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珠玉の短編 単行本 – 2016/6/22
山田 詠美
(著)
神戸美子は中学の時、教祖と信者を兼任するひとり宗教「みこちゃん教」を設立することに…!?(「自分教」)スプラッタ描写に定評がある作家・夏耳漱子は、自作に似つかわしくないはずの「珠玉」という惹句に取り憑かれてしまい…!?(「珠玉の短編」)恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい。川端賞受賞作「生鮮てるてる坊主」ほか、詠美ワールド全開の11編の絶品をご堪能あれ。
★第42回川端康成文学賞受賞作「生鮮てるてる坊主」収録!★
奈美はある夫婦と親しくしているが、妻の虹子よりも、夫の孝一の方に深い友情を感じている。虹子にまつわる問題を二人で解決することで、更に親密度は増していく。しかし、孝一の出張中の雨の日を境に、三人の関係に歪みが生じ始めて…。(「生鮮てるてる坊主」)
神戸美子は幼い頃からありとあらゆる悪意を一身に受けてきた。中学の時、ついに長年の恨みが念となって同級生の男子を襲う。世にも稀な復讐の才能を手に入れた美子は、教祖と信者を兼任するひとり宗教「みこちゃん教」を設立することに…!?(「自分教」)
スプラッタ描写に定評がある作家・夏耳漱子は、自作に最も似つかわしくないはずの「珠玉」という惹句に取り憑かれてしまった。やがて頭の中で珠玉たちが地位向上と種の保存を騒ぎ出して…!?(「珠玉の短編」)
恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい。詠美ワールド全開の11編の絶品をご堪能あれ。
★第42回川端康成文学賞受賞作「生鮮てるてる坊主」収録!★
奈美はある夫婦と親しくしているが、妻の虹子よりも、夫の孝一の方に深い友情を感じている。虹子にまつわる問題を二人で解決することで、更に親密度は増していく。しかし、孝一の出張中の雨の日を境に、三人の関係に歪みが生じ始めて…。(「生鮮てるてる坊主」)
神戸美子は幼い頃からありとあらゆる悪意を一身に受けてきた。中学の時、ついに長年の恨みが念となって同級生の男子を襲う。世にも稀な復讐の才能を手に入れた美子は、教祖と信者を兼任するひとり宗教「みこちゃん教」を設立することに…!?(「自分教」)
スプラッタ描写に定評がある作家・夏耳漱子は、自作に最も似つかわしくないはずの「珠玉」という惹句に取り憑かれてしまった。やがて頭の中で珠玉たちが地位向上と種の保存を騒ぎ出して…!?(「珠玉の短編」)
恋愛、友情、自尊心――人間の欲望の行き着く先は、グロテスクでブラックで愛おしい。詠美ワールド全開の11編の絶品をご堪能あれ。
- 本の長さ258ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2016/6/22
- ISBN-104062201240
- ISBN-13978-4062201247
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商品の説明
著者について
山田 詠美
山田詠美(やまだ・えいみ)
1959年、東京都生まれ。85年に「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞してデビュー。87年に『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で第97回直木三十五賞、89年に『風葬の教室』で第17回平林たい子文学賞、91年に『トラッシュ』で第30回女流文学賞、96年に『アニマル・ロジック』で第24回泉鏡花文学賞、2001年に『A2Z』で第52回読売文学賞、05年に『風味絶佳』で第41回谷崎潤一郎賞、12年に『ジェントルマン』で第65回野間文芸賞を受賞。著書に『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』『無銭優雅』『学問』『賢者の愛』など多数。
山田詠美(やまだ・えいみ)
