前作「男性漂流」で著者は結婚、仕事、育児、介護、そして自身の老いを怖がる男性たちとの継続的なインタビューを通じて、現代の男性たちが
そのような「敵」と必死に戦う姿を描いた。そして、この作品では、「敵」と戦わない男たちをまず描こうとする。不法なまでに社員を
追い詰める会社、不実を起こしても反省すらしない妻、ひたすら軽蔑の対象で父親を見る子供たち、現代の「優しい戦士たち」は、傍から見て
歯がゆいくらい素直で戦おうとしない。そして彼らがたどり着くところは自己否定。前作に比べても男たちの悩みの深刻度はもっと深い。
著者は女性でありながら、また、そういった男性やその配偶者からは所詮独身のお前に何が分かるのか、という罵倒を受けながらも、
男たちに何とか光明を見出して欲しいと健気なまでにエールを送る。「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」という詩人の言葉をこよなく
愛し、絶望の淵にある男たちには、どこかで自分との折り合いをつけてほしいと願う。著者はジャーナリストでありながら、男性学の分野で
いくつかの論文も書いているらしい。一方、彼女は神戸大震災で愛する恋人を亡くしている。自分の優しさの向け先を世の中の男たちに向けて
くれている。妙に第三者として客観的すぎる理屈を述べようとしない。だから好感が持てる。
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男という名の絶望 病としての夫・父・息子 (幻冬舎新書) 新書 – 2016/3/30
奥田 祥子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
現代社会において男性を取り巻く環境は凄まじい勢いで変化し、男たちを追い込んでいる。理不尽なリストラ、妻の不貞、実母の介護、DV被害……彼らはこれらの問題に直面して葛藤し、「男であること」に呪縛され、孤独に苦しんでいる。そのつらさや脅えは〈病〉と呼んでも過言ではない。「男であること」とはいったいなんなのか? 市井の人々を追跡取材するジャーナリストが、絶望の淵に立たされた男たちの現状を考察し、〈病〉を克服するための処方箋を提案する最新ルポ。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2016/3/30
- ISBN-104344984137
- ISBN-13978-4344984134
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商品の説明
著者について
ジャーナリスト。京都市生まれ。米・ニューヨーク大学文理大学院修士課程修了後、新聞社入社。男女の生き方や医療・福祉、家族、労働問題などをテーマに、市井の人々への取材を続けている。所属部署のリストラを機に個人活動を始めた。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程所定単位取得退学。「Media Influence Over the Transformation of Stigma Toward Depression in Japan」(米学術誌『Sociology Study』に掲載)ほか、学術論文も発表している。著書に『男性漂流―男たちは何におびえているか』(講談社)、『男はつらいらしい』(新潮社)、共訳書に『ジャーナリズム用語事典』(国書刊行会)などがある。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2016/3/30)
- 発売日 : 2016/3/30
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4344984137
- ISBN-13 : 978-4344984134
- Amazon 売れ筋ランキング: - 745,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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近畿大学教授。博士(政策・メディア)。専門はジェンダー論、労働政策。読売新聞記者を経て、2017年から現職。2000年代初頭から「仮面イクメン」「男の更年期」「無自覚パワハラ」「結婚できない男たち」など独自の切り口で男性の生きづらさを追い、対象者一人ひとりへの最長で20年余りに及ぶ継続的インタビューを行う。日本文藝家協会会員。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
40歳前後の男性を対象に作者が取材したルポは時間をかけた内容で
あることが伝わってくる、理不尽なリストラ、妻の不貞、実母の介護
等悲惨な事例のオンパレードである、現在非正規社員が多いことも一
因であることは間違いない、ただ本書にある事例は私たち団塊の世代
にも当てはまることであった、だから作者のいう団塊世代がかつて「
男の特権」を享受したという言葉には違和感がある。
あることが伝わってくる、理不尽なリストラ、妻の不貞、実母の介護
等悲惨な事例のオンパレードである、現在非正規社員が多いことも一
