音楽はすぎやまさんと思っていたら、ほとんどが松尾さんという方の作曲でした。
これが従来のすぎやまさんの曲と違和感なく溶け込んでいて、しかも素晴らしい雰囲気と情感のものが多く、曲に関してはシリーズ最高という印象を受けました。
水の山、竜ヶ池、縁日の境内、空中舞台などは、グラフィックと音楽が合わさって、静謐で寂しげなステージを完成させており、これらのステージは何度も足を運んでその空気に浸りたくなります。
一方、非常に大きな問題点は、基本攻撃が信じられないほど外れることです。
攻略サイトで88％と見ましたが、体感は70％前後でしょうか。
三人で攻撃して全部外れることすらあります。
数値を設定した人の正気を疑いました。
また、仲間を連れて冒険するのが通常ですが、この挙動がひどい。
シレンの後をついてくるならまだしも、「シレンの横に」ついて移動することがほとんどです。
不思議なダンジョン経験者なら分かるでしょうが、罠を踏む確率がほぼ二倍になります。
3人パーティーになってからはさらに跳ね上がります。
さらに、三人で同時攻撃できるならまだしも、一人はほぼ他の二人の後ろにつく挙動で、三人攻撃できる機会がかなり少ないです。
これなら二人のほうがましだったと思いました。
絶対にまともにテストプレイしていないと思います。
グラフィックは当時としてはかなりの水準であり、日本神話や渡来人などの伝承を取り込んだストーリーはなかなか凝っているな、と思いました。
ですがコッパが最後まで役に立たず、周りでぎゃあぎゃあわめいてるだけなのは不快でした（頭脳派ということで敵の罠を見破るとか活躍のしようはあった）し、ヒロインがひたすらかわいそうで、救いがないな、とクリアして寂しい気持ちになりました。
グラフィックや音楽が素晴らしいのだから、まともなシステムを急がず完成させてほしかった。
風来のシレンの続編が出ないのは、こういう不誠実なシステムを放置した結果かもしれません。
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