不動産業界に長年携わっている著者の経験則や話は納得のいくものが多かった。
特に共感したのは以下のようなこと
不動産選びのポイントは立地。マンションを買うのなら立地がすべて
建物の評価だけでなく価値が不滅の土地の価値をもっと深く考察することが必要
湾岸部のような水際の土地は幾多の台風、高潮、津波などの災害で壊滅的な被害を繰り返してきた。
この経験の積み重ねにより人々は高台にすみ、たとえば麻布や広尾といった地盤の安定した地域に居を構えてきた。
いくら現代の技術や設備が進歩してもこうした歴史的事実は容易にくつがえせない。
麻布広尾青山六本木と言ったブランドエリアの不動産価値は今後もたもたれていくが
本来高い価値のなかった土地に林立した高層建物の価値が上昇していくことは考えにくい。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
2020年マンション大崩壊 (文春新書 1039) 新書 – 2015/8/20
牧野 知弘
(著)
あなたのマンションは大丈夫か!?
空室急増でスラム化、高齢化で多発する孤独死、中国人に占拠される理事会…全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか。
空室急増でスラム化、高齢化で多発する孤独死、中国人に占拠される理事会…全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか。
- 本の長さ245ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2015/8/20
- ISBN-104166610392
- ISBN-13978-4166610396
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あなたのマンションは大丈夫!?
空室急増でスラム化、高齢化で多発する孤独死、中国人に占拠される理事会…全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか。
東京五輪を前にマンション価格は高騰中。しかし、その裏で管理費や修繕積立金の滞納、相続権の拡散など問題が顕在化しつつあります。少子高齢化を背景に、いま、最も優良な資産と言われた不動産価値が変容しているのです。空室急増でスラム化する大規模マンション、高齢化による孤独死の多発、中国人が牛耳る理事会…。楽しかったはずのマンション生活が、気がつくと取り返しのつかないことに!? 全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか? マンションを買った人、これから買う人すべてに必読の書です!
空室急増でスラム化、高齢化で多発する孤独死、中国人に占拠される理事会…全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか。
東京五輪を前にマンション価格は高騰中。しかし、その裏で管理費や修繕積立金の滞納、相続権の拡散など問題が顕在化しつつあります。少子高齢化を背景に、いま、最も優良な資産と言われた不動産価値が変容しているのです。空室急増でスラム化する大規模マンション、高齢化による孤独死の多発、中国人が牛耳る理事会…。楽しかったはずのマンション生活が、気がつくと取り返しのつかないことに!? 全国600万戸時代を迎えたマンションに未来はあるのか? マンションを買った人、これから買う人すべてに必読の書です!
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2015/8/20)
- 発売日 : 2015/8/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 245ページ
- ISBN-10 : 4166610392
- ISBN-13 : 978-4166610396
- Amazon 売れ筋ランキング: - 453,522位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 920位文春新書
- - 2,558位政治入門
- - 4,705位その他の思想・社会の本
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
イメージ付きのレビュー

5 星
マンション購入前に読むべき。読みやすく、幅広い視点からの指摘、必読書かも
住宅、不動産は高額単価で誰もが対象となる必需商品で、ローン金利の政策的操作で、金融、株式市場を含め財政や金融資本が大々的に関与(操作)する。 住宅供給公社(今は民営)等がやるべきことは賃貸人の民間との奪い合い事業ではなく、財産の共有、共同管理という無理矢理の制度の欠陥をサポートする仕組みや業務。こうした住宅政策レベルの法的、制度的欠陥、社会的公正性の観点からの総合的、組織的、学術的著作を期待したい。タワーマンションへの国民の誘導は、政治的、財政的には、税制外の国民からの財の収集システムとして効率的で、土地の個人所有によるの国家計画足枷を解き放つ効果的手法である。NHK受信料と同様に強権による徴収が可能となるのが共有持分所有権財だと思う。副読本として:「東急不動産だまし売り裁判―こうして勝った」
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
申し訳ありませんが、エラーが発生しました
申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2023年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悲観的過ぎるとは思うけど、統計的な話も多く参考になりました。マンション理事長をしていますが30期を超えたら売却を考えないといけないと思いました。
2023年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年に本書を購入して読みましたが、
今は2023年の7月です。
東京都内23区に住んでるがマンション壊滅どころか、今現在でもマンション価格が高騰し続けている。 ある意味でハズレている。
ただ、地方に行けば空き家問題が多数出ているのも事実なので、マンション問題は二極化している。
今は2023年の7月です。
東京都内23区に住んでるがマンション壊滅どころか、今現在でもマンション価格が高騰し続けている。 ある意味でハズレている。