因であることは間違いない、ただ本書にある事例は私たち団塊の世代
にも当てはまることであった、だから作者のいう団塊世代がかつて「
男の特権」を享受したという言葉には違和感がある。
2018年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は男性であるが、この本には心底「男性への媚び」にゲンナリした。どなたかが指摘されていたように、情緒的な表現、すなわち取材対象との距離がとれていないことに「ジャーナリスト」としての資質が疑われるし、とりあげられる事例がことごとく「紋切型」な著者の物語に回収されていってしまっている。その物語とは? 「男はつらいよ」である。スポーツ新聞とか、煽情的な週刊誌の記事を一冊の本にしたてあげました、といったレベルだろうか。とにかく、どれだけ労力や時間を費やしたかわからないが、「深さ」が無いのである。例えば、同じルポルタージュにしても、荻上チキの『彼女たちの売春(ワリキリ)』が、対象との距離を保ちつつ、読むものに対して深い刃をつきつけてくるのとまるで対照的である。浅い本。それしか感想の言いようがない。
2016年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『男性漂流』に引き続き、丹念に取材されたルポ形式の男性社会論。
タイトルが示す通り、やや「絶望感」が漂うケースが多かったが、
ある面では「より踏み込んだ」リアルな現代の男性の病を浮き彫りに
しているといえる。
リストラ、離婚、DV、親の介護、子どもとの確執……、自らの家族を振り返って
みても、そのような問題があり、常にそれを乗り越えてきた気がする。
時として男は、会社を辞めさせられるかもしれない、年収が半減するかもしれない、
親が倒れてしまうかもしれない……、正社員だろうが非正規雇用者だろうが、誰もが
人生になにがあるかわからない。
だけど、本書のあとがきにもあるように、人はなにがあっても
「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」
ということ。乗り越えて、あの時苦しかったと笑える日が来れば、結果オーライという
ことでしょうか。この読後感が自分にとっては大切でしたし、著者もそのように考えて
おられるのでしょう。
タイトルはやはり、もう少しポジティブにして欲しかった(苦笑
しかし、30代〜40代の男性は読んでおくことをオススメします。
タイトルが示す通り、やや「絶望感」が漂うケースが多かったが、
ある面では「より踏み込んだ」リアルな現代の男性の病を浮き彫りに
しているといえる。
リストラ、離婚、DV、親の介護、子どもとの確執……、自らの家族を振り返って
みても、そのような問題があり、常にそれを乗り越えてきた気がする。
時として男は、会社を辞めさせられるかもしれない、年収が半減するかもしれない、
親が倒れてしまうかもしれない……、正社員だろうが非正規雇用者だろうが、誰もが
人生になにがあるかわからない。
だけど、本書のあとがきにもあるように、人はなにがあっても
「しあわせは いつも じぶんの こころが きめる」
ということ。乗り越えて、あの時苦しかったと笑える日が来れば、結果オーライという
ことでしょうか。この読後感が自分にとっては大切でしたし、著者もそのように考えて
おられるのでしょう。
タイトルはやはり、もう少しポジティブにして欲しかった(苦笑
しかし、30代〜40代の男性は読んでおくことをオススメします。
2023年5月6日に日本でレビュー済み
故に反動で壊れた例多数。逆に男の軛から逃げ自由の代償に孤立した「弱者男性」の地獄は無視。
2020年10月15日に日本でレビュー済み
2016年3月発行の本書。当時の新聞や雑誌などで紹介された記事を見て、ずっと気になっていた。
4年以上経って、やっと読むことが出来た。
しかし、内容としては非常にがっかりだった。
ジャーナリストを名乗るなら、男も女も関係無い。取材相手が結婚をし子供が居て、自身は未婚で子供が居なくても、既婚子供有りのジャーナリストと立場は一緒のはずだ。
本書でまずうんざりするのは、やたら著者が自分が未婚である事を書き連ねている事だ。また、取材対象者からも「貴方は未婚だから」の様な言葉を投げかけられ、それをそのまま書いている。
男性に対し、取材者側が女性だろうが未婚だろうが子供が居なかろうが、インタビューの仕方次第では取材対象者からこの様な言葉が投げつけられる事は無いだろう。
また、取材対象者のセリフにも違和感が有る。恐らくはインタビューを録音し、それを忠実に再現したかったのだろうが、もし実際に「わ、た、し、が、・・・・・天罰、が、下ったんだ、と思い、ます」と発音したとしても、それをそのまま書く意味があるのだろうか?様々なタイプの男性(一部女性も)にインタビューをし、その内容を掲載しているが、その全てがこの様な書き方である。普通に書いた後に「と、途切れ途切れになりながら話してくれた」などと書けばよいのではと感じた。
正直、自分に酔っている感じがする著者だ。だから、普通の社会人の男性側からすれば、普通の事(離婚、リストラ、夫婦不仲、浮気、子供との軋轢)を何の捻りも無く書いているだけ、となる。
未婚だから、子供が居ないから、と逃げずに、未婚で何が悪い!と吹っ切れれば、もっと面白いルポルタージュが出来るのでは?