1959年、東京都生まれ。85年に「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞してデビュー。87年に『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で第97回直木三十五賞、89年に『風葬の教室』で第17回平林たい子文学賞、91年に『トラッシュ』で第30回女流文学賞、96年に『アニマル・ロジック』で第24回泉鏡花文学賞、2001年に『A2Z』で第52回読売文学賞、05年に『風味絶佳』で第41回谷崎潤一郎賞、12年に『ジェントルマン』で第65回野間文芸賞を受賞。著書に『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』『無銭優雅』『学問』『賢者の愛』など多数。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2016/6/22)
- 発売日 : 2016/6/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 258ページ
- ISBN-10 : 4062201240
- ISBN-13 : 978-4062201247
- Amazon 売れ筋ランキング: - 237,455位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959(昭和34)年、東京生れ。明治大学文学部中退。’85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを 飾る。’87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。さらに、’89(平成元)年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、’91年 『トラッシュ』で女流文学賞、’96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、’05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を 受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 熱血ポンちゃん膝栗毛 (ISBN-13: 978-4101036243)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも楽しみにしてましたが、自分の思ったより読みにくかったです。
2016年8月4日に日本でレビュー済み
久しぶりに山田詠美の作品を読んだ。「珠玉の短編」という書名に惹かれて本書を手に取った。いやもう、最初から最後まで、異常な人々のオンパレードでした。勘違いが酷い男女、我儘な女。特に女のキャラは濃い。若い女性から妙齢の女性まで、いい加減にせいよと突っ込みたくなるくらいの性欲だったり、何でもありだ。きっと人間って、地が変態で我儘で、子孫を残すのに必死なやつばかりなんだろう。もちろん良い意味ですよ。
以下、個別作品の感想。
◎サヴァラン夫人
占い師の夏子に憧れる女子高生のマリ。夏子のようになりたくてたまらなくて、それを突き詰めた結果、狂気の行為に。女の怖さが何とも言えない。
◎珠玉の短編
“珠玉”という言葉に悩まされる作家のお話し。悩ませられるというより、楽しんでいるようにも見える。作家の言葉に対する真摯な態度をコミカルに描いている。面白い。
◎箱入り娘
最後が怖いよ。人の身の丈で生きることとかそんなことの教訓を垂れるのかと思いきや。最後に一捻りがあった。
◎自分教
女の心の闇を描いた作品だ。それ以上でもそれ以下でもない。まあどこかコミカルなので、暗い気持ちにならないのが救い。
◎生鮮てるてる坊主
男と女の友情と愛情の物語だろうか。なんか違う気もする。そんな単純な話ではないことは分かる。でも、ラストを理解できなかった。
◎骨まで愛して・・みた
男の視点で書かれた男女の物語である。恋人が病死して遺骨の一部を肌身離さず持っていた男。もう恋なんかしないと思っていたが結局は結婚してしまう。ずっと持っている骨をどうしようと悩んでいる間に起こるスリル。面白い。
◎命の洗濯、屋
少々あっさりと終わりすぎている感じがする。もっと長い作品として読みたい。
◎蛍雪時代
変態としか言いようがない。蛍子の正体のようなものが暴かれるが、ここまで調教されるとは。
◎虫やしない
「虫やしない」とは腹の虫を養うようなちょっとした食事のこと。珠美の虫(性欲)を満たす男の登場で珠美に幸せが訪れるかと思いきや、そうはいかない。
◎鍵と鍵穴
なんだ!この勘違い野郎は! ストーカーってこんなのがきっかけでなるんだろうなあ。少し展開が強引だが、守の勘違いによるものなので、フィクションとして許される範囲だろう。
◎100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン
