信所所員、ムショ帰りの小夜子の兄、そして柏木の知られざる過去などが絡み、ストーリーは思わぬ方向へと転がっていく。
今作は、前科持ちの結婚相談所の所長柏木と、海千山千の女性小夜子がコンビを組んで、妻に先立たれた老年の資産家男性たちをターゲットに、彼らの遺産を狙う、その名も「後妻業」。そのやり口は、籍を入れることなく、自らの家財を運び込み、実質的な妻として振るまうことで、妻としての地位を確立し、ひそかに、遺言書を作成してしまうというやり口だった。そして、頃合いを見て、男性を殺害し、遺産は山分けをする。順調に行っていたかに見えた「後妻業」の影に横たわる資産家たちの不審死の闇。遺族も気づかなかったその巧妙なやり口に、遺族とその同級生の弁護士も気づくのだが……。内情は真っ黒な行政書士、元刑事の興信所所員、ムショ帰りの小夜子の兄、そして柏木の知られざる過去などが絡み、ストーリーは思わぬ方向へと転がっていく。
- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2016/6/10
- 寸法10.7 x 1.9 x 15.3 cm
- ISBN-104167906295
- ISBN-13978-4167906290
よく一緒に購入されている商品

対象商品: 後妻業 (文春文庫 く 9-13)
¥858¥858
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り5点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2016/6/10)
- 発売日 : 2016/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 496ページ
- ISBN-10 : 4167906295
- ISBN-13 : 978-4167906290
- 寸法 : 10.7 x 1.9 x 15.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 111,285位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,518位文春文庫
- - 21,069位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

黒川 博行 (くろかわ・ひろゆき)
1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。大阪府立高校の美術教師を経て、83年『二度のお別れ』でサントリーミステリー大賞佳作。86年『キャッツアイころがった』でサントリーミステリー大賞を受賞。96年「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2014年『破門』で直木賞を受賞。
(本データは『海の稜線』が刊行された当時に掲載されていたものです。)「BOOK著者紹介情報」より
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすく面白かったです。
2018年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現実の方が、すごいような気がした。まあ、小説ですがかなり雑な計画でも、殺人が成功して目的を果たしているのはわかりますが、あまり面白くなかった。
2014年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結婚相談所の会員の69歳の小夜子は、その結婚相談所の所長柏木
から資産家の老人を紹介してもらい、資産家の老人と結婚、死別、財産
取得を繰り返す。小夜子と所長は資産家の老人の財産狙いの共犯
なのである。このからくりは冒頭から明らかなのでネタバレにはならない。
小夜子と柏木の後妻業を暴こうとする元刑事の探偵本多との絡みが
本筋。
以前週間文春で著者の黒川博行さんが、警察OBの人には事件の内容
だったかを聞くことがある、と言っていた。
筧容疑者の事件も、2年前に死亡した男性から青酸カリが検出されており、
前々から捜査が進んでいて、黒川さんは事件のことを知っていてのかなあ、
と思うほどタイムリーかつリアルな出版。
筧容疑者の事件では同じ週刊文春が、東大法学部卒業の弁護士が
筧容疑者の公正証書作成に何度も関与していたと報じている。
その弁護士が在籍していた法律事務所の当該弁護士のプロフィールは
現在削除されていて見られない。
う~ん、やっぱり超リアル!
伴侶をなくした老人の寂しさに付け込む後妻業。
この小説は、そういった老人に付け込む小夜子や柏木の罪悪感のなさを
際立たせ、本多もまた自分の欲望のためにその悪事を暴こうとする様を
大阪弁の短いセリフで進めていく。
後妻業の内幕とそれを取り巻く人達のエゴがこれでもかと書かれていて、
表紙の絵の通り、内容もいわゆるエグく、ある意味読後感のよい小説とは
言えないかもしれませんが、こういった老人の寂しさに付け込み自分の欲
のために命まで平気で奪える人たちの心境はこういったものかもしれないな、
と、これもリアルに感じます。
一文も短くテンポがよいので一気に読めます。
から資産家の老人を紹介してもらい、資産家の老人と結婚、死別、財産
取得を繰り返す。小夜子と所長は資産家の老人の財産狙いの共犯
なのである。このからくりは冒頭から明らかなのでネタバレにはならない。
小夜子と柏木の後妻業を暴こうとする元刑事の探偵本多との絡みが
本筋。
以前週間文春で著者の黒川博行さんが、警察OBの人には事件の内容
だったかを聞くことがある、と言っていた。
筧容疑者の事件も、2年前に死亡した男性から青酸カリが検出されており、
前々から捜査が進んでいて、黒川さんは事件のことを知っていてのかなあ、
と思うほどタイムリーかつリアルな出版。
筧容疑者の事件では同じ週刊文春が、東大法学部卒業の弁護士が
筧容疑者の公正証書作成に何度も関与していたと報じている。
その弁護士が在籍していた法律事務所の当該弁護士のプロフィールは
現在削除されていて見られない。
う~ん、やっぱり超リアル!
