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イギリスの霧の中へ: 心霊体験紀行 (中公文庫 A 218) 文庫 – 1989/5/1
三浦 清宏
(著)
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日1989/5/1
- ISBN-104122016126
- ISBN-13978-4122016125
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この度は質の良い本をお譲りいただきまして、ありがとうございました。
2017年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
南雲堂から1983年に出た単行本の文庫化。
著者は英文学者/作家。本書は研究休暇で一年間イギリスに滞在したおりに、心霊研究をするひとびととさまざまに交流した記録。
スピリチュアリズムとして心霊を信じているひとたちと、批判的な視点から科学的な検証作業に携わるひとたちとがくっきりと分かれているのがおもしろい。こういう問題にまじめに取り組み、組合や研究会までつくってしまうのは、いかにもイギリス的だ。
どちらかというと、イギリス文化とかイギリス人とかをテーマとした本と考えるべきだろう。
実際に霊界と通信したり、幽霊を探しに行ったりというものではない(ポルターガイストの調査に一度行くくらい)。
著者は英文学者/作家。本書は研究休暇で一年間イギリスに滞在したおりに、心霊研究をするひとびととさまざまに交流した記録。
スピリチュアリズムとして心霊を信じているひとたちと、批判的な視点から科学的な検証作業に携わるひとたちとがくっきりと分かれているのがおもしろい。こういう問題にまじめに取り組み、組合や研究会までつくってしまうのは、いかにもイギリス的だ。
どちらかというと、イギリス文化とかイギリス人とかをテーマとした本と考えるべきだろう。
実際に霊界と通信したり、幽霊を探しに行ったりというものではない(ポルターガイストの調査に一度行くくらい)。
2010年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サバティカルで心霊研究の現況を調査・研究するために英国に滞在した1年間の記録。著者の関心はポルターガイスト・心霊治療・占いなど多岐にわたり、学会・セミナー・現場に赴いて精力的に見聞を広めます。時に自ら参加し治療を受けて冷静に批評しようとする著者の真摯な姿勢が伝わってきます。また、印象に残ったのは、英国人は、何か(ここでは霊とか霊界)が存在することを証明しようとする時、まずそれが存在しないことを熱心に証明しようと試みる、ということでした。その疑い深さが科学をも育むのかなと考えさせられました。本書は、心霊研究に関心がある方、著者自身を知りたい方にお奨めですが、1編の海外滞在記として面白く、英国や英国人について知りたい方にも興味深い読み物となるでしょう。
2015年4月16日に日本でレビュー済み
ご著者は「家族ともども心霊のざわめくイギリスの霧の中を旅して回った。」らしいのですが、
かってマスコミをに賑わしたスピリチュアリズムや霊感商法などとは無縁の、
生活世界の観察に根ざした科学的な語りなので、クールに受け止められる内容です。
「産業革命で発揮された英国人の現実性、実証的精神、科学的方法に対する信頼などが、
心霊研究という奇妙なものを生む精神風土であった。
英国人以外のどの国民が、
このような幻想の領域にメスと試験管と秤を持って入るようなことをするだろうか。
この地球上に英国領土を拡げたように、精神の領域においても、
彼等は鉄と石炭によって人間くさい領土を拡げようとしたのだ、と言えなくもない。
古来から宗教、哲学のみが取り扱ってきた精神の根本問題の、まことに英国的な反応だと言えよう。
少なくとも、心霊研究の創成期においては怪奇現象の科学的究明といったものではなかった。
それは古来からの人間の大問題、
<人間はどこから来て、どこへ行くのか?>に対する英国人風な挑戦であった。
それが現在に至る百年間の間に、果たして所期の成果が上がったかどうか、
またどのような変貌をとげなければならなかったのか・・・ 」
(本文P297より)
ユングの学名から「シンクロニシティ」を作詞作曲、'83年グラミー賞を受賞した英国人スティングは、
英国一の石炭積出し港だったニューカッスル港を擁した炭鉱町出身です。
現在も自己探求の彷徨を続けていますが、そんなスティングの姿と想い併せて読むと、合点がゆきます。
スティング
「私の想いは、親しみの感情とともに心の中で存在しつづけてきたあの土地へと戻っていった。
生まれ育った町。・・
未熟な作家であったあのころの私は、勝手な思い込みでそれらを表現していた。
もっと広い視野で描くことはできないだろうか。私ではない誰かの声で語ってみよう。
私とは異なる視点で表現してみよう。
その方向が固まると、苦しみから解放された。
・・・・
僕はよく、どうして自分の育ったシュールな環境に魅かれるのかと思っていたけど、
それが僕にとっての心理的・象徴的重要性を持っているんだと、今はわかる。
それが僕の夢の風景なんだ。
僕のちっぽけな故郷、育った家、そこにいた亡霊たちが。・・・」
日本一の石炭積み出し港と接続した炭鉱町に住む私は、スティングの町の亡霊たちに興味がわきます。
産業革命時、スティングの実家から2キロ程離れた家で生まれた炭鉱機関夫ジョージ・スティーブンソン