生きることと殺すことって同じなのかなと感じさせるお話し。いやまあ、この断片的も異常な人の話なんだけどね。
以下、個別作品の感想。
◎サヴァラン夫人
占い師の夏子に憧れる女子高生のマリ。夏子のようになりたくてたまらなくて、それを突き詰めた結果、狂気の行為に。女の怖さが何とも言えない。
◎珠玉の短編
“珠玉”という言葉に悩まされる作家のお話し。悩ませられるというより、楽しんでいるようにも見える。作家の言葉に対する真摯な態度をコミカルに描いている。面白い。
◎箱入り娘
最後が怖いよ。人の身の丈で生きることとかそんなことの教訓を垂れるのかと思いきや。最後に一捻りがあった。
◎自分教
女の心の闇を描いた作品だ。それ以上でもそれ以下でもない。まあどこかコミカルなので、暗い気持ちにならないのが救い。
◎生鮮てるてる坊主
男と女の友情と愛情の物語だろうか。なんか違う気もする。そんな単純な話ではないことは分かる。でも、ラストを理解できなかった。
◎骨まで愛して・・みた
男の視点で書かれた男女の物語である。恋人が病死して遺骨の一部を肌身離さず持っていた男。もう恋なんかしないと思っていたが結局は結婚してしまう。ずっと持っている骨をどうしようと悩んでいる間に起こるスリル。面白い。
◎命の洗濯、屋
少々あっさりと終わりすぎている感じがする。もっと長い作品として読みたい。
◎蛍雪時代
変態としか言いようがない。蛍子の正体のようなものが暴かれるが、ここまで調教されるとは。
◎虫やしない
「虫やしない」とは腹の虫を養うようなちょっとした食事のこと。珠美の虫(性欲)を満たす男の登場で珠美に幸せが訪れるかと思いきや、そうはいかない。
◎鍵と鍵穴
なんだ!この勘違い野郎は! ストーカーってこんなのがきっかけでなるんだろうなあ。少し展開が強引だが、守の勘違いによるものなので、フィクションとして許される範囲だろう。
◎100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン
生きることと殺すことって同じなのかなと感じさせるお話し。いやまあ、この断片的も異常な人の話なんだけどね。
2016年6月28日に日本でレビュー済み
高校生のころ、生意気なガキにも極上のステーキを食べさせてくれるという
『山田亭』に足繁く通っていた。
詠美ママは時に面白く、時に厳しく、『大人になること』を
我々ガキに丁寧に教えてくれた。
極上のステーキは血も滴るレア。
食欲旺盛な、まさに『餓鬼』の私は、貪るようにそれを食した。
その山田亭で11品のフルコースを食べさせてくれるという。
久々に足を運び、食したそれは。
相変わらずの山田亭の味、美味しさは変わらず。
だけど、悲しいかなつまらない大人になった私には、胃もたれするのであった。
☆4つにした理由は、お勘定も済ませたあとに飲んだ一服のお茶(あとがき)が
意外にもこの本のなかで、一番ホッとし、詠美ママの本音が垣間見えたことによる。
『山田亭』に足繁く通っていた。
詠美ママは時に面白く、時に厳しく、『大人になること』を
我々ガキに丁寧に教えてくれた。
極上のステーキは血も滴るレア。
食欲旺盛な、まさに『餓鬼』の私は、貪るようにそれを食した。
その山田亭で11品のフルコースを食べさせてくれるという。
久々に足を運び、食したそれは。
相変わらずの山田亭の味、美味しさは変わらず。
だけど、悲しいかなつまらない大人になった私には、胃もたれするのであった。
☆4つにした理由は、お勘定も済ませたあとに飲んだ一服のお茶(あとがき)が
意外にもこの本のなかで、一番ホッとし、詠美ママの本音が垣間見えたことによる。
2018年11月11日に日本でレビュー済み
物故作家であれば、書かれた順番に関わらず好きな順番で作品を読んで行く事ができる。実際私が最初に読んだ夏目漱石の本は、「こころ」である。ところが同じ時間を生きている現代の作家の場合、読む順番はおのずと発売された順番に沿うことになる。まだ出版されていないもの、書かれていないものは、どうしたって読むことはできない。そのようにして読者の立場とすれば次の作品は何なのか心待ちにしながら、わくわくした時間を過ごすこととなる(松田聖子の次のアルバムの発売を指折り数えて待っていたように)
ところが山田詠美については、私はキセル乗車のような読み方をした。デビュー作の「ベッドタイムアイズ」等の初期作品を読んだあと、長い長い間を置いていきなり本作品を読んだ。30年分の時間がぽっかりと抜けている。そしてその間に起こった彼女の中の作家としての変化(円熟という言葉は使いたくない)に戸惑い、ついて行くことの出来ない自分に驚いている。
