ナメてました。
村岡花子の孫、ということで、たんなる自らの血族に対する自画自賛なんじゃないかと。
まったく、そんなことありません。
著者が「文庫版あとがき」で「私自身のルーツ探求」と記しているのが、おもしろい。
ルーツとは、自明なものではない。
検証せねばならない範囲が際限なくあり、時代を、思潮を、生活体系を、一つひとつ丁寧に解きほぐしながら、丹念に書きつける。
「客観性」(解説・梨木香歩)を決して損なわない筆致は、ただ、自らのルーツを探るという原初の動機のみに支えられている。
だから、主義主張や価値判断ともまた距離がある。
この本から政治的理念(フェミニズムとか社会福祉とか)を引き出して、厳しげに論じ立てることは難しくない。
反対に、男根主義にしてもダーウィン譲りの進化論崩れにしても同様である。
そして、そうした個々の事情を容れるほど、本書の度量は広く、深い。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥825¥825 税込
ポイント: 25pt
(3%)
無料お届け日:
4月4日 木曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥825¥825 税込
ポイント: 25pt
(3%)
無料お届け日:
4月4日 木曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥1
中古品:
¥1

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫) 文庫 – 2011/8/28
村岡 恵理
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥825","priceAmount":825.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"825","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Y%2Barx%2FWuRzs8Ubwyw%2Ft6wW5SKES2RHSJh6YOIIONz3WT7Rm895LXM50AFoxuU47lhS9nPmFW1oqoMW9vNDyCS%2B39KesluFlRN6CkFGqyKaMzB3j%2FAIGoZ6tRXB5Qy7Wpz78EYzDk920%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"Y%2Barx%2FWuRzs8Ubwyw%2Ft6wW5SKES2RHSJeP2w0RA8g00PX5u%2FrHLyXc9jLG7zTtwdprOhZ6673fpjjkxQq2ZV4BMqUxQvGJW%2FReFAxt4jAr24w7CVBIVv61qLu3W7jC8ByZbYuKmKq9PRnk%2F73XQJ83CflPRsXafhLoST0j7%2BEP7%2FviW%2FAMGFFemIWSQ19bUX","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
『赤毛のアン』誕生秘話と波乱万丈の生涯。孫娘が描く、心温まる評伝。
戦争へと向かう不穏な時勢に、翻訳家・村岡花子は、カナダ人宣教師から友情の証として一冊の本を贈られる。後年『赤毛のアン』のタイトルで世代を超えて愛されることになる名作と花子の運命的な出会いであった。
多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい――。その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた。情熱に満ちた生涯を孫娘が描く、心温まる評伝。
【目次】
プロローグ 戦火の中で『赤毛のアン』を訳す
昭和20年(1945)4月13日、太平洋戦争が終結する4ヶ月前
第1章 ミッション・スクールの寄宿舎へ
明治26~36年(1893~1903、誕生~10歳)
第2章 英米文学との出会い
明治37~40年(1904~07、11~14歳)
第3章 「腹心の友」の導き
明治41~大正2年(1908~13、15~20歳)
第4章 大人も子供も楽しめる本を
大正3~6年(1914~17、21~24歳)
第5章 魂の住家(すみか)
大正7~10年(1918~21、25~28歳)
第6章 悲しみを越えて
大正11~昭和2年(1922~27、29~34歳)
第7章 婦人参政権を求めて
昭和3~13年(1928~38、35~45歳)
第8章 戦時に立てた友情の証
昭和14~20年(1939~45、46~52歳)
第9章 『赤毛のアン』ついに刊行
昭和21~27年(1946~52、53~59歳)
第10章 愛(いと)おしい人々、そして本
