手紙って、心に響きます。
その人の気持ちが、その人の書いた文字によって、心に染み渡ります。
メールの時代になって、「手紙」が少なくなりました。
切手を貼って、ポストに投函する時の「思いのエネルギー」が、手紙に込められることを想像します。
京都で学ぶ大学院生の彼女が書く手紙、その手紙を受け取る彼氏は、どんな思いで返信を書いたのでしょう。
この本のイラストも、お気に入りです。
僕は、手紙が小説の中にあるのが、大好きです。
夏目漱石の『こころ』(1914年)、武者小路実篤の『友情』(1920年)、ロバート・ジェームズ・ウォラーの『マディソン郡の橋』(1992年)などがあります。
2006年に出版された『いつか、僕らの途中で』は、自宅のパソコンよりも、携帯電話のメールの急速な普及により、手紙の文化を再評価される貴重な1冊の物語でした。
先日、あるテレビ番組で、嫌いなメールのアンケートで一番多かったのは、「長い文章」だったのが、印象的でした。
メールやブログのコメントの短さに、思考力の危機感があります。
この「手紙」に、豊かな感情表現と思考力に憧れ、人の心の深みを味わっています。
文章を進行形にしたのは、数年前に読んだけど、いつも、どこかで、この手紙の気持ちが影響しているからです。

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いつか、僕らの途中で 単行本 – 2006/2/1
- 本の長さ100ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2006/2/1
- ISBN-10459109149X
- ISBN-13978-4591091494
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2006/2/1)
- 発売日 : 2006/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 100ページ
- ISBN-10 : 459109149X
- ISBN-13 : 978-4591091494
- Amazon 売れ筋ランキング: - 846,949位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 138,447位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年、大阪府生まれ。大阪府立大学卒業。
99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」(文藝別冊)でデビュー。
2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞・織田作之助賞大賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年『春の庭』で芥川龍之介賞を受賞。
著書に『きょうのできごと』(行定勲監督により映画化)、『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』、『主題歌』、『星のしるし』、『週末カミング』、『ビリジアン』、『わたしがいなかった街で』、『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『よう知らんけど日記』など。『寝ても覚めても』が映画化され、2018年9月1日公開、カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式招待作品。
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トップレビュー
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2009年10月20日に日本でレビュー済み
消費されてく流行歌のとは違って「好き」や「愛」などという言葉を全く使っていないのに、
これほど互い想い合っていることが、読んでて伝わってくる。
淡々としてて
リズムは落ち着いていて
少し大人っぽく
しかしどこかに子供らしさをのこして。
「あぁこんな恋愛がしたいな」と
「こんな相手と巡り会いたい」と
ささやかに思いました◎
読みおわると、一番好きな人のところへ走ってゆきたくなります。
読みおわると、小さな幸せに気付けるかもしれません。
これほど互い想い合っていることが、読んでて伝わってくる。
淡々としてて
リズムは落ち着いていて
少し大人っぽく
しかしどこかに子供らしさをのこして。
「あぁこんな恋愛がしたいな」と
「こんな相手と巡り会いたい」と
ささやかに思いました◎
読みおわると、一番好きな人のところへ走ってゆきたくなります。
読みおわると、小さな幸せに気付けるかもしれません。
2007年10月7日に日本でレビュー済み
メールとか電話ですぐにでも海外へでも連絡が取れちゃう今日このごろ。でも手紙やハガキが時間をかけて運ぶ「心」っていうのもまた大切なんじゃないかな、って常々感じてます。
そんな手紙の魅力を改めて読ませてくれたのが、この本。大切な人が会えない距離にいるからこそ、ゆっくり伝えていきたい思いがあったり。。。そんな切なくてでも大切な時間を取り戻させてくれる本でした。イラストの温かさと行間をたっぷりとった素朴な文章が、春の日差しのようなぬくもりを運んでくれるような一冊です(^^)
そんな手紙の魅力を改めて読ませてくれたのが、この本。大切な人が会えない距離にいるからこそ、ゆっくり伝えていきたい思いがあったり。。。そんな切なくてでも大切な時間を取り戻させてくれる本でした。イラストの温かさと行間をたっぷりとった素朴な文章が、春の日差しのようなぬくもりを運んでくれるような一冊です(^^)
2012年12月4日に日本でレビュー済み
遠距離恋愛をしている男性と女性の往復書簡のやりとりを、離れた街でのそれぞれの仕事や学生生活を描いたイラストがBGMのように流れながら、綴っていきます。
感じるのは、とても似た者同士カップルなんだな、ってこと。淡々と生き、淡々と書きます。
そして、日々の生活や季節の移り変わりを報告しあいつつも、自身の気持ちの状態をするっと差し込んでくる。
それは会うことでしか埋められないことを知りながら、書いて自分の心の隙間を相手に伝えるっていう、心遣いと裏腹の精いっぱいのワガママだと思うんです。
感じるのは、とても似た者同士カップルなんだな、ってこと。淡々と生き、淡々と書きます。
そして、日々の生活や季節の移り変わりを報告しあいつつも、自身の気持ちの状態をするっと差し込んでくる。
それは会うことでしか埋められないことを知りながら、書いて自分の心の隙間を相手に伝えるっていう、心遣いと裏腹の精いっぱいのワガママだと思うんです。
2006年4月16日に日本でレビュー済み
この本は小説というより絵本に近く、言葉ではなく雰囲気を読むお話だと思います。
すべてのページにほんわかした、日常のひとコマが描かれています。
話はふたりの手紙を通して、特に大きな事件があるわけでもなくただ淡々と進みます。
けれど読んでいると、どこか愛しくて、穏やかで、優しい気持ちになります。
また京都の地名などもよくでてくるので、京都に住んでる私としては親近感が持てました。
春か、または冬の穏やかな日差しの中読みたい、とてもやさしいお話です。
すべてのページにほんわかした、日常のひとコマが描かれています。
話はふたりの手紙を通して、特に大きな事件があるわけでもなくただ淡々と進みます。
けれど読んでいると、どこか愛しくて、穏やかで、優しい気持ちになります。
また京都の地名などもよくでてくるので、京都に住んでる私としては親近感が持てました。
春か、または冬の穏やかな日差しの中読みたい、とてもやさしいお話です。
2006年7月9日に日本でレビュー済み
僅か百数頁の本ですが、いつも手元に置いて読むのも良し、イラストだけを眺めながら手紙の文面を思い浮かべるも良し、とても素敵な本です。
手紙なんて書かなくなったなぁ〜 なんて思った方は手にとってみて下さい。
懐かしい様な郷愁を誘う様な・・・・何かとても不思議と心が満たされていく様な感じがします。
頁が少なめなので、もっと読みたかったと言う意味で☆四つです。ごめんね!
手紙なんて書かなくなったなぁ〜 なんて思った方は手にとってみて下さい。
懐かしい様な郷愁を誘う様な・・・・何かとても不思議と心が満たされていく様な感じがします。
頁が少なめなので、もっと読みたかったと言う意味で☆四つです。ごめんね!