ハルキ文庫での発売が、「硝子の殺人者」より後になっていますが、実はこの「虚構の殺人者」の事件の方が先に起こった話。両方未読なら、まずこちらから読むことをオススメします。
さて、安積警部補シリーズのファンの方なら、文句なく買いの一冊でしょう。
特に今回は、須田が大活躍します。
事件は華やかな芸能界で起きる殺人事件。筆者はかつてレコード会社にも勤務したことがあるそうなので、「虚構の世界」という芸能界の話にはなかなか説得力があります。
以下はシリーズを知らない方向けのレビュー。
筆者の今野敏は、多数の警察小説を描き続けていて、現実にはあり得ないような特殊能力を備えた捜査の小説や、伝奇的な小説など、エンタテインメント性の高い作品で知られています。
そんな今野氏の作品の中では、やや異色のこのシリーズ。エド・マクベインの87分署シリーズなどが好きな筆者が、事件そのものより一人一人の刑事を生き生きと描くことに重きを置いた<ライフワーク>でもあります。
というわけで、安積警部補と、その魅力的な部下が活躍するこのシリーズは、どの作品から読んでも違和感なく入れます。とりあえず警察小説好きな方は、読んでみてください。

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虚構の殺人者: 東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫 こ 3-19) 文庫 – 2006/10/1
今野 敏
(著)
- 本の長さ274ページ
- 言語日本語
- 出版社角川春樹事務所
- 発売日2006/10/1
- ISBN-104758432600
- ISBN-13978-4758432603
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登録情報
- 出版社 : 角川春樹事務所 (2006/10/1)
- 発売日 : 2006/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 274ページ
- ISBN-10 : 4758432600
- ISBN-13 : 978-4758432603
- Amazon 売れ筋ランキング: - 465,266位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955(昭和30)年北海道生れ。
上智大学在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006(平成18)年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、2008年、『果断―隠蔽捜査2―』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞する。
さまざまなタイプのエンターテインメントを手がけているが、警察小説の書き手としての評価も高い。『イコン』『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―』『花水木』『TOKAGE』『心霊特捜』『処断』『疑心―隠蔽捜査3―』『同期』『凍土の密約』など著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年3月29日に日本でレビュー済み
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安積班シリーズはどれも、面白いです。
一人一人の個性がありそこも魅力の一つですね。
一人一人の個性がありそこも魅力の一つですね。
2022年2月10日に日本でレビュー済み
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同時に管轄内の別の場所で発生した事件を係内で担当を分けて捜査する本シリーズの典型的な展開の中で、捜査本部内の本庁との確執や被疑者への人権的配慮等を通して描かれる人間ドラマ。シリーズ開始の前作で紹介された刑事達のキャラクターが更に物語の味わいを加えている。現代社会の矛盾や組織内での人間関係に悩みながら、爽やかな読後感を求めるミステリー愛好家にはお薦めの長編警察小説です。
2007年9月13日に日本でレビュー済み
ベイエリア分署シリーズの第2作「虚構の殺人者」の復刊です(勁文社文庫化の際「虚構の標的」に改題されましたが、元に戻りました)。
この作品で、交通機動隊の速水小隊長とは別の小隊長が安積に「ご心配なく。ショウタイムです」と言わせる程、速水がベイエリア分署の交機隊全体を掌握している事が判明(交機隊の見せ場だが、速水の言うセリフではないので、非番にしたのかも)。名もない小隊長(そう言えば速水も第1作は名無しの「小隊長」でした)の「ショウタイムです」の場面だけでも一読の価値があります。
この作品で、交通機動隊の速水小隊長とは別の小隊長が安積に「ご心配なく。ショウタイムです」と言わせる程、速水がベイエリア分署の交機隊全体を掌握している事が判明(交機隊の見せ場だが、速水の言うセリフではないので、非番にしたのかも)。名もない小隊長(そう言えば速水も第1作は名無しの「小隊長」でした)の「ショウタイムです」の場面だけでも一読の価値があります。
2017年12月16日に日本でレビュー済み
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非現実的な部分は多少あるが、小説なので面白く一気に読み終えた。
2023年4月10日に日本でレビュー済み
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私自人、今野敏さんの文庫本を読破しようと思い購読しておりますが、最初に読破したシリーズが刺激的だったため、このシリーズは物足りないです。登場人物も良く分かりません。
途中でやめました。
シリーズは読む順番が大事です。
途中でやめました。
シリーズは読む順番が大事です。