昭和28~43年(1953~68、60~75歳)
エピローグ 『赤毛のアン』記念館に、祖母の書斎は残る
アン誕生100周年、花子没後40年の平成20年(2008)4月13日
文庫版あとがき
注釈
村岡花子関連年表
主要参考文献
Special Thanks
「曲り角のさきにあるもの」を信じる…梨木香歩
村岡恵理
1967(昭和42)年生れ。成城大学文芸学部卒業。祖母・村岡花子の書斎を「赤毛のアン記念館 村岡花子文庫」として保存し、その著作物や蔵書、資料を、翻訳家の姉・村岡美枝と共に研究している。また『赤毛のアン』の著者、L.M.モンゴメリの子孫やプリンス・エドワード島州政府と交流を続け、日本とカナダの友好関係促進につとめる。
戦争へと向かう不穏な時勢に、翻訳家・村岡花子は、カナダ人宣教師から友情の証として一冊の本を贈られる。後年『赤毛のアン』のタイトルで世代を超えて愛されることになる名作と花子の運命的な出会いであった。
多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい――。その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた。情熱に満ちた生涯を孫娘が描く、心温まる評伝。
【目次】
プロローグ 戦火の中で『赤毛のアン』を訳す
昭和20年(1945)4月13日、太平洋戦争が終結する4ヶ月前
第1章 ミッション・スクールの寄宿舎へ
明治26~36年(1893~1903、誕生~10歳)
第2章 英米文学との出会い
明治37~40年(1904~07、11~14歳)
第3章 「腹心の友」の導き
明治41~大正2年(1908~13、15~20歳)
第4章 大人も子供も楽しめる本を
大正3~6年(1914~17、21~24歳)
第5章 魂の住家(すみか)
大正7~10年(1918~21、25~28歳)
第6章 悲しみを越えて
大正11~昭和2年(1922~27、29~34歳)
第7章 婦人参政権を求めて
昭和3~13年(1928~38、35~45歳)
第8章 戦時に立てた友情の証
昭和14~20年(1939~45、46~52歳)
第9章 『赤毛のアン』ついに刊行
昭和21~27年(1946~52、53~59歳)
第10章 愛(いと)おしい人々、そして本
昭和28~43年(1953~68、60~75歳)
エピローグ 『赤毛のアン』記念館に、祖母の書斎は残る
アン誕生100周年、花子没後40年の平成20年(2008)4月13日
文庫版あとがき
注釈
村岡花子関連年表
主要参考文献
Special Thanks
「曲り角のさきにあるもの」を信じる…梨木香歩
村岡恵理
1967(昭和42)年生れ。成城大学文芸学部卒業。祖母・村岡花子の書斎を「赤毛のアン記念館 村岡花子文庫」として保存し、その著作物や蔵書、資料を、翻訳家の姉・村岡美枝と共に研究している。また『赤毛のアン』の著者、L.M.モンゴメリの子孫やプリンス・エドワード島州政府と交流を続け、日本とカナダの友好関係促進につとめる。
- 本の長さ431ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2011/8/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101357218
- ISBN-13978-4101357218
よく一緒に購入されている商品

対象商品: アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
¥825¥825
最短で4月4日 木曜日のお届け予定です
残り20点(入荷予定あり)
¥1,280¥1,280
4月 4 - 5 日にお届け
残り2点 ご注文はお早めに
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2011/8/28)
- 発売日 : 2011/8/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 431ページ
- ISBN-10 : 4101357218
- ISBN-13 : 978-4101357218
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 176,117位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,650位新潮文庫
- - 29,653位文学・評論 (本)
- - 31,229位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
5年ぶりに再読いたしました。
再び、ひとりの翻訳者・村岡花子さんの生涯に立会い
至福の時間を過ごしました。
貧乏にもかかわらず彼女の非凡さに気づいた父が
