期限付き採用で学校図書館の司書として働くことになった主人公と、彼女を取り巻く図書委員の生徒たちを描く。中学・高校生向けに書かれたのだろう。主人公は本など物に触れることで過去の持ち主の「物に刻まれた思い」を感じることができる。だからファンタジー・ミステリー的な要素もあるし、主人公はバツイチ(夫は失踪)という設定だけれどドロドロしたところはなく明るく爽やか。
巻末には小説に登場した本の解説コラムまであり、著者は本当に本が好きなんだなということが感じられて読んでいて嬉しい。私も本が好きなので。
学校での司書や司書教諭の置かれている立場の弱さについての言及もある。ちなみに、本書で学校図書館に必ず置くとされている司書教諭も、1953年に配置することに決まったものの「当分の間」置かなくてもよいとされ、この「当分の間」が過ぎたのはなんと1997年(!)の学校図書館法改正によってである(法律用語としての「当分の間」の事例としてよく使われる)。

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図書室のキリギリス (双葉文庫) 文庫 – 2015/9/10
竹内 真
(著)
バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。
人には言えない秘密を抱える彼女のもとに、様々な謎が持ちこまれる。
本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。
人には言えない秘密を抱える彼女のもとに、様々な謎が持ちこまれる。
本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。
- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社双葉社
- 発売日2015/9/10
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104575518182
- ISBN-13978-4575518184
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商品の説明
著者について
1971年生まれ。慶應義塾大学卒業。
95年に三田文学新人賞、98年「神楽坂ファミリー」で第66回小説現代新人賞、99年『粗忽拳銃』で第12回小説すばる新人賞を受賞する。
著書に『カレーライフ』『じーさん武勇伝』『自転車少年記』『ビールボーイズ』『自転車冒険記 12歳の助走』などがある。
95年に三田文学新人賞、98年「神楽坂ファミリー」で第66回小説現代新人賞、99年『粗忽拳銃』で第12回小説すばる新人賞を受賞する。
著書に『カレーライフ』『じーさん武勇伝』『自転車少年記』『ビールボーイズ』『自転車冒険記 12歳の助走』などがある。
登録情報
- 出版社 : 双葉社 (2015/9/10)
- 発売日 : 2015/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 376ページ
- ISBN-10 : 4575518182
- ISBN-13 : 978-4575518184
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 545,604位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,613位双葉文庫
- - 3,352位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2017年6月12日に日本でレビュー済み
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知らない本が沢山出てきて、改めてその点も情報として良かったと思いました。
学校の一番静かな所で、熱い気持ちのふれあいがあって、それが成長に繋がっていく。相互干渉の化学反応が楽しかったです。
学校の一番静かな所で、熱い気持ちのふれあいがあって、それが成長に繋がっていく。相互干渉の化学反応が楽しかったです。
2017年1月9日に日本でレビュー済み
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読みながら、この人本が好きなんだなーと思いました。
本好きの本好きによる本好きのための本なのですね。
本好きの本好きによる本好きのための本なのですね。
2020年5月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなふうな読書の仕方、高校生の時に出来たら楽しかった
だろうなと思ったと同時に、大人になった今、やってみることが
楽しいし、必要なのかもと思った。
だろうなと思ったと同時に、大人になった今、やってみることが
楽しいし、必要なのかもと思った。
2020年10月21日に日本でレビュー済み
さわやかな青春小説であり、お仕事小説でもあり。そして、本好きには要注意本であることは確実です(笑)だって、登場する本、ぜんぶ読みたくなる…。
本の面白さを伝えてくれるだけじゃない。本から、どのように世界が広がるか、広げていけるか。本の多様な読み方、本の世界の深さ、知らなかった深堀りの仕方。いろいろ教えてもらいました。
個人的に竹内さんの最高傑作に推します!最新作「図書室のバシラドール」も即買いしました。(絶対に文庫化してくださいね!買いなおしますから)
本の面白さを伝えてくれるだけじゃない。本から、どのように世界が広がるか、広げていけるか。本の多様な読み方、本の世界の深さ、知らなかった深堀りの仕方。いろいろ教えてもらいました。
個人的に竹内さんの最高傑作に推します!最新作「図書室のバシラドール」も即買いしました。(絶対に文庫化してくださいね!買いなおしますから)
2014年10月15日に日本でレビュー済み
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離婚して主婦ではなくなった主人公(子供なし)が、高校の図書館の司書になって、高校生たちと仲良くなっていきながら、人生を振り返りつつ前を向いていく話。
高校生たちが図書館の本を通して、世界観が広がっていく様子が気持ちが良い。本が好きな人は楽しめると思う。
高校生たちが図書館の本を通して、世界観が広がっていく様子が気持ちが良い。本が好きな人は楽しめると思う。
2018年5月24日に日本でレビュー済み
司書の仕事には厳しさもあるけど、素晴らしさもあるんだということを実感しました。大隈くんの星野道夫氏の本を早速買いました。そのような楽しみもこの小説の魅力ですね。
2016年9月24日に日本でレビュー済み
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読み進むうちにどんどん期待が膨らみました。でも膨らんだままで終わりのページを迎えました。続編が読みたいなあ。