初期作品において人間の内部に下りて行って、目をそらすことなくそれらを正面から見つめ、時としてグロテスクとも言える筆致で汲み上げるようにして文章にしていた作品は身を潜め、ここでは傍から、あるいは高いところから客観的に見た人間像を淡々と書いている。そこには小説としての上手さだけが残り、あの初期の作品群のような強烈なイメージはどこを探しても見つけることができない。お手本どおりの教科書的な演奏のジャズを聴いているようなものだ。作家としての老練さは認めながらも、どうにもこうにも違和感だけが残ってしまう作品集である。
またこのことと比べると瑣末的なことではあるが、「言葉用重箱の隅つつき病重症患者」を自己申告する作者にしては、「鍵と鍵穴」における「独壇場」とかの誤用とされている言葉が散見されるのも興ざめである。言葉へのコストのかけ方の種類が違ってしまったようである。
数々の文芸賞を受けていまや押しも押されぬ大作家である山田詠美であるが、結局のところこの作品集では、いわゆる文芸誌と呼ばれる雑誌に発表したものではなく、一般誌である「小説現代」に掲載された「100万回殺したいハニー、スィート ダーリン」にもっとも初期作品に似た匂いを感じ取ったのは、私とって残念であると同時に、いささか皮肉的なことであった。
ところが山田詠美については、私はキセル乗車のような読み方をした。デビュー作の「ベッドタイムアイズ」等の初期作品を読んだあと、長い長い間を置いていきなり本作品を読んだ。30年分の時間がぽっかりと抜けている。そしてその間に起こった彼女の中の作家としての変化(円熟という言葉は使いたくない)に戸惑い、ついて行くことの出来ない自分に驚いている。
初期作品において人間の内部に下りて行って、目をそらすことなくそれらを正面から見つめ、時としてグロテスクとも言える筆致で汲み上げるようにして文章にしていた作品は身を潜め、ここでは傍から、あるいは高いところから客観的に見た人間像を淡々と書いている。そこには小説としての上手さだけが残り、あの初期の作品群のような強烈なイメージはどこを探しても見つけることができない。お手本どおりの教科書的な演奏のジャズを聴いているようなものだ。作家としての老練さは認めながらも、どうにもこうにも違和感だけが残ってしまう作品集である。
またこのことと比べると瑣末的なことではあるが、「言葉用重箱の隅つつき病重症患者」を自己申告する作者にしては、「鍵と鍵穴」における「独壇場」とかの誤用とされている言葉が散見されるのも興ざめである。言葉へのコストのかけ方の種類が違ってしまったようである。
数々の文芸賞を受けていまや押しも押されぬ大作家である山田詠美であるが、結局のところこの作品集では、いわゆる文芸誌と呼ばれる雑誌に発表したものではなく、一般誌である「小説現代」に掲載された「100万回殺したいハニー、スィート ダーリン」にもっとも初期作品に似た匂いを感じ取ったのは、私とって残念であると同時に、いささか皮肉的なことであった。
2016年11月2日に日本でレビュー済み
小説というよりは、山田詠美さんが常日頃から抱いている妄想や考え方を小説という形で表現したものなのではないでしょうか。
ストーリーにはあまりこだわらずに、雰囲気や世界観を味わうくらいの気持ちで読むのがいいかのしれません。
まさに山田さんの頭の中をそっくりそのまま開いて見せたような感じがします。
(・・・まぁ、この世界観が私の好みかどうかはまた別の話w)
グロくて、ブラックで、エロスもありの中、11編の中でのお気にいりは「生鮮てるてる坊主」。
私にはこれがいちばんわかりやすかったです。
それにしてもやはりこの人の文章のうまさは圧巻。
作家なんだからうまくて当然といわれればそうなんですが、
他の作家さんと比べても言葉の選び方にひときわ輝くセンスを感じます。
ストーリーにはあまりこだわらずに、雰囲気や世界観を味わうくらいの気持ちで読むのがいいかのしれません。
まさに山田さんの頭の中をそっくりそのまま開いて見せたような感じがします。
(・・・まぁ、この世界観が私の好みかどうかはまた別の話w)
グロくて、ブラックで、エロスもありの中、11編の中でのお気にいりは「生鮮てるてる坊主」。
私にはこれがいちばんわかりやすかったです。
それにしてもやはりこの人の文章のうまさは圧巻。
作家なんだからうまくて当然といわれればそうなんですが、
他の作家さんと比べても言葉の選び方にひときわ輝くセンスを感じます。
2020年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何も問題ありません。
満足しています。
満足しています。