兄弟の中でひとりだけ学びの機会を与えます。
(父なくして彼女を語れません。)
しかも学びの私学で、日本の古い教育だけではなく、
カナダ人教師からグローバルで自由な気質、生きた英語を獲得し、
多くの華族や文化人・後の政治家たちと交わる中で
彼女の内面は、のびやかに成長していきます。
(本人の才能もあるでしょうが、
向学心に燃える時期の教育の大切さ、環境の大切さを感じました。)
妥協して結婚していく友人への複雑な思い、淡い恋、
許されぬ恋、授かった子どもの突然死、
災害による近親者の喪失・夫の失職など次々に起こる惨事に
向かい合った彼女の柔らかい部分も惜しげなく明かされます。
厳しい時代の中で、人生の階段を彼女らしく上り、
翻訳者として凛と立っていくご様子が
お孫さん・村岡理恵さんの筆によって、丁寧に描かれています。
時代は違いますが、色あせない力強さをいただきました。
大戦前にカナダ人教師から『赤毛のアン』の原書を手渡されたエピソードも素敵です。
是非、お読みください。
再び、ひとりの翻訳者・村岡花子さんの生涯に立会い
至福の時間を過ごしました。
貧乏にもかかわらず彼女の非凡さに気づいた父が
兄弟の中でひとりだけ学びの機会を与えます。
(父なくして彼女を語れません。)
しかも学びの私学で、日本の古い教育だけではなく、
カナダ人教師からグローバルで自由な気質、生きた英語を獲得し、
多くの華族や文化人・後の政治家たちと交わる中で
彼女の内面は、のびやかに成長していきます。
(本人の才能もあるでしょうが、
向学心に燃える時期の教育の大切さ、環境の大切さを感じました。)
妥協して結婚していく友人への複雑な思い、淡い恋、
許されぬ恋、授かった子どもの突然死、
災害による近親者の喪失・夫の失職など次々に起こる惨事に
向かい合った彼女の柔らかい部分も惜しげなく明かされます。
厳しい時代の中で、人生の階段を彼女らしく上り、
翻訳者として凛と立っていくご様子が
お孫さん・村岡理恵さんの筆によって、丁寧に描かれています。
時代は違いますが、色あせない力強さをいただきました。
大戦前にカナダ人教師から『赤毛のアン』の原書を手渡されたエピソードも素敵です。
是非、お読みください。
2021年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お孫さんの執筆らしいのですが、NHKの再放送ドラマ「花子とアン」を観てるので、ドラマは、脚本家の中園ミホさんが素晴らしいと知りました!その頃は、仕事で忙しく、テレビは、観る暇なしで、こんないいドラマがあったのかと驚いてます!正直、文庫本にしては、内容が重厚で、字が薄く小さいので、まだ読み終えていません。でも、事実は、かなり違うなぁ!と言う印象です!
2014年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
朝ドラを見て原案となったこの本を読んでみました
淡々と進む村岡花子さんの生涯
取り巻く時代と著名な人たちの登場に
興味がわきました
物語として読むには
少し物足りないのですが
一人の生涯を描いたと思うと
良くできていると思います
淡々と進む村岡花子さんの生涯
取り巻く時代と著名な人たちの登場に
興味がわきました
物語として読むには
少し物足りないのですが
一人の生涯を描いたと思うと
良くできていると思います
2021年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
気に入って、全部一気に読んでしまいました。こんなことはそうそうないです。
2017年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビの再放送をみて、原作が読みたくなり購入しました。花子さんの本当の生涯にテレビと花子さんと違った魅力がありました。本自体に満足。
2021年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村岡花子についてはもちろん、それ以外のいろいろの情報が詰まっていて大変興味深く読ませていただいているところです。
2016年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広岡浅子の小説を読んで、その繋がりで読みました。
花子が学生の頃の話は面白かったので、「これから、どんな偉大な女性になっていくのだろう?」と読み進めていくと、クリスチャン同士のまさかの不倫…。
しかも、病気の妻がいるのに、それと別れて結婚したいと言う男…。
そこで読むのを止めてしまいました。
花子が学生の頃の話は面白かったので、「これから、どんな偉大な女性になっていくのだろう?」と読み進めていくと、クリスチャン同士のまさかの不倫…。
しかも、病気の妻がいるのに、それと別れて結婚したいと言う男…。
そこで読むのを止めてしまいました。