シェアハウスに住む中年の男女が主人公で、昔売れたタレントだったり、リストラされた美容部員だったりする人々が、そのシェアハウスで写真スタジオをやるお話。連作短編集のようで、主人公は毎回変わっていきますが、最後まで読んでいくと1つのお話になっています。時系列に並んでいるので読みやすいです。
この作者の本は長編はダラダラ長くて、結局何を言いたいのか分からなかったり、短編は物足りなかったりすることが多かったですが、この本はとても楽しく読めました。今までアイディアはいいんだけど、サラッとしすぎていたり、表現力があまりないのかなと思っていましたが、この作品は起承転結もしっかりして、文章の流れも最初から最後まで整理されていました。何よりハッピーエンドなのがよかったです。
星を1つ減らしたのは、この作者はうまくいってない夫婦の修羅場を描くのですが、今回もそれがあって、奥さんが幼すぎてありえない設定だなと思ったのと、海外に旅行した女性が出てくるのですが、恋人の男性はお金目当ての関係としか思ってないってところで終わってたのに、最後のほうはお互い好きになったってことになっているのですが、どういう経緯があってそうなったのかを描いてほしかったなと思ったので。あまりにもそこは急にはしょり過ぎです。

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今はちょっと、ついてないだけ 単行本(ソフトカバー) – 2016/3/17
伊吹 有喜
(著)
人生に、敗者復活戦はあるのだろうか。
かつて自然写真家として人気を博し、ある時、全てを失った男。
失意の中、彼が一枚の写真を撮影したことで、蘇る想い。
「見たことがない景色を見たい」
一度は人生に敗れた男女が再び歩み出す姿が胸を打つ、感動の物語。
かつて自然写真家として人気を博し、ある時、全てを失った男。
失意の中、彼が一枚の写真を撮影したことで、蘇る想い。
「見たことがない景色を見たい」
一度は人生に敗れた男女が再び歩み出す姿が胸を打つ、感動の物語。
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2016/3/17
- ISBN-104334910831
- ISBN-13978-4334910839
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2016/3/17)
- 発売日 : 2016/3/17
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 292ページ
- ISBN-10 : 4334910831
- ISBN-13 : 978-4334910839
- Amazon 売れ筋ランキング: - 265,873位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,848位文芸作品
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月4日に日本でレビュー済み
導入部で「うらぶれた中年の再生話」と思ってしまったので、主役のイメージを話の進行に合わせて更新するのに少し手間取った。
カッコよくて憧れて真似してみても、「…何か違う」と自分で気付いてしまった人が、憧れた対象が憧れた状態のままでいないと揶揄したくなる気持ちの方が理解が利いた。「今思うと笑っちゃう」でも、「若い時に夢中になった、大好きだった」は過去形でも伝えたいモンなんだよねえ。
光り輝くピークが短期間だったとしても「光り輝くもの」を持ってない人にしてみれば「ズルい」とか「癇に障る」って気持ちも先立つ訳で。
「本人は自分の力に無自覚だ」
そう。これ。↑が近くにいる人には一番キツイのかも。などと、色々思う所がありました。
とはいえ、良い感じのハッピーエンドで読後感よく楽しく読みました。
カッコよくて憧れて真似してみても、「…何か違う」と自分で気付いてしまった人が、憧れた対象が憧れた状態のままでいないと揶揄したくなる気持ちの方が理解が利いた。「今思うと笑っちゃう」でも、「若い時に夢中になった、大好きだった」は過去形でも伝えたいモンなんだよねえ。
光り輝くピークが短期間だったとしても「光り輝くもの」を持ってない人にしてみれば「ズルい」とか「癇に障る」って気持ちも先立つ訳で。
「本人は自分の力に無自覚だ」
そう。これ。↑が近くにいる人には一番キツイのかも。などと、色々思う所がありました。
とはいえ、良い感じのハッピーエンドで読後感よく楽しく読みました。
2018年11月2日に日本でレビュー済み
こーゆータイトルの本があると知って即 手にしました。ついてないでは済まない苦しみもあるけれど、普段の生活のストレス程度なら、この言葉が助けてくれる気がしました。前半で一人殺された(著者に)ので、やっぱり小説家は誰か殺さないと書けないんだなあと 引きめでよみ初めましたが、 少しずつ増えていく登場人物の幸せを願いながらよめました。主役の元カメラマン、映画でやるなら若いときの高倉健さん、健さんで見たいなあ。過去を引きずって人の目を気にして口数も少ないけれど、隠しきれない男らしさや真面目さ優しさ、健さんの「遥かなる山の呼び声」を思い出しました。今なら、大森南朋さん、大沢たかおさん、竹野内豊さんかなー。3枚目を出来る相棒役は堤真一さん。海外旅行先のスラリとしたお部屋係りは超新宿のアイクさんww