(のちの「鉄道の父」)が、石炭を運ぶために蒸気を実用化して生まれたのが「蒸気機関車」です。
スチーブンソンの発想に連携して、日本一の鉄道網の「鉄道の町」として栄えたのが私の住む炭鉱町です。
哲学者ベルクソンの母親もイギリス人で、晩年のベルクソンは霊やテレパシーなどを論じて、
1913年には英国心霊現象研究協会の会長に就任していますが、
実証主義的形而上学と称されたベルクソンの哲学の方向としては自然な流れだったんでしょうね。
心霊主義を「シンクロニシティ」の法則によって心理学化したのが深層心理学者ユングですが、
ユングの精神世界を音楽でわかりやすく伝えようとしてきたスティングの将来的な仕事のポストとしては、
う~ん、オートポエティック文学、量子物理文学、はたまた「地方創生」への接続でしょうね。
追記:2023年の現在、線路は続くよ、どこまでも、野を超え、山越え、谷超えて~♪
『吾輩は子猫である・総集編/友情と物語で解く複雑系の科学』と併せて不思議を読むことをお薦めです。
英国まで行かなくても、日本でも不思議な炭鉱町への旅が可能なのでした。
かってマスコミをに賑わしたスピリチュアリズムや霊感商法などとは無縁の、
生活世界の観察に根ざした科学的な語りなので、クールに受け止められる内容です。
「産業革命で発揮された英国人の現実性、実証的精神、科学的方法に対する信頼などが、
心霊研究という奇妙なものを生む精神風土であった。
英国人以外のどの国民が、
このような幻想の領域にメスと試験管と秤を持って入るようなことをするだろうか。
この地球上に英国領土を拡げたように、精神の領域においても、
彼等は鉄と石炭によって人間くさい領土を拡げようとしたのだ、と言えなくもない。
古来から宗教、哲学のみが取り扱ってきた精神の根本問題の、まことに英国的な反応だと言えよう。
少なくとも、心霊研究の創成期においては怪奇現象の科学的究明といったものではなかった。
それは古来からの人間の大問題、
<人間はどこから来て、どこへ行くのか?>に対する英国人風な挑戦であった。
それが現在に至る百年間の間に、果たして所期の成果が上がったかどうか、
またどのような変貌をとげなければならなかったのか・・・ 」
(本文P297より)
ユングの学名から「シンクロニシティ」を作詞作曲、'83年グラミー賞を受賞した英国人スティングは、
英国一の石炭積出し港だったニューカッスル港を擁した炭鉱町出身です。
現在も自己探求の彷徨を続けていますが、そんなスティングの姿と想い併せて読むと、合点がゆきます。
スティング
「私の想いは、親しみの感情とともに心の中で存在しつづけてきたあの土地へと戻っていった。
生まれ育った町。・・
未熟な作家であったあのころの私は、勝手な思い込みでそれらを表現していた。
もっと広い視野で描くことはできないだろうか。私ではない誰かの声で語ってみよう。
私とは異なる視点で表現してみよう。
その方向が固まると、苦しみから解放された。
・・・・
僕はよく、どうして自分の育ったシュールな環境に魅かれるのかと思っていたけど、
それが僕にとっての心理的・象徴的重要性を持っているんだと、今はわかる。
それが僕の夢の風景なんだ。
僕のちっぽけな故郷、育った家、そこにいた亡霊たちが。・・・」
日本一の石炭積み出し港と接続した炭鉱町に住む私は、スティングの町の亡霊たちに興味がわきます。
産業革命時、スティングの実家から2キロ程離れた家で生まれた炭鉱機関夫ジョージ・スティーブンソン
(のちの「鉄道の父」)が、石炭を運ぶために蒸気を実用化して生まれたのが「蒸気機関車」です。
スチーブンソンの発想に連携して、日本一の鉄道網の「鉄道の町」として栄えたのが私の住む炭鉱町です。
哲学者ベルクソンの母親もイギリス人で、晩年のベルクソンは霊やテレパシーなどを論じて、
1913年には英国心霊現象研究協会の会長に就任していますが、
実証主義的形而上学と称されたベルクソンの哲学の方向としては自然な流れだったんでしょうね。
心霊主義を「シンクロニシティ」の法則によって心理学化したのが深層心理学者ユングですが、
ユングの精神世界を音楽でわかりやすく伝えようとしてきたスティングの将来的な仕事のポストとしては、
う~ん、オートポエティック文学、量子物理文学、はたまた「地方創生」への接続でしょうね。
追記:2023年の現在、線路は続くよ、どこまでも、野を超え、山越え、谷超えて~♪
『吾輩は子猫である・総集編/友情と物語で解く複雑系の科学』と併せて不思議を読むことをお薦めです。
英国まで行かなくても、日本でも不思議な炭鉱町への旅が可能なのでした。
2021年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芥川賞作家であり心霊研究家でもある三浦清宏先生のイギリス心霊体験紀行。三浦先生が参加されたSPR国際大会の講義やコーヒー店での何気ない会話、SAGBのヒーリング、大きな木を眺める三浦夫妻を通して学ぶスピリチュアリズムは、私にとっても霊の世界に一歩近づいたような気がして感動しました。そして楽しい経験も辛い経験もたましいの成長には必要である、だからこそこれからはよりスピリチュアリズムの視点を意識して、心霊のざわめく霧の中を私も旅したいと思いました。本書購入のきっかけは、スピリチュアリストでオペラ歌手の江原啓之先生が渡英前に手にされたことを知り、興味を持ったからです。本書は多くの方に読んでいただきたい貴重な一冊です。中央公論新社様には重版を強く希望します。