伴侶をなくした老人の寂しさに付け込む後妻業。
この小説は、そういった老人に付け込む小夜子や柏木の罪悪感のなさを
際立たせ、本多もまた自分の欲望のためにその悪事を暴こうとする様を
大阪弁の短いセリフで進めていく。
後妻業の内幕とそれを取り巻く人達のエゴがこれでもかと書かれていて、
表紙の絵の通り、内容もいわゆるエグく、ある意味読後感のよい小説とは
言えないかもしれませんが、こういった老人の寂しさに付け込み自分の欲
のために命まで平気で奪える人たちの心境はこういったものかもしれないな、
と、これもリアルに感じます。
一文も短くテンポがよいので一気に読めます。
2021年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいる時はあの筧さんが頭の中で駆け回っていました。
2018年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
資産家と結婚して財産を狙う女と共犯の男の物語。
なるほど最後はこう来たかという結末だった。
悪はどの世界でも結局滅びるんだろうけど、今回は誰が幸せになったんだろう…?
映画は見てないけど、配役が豊川悦司と大竹しのぶと聞いて、この作品にピッタリだなぁと思った!
なるほど最後はこう来たかという結末だった。
悪はどの世界でも結局滅びるんだろうけど、今回は誰が幸せになったんだろう…?
映画は見てないけど、配役が豊川悦司と大竹しのぶと聞いて、この作品にピッタリだなぁと思った!
2015年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ミステリー系は、つまらないものも多く、ひどいものだと最初の景色描写等の時点で
この作者はつまらんな。。。。と思うと読まずに終わる事も多いが
この作者はところどころに、胡散臭さもあるにはあるけど
他で良く見る胡散臭さが少なくて途中で読む気力を失う事は無かった
ここでいう胡散臭さは、私を最後まで疑わせないかどうか?という事だ。
つまり四国銀行と書きたい所を「五国銀行では」等と、漫画チックに書く作家がいるが
そうなると、胡散臭いと感じてしまう
この黒川氏はそういった手法は取らず、現実に近いまま描写するか
全く存在しないものにするかとし、読者の意識をうまく逸らさないようにしているように思う。
あと私も文章を書くのだが、黒川さんから学ぶ点として大きいのが
電話をしている時の書き方、直接話している時の描写がなかなか素晴らしい所などだ。
関西在住なので関西弁も実際のものに非常に近いというのもあるが
関西弁での小説はやはり彼の真骨頂だろうと思う
この小説はどちらかというと、ドキュメンタリーに近く感じるように書かれているので
途中で実話のように感じてくるだろう。そこが狙いだということだろうと思う。
内容的には若干、生々しい部分もあるので人によっては嫌悪感を持つのかもしれないが
まあ世の中にはこういう世界もあるのだ。
一応、総合的にこのジャンルとして高得点を贈りたい
この作者はつまらんな。。。。と思うと読まずに終わる事も多いが
この作者はところどころに、胡散臭さもあるにはあるけど
他で良く見る胡散臭さが少なくて途中で読む気力を失う事は無かった
ここでいう胡散臭さは、私を最後まで疑わせないかどうか?という事だ。
つまり四国銀行と書きたい所を「五国銀行では」等と、漫画チックに書く作家がいるが
そうなると、胡散臭いと感じてしまう
この黒川氏はそういった手法は取らず、現実に近いまま描写するか
全く存在しないものにするかとし、読者の意識をうまく逸らさないようにしているように思う。
あと私も文章を書くのだが、黒川さんから学ぶ点として大きいのが
電話をしている時の書き方、直接話している時の描写がなかなか素晴らしい所などだ。
関西在住なので関西弁も実際のものに非常に近いというのもあるが
関西弁での小説はやはり彼の真骨頂だろうと思う
この小説はどちらかというと、ドキュメンタリーに近く感じるように書かれているので
途中で実話のように感じてくるだろう。そこが狙いだということだろうと思う。
内容的には若干、生々しい部分もあるので人によっては嫌悪感を持つのかもしれないが
まあ世の中にはこういう世界もあるのだ。
一応、総合的にこのジャンルとして高得点を贈りたい
2016年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく後半の展開が早すぎで、無理があり
強引に進んでいくスピードに、違和感があった。
個人的には及第点だ。
強引に進んでいくスピードに、違和感があった。
個人的には及第点だ。