この本の中の神々からのメッセージは、どこかによくあるような「神々だったらこんなことを言うだろうなぁ〜っぽい雰囲気が出るように、人間が考えて書いたもの」とは違うような気がします。
メッセージによって、それぞれ文体も違えば書き方も違います。
詩のようなものもあれば、物語りのようなものもあります。
わかりやすく伝えてくれているものもあれば、何が言いたいのかよくわからないものもあります。
そりゃ、メッセージを出している神様が違うわけですから、違っていてあたりまえなのですが、もし人間が考えて書いているのだとしたら、これだけ書き分けられる文才は驚異的です。
だからやはり、神々からのメッセージなのでしょう。
これは、ひとり(?)の神との対話ではありませんから、いろいろな神々のメッセージが織り成す叙事詩のようなものなのでしょうか？
よくわからないまま読み進めているうちに、少しずつ神々のメッセージが心に響き始めます。
私は何者なのか？
何のために生まれてきたのか？
私の人生に意味はあるのか？
私の人生は失敗だったんじゃなかったのか？
そんな、誰もが感じているであろう疑問に対して、少しずつ少しずつ、心に響き始めます。
「あなたは創造主なんだよ」という「神との対話」的なメッセージもありますが、「そんなこと言ったって…」という思いをみんな持ってしまうはず。
ですが、いろんな神が、いろんな言い方で伝えてくれる中で、少しずつ少しずつそれを受け入れているのでしょう。後半、読み進めるにしたがって、ぐいぐい引き込まれていきました。
そして、読み終わったとき、たぶん何かひとつの織りあがったメッセージを受けとったのだろうと感じています。
今、劇的に変わろうとしているこの時代において必要なメッセージ。
受け取る準備ができていないと受け取れないものなのかもしれませんが、めずらしく、この思いを多くの人々と共有したいなぁという気持ちになってしまったのでした。
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