ただ、地方に行けば空き家問題が多数出ているのも事実なので、マンション問題は二極化している。
2015年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンションを購入することでついてくる様々な「義務」と「責任」
それをすべて理解した上で、マンションを購入している人はどれほどいるのだろうか。
著者はマンション購入を「否定」しているわけではない。
マンションを購入することで発生するリスクを理解し、今後の人生の筋道を考える切っ掛けを提示している。
住居問題は社会問題としての問題提起もするどい。
すべてのおいて説得力のある情報が溢れている。
有料の情報だからこその精度。
住居という人生とは切れない事柄について考えるためのヒントがある。
それをすべて理解した上で、マンションを購入している人はどれほどいるのだろうか。
著者はマンション購入を「否定」しているわけではない。
マンションを購入することで発生するリスクを理解し、今後の人生の筋道を考える切っ掛けを提示している。
住居問題は社会問題としての問題提起もするどい。
すべてのおいて説得力のある情報が溢れている。
有料の情報だからこその精度。
住居という人生とは切れない事柄について考えるためのヒントがある。
2018年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の空家率は13.5%、このまま推移すると2023年には21.0%になるとの予想もある。
戦後の復興から現在まで、政策としてまず住宅公団などが住宅を大量に供給し、その後高度成長を経て民間デベロッパーが新築戸建住宅、新築マンションを供給してきた。
また高度成長期には地方から都会へ若者が大量に流れ、都会で新築住宅を長期のローンで買い、その結果地方で跡継ぎのいない空家が大量に増えていくことになった。
この構造は地方だけの問題だけでなく、やがて首都圏、大阪など都会にも波及し、空家が増え続けている。
さらに首都圏の単身者世帯は高齢単身者が占め、この中心層は団塊の世代で、膨大な空家予備軍を形成している。
片や団塊の子供世代は、親元を離れ、都会で独身で一人暮らしの比率が高く、親世代の住宅を相続せず、空家になる可能性も高い。
本書ではアメリカのミシガン州デトロイトでの空家問題(空家率30%)が紹介されている。
詳しくは本書に譲るが、このまま空家を放置すると日本が将来どのようなことになるか示唆されている。
すでに空家、所有者不明土地などは問題を露呈しつつあるが、私見として国は本質的な問題解決を図るべきと考える。
本書から一棟の中に他の多くの区分所有者と生活する共同体であるマンションは独特の課題を抱えていることが分かる。
これからマンション、戸建てを買うか、あるいは賃貸にするか検討している人は是非一読し、これらの課題について考察されることをお勧めします。
戦後の復興から現在まで、政策としてまず住宅公団などが住宅を大量に供給し、その後高度成長を経て民間デベロッパーが新築戸建住宅、新築マンションを供給してきた。
また高度成長期には地方から都会へ若者が大量に流れ、都会で新築住宅を長期のローンで買い、その結果地方で跡継ぎのいない空家が大量に増えていくことになった。
この構造は地方だけの問題だけでなく、やがて首都圏、大阪など都会にも波及し、空家が増え続けている。
さらに首都圏の単身者世帯は高齢単身者が占め、この中心層は団塊の世代で、膨大な空家予備軍を形成している。
片や団塊の子供世代は、親元を離れ、都会で独身で一人暮らしの比率が高く、親世代の住宅を相続せず、空家になる可能性も高い。
本書ではアメリカのミシガン州デトロイトでの空家問題(空家率30%)が紹介されている。
詳しくは本書に譲るが、このまま空家を放置すると日本が将来どのようなことになるか示唆されている。
すでに空家、所有者不明土地などは問題を露呈しつつあるが、私見として国は本質的な問題解決を図るべきと考える。
本書から一棟の中に他の多くの区分所有者と生活する共同体であるマンションは独特の課題を抱えていることが分かる。
これからマンション、戸建てを買うか、あるいは賃貸にするか検討している人は是非一読し、これらの課題について考察されることをお勧めします。
2021年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の不動産の行く末を占う本です。
ネガティブな未来が想像されますが、人口減、新築志向(欧米はリフォーム・リノベーションがメイン)などから近からずとも遠からずな未来になりそうな気がします。
ただ、人口は東京に一極集中しそうなので、東京だけは例外になる可能性はあるかと。
一般的には、不動産バブルと煽るような記事が多い中、現実に着目した良書だと思います。
ネガティブな未来が想像されますが、人口減、新築志向(欧米はリフォーム・リノベーションがメイン)などから近からずとも遠からずな未来になりそうな気がします。
ただ、人口は東京に一極集中しそうなので、東京だけは例外になる可能性はあるかと。
一般的には、不動産バブルと煽るような記事が多い中、現実に着目した良書だと思います。
2019年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰もが目をつぶって恐れている近い将来確実に来る人口の減少と建物の減価にスポットライトあてた優れたレポート
2015年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
分譲マンションの購入を、共同体への参加と捉え、それがうま
く回転しなくなっている現状を、判り易い解説により、浮かび
上がらせてくれます。
少子化という大きな流れの中で、新築分譲マンションを購入す
ることが、如何に資産形成にリスクであるかが示されます。
共有部分の所有権の合意形成の難しさが、その根幹にあります。
この困難さは、中古マンションにも共通するものです。
突き詰めると、今後もマンションの供給過剰が続く以上は、賃貸
が賢い選択となってしまうようです。
く回転しなくなっている現状を、判り易い解説により、浮かび
上がらせてくれます。
少子化という大きな流れの中で、新築分譲マンションを購入す
ることが、如何に資産形成にリスクであるかが示されます。
共有部分の所有権の合意形成の難しさが、その根幹にあります。
この困難さは、中古マンションにも共通するものです。
突き詰めると、今後もマンションの供給過剰が続く以上は、賃貸
が賢い選択となってしまうようです。