4年以上経って、やっと読むことが出来た。
しかし、内容としては非常にがっかりだった。
ジャーナリストを名乗るなら、男も女も関係無い。取材相手が結婚をし子供が居て、自身は未婚で子供が居なくても、既婚子供有りのジャーナリストと立場は一緒のはずだ。
本書でまずうんざりするのは、やたら著者が自分が未婚である事を書き連ねている事だ。また、取材対象者からも「貴方は未婚だから」の様な言葉を投げかけられ、それをそのまま書いている。
男性に対し、取材者側が女性だろうが未婚だろうが子供が居なかろうが、インタビューの仕方次第では取材対象者からこの様な言葉が投げつけられる事は無いだろう。
また、取材対象者のセリフにも違和感が有る。恐らくはインタビューを録音し、それを忠実に再現したかったのだろうが、もし実際に「わ、た、し、が、・・・・・天罰、が、下ったんだ、と思い、ます」と発音したとしても、それをそのまま書く意味があるのだろうか?様々なタイプの男性(一部女性も)にインタビューをし、その内容を掲載しているが、その全てがこの様な書き方である。普通に書いた後に「と、途切れ途切れになりながら話してくれた」などと書けばよいのではと感じた。
正直、自分に酔っている感じがする著者だ。だから、普通の社会人の男性側からすれば、普通の事(離婚、リストラ、夫婦不仲、浮気、子供との軋轢)を何の捻りも無く書いているだけ、となる。
未婚だから、子供が居ないから、と逃げずに、未婚で何が悪い!と吹っ切れれば、もっと面白いルポルタージュが出来るのでは?
2016年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大手マスメディア所属、高給・安定の正社員が、サイドワークで「弱者の気持ちがわかります!」と言っても、感情移入することは難しかった。
2016年4月11日に日本でレビュー済み
この本の男の悲哀、というよりも、現代日本の若者の貧困構造の元にあることは明白である。その事実からきている点がまず個人、それも男に絞られているだけぼけている。富裕な男は出てきていない。過労死レベルの過酷な、そして無意味で非効率的な労働時間。それは、高度成長時代にも存在したものであるが、成長の元に覆い隠されてきたものである。
それが、成長の停止と労働の非効率性と共に、わが国の労働者にまごうことなく、すりつぶすような、過労死レベルの悲惨な職場として、赤裸々に姿をあらわしている。男は面子状、がまんしている。
もし、男性の労働者に労働の効率性とそれに見合う対価が支払われているなら、「イクメン」などという道化師の役割は負う事は無かっただろう。
多くの女性が勘違いをしているのは、「欧米では」、男女の同一権利、同一賃金などがやくそくされていて、・・・・。などという甘言であろう。
米国でも、それが守られているのは都市部にかぎられ、多くはDVなどはわが国などと比べられられないほど酷い。親権を争う映画などで、しられるところである。
よく比べられるのは、北欧諸国など、そもそも経済的に精神的にも効率性から、恵まれた一部の国に限られる。
イギリスでもクリミア戦争以降であろう。
貧困が若者に、特に結婚をした男性に襲い掛かった時点で、その男性の性格とか、環境とは別に絶望てきな屈辱が待っているもんである。
しかし、インタビューをつうじて、面子に戸惑う、男子諸君と現実的な女性との差はでてきてくる。
そういう意味では、男性諸氏は、ことさら面子をある程度捨てて掛かる勇気が必要であることを随所に示唆しているルポである。
根底の貧困と格差に、スポットをあてていないので、ともすれば個人的なキャラクターとすりかえられているが、最後の老いた母親と男の子の関係が痛ましい。老人大国のわが国はこの点、制度そのものから見直さなくてはならない。一見、個々人のキャラクターから来る問題に置き換えてはいるが、男女の別以外は、異常な人は登場しておらず。隣にもいますということだ。
それが、成長の停止と労働の非効率性と共に、わが国の労働者にまごうことなく、すりつぶすような、過労死レベルの悲惨な職場として、赤裸々に姿をあらわしている。男は面子状、がまんしている。
もし、男性の労働者に労働の効率性とそれに見合う対価が支払われているなら、「イクメン」などという道化師の役割は負う事は無かっただろう。
多くの女性が勘違いをしているのは、「欧米では」、男女の同一権利、同一賃金などがやくそくされていて、・・・・。などという甘言であろう。
米国でも、それが守られているのは都市部にかぎられ、多くはDVなどはわが国などと比べられられないほど酷い。親権を争う映画などで、しられるところである。
よく比べられるのは、北欧諸国など、そもそも経済的に精神的にも効率性から、恵まれた一部の国に限られる。
イギリスでもクリミア戦争以降であろう。
貧困が若者に、特に結婚をした男性に襲い掛かった時点で、その男性の性格とか、環境とは別に絶望てきな屈辱が待っているもんである。
しかし、インタビューをつうじて、面子に戸惑う、男子諸君と現実的な女性との差はでてきてくる。
そういう意味では、男性諸氏は、ことさら面子をある程度捨てて掛かる勇気が必要であることを随所に示唆しているルポである。
根底の貧困と格差に、スポットをあてていないので、ともすれば個人的なキャラクターとすりかえられているが、最後の老いた母親と男の子の関係が痛ましい。老人大国のわが国はこの点、制度そのものから見直さなくてはならない。一見、個々人のキャラクターから来る問題に置き換えてはいるが、男女の別以外は、異常な人は登場しておらず。隣にもいますということだ。